アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:TRIX

TRIX / IMPACT4

IMPACT-1 管理人の結論。『IMPACT批評

 『IMPACT』の真実とは「NO・IMPACT」。メンバー・チェンジがあったとはいえ,全体的な印象としてはTRIXも所謂「中期」という感じで,安定したギター・フュージョンを聴かせてくれている。

 NEWフェイスである菰口雄矢は,噂通りの超絶ギタリスト。テクニシャンにありがちな“硬派”なフレージングが果たして“お笑い系”のTRIXに合うのだろうか? そもそもTRIXの顔である平井武士の陽性と真逆の人選ではないだろうか?

 こんな疑問は愚問なのでしょう。ファンとしては全てを熟慮した上でTRIXの続行を決断した熊谷徳明の「頭の中」を信じるしかない。
 以下は管理人が想像する熊谷徳明の「頭の中」で〜す。

 『IMPACT』を聴いて耳に付くのは,やっぱり菰口雄矢ギターである。歌い方が平井武士に「寄っていない」のが菰口雄矢の自信ゆえであろう。
 そんな菰口雄矢をマイナスワンしてみると,そこには須藤満の超絶ベースの世界が開けていた…。

 『IMPACT』での須藤満の張り切ったベースを聴き込むにつれ,管理人の頭の中の海馬が,ニューロンがつながってきた。この感覚って以前もあったような…。
 そう。『IMPACT』での須藤満は『NEW−S』での須藤満なのであった。

 『NEW−S』とは“ハイパー・サックス・プレイヤー”本田雅人が初参加したT−スクェア名盤である。
 そんな『NEW−S』でテクニカル・フュージョン・バンドへと方向転換したT−スクェアと同じインパクトを,フロントがメンバー・チェンジしたTRIXの『IMPACT』で感じてしまった。須藤満が超絶ベースを弾きまくり〜。

IMPACT-2 そう。『IMPACT』でインパクトを受けたのはリスナーではない。『IMPACT』で一番のインパクトを受けたのはTRIXのメンバーである。
 ドラム熊谷徳明が,ベース須藤満が,キーボード窪田宏が“ハイパーフュージョン・プレイヤー”しているではないか!

 イメージとして平井武士野呂一生であるならば,菰口雄矢和田アキラのようである。
 ズバリ,TRIXの顔を差し替えた熊谷徳明の「頭の中」の狙いがここにある〜。だから『IMPACT』がマイナー調で,全体的に物寂しげな雰囲気の理由に説明がつく〜。
 底抜けに明るいTRIXサウンドに陰影が混じった赤茶かなぁ。そこが熊谷徳明の「頭の中」だと想像いたしました。

  01. IMPACT
  02. Rush
  03. COSTA RICA
  04. 肩コリッ!!
  05. Dolphin Beach
  06. OVERCOME
  07. Reconstruction
  08. Turnaround
  09. The Dharma
  10. Times
  11. 茉莉花

(キングレコード/KING RECORD 2011年発売/KICJ-614)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / FEVER5

FEVER-1 「スーパー・ポップ・ドル箱フュージョン・バンド」TRIXが7thアルバムで777の『FEVER』&『FEVER』〜!

 「第2期トリックス」=「超絶フュージョン・エンタテインメント・バンド」の『FANTASTIC』は【BOS(T)ON!】でヨレてしまったTRIXであったが『FEVER』は【BAND NAVIGATION】の音声案内で注意されてか,ヨレてしまった「超絶フュージョン」路線に無事軌道修正できたようで,正直,ほっとした〜! 『FEVER』でTRIXにまたドップリ〜!

 これってTRIXの戦略なのか? ステージではどんなにふざけても演奏だけはカッコヨク…。
 これってSMAP商法では? 「スマスマ」でSMAPがコントで大暴れしていてもラストは歌の贈り物。歌手としてのSMAPには一切笑いなし。歌のコーナーだけはジャニーズに戻ると決めていた。中居くんだけは歌でも真面目にふざけてはいましたけど…。

 『FANTASTIC』〜『FEVER』での“揺り戻し”SMAP商法にまんまとハマッテしまった管理人。
 【DELIGHT】〜【THE COIL】〜【GEMMA】〜【流離】〜【SUDDEN】の神曲5曲の投入に縦ノリの横ノリで歓喜の舞! 「超絶フュージョン」ファンが泣いて喜ぶキメキメの嵐! TRIXは笑いなしでもやれるでないか!

