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CD批評:キース・ジャレット

キース・ジャレット / ソロ・コンサート / LAUSANNE, MARCH 20, 1973 PART 機伸5

アナログレコード

 『SOLO CONCERTS』の3曲目は【LAUSANNE, MARCH 20, 1973 PART 機伸供曄憤焚次撻蹇璽競鵐漫Ε灰鵐機璽函礇僉璽鉢機伸供筺曄法


 《 キース・ジャレットの「完全即興」は,管理人の“ジャズフュージョン道”の中で“特別の場”を占めている。全てが最上級(五つ星)の評価である。
 よって,この演奏をどう評価するかは,単純に「好みか,そうでないか」の問題にすぎない。
 キース・ジャレットアドリブインプロヴィゼーションがそうであるように,受け止める聴き手の側にも,その日その時によって,若干の評価の“ブレ”が生じる得る。
 以下は今日という日に感じた管理人の評価である。明日になれば今日と同じ評価を下すことはしないであろう。 》

 【ローザンヌ・コンサート<パート機】の主題は「挑戦」!

 序盤は,素敵で落ち着いたピアノ・ソロの世界である。
 1分26秒から30秒までのフレーズは【アルフィー】のテーマっぽく聴こえてしまう。
 2分16秒から始まるテーマは明るい。それでいて,ため息のでる美しさである。

 5分2秒からのテーマには“アメリカン・ポップ”が入っている。ややテンポアップの音量アップ。実にリズミカルである。
 10分56秒からは,静かであるが“振幅の激しい”演奏が持続する。
 18分18秒からは,エリック・サティにも通じる音。徐々に狂おしく,激しさを増していく。

 22分41秒でメイン・テーマの登場! 一気にたたみかける軽快さ。“テクニシャン・ピアニストキース・ジャレット全開である。完全にスイッチが入っている。
 ただし,29分32秒でのエンディングはいただけない。珍しく着地のアイディアに欠ける。でも,これも含めて完全即興

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 【ローザンヌ・コンサート<パート供】の主題は「慰め」!

 29分55秒から,まずはピアノの筐体を鳴らした,パーカッション的なパフォーマンスが始まる。32分19秒,33分52秒からのオーソドックスなピアノとのコンビネーションが聴き所か?

 中盤は,ややとりとめのない演奏。ちょっぴりダークで,野性味を帯びてくる。

 42分22秒でメイン・テーマのモチーフが表われる! これ以降管理人は,ただキース・ジャレットの表現する“やさしさ”に包まれることとなる。メイン・テーマを用いたアドリブが繰り返し展開されるが,これがどれもいい。ハートを射抜かれてしまう。

 49分26秒からのオオラスのテーマ! 51分17秒からの“溜めに溜めた”連弾アドリブ! キースの内で起こった“覚醒”が指先を通して,ピアノに乗り移っている!
 ハイライトは53分26秒からの昇天ミュージック! アップ・テンポで飛び立ったまま,もうあのメロディが地上に舞い降りてくることはない。そう。あの瞬間,キース・ジャレットが発した音信は,中天を飛ぶみ使いたちの“宝物”となったのだろう。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

KEITH JARRETT : Piano


SOLO CONCERTS
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キース・ジャレット / ソロ・コンサート / BREMEN, JULY 12, 1973 PART 5

アナログレコード

 『SOLO CONCERTS』の2曲目は【BREMEN, JULY 12, 1973 PART 供曄憤焚次撻屮譟璽瓮鵝Ε灰鵐機璽函礇僉璽鉢供筺曄法


 《 キース・ジャレットの「完全即興」は,管理人の“ジャズフュージョン道”の中で“特別の場”を占めている。全てが最上級(五つ星)の評価である。
 よって,この演奏をどう評価するかは,単純に「好みか,そうでないか」の問題にすぎない。
 キース・ジャレットアドリブインプロヴィゼーションがそうであるように,受け止める聴き手の側にも,その日その時によって,若干の評価の“ブレ”が生じる得る。
 以下は今日という日に感じた管理人の評価である。明日になれば今日と同じ評価を下すことはしないであろう。 》

 【ブレーメン・コンサート<パート供】の主題は「激情」!

