CD批評:野呂 一生
2008年05月14日
野呂 一生 / ヴィーダ / EXPLORACAO
『VIDA』の3曲目は【EXPLORACAO】。
【EXPLORACAO】の第一印象は『プラティナム』である。このまま『プラティナム』に収録されても違和感なし。
だが,ここまでハマルと(ハマリ過ぎて)逆に違和感大あり! 管理人が“感じてきた”カシオペアって一体何だったのだろう?
カシオペア=野呂一生説を唱えてきた人間としては『ヴィーダ』=『プラティナム』は,主張通りの「モーマンタイ」である。
しかし,しかしである…。カシオペアの大ファンの皆さんなら分かっていただけると思うのだが,野呂一生作曲のカシオペア・メロディであっても,それが向谷実+桜井哲夫(鳴瀬喜博)+神保彰が演奏して初めて“あの”カシオペア・サウンドへと昇華していく! “4人揃って”カシオペアなのである。
【EXPLORACAO】によって,野呂一生1人,他の3人の“サビ抜き”であっても,カシオペア・サウンドが完成することが実証されてしまった。この事実はどうにも受け入れ難い。気持ち悪い。でも“悲しいかな”心地良い自分に嫌気がさす。
そう。【EXPLORACAO】は,管理人にいつも“違和感だけ”を残し去っていく…。「ああ無情」 by アンルイス 。
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
ISSEI NORO : Guitar, Chorus, Percussion, Synthesizer
TEOFILO PEREIRA DE LIMA : Drums
HUGO ANTONIO FATTORUSO DORCI : Keyboards
NELSON LUIZ AYRES ALMEIDA FREITAS : Keyboards
FERNANDO DE JESUS MACHADO SIZAO : Bass
JOSE BELMIRO LIMA : Percussion
OVIDIO MOREIRA BRITO : Percussion
FRANCISCO EDMUNDO DE AZEVEDO : Percussion
SEVERINO J. DE OLIVEIRA : Accordion
SERGIO FERNANDO DE SOUZA : Trombone
ALCEBIADES SPINOLA FILHO : 1st Trumpet
NELSON HENRIQUE CUNHA : 2nd Trumpet
JOSE CARLOS MACHADO RAMOS : Saxophone
MARIA CRISTINA BRAUN : Chorus
ANA LUCIA FONTES LEUZINGER : Chorus
LEO : Cry
TOKUO INOUE : Synthesizer Programing
2008年02月20日
野呂 一生 / ヴィーダ / NESSA
『VIDA』の1曲目は【NESSA】。
【NESSA】=「ウキウキ」野呂一生である! 多くの音色を重ね合わせた“凝りに凝った”アレンジなのに,メロディ・ラインがくっきりハッキリ,しかも跳ねた16ビートを使ってきた! 「ウキウキ」である。
この「ウキウキ」感は,ポップでストレートなギターとユニゾンする野呂一生のコーラスにある! 正直,コーラス以上にギターが歌っているのだが,この“やぼったい”コーラスが「隠し味」となりギターに躍動感を与えている。
こんな“ノリノリ状態”の野呂一生だから,無意識のうちに“ついつい”手癖がでてしまっている。そう。2分26秒から2分40秒までの“つなぎっぷり”がモロ・カシオペア。2分57秒からのアドリブもモロ・カシオペア。やはりカシオペア=野呂一生である!
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
ISSEI NORO : Guitar, Chorus, Percussion, Synthesizer
TEOFILO PEREIRA DE LIMA : Drums
HUGO ANTONIO FATTORUSO DORCI : Keyboards
NELSON LUIZ AYRES ALMEIDA FREITAS : Keyboards
FERNANDO DE JESUS MACHADO SIZAO : Bass
JOSE BELMIRO LIMA : Percussion
OVIDIO MOREIRA BRITO : Percussion
FRANCISCO EDMUNDO DE AZEVEDO : Percussion
SEVERINO J. DE OLIVEIRA : Accordion
SERGIO FERNANDO DE SOUZA : Trombone
ALCEBIADES SPINOLA FILHO : 1st Trumpet
NELSON HENRIQUE CUNHA : 2nd Trumpet
JOSE CARLOS MACHADO RAMOS : Saxophone
MARIA CRISTINA BRAUN : Chorus
ANA LUCIA FONTES LEUZINGER : Chorus
LEO : Cry
TOKUO INOUE : Synthesizer Programing
2007年11月20日
野呂 一生 / ヴィーダ / KALAKULENAI
『VIDA』の4曲目は【KALAKULENAI】。
【KALAKULENAI】は,ブラジル音楽でもなければ日本歌謡でもない。これぞ日系ブラジル人のジャパニーズ・フュージョンである。
陽気なサウンド作りなのに,どこかノスタルジックなブラジル音楽の特徴に,日本の“ワビサビ”が掛け合わされている。現代的な音作りなのに,アコーディオンが効いているのだろう…。「源氏物語」「平家物語」を勝手にイメージして聴くとハマる。
