アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:TRIX

TRIX / TRICK4

TRICK-1 いや〜,本当にいいアルバムだ。これぞ「タネも仕掛けもない」TRIXのイリュージョン・アルバム『TRICK』。

 『TRICK』でついに熊谷徳明TRIXの“手の内”を明かした。
 そう。熊谷徳明が新ギタリスト菰口雄矢と新キーボード・プレイヤー=AYAKIの持てる才能をついに解禁。優秀な若手の蛇口を捻ってみせた最高のアルバムだと思う。

 『TRICK』でのTRIXの“切り札”は菰口雄矢であり“JOKER”はAYAKIである。
 菰口雄矢AYAKIの『TRICK』は,まるでトリックのような演奏面での華麗なるテクニックではない。菰口雄矢作曲の【FUDGE】とAYAKI作曲の【BLUESY FACTORY】!

 そう。【春爛漫】以来,鳴りを潜めていた管理人待望のキラー・チューンの誕生は熊谷徳明の作曲ではなかったという事実! これが最高に気に入った!
 菰口雄矢AYAKITRIXというバンドの個性に寄せてきたがゆえの名曲誕生なのだったと思う。

 これまで菰口くんとAYAKIくんに,冷たく当たってきた管理人は『TRICK』で猛反省。
 TRIX加入前から次世代のエース格として人気者だった菰口雄矢とバークリー首席卒業のAYAKIが,ついにバンド・サウンドの枠内で持てる実力を発揮してきた。ただそれだけのこと。

 菰口雄矢AYAKIをフィーチャーした音楽性の変化を表現するためには,まずは熊谷徳明須藤満に「TRIXの新境地」を受け入れる度量の大きさが求められる。
 とは言えサウンド面での“若返り”は,新ギタリスト,新キーボード・プレイヤーとして彼ら2人を選んだ時点で期待と覚悟は整っている?

 そんな“菰口雄矢AYAKI推し”の『TRICK』だが『STYLE』クラスの名盤と成り得なかったのは,熊谷徳明須藤満の年長組が,菰口雄矢AYAKIの年少組のイメージにまで追いつけてはいないこと。覚悟を決めることはできてもイマージネーション豊かな表現方法までは共有できてはいないこと。

 なんだか第三期TRIXってジャニーズのV6のカミセンとトニセンが合体した感じに思えます。

TRICK-2 時間を重ねて初めてバンド・サウンドが確立されることを考慮すると,まだこれからの部分が大きいのだが,どうしても管理人は違和感がざらついている。

 それは菰口雄矢の立ち位置なのだが,菰口雄矢ってバンドマンというよりはゲストっぽくない? 雇われっぽくない? だから時間をかけたら何とかなるには疑問が残る。
 まっ,そのバンドとしての「カッチリ感」が薄いだけで,完成した『TRICK』が快作なのだから喜ぶだけですかっ!

 管理人の結論。『TRICK批評

 『TRICK』は,おバカPOPフュージョンから洋楽プログレッシブフュージョンへの転換作である。言い換えるなら平井武士シフトから菰口雄矢シフトへの転換作である。
 硬派フュージョンTRIX! イェイ!

  01. FLASH
  02. Jawa Jawa
  03. ビンゴッ!!
  04. Fudge
  05. Sincerely
  06. Trick or Treat
  07. Bluesy Factory
  08. Out Of Cry
  09. ピュッピュッテレパシー
  10. Clover

(キングレコード/KING RECORD 2014年発売/KICJ-675)

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TRIX / RE:TRIX3

RE:TRIX-1 盤石を誇っていたTRIXであったが,バタバタとギターキーボードがメンバー・チェンジ。一体TRIXに何が起きたのだろうか?

← TRIXはイマイチ愛されていないのか? カシオペアでのJIMSAKUの脱退とスクェアでの本田雅人の脱退は,あれから20年経った今でも酒の話題に上るっちゅうのに。平井武士の脱退の時はそれなりの波風が立ったが,今回の窪田宏の脱退はどうだろう。それも直近の3作で2作もメンバー・チェンジする異常事態だというのに管理人の周りのTRIXファンの無関心ぶりにちょっぴり気落ちしてしまいました。

 そんなバンドの危機を救うべく熊谷徳明「起死回生」の1枚が『RE:TRIX』。第一期TRIXの名曲を新メンバーで焼き直し〜。
 「新生TRIXはこんなになりました」的なセルフカヴァー・アルバムが『RE:TRIX』。前作『DELUXE』から半年後のリリースゆえに,管理人的には熊谷徳明の危機管理能力の高さを感じた1枚という印象である。

 個人的にセルフカヴァーは鬼門となっている。T−スクェアの『宝曲』〜『夢曲』〜『虹曲』の3連発で,カシオペアの『ASIAN DREAMER』の悪夢から解放されつつある管理人であるが,それでも若干,アルバムを手にすることを躊躇してしまった。アマゾンで発売前から安売りされていたからフラゲした。ただそれだけのこと。

