アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:天野 清継

天野 清継 / ナバホ トレイル4

NAVAJO TRAIL-1 「『アズール』再び…」のCD帯を見ただけでレジへと直行した『NAVAJO TRAIL』(以下『ナバホ トレイル』)。
 そう。別所哲也が「ハムの人」なら天野清継は「【AZURE】の人」なのである。【AZURE】の12年振りの再演【AZURE IN SANTA FE】を外せるわけがないのである。

 大注目の【AZURE IN SANTA FE】は,ストリングスとのリ・アレンジな豪華なバラード。結構派手目な分厚いメロディーは,ちょっと演りすぎたかも?
 でもこんな“BGMっぽくない”【AZURE】が聴いてみたかった。コテコテに【AZURE】の世界を掘り下げてくれた【AZURE IN SANTA FE】のリ・アレンジものが好みである。

 「カシオペア育ち」の管理人だから「焼き直し」は何度でも! 次は【AZURE】のリ・アレンジのリ・アレンジも待っていま〜す!

 …という感じで【AZURE IN SANTA FE】をヘビロテしてから,アルバム全体を聴き始めた『ナバホ トレイル』が,管理人にとって“1粒で2度おいしい”愛聴盤になった。

 その秘密は,則竹裕之松本圭司河野啓三のクレジット…。
 そう。『ナバホ トレイル』が“スクェアっぽい”のはこの御三方のおかげである。天野清継が“安藤正裕っぽく”聴こえる瞬間があったのだ。
 1度そう聴こえてしまったらもう大変! 天野清継安藤正裕が被ってどうしようもない!

NAVAJO TRAIL-2 それも特に『NEW−S』とピンポイントで被ってしまう。『ナバホ トレイル』に大ヒット曲【AZURE IN SANTA FE】有り。『NEW−S』に大ヒット曲【MEGALITH】有り。

 『ナバホ トレイル』には【ガーティの夢】【真夏のためいき】【YOUR RESTLESS EYES】【MIDNIGHT CIRCLE】【THE SUMMER OF ’68】【ROMANTIC CITY】っぽい曲も入っている。

 これって病気? それとも「うんうん」? 安藤正裕のフォロワーなら『ナバホ トレイル』を聴くべきである。

 だ・れ・か・管理人の中でループする,天野清継安藤正裕天野清継,の流れを止めておくれ〜!

  01. Canyon Road
  02. AZURE in Santa Fe
  03. Someday We'll All Be Free
  04. My Cherie Amour
  05. NAVAJO TRAIL
  06. A Nightingale Sang in Berkeley Square
  07. Rumba AMO
  08. Breath Taking
  09. Shiosai
  10. KYOTO

(ブロー・ウィンド・レコード/BLOW WIND RECORDS 2003年発売/BWCP-1010)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

天野 清継,国府 弘子 / ヘヴン・アンド・ビヨンド…4

HEAVEN AND BEYOND…-1 管理人にとって“ジャズ・ギタリスト天野清継のリーダー作『AZURE』最大の収穫は“ジャズ・ピアニスト国府弘子との出会いであった。

 『AZURE』以降のあの当時,友人のジャズ仲間から「軟弱」と言われながらも国府弘子を追いかけ続けた時期がある。天野清継には気の毒な話であるが,それがジャズメンという人気商売の常。

 あるアルバムへのサイドメンとして参加した演奏が気に入って「芋づる式」に繋がっていく。そのジャズメンの参加アルバムを買い漁る。だからジャズフュージョン・ファンはやめられない。
 ジャズフュージョン・ファンの楽しみはエンドレス。道楽のネタが尽きることはないであろう。うれしくもあり困ったもんでもある。

 さて,そんなこんなで,2人の頭文字から取られた天野清継国府弘子による「天国プロジェクト」の第2弾『HEAVEN AND BEYOND…』(以下『ヘヴン・アンド・ビヨンド…』)は,完全に国府弘子目当てのアプローチであって,主役であるはずの天野清継は,いてもいなくても…。

 しかし『ヘヴン・アンド・ビヨンド…』は“天野清継あっての”国府ワールドであった。目からウロコ。
 天野清継国府弘子の個性がぶつかり合い,ブレンドした結果の“調和”をもたらしている。国府弘子の相手が天野清継だったから『ヘヴン・アンド・ビヨンド…』が出来上がったのであって,他のギタリストであればここまで上手くはいかなかった。