 このイントロの感じがもうたまらない。ダメだ。冷静に聴くことができなくなる。好きだ。
 3分22秒から,この捕らわれからやっと解放してもらえる,と思ったのもつかの間,例の奇声と共にダメを押される。
 この“ごり押し”のテーマが5分後半から時間をかけて変貌を遂げていく。8分過ぎから姿を現わす,脱皮した成虫はまだサナギであった。9分22秒から再び,迫力を増した“ごり押し”のテーマが出現する。

 9分47秒からは,別の虫が襲って来る! こちらはクラシカルで美しい。12分49秒からの約1分間のハイ・テクニックは“ピアニストキース・ジャレットの聴き所である。

 14分59秒から,この虫も変貌を開始する。16分10秒で成虫と化し,18分0秒からの高速連弾がハイライト! そして勢いそのままに,19分19秒から一気に走り出す。ただしこれは100m走であって長続きはしない。虫の寿命は短いのだ。

 その後6分程,ブルースの虫が飛び交うのだが,キース自身も気に入らなかったのか,余りテーマが発展することはない。

 26分10秒から,ついに“ヤツ”がやって来る! 27分12秒から,俄然ヒートアップし,28分32秒からのクライマックス! 32分14秒から「星降る夜の雪崩」がやって来る。何層にも何層にも,何度でも“エクスタシー”を奏でまくる。
 34分50秒からは“美への怒り”がテーマ。アドリブインプロヴィゼーションは一瞬の芸術! 命懸けのメロディが“生まれると同時に消えてゆく”。そう。過ぎゆくことへの絶望感。もう二度とあのメロディーが帰ってくることはない。

 【ブレーメン・コンサート<パート供】は,39分間で一旦“完結”し,39分26秒からアンコール演奏が始まる。
 よくもまあ,わずか30秒間の休息を経て,こんなフレーズが繰り出せるものだ。そう。全く違う曲想で,インプロヴィゼーションがスタートする。
 キース・ジャレットの集中力は持続していたのだろうが,キース即興を真正面から受け止めた聴衆は皆,ただただ圧倒され,放心状態に陥っていたのではなかろうか? 素直に受け止めることができていたかは,いささか疑問である。
 そう。CDで聴いていても,再びキース即興に注意を集中するのに時間がかかるのであれば,実際の現場に立ち会った,奇跡の“目撃証人たち”はなおのことであろう。
 気分を立て直した頃には,眼前に絶好調のキース・ジャレットが,高く高くそびえ立っている!

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

KEITH JARRETT : Piano


SOLO CONCERTS
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キース・ジャレット / ソロ・コンサート / BREMEN, JULY 12, 1973 PART 5

アナログレコード

 『SOLO CONCERTS』の1曲目は【BREMEN, JULY 12, 1973 PART 機曄憤焚次撻屮譟璽瓮鵝Ε灰鵐機璽函礇僉璽鉢機筺曄法


 《 キース・ジャレットの「完全即興」は,管理人の“ジャズフュージョン道”の中で“特別の場”を占めている。全てが最上級(五つ星)の評価である。
 よって,この演奏をどう評価するかは,単純に「好みか,そうでないか」の問題にすぎない。
 キース・ジャレットアドリブインプロヴィゼーションがそうであるように,受け止める聴き手の側にも,その日その時によって,若干の評価の“ブレ”が生じる得る。
 以下は今日という日に感じた管理人の評価である。明日になれば今日と同じ評価を下すことはしないであろう。 》

 【ブレーメン・コンサート<パート機】の主題は「悲愴」!

 35秒で,早くも極上メロディーが登場する。1分30秒のアウトロ感がいい。
 5分49秒から,7分7秒からも展開が変わる。まるで“琴”のようなピアノである。
 9分8秒から展開が変わる。11分30秒過ぎの激しさ! しばしの落ち着きを経て,12分49秒からのハイ・トーン。13分20秒からの連打と対応する13分44秒からの大鳴きがハイライト!
 14分13秒からの大サビを経て,15分7秒から退場口へと向かう。スインギーな演奏である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

KEITH JARRETT : Piano


SOLO CONCERTS
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キース・ジャレット / ソロ・コンサート5

SOLO CONCERTS-1 2007年を迎えた。特に感慨はない。1月1日も12月31日の翌日に過ぎない,と思っている“しょうもない”男なのである。
 新年を迎えるに当たって準備することと言えば,カレンダーの掛け替えぐらい。毎年アイドル・カレンダーを誰にしようかと思い悩むのが,年末の“風物詩”となっている。