 とは言え『FEVER』のキラー・チューンは,アルバム・ラストの“スーパー・キャッチー&メロウ・マイナー”【CHRISTMAS FLOWER ☆】である。
 【CHRISTMAS FLOWER ☆】は何回聴いたことだろう。でも何回聴いても聴き飽きたりしない。逆に心の奥底の隅々にまで浸み渡って広がっていく。大名曲である。

 転調しまくりなのにおもいっきり歌える【CHRISTMAS FLOWER ☆】に惚れてしまった。ついに熊谷徳明が【CHRISTMAS FLOWER ☆】で,J−フュージョン界の「作曲王」,野呂一生安藤まさひろ高中正義の“御三家”と肩を並べたと思う。

FEVER-2 そしてこれは『FEVER』発売後8年経過した体験談だが『FEVER』にはもう1曲“隠れ名曲”が収録されている。
 『FEVER』をCD棚から取り出して今も聴いているのは【CHRISTMAS FLOWER ☆】と【ジョイちゃん】の2曲。

 熊谷徳明が亡くなった愛犬【ジョイちゃん】に捧げたバラード。【ジョイちゃん】は所謂,大バラードの類ではない。恋愛とか失恋とか愛する家族への思いを綴ったバラードではない。
 愛犬への思いが詰まった“ラブ・ソング”にとにかく・癒される。

  01. STAR
  02. Delight
  03. Band Navigation
  04. THE COIL
  05. ジョイちゃん
  06. Smile.
  07. Gemma
  08. 流離
  09. Sudden
  10. Christmas Flower ☆

(キングレコード/KING RECORD 2010年発売/KICJ-586)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / FANTASTIC4

FANTASTIC-1 TRIXの6th『FANTASTIC』のCD帯にこう書かれていた。
 『メンバー・チェンジ!?レーベル移籍!?一切無し!!! 第2期トリックスが描く,ポップ・フュージョンファンタスティックな未来!シツコイくらいに超キャッチーな6thアルバム!!』。

 『FANTASTIC』を聴き終えた。確かに「第2期トリックス」始動であった。
 TRIXは『FANTASTIC』で,一介のフュージョン・バンドとして超えてはならない一線をついに超えてしまったように思う。

 そう。「第1期トリックス」は「スーパー・ポップ・ハイパー・テクニカル“フュージョン”バンド」であったが「第2期トリックス」では「フュージョン“コミック”バンド」へと変貌を遂げてしまっている。

 『FANTASTIC』にはいい曲がいっぱいある。【SKIP AWAY】〜【SUPER LATINO】〜【VOLARE VIA】の3連投こそが,管理人が愛する「スーパー・ポップ・ハイパー・テクニカル・フュージョン・バンド」のTRIXである。

 でも『FANTASTIC』の“目玉”はどう譲歩しても【BOS(T)ON!】であろう。だから『FANTASTIC』の評価は舵盤方面へと転げ落ちてしまう。
 管理人のリアルTRIXは『FANTASTIC』だったのだが,その『FANTASTIC』はほとんど聴かずに(幸か不幸か)まだ聴き込みが足りなかった旧作で盛り上がっていた当時の記憶が今でも『FANTASTIC』に正当な評価を下す行為を邪魔してしまう。

 管理人はTRIXLIVEには未参戦ゆえ,はちゃめちゃな内容は噂でしか知らない。もしその噂が本当であるなら【BOS(T)ON!】は大盛り上がりのキラー・チューンになるのだろう。

 しかし『FANTASTIC』はLIVEではなくCDである。管理人はカッチョイイTRIXCDを買ったのであって,某スネークマンショーのCDを買ったのではない。

 熊ちゃん。おふざけはステージだけでやるのがフュージョン・バンドの礼儀なのではありませんか?