 …でっ『RE:TRIX』。第一声は,安心した&ほっとした,である。つまりアレンジが激変しなかったのが良かった。
 個人的にセルフカヴァーの評価軸が,安心して聴けるかどうか,なのが我ながら淋しいと思うのだが致し方ない。それくらいに『ASIAN DREAMER』がトラウマになったということ。その『ASIAN DREAMER』には尚更!熊谷徳明が参加していたという事実有。

 それで気を許して聴き込み始めた『RE:TRIX』。読者の皆さんが本当に知りたい部分での管理人の本音を書く。
 今度は今度で全くアレンジが変化していない。これではメンバー・チェンジの身も蓋もないというものだ。だから『RE:TRIX』は駄盤である。

 メンバー・チェンジしても同じということは機械が演奏していることと同じだし,それだとカラオケと同じだし…。
 到底,これ以上聴き込む気など起きやしない。タンスの肥やし行きであった。

 熊谷徳明も流石にこれではマズイと考えたのか?ラストの【SMILE.〜GENTLE SUMMER VER.〜】だけは“やっつけ仕事的ながら”ボサノヴァ調にリアレンジされていてお見事! こんなセルフカヴァーなら大歓迎!って,ファン心理も女心と似ているのかも?

RE:TRIX-2 管理人の結論。『RE:TRIX批評

 無理矢理『RE:TRIX』とオリジナル・バージョンとの違いを書くとすると,ソロ・パートでのアドリブが違うこと。でもそれって「LIVEで毎晩同じ演奏はしない」くらいの些細な違い。

 熊ちゃん。セルフカヴァーの『RE:TRIX』を出す意味は,批判を早期に封じ込めるタイミング以外の何かがあったのですか?

  CD
  01. Recollection
  02. FIRE
  03. Double Up
  04. Christmas Flower
  05. サムライ
  06. puma
  07. Malaga
  08. Good Luck!!
  09. Jungle Circuit
  10. Passion
  11. 敦煌
  12. Smile.〜gentle summer ver.〜

  DVD
  01. Tears In The Universe
  02. Synchronizer
  03. 春爛漫

(キングレコード/KING RECORD 2013年発売/KIZC-207/8)
★【初回限定盤】ボーナスDVD付 2枚組

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TRIX / DELUXE4

DELUXE-1 新ギタリスト菰口雄矢が加入した『IMPACT』は「NO・IMPACT」。
 そして本作,新キーボード・プレイヤー=AYAKIが加入した『DELUXE』は「NO・DELUXE」。

 2度のメンバー・チェンジを経て管理人が思ったこと。それはカシオペアがいつの時代も野呂一生のバンドであるように,TRIXとは熊谷徳明のバンドだということである。
 「2期」になってもフロント2人がメンバー・チェンジしてもTRIXTRIX熊谷徳明の独特の世界観は健在であった。

 それにしても窪田宏の脱退は痛い。ある意味「バンドの顔」であった平井武士との別れ以上にバンドの窮地を経験したことと思う。
 「バンドの顔」が変わるのは音楽的にも分かりやすい。ただし,今回は「バンドの屋台骨」のキーボードである。サウンド・カラーを最終的に決定付けていた窪田宏の路線を継続するか? それとも別路線を模索するか? どちらにしてもキーボードの変更はギター以上に比重が大きい!
← 野呂一生向谷実脱退後のカシオペア・サード立ち上げ時に,新キーボード・プレイヤーとして向谷実とは正反対のオルガニスト大高清美を後任に選んだ。 

DELUXE-2 その意味で熊谷徳明は,後任にAYAKIを選ぶことによって,窪田宏路線の継続を決めたように思う。というのも『DELUXE』を聴いても,TRIXに大きな変化は感じない。
 『DELUXE』でのAYAKIには,ソツなく窪田宏の役割をこなすミッションが与えられている?

 その狭められた役割の中でAYAKIの個性が輝くのはブラスシンセを多用した音色使い。AYAKIの指からソプラノサックスやらヴァイブの音色が降って来る〜。
 AYAKIのルーツはロックやPOPSではなくジャズフュージョン! 新生TRIXの命運は菰口雄矢の成長次第であるが,もっと深い部分でバンドの寿命はAYAKIの鍵盤が握っているように思う。

 『DELUXE』は「NO・DELUXE」。暴言を書けば“華”がなくなってしまった(失言)。
 テクニカルな菰口雄矢に,テクニカルなAYAKIが加わり,スーパー・プレイが飛び出すのにワクワク感が消えてしまった。硬派でアグレッシブな演奏スタイルに,想定外の“遊び”が無くなってしまったのは個人的に残念である。

DELUXE-3 辛口な『DELUXE批評となってしまったが,純粋に『DELUXE』には久しぶりにいい曲が集まった印象を持つ。
 そんな中,熊谷徳明の提供曲は過去最少の4曲。しかもいつものパターンからすればアルバムのラストを締める【春爛漫】がなぜ3曲目? 熊ちゃん,ご乱心か?

