CD批評:松岡 直也

2007年09月11日

松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ / A FIRST FLIGHT4

アナログレコード

 『WATERMELON DANDIES』の2曲目は【A FIRST FLIGHT】。


 【A FIRST FLIGHT】は,和田アキラエレキ・ギターを大プッシュした“ギター・フュージョン”であるのだが,不思議と,どこからどう聴いても“松岡サウンド”へと仕上がっている。

 和田アキラエレキ・ギターも,いつもとは少し違うロック・テイスト。歪み&ディストーションがかかっているし,危機感をあおる緊迫のフレーズ集である。
 でも,それでも松岡直也キーボードが鳴り出すと同時に“おいしいところだけ”かっさらわれてしまっている。当て馬=和田アキラが不憫である。

 1分31秒と2分53秒からの松岡直也キーボード・ソロは,短いとは言え【A FIRST FLIGHT】の全体を支配している。
 夏休みに田舎のおばあちゃん家を,初めてたった一人で訪ねた【A FIRST FLIGHT】の“ドキドキ感”!
 今ならもれなく「キッズおでかけサポート」(JAL)がついてくる。もう二度とあの“ドキドキ感”は味わえない…。


CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

NAOYA MATSUOKA : Keyboards
GETAO TAKAHASHI : Bass
HIROMICHI TSUGAKI : Keyboards
NORIYUKI HIROSE : Drums
AKIRA WADA : Guitar
WILLIE NAGASAKI : Timbales
SHINGO KANNO : Congas


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2007年04月27日

松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ / WATERMELON DANDIES4

アナログレコード

 『WATERMELON DANDIES』の8曲目は【WATERMELON DANDIES】。


 「くだもの気分で 生きてはいるけど ほんとは野菜育ちだぜ〜♪」。高橋ゲタ夫の歌う,この歌詞にドキッとさせられる読者の皆さんも多いのでは? かく言う管理人もその一人です。田舎育ちの都会人気取り…。

 【WATERMELON DANDIES】は,そんな哀愁を一蹴する,ラテン・ボーカル・ナンバー。
 ノリも音も“軽い”ので,特に歌詞が“うるさいわけでもなく”ちょうどいい。聴きたい時にだけ歌詞に耳が行く,何ともリスナー思いのトラックであります。

 イントロから続く,ご機嫌なパーカッションを中心に,全ての楽器が「松岡直也グループ」に必要不可欠な音を奏で出す。「やって参りましたスイカ男♪」! うむ。何ともいい感じで,ちょうどいい。結構好きです。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

NAOYA MATSUOKA : Keyboards
GETAO TAKAHASHI : Bass, Lead Vocal
HIROMICHI TSUGAKI : Keyboards
NORIYUKI HIROSE : Drums
AKIRA WADA : Guitar
WILLIE NAGASAKI : Timbales
SHINGO KANNO : Congas, Background Vocal

GUEST PLAYER
MICHIAKI TANAKA : Bata(Oconcolo)


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2006年08月26日

松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ / A MIDNIGHT LAMENT4

アナログレコード

 『WATERMELON DANDIES』の4曲目は【A MIDNIGHT LAMENT】。


 【A MIDNIGHT LAMENT】は,松岡直也としては貴重なサックス入り! 中村哲の“ダークに引き締まった”テナー・サックスが全編でフューチャーされていてカッコイイ。

 しかし誰と共演しようとも,松岡サウンドは松岡サウンド! 【A MIDNIGHT LAMENT】も,主導権はラテンフュージョンのリズム隊が握っている。
 イントロの“タイトな”アタックは“打ち込みのような生音”でドキドキさせられるが,特に1分7秒から21秒までを聴いてほしい。
 中村哲のブローの後ろで,忙しくアクセントをつけ続けるリズム隊。このコンビネーションがハマッテいる。

 一方,松岡直也よりも津垣博通に活躍の場が多い“鍵盤隊”であるが,要所要所での“光るプレイ”は松岡直也のもの。
 Wキーボードの鍵盤隊が,中村哲アドリブの後ろで「松岡直也グループ」の音造りに励んでいる。ド迫力のテナー・サックスにも負けない名コンビぶりは,さすがである。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

NAOYA MATSUOKA : Keyboards
GETAO TAKAHASHI : Bass
HIROMICHI TSUGAKI : Keyboards
NORIYUKI HIROSE : Drums
AKIRA WADA : Guitar
WILLIE NAGASAKI : Timbales
SHINGO KANNO : Congas

GUEST PLAYER
SATOSHI NAKAMURA : Tenor Saxophone


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2006年08月25日

松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ / TANGO RENGUE4

アナログレコード

 『WATERMELON DANDIES』の3曲目は【TANGO RENGUE】。


 【TANGO RENGUE】は,松岡直也プレゼンツ“ハッピー・ウェデイング”!
 自分でも,なぜそう思うのか,不思議であるが「タータラッタララ タララララララ〜♪」のサビを耳にすると,純白のウェディング・ドレス(今日現在では,エビちゃん)をイメージしてしまうのだ。
 結婚式場のCMか何かでBGMとして流れていたのかなぁ?

 松岡サウンドの“生命線”である,高橋ゲタ夫ベースが,いつもの3割増しで躍動的! ノリノリ・ラテン・ビートの上空を“エレガント”に鳴り響く,津垣博通シンセ・オーケストレーション! これが見事にキマッテいる&ハマッテいる。
 
 松岡直也キーボードも,サビの連打が毎回微妙に異なっている。1回目が強めのアタックであれば,2回目はややソフトに,3回目はオケに合わせて“華やいだ”タッチ!
 この「来るぞ,来るぞ,そしてキターッ!!」の快楽が,もう最高! エビちゃんなら最高!