FANTASTIC-2 お〜っと,辛口すぎるのが管理人のいい面であり悪い面。最後にフォロー&フォロー。

 演芸におけるコミック・バンドは演奏が下手ではできないと思う。「第2期トリックス」は演奏がしっかりしているから成立する笑いである。
 「第2期トリックス」=「超絶フュージョン・エンタテインメント・バンド」の笑いはモノマネやパロディなどではなく,キメるところはキメまくる,あくまでも「フュージョン“バラエティ”バンド」なのである。

  01. 4.2.5.1.
  02. Skip Away
  03. Super Latino
  04. volare via
  05. S
  06. White Fairy
  07. Circulars
  08. Bos(t)on!
  09. Adoration

(キングレコード/KING RECORD 2009年発売/KICJ-563)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / BESTRIX〜THE BEST OF TRIX5

BESTRIX〜THE BEST OF TRIX-1 長らく管理人のフュージョン人生はカシオペアスクェアの両雄,続いてDIMENSIONの3強体制。そこへ割り込んできたのがTRIXであった。( ← これは近年のお話。その昔はDIMENSIONTRIXの位置にはNANIWA松岡直也MALTAかW渡辺が3番手争いだった! )

 ただし初期TRIXは,元カシオペア熊谷徳明と元スクェア須藤満のバンドだけあって,DIMENSIONのようにカシオペアともスクェアとも違う,のではなくて,カシオペアスクェアのリニューアル兄弟バンド,と呼べるフュージョン・バンドだったと思う。

 だから興味が湧かなかったのかもしれないし,だからすんなり割り込んできたのかもしれないし,だから万年二番手でハマルのも遅くなったのかしれない。
 もたもたしていたせいで,管理人のTRIXデビューTRIXベスト盤『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』になってしまった。

 でもね。これって何という幸運! TRIXをたっぷりとまとめ聴きできる幸運! 遅れを取り戻そうと『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴き狂った!
 ベスト盤なので,そりゃ全曲飛ばしているさ。一気に14曲聴けるのさ(【赤鼻のトナカイ】を除く)。

 でっ,1週回って?ラストの【BON VOYAGE】のキャッチーさだけが耳に残って頭から離れなくなった。美メロの13曲を【BON VOYAGE】1曲で覆い尽くす〜。
 カシオペアが【ASAYAKE】。スクェアが【TRUTH】。DIMENSIONが【JUNGLE DANCER】であるならば,TRIXなら【BON VOYAGE】なのかな?(いまだ未確認ですが)

BESTRIX〜THE BEST OF TRIX-2 最後に,TRIXのバンド編成はギターキーボードベースドラムの4ピースゆえ,同じ編成のカシオペアと比較される宿命にあると思うが,管理人が『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴いていた時のカシオペアは活動休止中。個人的なマイブームとしてカシオペアよりもTRIXが「優勢」になっていたことを思い出す。

 もしかして野呂さん,カシオペア再始動のキーとしてキーボードオルガンに変えたのは,エレクトーン窪田宏の存在があったりして?
 個人的に野呂さんが語るTRIXについて聞いてみたいと思います。

  01. CORE
  02. Double Up
  03. Ramdash [BARSOOMM! ver.]
  04. An Index
  05. Malaga
  06. MA-TSU-TA-KE
  07. shadow puppet
  08. 毛根ファンク
  09. Passion
  10. FIRE
  11. Jungle Circuit
  12. puma
  13. サムライ
  14. Bon Voyage
  15. 赤鼻のトナカイ

(キングレコード/KING RECORD 2008年発売/KICJ-548)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / STYLE5

STYLE-1 TRIXの“最高傑作”が『STYLE』である。間違いない。

 その理由とはこれほどまでにバラエティに富んだ楽曲群を1枚のアルバムにまとめつつも,そのどれもがTRIX“らしさ”を感じさせる。大方の場合,アルバムのコンセプトが明確ではない場合,曲単位で評価されるわけで好きな曲しか聴かなくなる。
 しか〜し『STYLE』の場合は「好きな曲ばかりの大集結」ゆえに,何度聴き返しても飽きなど来ない。実際はその逆であり,聴き込めば聴き込むほどに好きになる。

 フュージョンであり,ロックであり,ポップスでもあるTRIXの名曲群。この面影こそが“摩天楼期”のDIMENSIONとイメージが被る。
 そして勿論,完成度の高いカシオペアがありスクェアもある。おまけに『STYLE』ではYMOまでぶっ込んできた。いや〜,新スルメ盤の誕生である。