PS TRIXの「お約束」『DELUXE』での“遊び”は内ジャケットのメンバー写真。CDトレイ下のメンバー写真がAKB48と同じキングレコードであって1枚に1人の写真がランダムで挿入されているとのこと(4人全員コンプリートするには4枚買ったぐらいでは無理だと思われます)。「DELUXE-3」は管理人が当たった「熊谷徳明デラックス」( by マツコ・デラックス風 )。

  01. 三国志
  02. インドメタシン
  03. 春爛漫
  04. The Speed Queen
  05. Motivic
  06. Tears In The Universe
  07. Horizon
  08. North
  09. Synchronizer
  10. Anytime, Anywhere

(キングレコード/KING RECORD 2013年発売/KICJ-655)

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TRIX / POWER5

POWER-1 日本語に訳すと同じ「力」の意味となる「POWER」と「FORCE」。しかし,原語が伝える意味は随分と異なる。

 電気のエネルギー源で例えるなら「POWER」とは電池であり「FORCE」とは発電所。自分の体内に蓄えた力に頼るのか,コンセントでつながって外部電源に頼るのかの違い。
 スター・ウォーズの名言と言えば「FORCE」。いつかは力を失くしてしまう「POWER」とは異なり「FORCE」の力無尽蔵。「FORCE」こそが,人にエネルギーを与える最強の「力」なのである。

 さて「POWER」と「FORCE」という言葉を聞くと,管理人的にはTRIXを連想してしまう。というのもTRIXの2枚のアルバム『POWER』と『FORCE』が,先に記した原語の意味とイコールに思えてしまうからだ。

 TRIXの4th『FORCE』は平井武士TRIXの9th『POWER』は菰口雄矢
 平井武士とはTRIXのメンバー3人のお膳立てのもと,お立ち台で踊り狂うギタリスト。だから『FORCE』。
 菰口雄矢とはTRIXの3人を引っ張る,若さと超絶とPOWERで引っ張る新ギタリスト。だから『POWER』。

 単純にTRIXの新旧ギタリストの個性の対比は,平井武士が『FORCE』で菰口雄矢が『POWER』で良いと思っている。

 ズバリ,菰口雄矢は『POWER』でTRIXのエース・ギタリストとしての地位を確立した。
 『POWER』の圧倒的なギター・サウンドからするとTRIXが「菰口雄矢 WITH TRIX」へと変身したかのようである。← お笑い系が無くなったのは菰口くんの真面目さのおかげで〜す。

POWER-2 菰口雄矢がついに本気を出してきた! 菰口雄矢ギターが“野太い”! 菰口雄矢の加入により,よりスピード感,キレが増したハイテンションなTRIXサウンド。
 熊谷徳明須藤満窪田宏の超絶ギターに触発されてか,スーパー・プレイの応酬である。
 元来,TRIXとは「FORCE」ではなく「POWER」である。それまで体内に溜まっていたエネルギーが菰口雄矢の加入によって解き放たれただけである。

 完全調和の平井武士が抜けて,菰口雄矢という異物が加わり,真の「第2期トリックス」(by 『FEVER』)が始動した。TRIX内での新陳代謝が始まった。
 TRIXよ,持てる「POWER」全てを解き放て! そして「FORCE」と共にあらんことを! ← この掛け言葉,二重の意味が分かるかなぁ。

  01. POWER
  02. 夢風
  03. Espana
  04. Hysteric Drama
  05. Champion
  06. Welcome Home
  07. Vitality
  08. 久保田
  09. うつろひ

(キングレコード/KING RECORD 2012年発売/KICJ-640)

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TRIX / IMPACT4

IMPACT-1 管理人の結論。『IMPACT批評

 『IMPACT』の真実とは「NO・IMPACT」。メンバー・チェンジがあったとはいえ,全体的な印象としてはTRIXも所謂「中期」という感じで,安定したギター・フュージョンを聴かせてくれている。

 NEWフェイスである菰口雄矢は,噂通りの超絶ギタリスト。テクニシャンにありがちな“硬派”なフレージングが果たして“お笑い系”のTRIXに合うのだろうか? そもそもTRIXの顔である平井武士の陽性と真逆の人選ではないだろうか?