HEAVEN AND BEYOND…-2 ジャズをベースに磨いてきた“オンリーワンな歌心”が「非ジャズ的な個性」としてクローズアップされることの多い2人であるが『ヘヴン・アンド・ビヨンド…』でも「控え目」ではあるが,天野清継国府弘子の間合いとか,呼吸感はジャズのそれである。

 『ヘヴン・アンド・ビヨンド…』は,アーバン・ストリーム育ちの天野清継国府弘子だから共有し得た「天国プロジェクト」流の4ビートが聴こえてくる。

  01. OSCAR
  02. TRAVEL TALK
  03. SPINNING WHEEL
  04. CATS N' DOGS
  05. SWEET AND GENTLE
  06. PASEO
  07. PERFIDIA
  08. LA ISLA BONITA
  09. ROAD TO YOU
  10. Chardonnay
  11. SOMEWHERE IN TIME
  12. BABY COME BACK

(ビクター/JVC 1995年発売/VICJ-215)
(ライナーノーツ/天野清継,国府弘子,佐藤英輔)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

天野 清継 / アズール4

AZURE-1 天野清継と来れば,何と言っても『AZURE』(以下『アズール』)であろう。デビュー作にして【AZURE〜POLOVETSIAN DANCE FROM OPERA“PRICE IGOR”】で,いきなりのTVCMタイアップ曲獲得(いつものJTのジャズメン・シリーズ)。

 しかし,長い目で見れば『アズール』の大ヒットは天野清継にとってプラスではなくマイナスに働いたのかもしれない。
 そう。『アズール』で聞こえる天野清継エレキギターは,天野清継に対するジャズギタリスト,あるいはクラシック・ギタリストとしての一般的なイメージとは必ずしも一致しないのだから…。

 ズバリ『アズール』の聴き所は,天野清継ギター国府弘子ピアノで織り成すコラボレーション!
 もしや天野清継国府弘子の「相性の良さ」はパット・メセニーライル・メイズの「音世界」? 互いをサポートしながらも自分も生きるコラボレーション!

 天野清継の本質は“コンテンポラリーなギタリスト”。天野清継ギターソロは,難解で静かに唸る場面はない。分かりやすく本当にキャッチーなフレーズの連綿である。
 『アズール』における【AZURE〜POLOVETSIAN DANCE FROM OPERA“PRICE IGOR”】の存在が異色であって,残り10トラックはフュージョンギタリストのそれである!

 『アズール』バンド?の基本編成は,天野清継エレキギター国府弘子ピアノドン・グルーシンシンセサイザーゲイリー・ハービックサックスグレッグ・リーチョッパー・ベース外山明ドラムアレックス・アクーニャパーカッション

 そう。『アズール』とは,極上のフュージョン。あの時代であれば差し詰めスムーズ・ジャズと呼ばれるべきアルバムであって,ジャズやクラシックにカテゴライズされる要素は皆無である。
 【AZURE〜POLOVETSIAN DANCE FROM OPERA“PRICE IGOR”】での「静」の天野清継も素晴らしいのだが「動」の天野清継こそが素晴らしい!

AZURE-2 話のついでながら管理人は『アズール』を通して国府弘子ピアノに出会った。リーダー作も悪くはないが,サイドメンとしての国府弘子は「無敵艦隊」である。
 国府弘子は売れなきゃ良かったのにぃ。もっとサイドメンとしてピアノを弾いてほしかったのにぃ。

 その意味で『アズール』は“優しさだけが売りではない”本当の天野清継と本当の国府弘子を知るためのアルバムである。
 生涯背負っていくであろう天野清継=“クラシック系アコースティックギタリスト”の虚構のイメージは天野清継を“あの【アズール】の人”にしてしまうには余りにも惜しい。

  01. AZURE〜Polovetsian Dance from Opera“Prince Igor”
  02. MT. HOOD
  03. SO LONG
  04. OKINAWA
  05. FOOT STEPS
  06. PACIFIC OCEAN SUITE
  07. PEACE AND LOVE
  08. WINTER SONG
  09. DANCE DON FOR AMO
  10. FLAG STAFF
  11. EL TORO

(ビクター/JVC 1991年発売/VICJ-90)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)
livedoor プロフィール
記事検索
Categories
最新コメント
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

Copyright (C) 2005-2017 アドリブログ All Rights Reserved.