RANDOOGA〜SELECT LIVE UNDER THE SKY '90-1 キーボード佐藤允彦ソプラノサックスウェイン・ショーターアルトサックス梅津和時テナーサックス峰厚介トロンボーンレイ・アンダーソンギター土方隆行ベース岡沢章ドラムアレックス・アクーニャパーカッション高田みどりナナ・ヴァスコンセロス
 いや〜,凄すぎる面子のスーパー・セッション。超豪華なバブル景気のスーパー・セッション。それが「セレクト・ライヴ・アンダー・ザ・スカイ’90」における「ランドゥーガ」。

 セッション・リーダー=佐藤允彦の考える「がらんどう」のアナグラム「ランドゥーガ」!
 そう。「ランドゥーガ」の音楽は,ジャズではなくフュージョンでもなく“民謡”であった。

 出てきた音楽は,勢い一発“どんちゃん騒ぎ”な阿波踊り風?であって管理人の好みではないのだが,この面子が集まったのだから,演奏のクオリティは相当に高い!
 「アウト・オブ・ザ・ワールド」な国内と国外の混成メンバーで,日本の伝統音楽を“くくり”とした“ごった煮”ジャズ! 管理人お目当てのウェイン・ショーターもアンサンブルの波に呑み込まれたのか?ソロ以外に見せ場がないのはご愛嬌?

 「ランドゥーガ」の面々が,誰かが弾いたフレーズを,なぞったり,横取りしたり,解体したり,色付したりして「遊び倒す」!
 「音が同時に鳴れば,それがハーモニーになる」という約束事で構築された,インプロビゼーションを交えたアンサンブルこそ「大人の音遊び」!

 そう。「ランドゥーガ」のコンセプトは“やったもん勝ち”! 面白いと思うものにみんなで乗っかっていく感じ? アンサンブルの輪の外でインプロヴィゼーションの“連続技”が縦横無尽に飛び交っている。うおお〜。

 その意味で,日本の伝統音楽を“くくり”とした「ランドゥーガ」は,日本勢有利&外国勢不利の構図。だからアレックス・アクーニャナナ・ヴァスコンセロス以上に高田みどりパーカッションのノリが良い。ウェイン・ショーターソロの最中にも関わらず,恐れ知らずの遠慮なしで,佐藤允彦が音の隙間を埋めていく。

RANDOOGA〜SELECT LIVE UNDER THE SKY '90-2 リズムにしろアンサンブルにしろ,合っても合わなくてもいい。逆にずれることが面白い。テンポを自由に変化させたり,同じフレーズを好き勝手に繰り返したり,コブシを効かせてみたりして…。
 
 あれっ,それって,よくあるジャムセッション? そう感じさせないのは百戦錬磨のスーパー・ミュージシャンの集まりだから?
 いいや,それこそ「セレクト・ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」が“夏祭り”だから…。
 「がらんどう」→「ランドゥーガ」が“民謡”だったのだから…。

  01. SEINE DRAGGING SONG
  02. THE KING BEHIND THE MASK
  03. SUTEMARU
  04. WELL DIGGER'S SONG
  05. TANOKURO-BUSHI
  06. USSAN-UTPOPO
  07. SEEDING DOWN

(エピック・ソニー/EPIC/SONY 1990年発売/ESCA 5171)
(ライナーノーツ/佐藤允彦)

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