 こんな疑問は愚問なのでしょう。ファンとしては全てを熟慮した上でTRIXの続行を決断した熊谷徳明の「頭の中」を信じるしかない。
 以下は管理人が想像する熊谷徳明の「頭の中」で〜す。

 『IMPACT』を聴いて耳に付くのは,やっぱり菰口雄矢ギターである。歌い方が平井武士に「寄っていない」のが菰口雄矢の自信ゆえであろう。
 そんな菰口雄矢をマイナスワンしてみると,そこには須藤満の超絶ベースの世界が開けていた…。

 『IMPACT』での須藤満の張り切ったベースを聴き込むにつれ,管理人の頭の中の海馬が,ニューロンがつながってきた。この感覚って以前もあったような…。
 そう。『IMPACT』での須藤満は『NEW−S』での須藤満なのであった。

 『NEW−S』とは“ハイパー・サックス・プレイヤー”本田雅人が初参加したT−スクェア名盤である。
 そんな『NEW−S』でテクニカル・フュージョン・バンドへと方向転換したT−スクェアと同じインパクトを,フロントがメンバー・チェンジしたTRIXの『IMPACT』で感じてしまった。須藤満が超絶ベースを弾きまくり〜。

IMPACT-2 そう。『IMPACT』でインパクトを受けたのはリスナーではない。『IMPACT』で一番のインパクトを受けたのはTRIXのメンバーである。
 ドラム熊谷徳明が,ベース須藤満が,キーボード窪田宏が“ハイパーフュージョン・プレイヤー”しているではないか!

 イメージとして平井武士野呂一生であるならば,菰口雄矢和田アキラのようである。
 ズバリ,TRIXの顔を差し替えた熊谷徳明の「頭の中」の狙いがここにある〜。だから『IMPACT』がマイナー調で,全体的に物寂しげな雰囲気の理由に説明がつく〜。
 底抜けに明るいTRIXサウンドに陰影が混じった赤茶かなぁ。そこが熊谷徳明の「頭の中」だと想像いたしました。

  01. IMPACT
  02. Rush
  03. COSTA RICA
  04. 肩コリッ!!
  05. Dolphin Beach
  06. OVERCOME
  07. Reconstruction
  08. Turnaround
  09. The Dharma
  10. Times
  11. 茉莉花

(キングレコード/KING RECORD 2011年発売/KICJ-614)

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TRIX / FEVER5

FEVER-1 「スーパー・ポップ・ドル箱フュージョン・バンド」TRIXが7thアルバムで777の『FEVER』&『FEVER』〜!

 「第2期トリックス」=「超絶フュージョン・エンタテインメント・バンド」の『FANTASTIC』は【BOS(T)ON!】でヨレてしまったTRIXであったが『FEVER』は【BAND NAVIGATION】の音声案内で注意されてか,ヨレてしまった「超絶フュージョン」路線に無事軌道修正できたようで,正直,ほっとした〜! 『FEVER』でTRIXにまたドップリ〜!

 これってTRIXの戦略なのか? ステージではどんなにふざけても演奏だけはカッコヨク…。
 これってSMAP商法では? 「スマスマ」でSMAPがコントで大暴れしていてもラストは歌の贈り物。歌手としてのSMAPには一切笑いなし。歌のコーナーだけはジャニーズに戻ると決めていた。中居くんだけは歌でも真面目にふざけてはいましたけど…。

 『FANTASTIC』〜『FEVER』での“揺り戻し”SMAP商法にまんまとハマッテしまった管理人。
 【DELIGHT】〜【THE COIL】〜【GEMMA】〜【流離】〜【SUDDEN】の神曲5曲の投入に縦ノリの横ノリで歓喜の舞! 「超絶フュージョン」ファンが泣いて喜ぶキメキメの嵐! TRIXは笑いなしでもやれるでないか!

 とは言え『FEVER』のキラー・チューンは,アルバム・ラストの“スーパー・キャッチー&メロウ・マイナー”【CHRISTMAS FLOWER ☆】である。
 【CHRISTMAS FLOWER ☆】は何回聴いたことだろう。でも何回聴いても聴き飽きたりしない。逆に心の奥底の隅々にまで浸み渡って広がっていく。大名曲である。

 転調しまくりなのにおもいっきり歌える【CHRISTMAS FLOWER ☆】に惚れてしまった。ついに熊谷徳明が【CHRISTMAS FLOWER ☆】で,J−フュージョン界の「作曲王」,野呂一生安藤まさひろ高中正義の“御三家”と肩を並べたと思う。

FEVER-2 そしてこれは『FEVER』発売後8年経過した体験談だが『FEVER』にはもう1曲“隠れ名曲”が収録されている。
 『FEVER』をCD棚から取り出して今も聴いているのは【CHRISTMAS FLOWER ☆】と【ジョイちゃん】の2曲。

 熊谷徳明が亡くなった愛犬【ジョイちゃん】に捧げたバラード。【ジョイちゃん】は所謂,大バラードの類ではない。恋愛とか失恋とか愛する家族への思いを綴ったバラードではない。
 愛犬への思いが詰まった“ラブ・ソング”にとにかく・癒される。