 しかし,そんな管理人が毎年唯一実行する,正月恒例のイベントがある。それが「キース・ジャレット祭り」!
 ここ数年,我が家のオーディオ・システムから最初に流れ出すジャズフュージョンは,キース・ジャレットと決まっている! やはり一発目は“マイ・フェイバリット”キース・ジャレットを聴かないことには気が済まない。新年など始まらない。

 そこで毎年,新年最初のお悩みタイム! そう。キース・ジャレットの,どのCDをかけるべきか,で悩みだす。
 ソロ・ピアノによる完全即興シリーズであることは決まっているのだが,それがブレーメンなのかローザンヌなのか,その流れでケルンブレゲンツパリ>,ウィーン…。ヨーロッパ以外にも選択肢はあるし…。

 結果報告。2007年はブレーメンを聴いた。理由は「アドリブログ」への執筆のためである。素直に時系列順で行くことにした。
 カシオペアの時もそうであったが,人間,好きすぎると,何をどう伝えたらよいのか,分からなくなってくる。管理人が初めて体験した“金縛り”とはPCの前でフリーズした,この1年半の出来事であった。

 「アドリブログ」を始めてからの1年半,何度もキース・ジャレットについて書こう,と試みてきた。しかしその度に挫折した。下書きを何パターンも作ってみたが,いずれも気に入らず“お蔵入り”。
 普通,プロではあるまいし“たかがブログ”にそこまでするか,全く…。

 このままでは永遠にお蔵入り確定である。そこで今日,1月3日という日を逃してはならなかった。以下,管理人の「心の声」である。
(  恒例の正月行事をネタに“オマケ”のように書き上げてしまおう。お茶を濁してしまおう。そして書き上げた記事を後で読み返さないことにしよう。きっと“校正の虫”が疼いてしょうがなくなるにきまっている。うん。そうしよう。 )
 では,アムロいかせていただきます。“キース命”の方々には正直,読んでいただきたくはありません。

 さて,岡本太郎が述べたように,正に「芸術は爆発」! そしてキース・ジャレットソロ・ピアノが放つ,この爆発的なエネルギーは,正に「ジャズ界のビッグバン」!
 そしてこの大爆発の連発は『SOLO CONCERTS』(以下『ソロ・コンサート』)から始まった!

SOLO CONCERTS-2 “孤高のピアニスト”と称されるキース・ジャレットであるが,キース・ジャレットは,なるべくして“孤高”の存在となった。これはキース・ジャレット自らの意志で“孤高”に向かったわけではない。そうではなく,他に追随して来る者が誰もいないので,結果“孤高”となったのだ。

 この“孤高の芸術”世界を真似るジャズメンがいるだろうか? いや,全音楽家の中にいるだろうか? これは,おいそれと真似できるシロモノではない。
 恐らく『ソロ・コンサート』と接した,全ての音楽家たちが,キース・ジャレット完全即興の世界に,まず“一目惚れ”し,次にチャレンジしたい,と思ったことであろう。

 しかし同時に“あきらめの境地”をも感じたはず。プロだからこそよく分かる,キース・ジャレットの「物凄さ&偉大さ」をである。この“爆発力”は,手を伸ばそうとも決して届かない,はるか彼方にいるのである。

 『ソロ・コンサート』は,そんなキース・ジャレットの最初の金字塔! ブレーメンローザンヌにおけるソロ・コンサートを完全収録した“奇跡のドキュメント”である。

 全てを解説したいところだが,今回の目的はお茶を濁すこと? まずは投稿できただけで“よし”としよう。
 キース・ジャレットについて語るべきことは山ほどあるが,それはおいおい,別の機会に…。
 それまでの間,つべこべ言わずに『ソロ・コンサート』を聴き込んでいてほしい。聴けば分かる“世紀の大傑作”である!

  DISC 1
  01. BREMEN, JULY 12, 1973 PART I
  02. BREMEN, JULY 12, 1973 PART II

  DISC 2
  01. LAUSANNE, MARCH 20, 1973 PART I/II

(ECM/ECM 1973年発売/UCCE-9013/4)
(紙ジャケット仕様BOXセット)
(☆ゴールドCD盤仕様)
(ライナーノーツ/青木和富)

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