 TRIXの“最高傑作”であり,TRIX一番の“愛聴盤”なのだから『STYLE』について語りたいことは山ほどある。
 でも全てを承知の上で『STYLE』とは【CECILIA】1曲の魅力に尽きる,と断言しよう。

 1曲目のテクノ・ナンバー【敦煌】がカッコイイ。2曲目の“超絶技巧”「ブッ飛び宇宙まで飛んで行く」系の【COMPLEX】がカッコイイ。3曲目のおバカ系【クワガッタン】がもはやキラー・チューン的にカッコイイ。4曲目の【LOOKING UP】へのオマージュ【PHOENIX】の中盤の展開力がカッコイイ。

 6曲目の【SHADOW PUPPET】のサビがたまらなくカッコイイ。7曲目の【狂騒曲「騎士」】はクラシカル系ではなく洋楽系なのがカッコイイ。8曲目のハード・ロック・ナンバー【PERFECT GAME】の猟奇的で凶暴的なユニゾンがカッコイイ。9曲目のお約束のルンルン系【JEUNESSE】が「いとしさと切なさ」が同居するマイナー調のノリノリでカッコイイ。

STYLE-2 そんな全8曲の名曲の中央に座すのが“涙ちょちょぎれる”大バラードの【CECILIA】である。管理人は【CECILIA】に何度泣かされたことだろう。
 悲しくなどない。むしろ元気ハツラツだと言うのに【CECILIA】が流れ出した瞬間に,情緒不安定のような体験を人生で初めて経験した。

 “JET”のギターが徐々に盛り上がってくるにつれ,管理人のハートも引っ張られていく,完全に曲の世界へとトリップしてしまう。
 【CECILIA】だけは“JET”の気持ちになりきれてしまう自信がある管理人は,仮想「平井武士・エアギター選手権」で【CECILIA】を演奏すれば絶対に優勝できる自信があります!?

PS1 『STYLE』で惜しむべき点が1つある。【JEUNESSE】のアッサリしたあの味気ない終わり方に,後少しの工夫があれば『STYLE』はTRIX史だけでなくJ−フュージョン史の「決定盤」として永遠に語り継がれたであろうに…。
PS2 北海道在住の「mususu」さん,改め「風の少年」さん,改め「クワガッタン」さん。お元気ですか? 地震は大丈夫でしたか? 写真とお仕事頑張っておられますか?

  01. 敦煌
  02. Complex
  03. クワガッタン
  04. Phoenix
  05. Cecilia
  06. shadow puppet
  07. 狂騒曲「騎士」
  08. Perfect Game
  09. jeunesse

(キングレコード/KING RECORD 2008年発売/KICJ-538)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / FORCE4

FORCE-1 カシオペアスクェアのイメージから徐々に離れ出したTRIXDIMENSION“その2”を感じ始めたきっかけが『FORCE』である。

 なぜだろう。理由はきっと演奏に漲る“超絶技巧”である。遅まきながらTRIXに開眼した管理人にとって,長らくTRIXを聴くという行為は,熊谷徳明のPOPなインストを聴くという行為であり“JET”のギター・フュージョンを聴くという行為であったが『FORCE』以降は,TRIX=演奏力を聴くという行為に変わってきたように思う。

 ハードで複雑な変拍子なのにキメッキメッの演奏力は,熊谷徳明須藤満の“超絶技巧”あればこそ! 『FORCE』のリズム隊とはDIMENSIONのリズム隊なのか!? 凄い&凄い!

 TRIXDIMENSIONの“超絶技巧”を重ね合わせた別の理由は【PASSION】【PUMA】【DOUBLE UP】【JUSTICE】の神曲4トラック全てが高速テクニカル・ナンバーであること。
 高速テクニカル・ナンバーにあるまじき「余裕の雰囲気」が,練り上げられたアイディアと即席のサービス精神につながっている〜。

 ただし「ズンチャッチャー」の【LABYRINTH】と「パー,チ●コー」の【パチンカーZ】と「ドンドコドンドコからのヨッ!」がクセになる【MA−TSU−TA−KE】のお笑い系が「いつになくカッコ良い」と感じたのも事実でインパクト有り。