  01. STAR
  02. Delight
  03. Band Navigation
  04. THE COIL
  05. ジョイちゃん
  06. Smile.
  07. Gemma
  08. 流離
  09. Sudden
  10. Christmas Flower ☆

(キングレコード/KING RECORD 2010年発売/KICJ-586)

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TRIX / FANTASTIC4

FANTASTIC-1 TRIXの6th『FANTASTIC』のCD帯にこう書かれていた。
 『メンバー・チェンジ!?レーベル移籍!?一切無し!!! 第2期トリックスが描く,ポップ・フュージョンファンタスティックな未来!シツコイくらいに超キャッチーな6thアルバム!!』。

 『FANTASTIC』を聴き終えた。確かに「第2期トリックス」始動であった。
 TRIXは『FANTASTIC』で,一介のフュージョン・バンドとして超えてはならない一線をついに超えてしまったように思う。

 そう。「第1期トリックス」は「スーパー・ポップ・ハイパー・テクニカル“フュージョン”バンド」であったが「第2期トリックス」では「フュージョン“コミック”バンド」へと変貌を遂げてしまっている。

 『FANTASTIC』にはいい曲がいっぱいある。【SKIP AWAY】〜【SUPER LATINO】〜【VOLARE VIA】の3連投こそが,管理人が愛する「スーパー・ポップ・ハイパー・テクニカル・フュージョン・バンド」のTRIXである。

 でも『FANTASTIC』の“目玉”はどう譲歩しても【BOS(T)ON!】であろう。だから『FANTASTIC』の評価は舵盤方面へと転げ落ちてしまう。
 管理人のリアルTRIXは『FANTASTIC』だったのだが,その『FANTASTIC』はほとんど聴かずに(幸か不幸か)まだ聴き込みが足りなかった旧作で盛り上がっていた当時の記憶が今でも『FANTASTIC』に正当な評価を下す行為を邪魔してしまう。

 管理人はTRIXLIVEには未参戦ゆえ,はちゃめちゃな内容は噂でしか知らない。もしその噂が本当であるなら【BOS(T)ON!】は大盛り上がりのキラー・チューンになるのだろう。

 しかし『FANTASTIC』はLIVEではなくCDである。管理人はカッチョイイTRIXCDを買ったのであって,某スネークマンショーのCDを買ったのではない。

 熊ちゃん。おふざけはステージだけでやるのがフュージョン・バンドの礼儀なのではありませんか?

FANTASTIC-2 お〜っと,辛口すぎるのが管理人のいい面であり悪い面。最後にフォロー&フォロー。

 演芸におけるコミック・バンドは演奏が下手ではできないと思う。「第2期トリックス」は演奏がしっかりしているから成立する笑いである。
 「第2期トリックス」=「超絶フュージョン・エンタテインメント・バンド」の笑いはモノマネやパロディなどではなく,キメるところはキメまくる,あくまでも「フュージョン“バラエティ”バンド」なのである。

  01. 4.2.5.1.
  02. Skip Away
  03. Super Latino
  04. volare via
  05. S
  06. White Fairy
  07. Circulars
  08. Bos(t)on!
  09. Adoration

(キングレコード/KING RECORD 2009年発売/KICJ-563)

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TRIX / BESTRIX〜THE BEST OF TRIX5

BESTRIX〜THE BEST OF TRIX-1 長らく管理人のフュージョン人生はカシオペアスクェアの両雄,続いてDIMENSIONの3強体制。そこへ割り込んできたのがTRIXであった。( ← これは近年のお話。その昔はDIMENSIONTRIXの位置にはNANIWA松岡直也MALTAかW渡辺が3番手争いだった! )

 ただし初期TRIXは,元カシオペア熊谷徳明と元スクェア須藤満のバンドだけあって,DIMENSIONのようにカシオペアともスクェアとも違う,のではなくて,カシオペアスクェアのリニューアル兄弟バンド,と呼べるフュージョン・バンドだったと思う。

 だから興味が湧かなかったのかもしれないし,だからすんなり割り込んできたのかもしれないし,だから万年二番手でハマルのも遅くなったのかしれない。
 もたもたしていたせいで,管理人のTRIXデビューTRIXベスト盤『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』になってしまった。

 でもね。これって何という幸運! TRIXをたっぷりとまとめ聴きできる幸運! 遅れを取り戻そうと『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴き狂った!
 ベスト盤なので,そりゃ全曲飛ばしているさ。一気に14曲聴けるのさ(【赤鼻のトナカイ】を除く)。

 でっ,1週回って?ラストの【BON VOYAGE】のキャッチーさだけが耳に残って頭から離れなくなった。美メロの13曲を【BON VOYAGE】1曲で覆い尽くす〜。
 カシオペアが【ASAYAKE】。スクェアが【TRUTH】。DIMENSIONが【JUNGLE DANCER】であるならば,TRIXなら【BON VOYAGE】なのかな?(いまだ未確認ですが)

