アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

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CD批評:坂東 慧

坂東 慧 / STEP BY STEP!4

STEP BY STEP!-1 坂東慧ソロ・アルバム『STEP BY STEP!』を買った。
 『HAPPY LIFE!』を聴いてみて,坂東慧をもってしても,フュージョン・バンドのソロ・アルバムは「母体を越えられない法則」は破られなかったので,本当に買うつもりはなかったのだが,社交辞令などではなく安藤正容伊東たけしLIVEのMCで心から大絶賛していたので,突然,聴いてみたくなった。

 …で結論。やっぱりフュージョン・バンドのソロ・アルバムは「母体を越えることはできない」の持論に変更なし。ただし,T−スクェアにおける坂東慧の存在の大きさを改めて感じ取ることができたのは大収穫!

 ズバリ『STEP BY STEP!』は,見事に『TREASURE HUNTER』の“外典”しているではないかっ! やっぱり坂東慧こそが「Mr.T−SQUARE」なのであった。

 『STEP BY STEP!』のレコーディングは2セット。「BANDOBAND」の坂東慧の世界観をストレートに伝えるバンド・サウンドと「レジェンド」たちが感じたままに演奏するスクェアメロディーがカップリングされている。

 この2セットの“個性の違い”こそが『STEP BY STEP!』最大の聴き所。2方向を同時に追求する坂東慧の異なるアプローチが最高に面白い。
 坂東慧の作曲も編曲も,スーパー・ドラムソロもリズム・キープも「人が変われば世界も変わる」。同年代とレジェンド,日本人バンドと海外の大物スター,東京とLA,共演者で曲の雰囲気が変わったのか,はたまた共演者に合わせて坂東慧が変わったのか,クレジットを見比べながら聴き込む『STEP BY STEP!』が実に興味深い。

 そう。『STEP BY STEP!』の印象は,先にも書いたがアルバム1枚通して聴くと『TREASURE HUNTER』の“外典”が強いのだが,2セットに分けて聴くと「BANDOBAND」サイドの演奏は,サックス宮崎隆睦ベース田中普吾が入っているせいなのだろう『WONDERFUL DAYS』や『SMILE』といった「T−SQUARE SUPER BAND」をイメージする瞬間がある。

 一方の「レジェンド」サイドの演奏は,サックスエリック・マリエンサルブランドン・フィールズギターマイケル・ランドウキーボードフィリップ・セスという鉄壁の布陣ゆえに『FRIENDSHIP』『BRASIL』『NEW ROAD, OLD WAY』といった「ユニット体制」のスクェアだったり『SOLITUDE』『REFRESHEST』『MISS YOU IN NEW YORK』『T COMES BACK』といった「AND FRIENDS」のスクェアを想起してしまう。

STEP BY STEP!-2 いい曲がある。いい演奏がある。『HAPPY LIFE!』に【BOUNDLESS SKY】があるように『STEP BY STEP!』には【PLAISIR 〜喜び〜】がある。
 でもそれでも坂東慧の『STEP BY STEP!』は,「BANDOBAND」サイドに振れても「レジェンド」サイドに振れても,結局はT−スクェアの“外典”止まり。
 この点で公式に「ニセスクェア」を名乗っている本田雅人ソロ・アルバムとは趣きが決定的に違っている。

 管理人は坂東慧の,才能に胡坐をかかない,生真面目で努力を怠らないフュージョンスピリッツが大好きである。
 だから坂東慧ソロ・アルバムがどうにも物足りない。いっその事,本田雅人バリに“偽物”でもいいのではないかっ。

 次だ次だ。坂東慧よ,次こそはT−スクェア本体を超えて来い! 君なら出来る!

PS1 『STEP BY STEP!』が『TREASURE HUNTER』の“外典”であるならば『LET’S MOVE』は『SMILE』の“外典”なのか? 気になって買ってしまいそうになる今日この頃〜。
PS2 安藤“錦織圭”正容さん,96年振りとなるオリンピックでの銅メダル獲得,おめでとうございます!
PS3 どうせ『STEP BY STEP!』を買うのならスクェアLIVE会場で買って坂東くんのサイン会に参加すればよかった〜。

  DISC 1 <SUPER AUDIO CD HYBRID>
  01. Sunset Blvd.
  02. Headin' to Laguna Beach
  03. Feel So Good!
  04. next season
  05. 旅に出よう!
  06. Pretty Dance
  07. bb Freeway
  08. Step By Step!
  09. Plaisir 〜喜び〜