 【MA−TSU−TA−KE】って,これまで二枚目路線だった“貴公子”窪田宏の作曲なんだよなぁ。ああー,おおー。
 「窪田さん,お前もか〜!」でTRIXの「ハイパーテクニカルコミックフュージョンサービス団体」を強く意識した。

 演奏だけは“COOL”なDIMENSIONとは違って,TRIXは“COOL”な演奏から敢えて視線を逸らさせる「お笑い系」を前面に掲げている。“超絶”な演奏力を隠そうとしている。
 (ファンとしては余り語られる機会がないのが残念でたまらないのだが)TRIXの演奏力は,あのDIMENSIONが演奏しても四苦八苦の難曲多し。TRIXの演奏力とは,水面下では足バタバタの白鳥なのである。

FORCE-2 さて,TRIXファンからは人気の高い『FORCE』であるが,正直,個人的に『FORCE』を愛聴してはいない。

 決め手は泣きのバラードの不在と【ADIOS】の不発にあるのだが,それ以上に『MODE』『ART』のようなアルバムとしての「キャラ立ち」を感じないのが大きい。
 『FORCE』で感じた「バラバラの楽曲寄せ集め」のイメージが,自然と演奏力に目が向いてしまう仕掛けだったのかも? 管理人はアルバム・ジャケットのアートワーク同様に気付いてしまったんだもん!

 『FORCE』は“遊びすぎ”ですぞ,熊ちゃん&ストさん!

  01. Passion
  02. puma
  03. パチンカーZ
  04. Labyrinth
  05. Double Up
  06. Justice
  07. 夕暮れ
  08. MA-TSU-TA-KE
  09. adios

(キングレコード/KING RECORD 2007年発売/KICJ-519)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / ART5

ART-1 『MODE』では(『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』を聴いた時にも)TRIXが元カシオペア熊谷徳明と元T−スクェア須藤満が組んだバンドだということを意識することはなかった。

 しかし『ART』を聴いて,初めてTRIXの中のある“カシオペアらしさ”や“スクェアっぽさ”に触れてしまった。
 …と同時にTRIXの中の“TRIXらしさ”や“TRIXっぽさ”も意識できた。『ART』はそんなアルバムだと思う。

 『ART』の名演によって,熊谷徳明から元カシオペアの冠が取れ,須藤満から元T−スクェアの冠が取れた。
 胸を張ってTRIX熊谷徳明,自信を持ってTRIX須藤満と紹介できるようになったと思う。← 後追いのお前が言うな?

 その理由が平井武士ギター・サウンド! “JET”の美メロこそがTRIXの個性!
 平井武士ギターが,時にカシオペアっぽくもあり,時にスクェアっぽくもあり,いいや,平井武士こそがCCEBの「日本のフランク・ギャンバレ」でもあり,管理人の大好きな“ロック・ギター鈴木賢司のようにも聞こえてしまう。
 平井武士のメラメラでキラキラな個性に萌え萌え〜。

 管理人は『ART』の時点で「TRIXとは平井武士ギターを聴くこと」になったと思う。
 だ・か・ら・TRIX平井武士ギター & 名コンポンザーの熊谷徳明 WITH 「ハイパーテクニカルコミックフュージョンサービス団体」の須藤満」というバンドである。 ← キーボード窪田宏の存在感を感じるのは『MODE』『ART』以降のことですが,窪田宏がいてのTRIXなのも間違いありません。

 『ART』のハイライトは“JET”が大活躍する【TRIP WONDERLAND】〜【WAITING FOR YOU】〜【LUNA PARK】の中盤3連弾!

 何回聴いても自然とCCEBをイメージしてしまう,異国情緒漂う【TRIP WONDERLAND】。キラキラとしたエレピに涙誘われる【WAITING FOR YOU】。軽めのキメが連発する【LUNA PARK】は文句なしにカッコイイ。この3連弾に恍惚〜。

ART-2 ただし『ART』のクライマックスは【SEE YOU】に違いない。TRIXのパターンとして,他のバンドだったら恐らくアルバムの顔である1曲目にもってくるに違いない「耳に残るスーパー・キャッチー&メロウ・ナンバー」がアルバムのラストを飾るパターン。
 『ART』の【SEE YOU】も相当耳に残り相当頭に残る。なんだかTRIXのアルバムってラスト・ナンバー1曲に総括される感じ? 