BESTRIX〜THE BEST OF TRIX-2 最後に,TRIXのバンド編成はギターキーボードベースドラムの4ピースゆえ,同じ編成のカシオペアと比較される宿命にあると思うが,管理人が『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴いていた時のカシオペアは活動休止中。個人的なマイブームとしてカシオペアよりもTRIXが「優勢」になっていたことを思い出す。

 もしかして野呂さん,カシオペア再始動のキーとしてキーボードオルガンに変えたのは,エレクトーン窪田宏の存在があったりして?
 個人的に野呂さんが語るTRIXについて聞いてみたいと思います。

  01. CORE
  02. Double Up
  03. Ramdash [BARSOOMM! ver.]
  04. An Index
  05. Malaga
  06. MA-TSU-TA-KE
  07. shadow puppet
  08. 毛根ファンク
  09. Passion
  10. FIRE
  11. Jungle Circuit
  12. puma
  13. サムライ
  14. Bon Voyage
  15. 赤鼻のトナカイ

(キングレコード/KING RECORD 2008年発売/KICJ-548)

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TRIX / STYLE5

STYLE-1 TRIXの“最高傑作”が『STYLE』である。間違いない。

 その理由とはこれほどまでにバラエティに富んだ楽曲群を1枚のアルバムにまとめつつも,そのどれもがTRIX“らしさ”を感じさせる。大方の場合,アルバムのコンセプトが明確ではない場合,曲単位で評価されるわけで好きな曲しか聴かなくなる。
 しか〜し『STYLE』の場合は「好きな曲ばかりの大集結」ゆえに,何度聴き返しても飽きなど来ない。実際はその逆であり,聴き込めば聴き込むほどに好きになる。

 フュージョンであり,ロックであり,ポップスでもあるTRIXの名曲群。この面影こそが“摩天楼期”のDIMENSIONとイメージが被る。
 そして勿論,完成度の高いカシオペアがありスクェアもある。おまけに『STYLE』ではYMOまでぶっ込んできた。いや〜,新スルメ盤の誕生である。

 TRIXの“最高傑作”であり,TRIX一番の“愛聴盤”なのだから『STYLE』について語りたいことは山ほどある。
 でも全てを承知の上で『STYLE』とは【CECILIA】1曲の魅力に尽きる,と断言しよう。

 1曲目のテクノ・ナンバー【敦煌】がカッコイイ。2曲目の“超絶技巧”「ブッ飛び宇宙まで飛んで行く」系の【COMPLEX】がカッコイイ。3曲目のおバカ系【クワガッタン】がもはやキラー・チューン的にカッコイイ。4曲目の【LOOKING UP】へのオマージュ【PHOENIX】の中盤の展開力がカッコイイ。

 6曲目の【SHADOW PUPPET】のサビがたまらなくカッコイイ。7曲目の【狂騒曲「騎士」】はクラシカル系ではなく洋楽系なのがカッコイイ。8曲目のハード・ロック・ナンバー【PERFECT GAME】の猟奇的で凶暴的なユニゾンがカッコイイ。9曲目のお約束のルンルン系【JEUNESSE】が「いとしさと切なさ」が同居するマイナー調のノリノリでカッコイイ。

STYLE-2 そんな全8曲の名曲の中央に座すのが“涙ちょちょぎれる”大バラードの【CECILIA】である。管理人は【CECILIA】に何度泣かされたことだろう。
 悲しくなどない。むしろ元気ハツラツだと言うのに【CECILIA】が流れ出した瞬間に,情緒不安定のような体験を人生で初めて経験した。

 “JET”のギターが徐々に盛り上がってくるにつれ,管理人のハートも引っ張られていく,完全に曲の世界へとトリップしてしまう。
 【CECILIA】だけは“JET”の気持ちになりきれてしまう自信がある管理人は,仮想「平井武士・エアギター選手権」で【CECILIA】を演奏すれば絶対に優勝できる自信があります!?

PS1 『STYLE』で惜しむべき点が1つある。【JEUNESSE】のアッサリしたあの味気ない終わり方に,後少しの工夫があれば『STYLE』はTRIX史だけでなくJ−フュージョン史の「決定盤」として永遠に語り継がれたであろうに…。
PS2 北海道在住の「mususu」さん,改め「風の少年」さん,改め「クワガッタン」さん。お元気ですか? 地震は大丈夫でしたか? 写真とお仕事頑張っておられますか?