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

NAOYA MATSUOKA : Keyboards
GETAO TAKAHASHI : Bass
HIROMICHI TSUGAKI : Keyboards
NORIYUKI HIROSE : Drums
AKIRA WADA : Guitar
WILLIE NAGASAKI : Timbales
SHINGO KANNO : Congas


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2006年08月23日

松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ / ワクワク・ソンゴ!4

アナログレコード

 『WATERMELON DANDIES』の1曲目は【ワクワク・ソンゴ!】。


 【ワクワク・ソンゴ!】は,典型的な松岡サウンド! イントロから始まるパーカッションのアタックにドラムキーボードのユニゾン・バッキング!
 このわずか2秒の音だけで「あっ,松岡直也だ」と識別できてしまう。その後のグルーヴ感と言ったら…。正に“松岡ワールド”全開である。

 【ワクワク・ソンゴ!】の前半は菅野真吾カルロス菅野ボーカルがメロディーを綴っていく。ビートに言葉が乗っかっていくので,ボーカルが不思議と気にならない。ラテン・フュージョンの持ち味そのまんま。邪魔していない。

 1分56秒からのJAZZYなピアノベースの“絡み”が合図となって,後半はメンバーの短いソロ回しが大フューチャー。
 「ん〜快感」のフレーズに合わせパーカッションギターが唸り出す。聴き所は松岡直也のキーボード・ソロ直後,3分24秒の「ヘイ!」で一応の盛り上がりを見せた後の二巡目のソロ回し。
 特にウィリー長崎菅野真吾へと続く幾分長めのパーカッション・ソロ。二人のプレイ・スタイルを聴き分けられる絶好のチャンスである。

 しかし真の聴き所は,最高のソロ回しを支える的確なユニゾン・バッキング。この“ノリ”こそが,松岡直也の醍醐味!
 フュージョンのハイテク・ソロに熱狂するのは頭の中。身体はラテンのリズムに反応している。身体は実に正直である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

NAOYA MATSUOKA : Keyboards
GETAO TAKAHASHI : Bass, Vocal
HIROMICHI TSUGAKI : Keyboards
NORIYUKI HIROSE : Drums
AKIRA WADA : Guitar
WILLIE NAGASAKI : Timbales
SHINGO KANNO : Congas, Vocal


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2006年08月22日

松岡 直也 / ウォーターメロン・ダンディーズ4

アナログレコード

 なんとなく,夏と言えば“ラテン・フュージョン”! “ラテン・フュージョン”と言えば“大御所”松岡直也である。やはり“ホット”な夏には,この“分厚いリズム”が恋しくなる。

 基本的にラテン,サルサ系のリズムは大体どれもワン・パターン? リズムの微妙な違いは管理人には正直よく分からない。
 ではどれも同じに聴こえるかと言うとそうではない。同じリズムが鳴っているようで,そこにはトラック毎の個性がある。
 イントロの数音で「あっ,このトラックだ」と判別できる。不思議なものである。

 この“なぞ”を解くカギがある。そう。それこそ松岡直也ピアノシンセサイザーが織りなす“唯一無二”の音作りにある。
 音楽活動50年以上のキャリアを有する歴戦のツワモノは,ジャズフュージョンのみならず,映画・TV・CM界でも大活躍。他のアーティストのプロデュースもするし,日本レコード大賞の作曲賞&編曲賞も受賞している。なんともマルチな才能である。

 しかし松岡直也,最大の才能こそ“ラテン・フュージョン”! ラテンのリズムの使い方が上手いのだ。
 無理なくスイスイ,極上のメロディを“分厚いリズム”へと乗せていく。彼自身のピアノの音だけではない。強力なリーダーシップでバンド全体をもコントロールしていく。
 この優れたバランス感覚が,イントロの数音でそれと分かる,トラック毎に特有の“彩り”を添えているのである。

 そんな松岡直也が強力に“夏”を意識したのが『WATERMELON DANDIES』(以下『ウォーターメロン・ダンディーズ』)!
 しかしこの夏は「盛夏」「汗だくの夏」「情熱の夏」と言った“燃える”世界ではない。もっと“ほのぼの”とした,きらめく夏の想い出! 何と言っても「スイカ男」がテーマなのですから…。
 金魚売り,風鈴売りのような,それはそれは“風情”感じる「小学生の頃大好きだった」夏の音なのである。楽しい長〜い夏休みの音。スイカ割り? スイカの丸かじり?

 夏休みの想い出が多岐に渡っているように『ウォーターメロン・ダンディーズ』も実にカラフル!
 “ラテン・フュージョン”と一言で片づけるのは実に勿体ない。タンゴ,サックス,ボーカルなど,いつもの松岡直也では“お耳にかかることの少ない”編成も新鮮だ。
 『ウォーターメロン・ダンディーズ』の“目玉”は3曲のボーカル・ナンバーだろう。歌入りだから好きとか嫌いとか,そんな次元を飛び越えて無条件に楽しめる。自然と身体が反応してしまう。「ボーカル=リズム楽器」説もまんざらウソではない。
 このいい感じのJAZZYさ,けだるさこそ,松岡直也の夏! “ラテン・フュージョン”の夏! いよっ,スイカ男!

(1986年録音/32XL-151)

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