 【BON VOYAGE】がいいから『MODE』がいい! 【SEE YOU】がいいから『ART』がいい!

  01. Jungle Circuit
  02. Turkey
  03. 毛根ファンク
  04. Trip Wonderland
  05. Waiting for you
  06. luna park
  07. Redress
  08. Jumping Flash
  09. See you
  10. 「くりくり祭り!!」のテーマ

(キングレコード/KING RECORD 2006年発売/KICJ-506)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

TRIX / MODE5

MODE-1 TRIXって? 映画のMATRIX? 仲間由紀恵のTRICK? TRIXって知らないなぁ。
 元カシオペア熊谷徳明と元T−スクェア須藤満が組んだバンドがTRIXなのかぁ。ベースドラムがメインを張るJIMSAKUみたいな感じなのかなぁ。

 と言うことで気になってはいたのだがTRIXの1st『INDEX』は様子見でスルー。と言うか管理人のTRIX・デビューは『BESTRIX〜THE BEST OF TRIX』なので約4年間も様子見〜。

 でもその分,遡って聴いた『MODE』『ART』『FORCE』『STYLE』は一気に繰り返して聴いた。TRIXに大ハマリ。それこそ狂ったように毎日聴いた。→ 逆に,もう最初から本音を書くと新作がリリースされる度に薄くなってしまったオレって?

 そんな上記「後追い4部作」の中でも『MODE』が一番好き! なんてったって名曲の宝庫! TRIXって曲がいい。すなわち熊谷徳明ってJ−フュージョンを代表する指折りの名コンポンザーなのである。

 スクェア・ナンバーっぽい(中盤がもろ【TRUTH】っぽい)展開のロック・チューン【FIRE】。涙ちょちょぎれるバラードの【小樽】。スーパー・キャッチー・ナンバーの【BON VOYAGE】のスーパー神曲が3曲。

 でも管理人が本当に『MODE』を愛している理由は,カッコイイ・キメキメ・ミディアム【ROSSO LIQUIDO】〜CCEB調のハイパー・フュージョンMALAGA】〜ギンギンのヘビィ・メタル調の【ROAD STAR】と続く,終盤戦の「これでもか!っ」というくらいのギター・フュージョン祭り!

 名コンポンザー=熊谷徳明がテクニカルなドラミングで引っ張るのがTRIXだが,TRIXの聴き所はギター・フュージョン祭り!
 熊谷徳明須藤満のリズム隊は強力だが,TRIXには,ギターの“JET平井武士キーボードの“貴公子”窪田宏がいる!

MODE-2 そう。フュージョンの王道を走ってきた熊谷徳明須藤満が生み出すGROOVEと,フュージョンの王道から外れてきた平井武士窪田宏が生み出すメロウが融合して,TRIXの「歌うギター・フュージョン」が誕生したのだった。

 多くのTRIXファンはTRIXのコミカルなお笑いナンバーが好きなようだが,そういうファンはジャズは聴かないフュージョンの専業ファンなのだろう。管理人は【くりくり】はダメッ。
 ただし【ゴクロウサン】のようなボコーダー仕様の歌ものは「歌うギター・フュージョン」の範疇として支持できる。【ゴクロウサン】の美メロはインストとしても十分に名曲である。

 TRIXを聴いていると,いい意味で日本人らしい歌心が聴こえてくる。いつ聴いてもワビサビを押さえたギター・フュージョンに熱狂してしまう。

  01. くりくり
  02. ゴクロウサン
  03. FIRE
  04. Grass Island
  05. 小樽
  06. Punch Line
  07. rosso liquido
  08. Malaga
  09. Road Star
  10. Bon Voyage

(キングレコード/KING RECORD 2005年発売/KICJ-486)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)
livedoor プロフィール

セラビー

記事検索
Categories
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

LEFT ALONELEFT ALONE
マル・ウォルドロン

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

ヴァイアティカムVIATICUM
e.s.t.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

スインギン・マケドニアスインギン・マケドニア
ダスコ・ゴイコビッチ

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

最新コメント
Copyright (C) 2005-2018 アドリブログ All Rights Reserved.