  01. 敦煌
  02. Complex
  03. クワガッタン
  04. Phoenix
  05. Cecilia
  06. shadow puppet
  07. 狂騒曲「騎士」
  08. Perfect Game
  09. jeunesse

(キングレコード/KING RECORD 2008年発売/KICJ-538)

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TRIX / FORCE4

FORCE-1 カシオペアスクェアのイメージから徐々に離れ出したTRIXDIMENSION“その2”を感じ始めたきっかけが『FORCE』である。

 なぜだろう。理由はきっと演奏に漲る“超絶技巧”である。遅まきながらTRIXに開眼した管理人にとって,長らくTRIXを聴くという行為は,熊谷徳明のPOPなインストを聴くという行為であり“JET”のギター・フュージョンを聴くという行為であったが『FORCE』以降は,TRIX=演奏力を聴くという行為に変わってきたように思う。

 ハードで複雑な変拍子なのにキメッキメッの演奏力は,熊谷徳明須藤満の“超絶技巧”あればこそ! 『FORCE』のリズム隊とはDIMENSIONのリズム隊なのか!? 凄い&凄い!

 TRIXDIMENSIONの“超絶技巧”を重ね合わせた別の理由は【PASSION】【PUMA】【DOUBLE UP】【JUSTICE】の神曲4トラック全てが高速テクニカル・ナンバーであること。
 高速テクニカル・ナンバーにあるまじき「余裕の雰囲気」が,練り上げられたアイディアと即席のサービス精神につながっている〜。

 ただし「ズンチャッチャー」の【LABYRINTH】と「パー,チ●コー」の【パチンカーZ】と「ドンドコドンドコからのヨッ!」がクセになる【MA−TSU−TA−KE】のお笑い系が「いつになくカッコ良い」と感じたのも事実でインパクト有り。

 【MA−TSU−TA−KE】って,これまで二枚目路線だった“貴公子”窪田宏の作曲なんだよなぁ。ああー,おおー。
 「窪田さん,お前もか〜!」でTRIXの「ハイパーテクニカルコミックフュージョンサービス団体」を強く意識した。

 演奏だけは“COOL”なDIMENSIONとは違って,TRIXは“COOL”な演奏から敢えて視線を逸らさせる「お笑い系」を前面に掲げている。“超絶”な演奏力を隠そうとしている。
 (ファンとしては余り語られる機会がないのが残念でたまらないのだが)TRIXの演奏力は,あのDIMENSIONが演奏しても四苦八苦の難曲多し。TRIXの演奏力とは,水面下では足バタバタの白鳥なのである。

FORCE-2 さて,TRIXファンからは人気の高い『FORCE』であるが,正直,個人的に『FORCE』を愛聴してはいない。

 決め手は泣きのバラードの不在と【ADIOS】の不発にあるのだが,それ以上に『MODE』『ART』のようなアルバムとしての「キャラ立ち」を感じないのが大きい。
 『FORCE』で感じた「バラバラの楽曲寄せ集め」のイメージが,自然と演奏力に目が向いてしまう仕掛けだったのかも? 管理人はアルバム・ジャケットのアートワーク同様に気付いてしまったんだもん!

 『FORCE』は“遊びすぎ”ですぞ,熊ちゃん&ストさん!

  01. Passion
  02. puma
  03. パチンカーZ
  04. Labyrinth
  05. Double Up
  06. Justice
  07. 夕暮れ
  08. MA-TSU-TA-KE
  09. adios

(キングレコード/KING RECORD 2007年発売/KICJ-519)

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TRIX / ART5

ART-1 『MODE』では(『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴いた時にも)TRIXが元カシオペア熊谷徳明と元T−スクェア須藤満が組んだバンドだということを意識することはなかった。

 しかし『ART』を聴いて,初めてTRIXの中のある“カシオペアらしさ”や“スクェアっぽさ”に触れてしまった。
 …と同時にTRIXの中の“TRIXらしさ”や“TRIXっぽさ”も意識できた。『ART』はそんなアルバムだと思う。

 『ART』の名演によって,熊谷徳明から元カシオペアの冠が取れ,須藤満から元T−スクェアの冠が取れた。
 胸を張ってTRIX熊谷徳明,自信を持ってTRIX須藤満と紹介できるようになったと思う。← 後追いのお前が言うな?

 その理由が平井武士ギター・サウンド! “JET”の美メロこそがTRIXの個性!
 平井武士ギターが,時にカシオペアっぽくもあり,時にスクェアっぽくもあり,いいや,平井武士こそがCCEBの「日本のフランク・ギャンバレ」でもあり,管理人の大好きな“ロック・ギター鈴木賢司のようにも聞こえてしまう。
 平井武士のメラメラでキラキラな個性に萌え萌え〜。

 管理人は『ART』の時点で「TRIXとは平井武士ギターを聴くこと」になったと思う。
 だ・か・ら・TRIX平井武士ギター & 名コンポンザーの熊谷徳明 WITH 「ハイパーテクニカルコミックフュージョンサービス団体」の須藤満」というバンドである。 ← キーボード窪田宏の存在感を感じるのは『MODE』『ART』以降のことですが,窪田宏がいてのTRIXなのも間違いありません。

 『ART』のハイライトは“JET”が大活躍する【TRIP WONDERLAND】〜【WAITING FOR YOU】〜【LUNA PARK】の中盤3連弾!