  DISC 2 <DVD>
  01. Headin' to Laguna Beach ミュージックビデオ
  02. 坂東慧によるライナーノーツコメント

(オレンジレディ/ORANGE LADY 2016年発売/OLCH-10005〜6)
(ライナーノーツ/坂東慧)
★SACDハイブリッド盤+DVD 2枚組
★音匠仕様レーベルコート

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坂東 慧 / HAPPY LIFE!4

HAPPY LIFE!-1 カシオペアのファン仲間,T−スクェアのファン仲間,DIMENSIONのファン仲間の方々に,バンド・メンバーのソロCDには余り興味がないことを告げると大抵の場合,驚かれてしまう。
 なんで?&どうして? こんなに熱心なファンの口からソロ活動には興味がないなんて,信じられない,とよく言われる。ファミリーではなかったのかと怒られたりして…。

 理由は単純! 管理人はフュージョン・バンドとしての,カシオペア・サウンドであり,T−スクェア・サウンドであり,DIMENSION・サウンドが大好きなだけ!
 そう。メンバーのソロCDは大概,敢えての,非カシオペアであり,非T−スクェアであり,非DIMENSIONである。意識的にバンド・サウンドとは変えてきている。そんなことぐらいはファンであなくてもお見通し。

 ソロCDなのだから,バンドでは出来ないことを演るのは当然だ。バンド以外の引き出しが多いことも知っている。実は管理人もフュージョン・バンドのソロ活動の黎明期。例えば,伊東たけし野呂一生ソロCDには,スクェアともカシオペアとも違う,管理人の全く知らないもう1人の伊東たけしやもう1人の野呂一生を期待したものだった。何も最初から「ソロ活動嫌い」ではなかった。

 でも,そういう経験をひとしきり通過して今だから思うことがある。過去にほぼ全員のハズレを体験してきた今だから思うことがある。
 管理人はソロ活動の第一目標としての「バンドと同じではありません」のコンセプトが好きではない。そんな自分の気持ちに気付いてしまった。だからメンバーのソロ活動には興味が持てなくなってしまった。そう自分自身を分析する。

 しか〜し,そんな管理人に興味を抱かせるメンバーが登場した。T−スクェアドラマーにして,今やメイン・コンポーザーでもある「Mr.T−SQUARE」こと坂東慧である。
 坂東慧なら,T−スクェアを離れても,管理人好みのスクェア・サウンドをソロCDでも聴かせてくれるだろう。そんな期待を抱かずにはいられない位に,坂東慧の書いたオリジナルが大好きになってしまった。

 買いましたよ。久々にフュージョン・バンド・メンバーのソロCDを買いましたよ。ファミリーである坂東慧ソロデビューCDHAPPY LIFE!』を買いましたよ。

 そんでもって1曲目の【BOUNDLESS SKY】に驚喜しましたよ。今度こそ「バンド・メンバーのソロ活動の呪縛」から解き放たれたと思いましたよ。【BOUNDLESS SKY】を聴いたところまでは…。

 ガーン。『HAPPY LIFE!』を聴き進めても,ついに【BOUNDLESS SKY】の“2匹目のドジョウ”は登場してくれなかった。あ〜あっ,坂東慧よ,お前もか〜。
 “秘蔵っ子”坂東慧をもってしてもダメだったとは…。『HAPPY LIFE!』は今後,管理人の心の大きな傷になるかもしれない…。

HAPPY LIFE!-2 ただし,上記の感想はT−スクェア坂東慧を「切り離しては考えられない」管理人の度量の狭さが招いた結果であり『HAPPY LIFE!』単体の評価は別物と心得よ。

 T−スクェアドラマーとしてのフィルターを外して,坂東慧が純粋なソロ・アーティストとしてデビューしていたなら『HAPPY LIFE!』のスーパー・ドラムソロに驚喜&乱舞したのかも? 『HAPPY LIFE!』の憂いを帯びたメロディーに「期待の新人」を感じたのかも?

 そう。『HAPPY LIFE!』のキャッチ・コピーは「27歳のマルチな才能が開花。新世代フュージョン!!」なのでした。
 「信じるか信じないかはあなた次第です」な,フュージョン・バンドメンバーのソロCDは駄盤なる都市伝説?

  01. Boundless Sky
  02. Every Moment
  03. Afterglow
  04. NANOHANA Wave
  05. Dawn Blue
  06. Melody Road
  07. Peace
  08. Walk On Air
  09. 十七年越しの約束
  10. Happy Life!

(ヴィレッジ/VILLAGE 2011年発売/VRCL-4016)
★音匠仕様レーベルコート

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