まずはイントロの9秒間。琴の音で始まったかと思えば,いきなりのマイナー調に“どっぷり”なはずなのに,サンバのビートがやけに効いている。
2分19秒から3分0秒までの“ワンワン泣き叫ぶ”アコーディオンのフレーズが切ない。胸が締め付けられてしまう。でもバックは超ハイテクの現代フュージョン。
そう。“カラッと晴れやか”ブラジル流の音作りが,無意識のうちに心の奥底に流れている日本的な“ジメジメ感”を薄めた名演である。日系ブラジル人にしか作れない,逆輸入ジャパニーズ・フュージョン“誕生”の瞬間である。
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
ISSEI NORO : Guitar, Chorus, Percussion, Synthesizer
TEOFILO PEREIRA DE LIMA : Drums
HUGO ANTONIO FATTORUSO DORCI : Keyboards
NELSON LUIZ AYRES ALMEIDA FREITAS : Keyboards
FERNANDO DE JESUS MACHADO SIZAO : Bass
JOSE BELMIRO LIMA : Percussion
OVIDIO MOREIRA BRITO : Percussion
FRANCISCO EDMUNDO DE AZEVEDO : Percussion
SEVERINO J. DE OLIVEIRA : Accordion
SERGIO FERNANDO DE SOUZA : Trombone
ALCEBIADES SPINOLA FILHO : 1st Trumpet
NELSON HENRIQUE CUNHA : 2nd Trumpet
JOSE CARLOS MACHADO RAMOS : Saxophone
MARIA CRISTINA BRAUN : Chorus
ANA LUCIA FONTES LEUZINGER : Chorus
LEO : Cry
TOKUO INOUE : Synthesizer Programing

VIDA
2007年11月18日
野呂 一生 / ヴィーダ
「野呂一生と言えばカシオペア。カシオペアと言えば野呂一生」!管理人はずっとそう思ってきたが,つい最近聴き直した『VIDA』(以下『ヴィーダ』)が,その思いを一層強くしてくれた。
野呂一生とは,カシオペアのギタリスト兼リーダー兼コンポーザー兼アレンジャー兼パフォーマー! そう。野呂一生こそ,カシオペアの“頭脳”であり“心臓”である。そんな“カシオペア命”の野呂一生も(ここでは詳細な理由は述べないが)他のメンバー同様,ソロCDを制作した時期がある。
野呂一生のファースト・ソロ『SWEET SPHERE』は,その昔カセット版を購入後,処分したのだったが,あれはカシオペアの「外典」である。そう。『SWEET SPHERE』は,向谷実,桜井哲夫,神保彰抜きのカシオペア → ボーカル&ブラス入り“西海岸のカシオペア”だった。
それで,ソロ第2作『ヴィーダ』に関しても「ジャバン・ファミリーとの共演」との事前フレコミがあったため,勝手に“ブラジリアン・カシオペア”をイメージしていた。しかし…。
あの日,初めて生『ヴィーダ』を聴いた時の衝撃は忘れられない。正直,面食らった! あのカシオペア・サウンドは何処何処? 面影がないとは言わないが,予想以上のサウンドの“激変ぶり”に打ちのめされた。管理人の嫌いな方向へと変化していた。速攻“お蔵入り”決定である。
さて,つい最近“お蔵”の『ヴィーダ』を聴いてみた。実に10年以上ぶりだと思う。
理由は前述の『SWEET SPHERE』をCDで買い直した。野呂一生批評として『SWEET SPHERE』レビューの参考にするためだ。
しかし聴いてビックリ! 「なんだ,普通じゃん。え〜っ」であった! あの時感じた“違和感”が消えていた! 急遽,野呂一生批評の1番手は『ヴィーダ』に差し替え決定である。
ここに管理人の持論=「野呂一生と言えばカシオペア。カシオペアと言えば野呂一生」論の根拠がある!
『ヴィーダ』録音時の1989年のカシオペアと言えば,リズム隊のメンバー・チェンジ! ジンサク → ナルチョ&日山時代への移行期と重なっている。そう。『ヴィーダ』は,野呂一生の“生き写し”であるカシオペア本体のサウンドが大きく変化した瞬間のソロ作である。
仮に管理人の持論が正しいとすれば,カシオペアが変化すれば野呂一生のソロ作も当然変化する。ねっ,納得でしょ?
ついでに時期繋がりでダメ押し?すれば,カシオペアの1987年,88年と言えば,2年連続のブラジル・ツアー! 『ヴィーダ』が“ブラジル”であるのもうなずける。ねっ,納得でしょ?
カシオペア=野呂一生であるからこそ,管理人の耳は『ヴィーダ』を受け入れることができた。今となっては『ヴィーダ』と末期カシオペアを比較するなら『ヴィーダ』の方が末期カシオペア以上に黄金期カシオペアに近い!
2007年の管理人の耳には『ヴィーダ』での“激変”など無かったにも等しい。それ程,良くも悪くもナルチョのベースで,黄金期カシオペアは“徹底的に”破壊されてしまったのだから…。
( 誤解のないように補足しておくと,ナルチョが悪いとは思わない。正直,カシオペアのベーシストとしては桜井哲夫の方が好きではあるが,ナルチョも良い。だから最後まで付き合えたと思っている )
PS ん〜。「野呂一生と言えばカシオペア。カシオペアと言えば野呂一生」論をぶち上げたはいいが,やっぱり違うかな? カシオペアと言えば,正解は“バンド”であって,特定の誰かではない? 末期カシオペアの迷走のごとく,管理人も迷走中?
(1989年録音/HOOP20320)
