 何回聴いても自然とCCEBをイメージしてしまう,異国情緒漂う【TRIP WONDERLAND】。キラキラとしたエレピに涙誘われる【WAITING FOR YOU】。軽めのキメが連発する【LUNA PARK】は文句なしにカッコイイ。この3連弾に恍惚〜。

ART-2 ただし『ART』のクライマックスは【SEE YOU】に違いない。TRIXのパターンとして,他のバンドだったら恐らくアルバムの顔である1曲目にもってくるに違いない「耳に残るスーパー・キャッチー&メロウ・ナンバー」がアルバムのラストを飾るパターン。
 『ART』の【SEE YOU】も相当耳に残り相当頭に残る。なんだかTRIXのアルバムってラスト・ナンバー1曲に総括される感じ? 

 【BON VOYAGE】がいいから『MODE』がいい! 【SEE YOU】がいいから『ART』がいい!

  01. Jungle Circuit
  02. Turkey
  03. 毛根ファンク
  04. Trip Wonderland
  05. Waiting for you
  06. luna park
  07. Redress
  08. Jumping Flash
  09. See you
  10. 「くりくり祭り!!」のテーマ

(キングレコード/KING RECORD 2006年発売/KICJ-506)

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TRIX / MODE5

MODE-1 TRIXって? 映画のMATRIX? 仲間由紀恵のTRICK? TRIXって知らないなぁ。
 元カシオペア熊谷徳明と元T−スクェア須藤満が組んだバンドがTRIXなのかぁ。ベースドラムがメインを張るJIMSAKUみたいな感じなのかなぁ。

 と言うことで気になってはいたのだがTRIXの1st『INDEX』は様子見でスルー。と言うか管理人のTRIX・デビューは『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』なので約4年間も様子見〜。

 でもその分,遡って聴いた『MODE』『ART』『FORCE』『STYLE』は一気に繰り返して聴いた。TRIXに大ハマリ。それこそ狂ったように毎日聴いた。→ 逆に,もう最初から本音を書くと新作がリリースされる度に薄くなってしまったオレって?

 そんな上記「後追い4部作」の中でも『MODE』が一番好き! なんてったって名曲の宝庫! TRIXって曲がいい。すなわち熊谷徳明ってJ−フュージョンを代表する指折りの名コンポンザーなのである。

 スクェア・ナンバーっぽい(中盤がもろ【TRUTH】っぽい)展開のロック・チューン【FIRE】。涙ちょちょぎれるバラードの【小樽】。スーパー・キャッチー・ナンバーの【BON VOYAGE】のスーパー神曲が3曲。

 でも管理人が本当に『MODE』を愛している理由は,カッコイイ・キメキメ・ミディアム【ROSSO LIQUIDO】〜CCEB調のハイパー・フュージョンMALAGA】〜ギンギンのヘビィ・メタル調の【ROAD STAR】と続く,終盤戦の「これでもか!っ」というくらいのギター・フュージョン祭り!

 名コンポンザー=熊谷徳明がテクニカルなドラミングで引っ張るのがTRIXだが,TRIXの聴き所はギター・フュージョン祭り!
 熊谷徳明須藤満のリズム隊は強力だが,TRIXには,ギターの“JET平井武士キーボードの“貴公子”窪田宏がいる!

MODE-2 そう。フュージョンの王道を走ってきた熊谷徳明須藤満が生み出すGROOVEと,フュージョンの王道から外れてきた平井武士窪田宏が生み出すメロウが融合して,TRIXの「歌うギター・フュージョン」が誕生したのだった。

 多くのTRIXファンはTRIXのコミカルなお笑いナンバーが好きなようだが,そういうファンはジャズは聴かないフュージョンの専業ファンなのだろう。管理人は【くりくり】はダメッ。
 ただし【ゴクロウサン】のようなボコーダー仕様の歌ものは「歌うギター・フュージョン」の範疇として支持できる。【ゴクロウサン】の美メロはインストとしても十分に名曲である。

 TRIXを聴いていると,いい意味で日本人らしい歌心が聴こえてくる。いつ聴いてもワビサビを押さえたギター・フュージョンに熱狂してしまう。

  01. くりくり
  02. ゴクロウサン
  03. FIRE
  04. Grass Island
  05. 小樽
  06. Punch Line
  07. rosso liquido
  08. Malaga
  09. Road Star
  10. Bon Voyage

(キングレコード/KING RECORD 2005年発売/KICJ-486)

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