CD批評:小林 香織
2008年05月05日
小林 香織 / FINE / GRACE
『FINE』の6曲目は【GRACE】(以下【グレース】)。
【グレース】は,小林香織の“ピュアな”感性が素直に溢れ出たバラード。健全にフュージョン・サックスだけに打ち込む,巷のアイドル以上にアイドルらしい「清く正しく美しい」私生活が“ピュアな”アルト・サックスの音色から伝わってくる!
【グレース】は,小林香織から他界した祖母へのレクイエムであるが,悲しさよりも喜びいっぱい! 愛する祖母との楽しい思い出が喪失感を埋め,悲しみに打ち勝っていく! これぞ「希望のレクイエム」である。
3分41秒からのアドリブは,一人浜辺で黄昏ながら祖母と交わす会話のようである。小林香織が届かぬ思いを,強がった様子を隠そうと“クール”に,でも精一杯伝えようと“もがいている”。祖母からの答えは“そよ風”のよう。優しくほほを撫で返す。
聴き逃せないのは,1分52秒からの間奏である。祖母の“そよ風”は,実は大御所4人による演出であった。笹路正徳,土方隆行,岡沢章,村上“ポンタ”秀一の4人が,小林香織の最高のサポーター役に徹している。
アルト・サックスと見事に溶けあう大御所4人なら,きっと業界中の悪い虫からも保護してくれることでしょう。あっ,赤ずきんちゃんの中でのおばあさんはオオカミでしたね。もしかして? 逃げろ,かおりん!
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
KAORI KOBAYASHI : Alto Sax
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
AKIRA OKAZAWA : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums
2008年01月19日
小林 香織 / FINE / KIRA-KIRA(DVD)
『FINE』『SPECIAL DVD』の1曲目は【KIRA−KIRA】(以下【キラキラ】)。
【キラキラ】こそ,アイドル=小林香織の映像デビュー作! さぞ気合いの入ったPVだろうと期待したが,出来としては“いたって普通”。よくある「客なしライブ」の演奏シーン。
ただしこの普通の映像が,かえって小林香織の魅力を際立たせている。凝りに凝った料理も良いが,素材そのものを味わうのもまた楽しい。小林香織は今が“旬”のアイドルである。
PS 映画「電車男」を見ました。中谷美紀がきれいでかわいい。エルメスには中谷美紀がぴったり。NO。ドラマ「電車男」も見ました。伊東美咲がきれいでかわいい。エルメスには伊東美咲がぴったり。NO。NO。エルメスと言えば小林香織。管理人には小林香織。
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KAORI KOBAYASHI : Alto Sax
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
AKIRA OKAZAWA : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums

Fine(DVD付)
2007年12月09日
小林 香織 / FINE / GRACE(DVD)
『FINE』『SPECIAL DVD』の3曲目は【GRACE】(以下【グレース】)。
【グレース】での小林香織のテーマは「レディ」! 真剣な眼差し&愁いに沈んだ“大人な”表情。シックな寒色系映像が決まっている。
【グレース】の名場面についていろいろ書こうと思ったが,全てはラストでのケニー・G! 浜辺での夕焼けシルエットはどう見てもケニー・Gを意識したとしか思えない。
でも“カッコイイ”は小林香織には似合わない。この映像で根っからの妖精(陽性)少女であることが証明されている。
DVD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
KAORI KOBAYASHI : Alto Sax & Flute
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
AKIRA OKAZAWA : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums

Fine(DVD付)
2007年09月19日
小林 香織 / FINE / DRIVING
『FINE』の5曲目は【DRIVING】(以下【ドライヴィング】)。
【ドライヴィング】は,ロング・トーンを多用した,小林香織の“歌うアルト・サックス”が聴き所。(55秒から1分3秒などで)一人オーヴァー・ダビング?を駆使し,見事に歌う&歌い上げる!
聞けば【ドライヴィング】は,エヴリシング・バット・ザ・ガールのヒット・ナンバーとのこと。原曲はよく知らないのだが,友人に「きっと聞いたことがあるはず」と言われたので,どこかで耳にしたことがあるらしい。
【ドライヴィング】に,何となく“懐かしさ”を感じてしまったのはそのせい? いや,これぞ香織嬢のテクニックと言い切ってしまおう! どうですか,この“グローヴァー・ワシントンJr似”の甘〜いロング・トーン!
…と,しばらくは小林香織一人に気を取られてしまうが,繰り返し聴き込むと,バックの名演あっての“グローヴァー・ワシントンJr似”であることに気付かされる。思えば『ワインライト』の成功の陰にも,マーカス・ミラーやスティーブ・ガッドがいたものなぁ。
【ドライヴィング】での笹路サウンドに,いつものようなカラフルさはない。これは“ファンク”である。笹路正徳のキーボードが“揺れている”。
土方もポンタも菅野もいいが,特筆すべきは日野“JINO”賢二のベース! 波打つグルーヴが小林香織の“息遣い”と調和&連動している。グレート!
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
KAORI KOBAYASHI : Alto Sax & Flute
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
KENJI HINO : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums
CARLOS KANNO : Percussion

Fine(DVD付)
2007年03月12日
小林 香織 / FINE / LOVELY BLOSSOM(DVD)
『FINE』『SPECIAL DVD』の2曲目は【LOVELY BLOSSOM】(以下【ラヴリー・ブラッサム】)。
「演奏シーンなし」の完全なるアイドル映像は,ブラッサム繋がりで,小林香織主演=松田聖子の【チェリーブラッサム】と思って良い。
南の島での分刻みの撮影で,AM10:00からPM4:30までのスナップ・ショット満載である。
ショッピングに子猫との戯れ,ラストでの“お約束”浜辺での砂遊びに至るまで,キラキラ輝く笑顔が魅力的!
お気に入りは,PM12:00でのクルージングでの笑顔とPM3:30の波に襲われた際の笑顔が超キュート!
PM4:30のウォーター・スライダーでのバンザイ風景は,無邪気に遊ぶ“おこちゃま”香織嬢である。小林香織の“保護者”としては,まだまだ自由に遊ばせてあげたいと思ってしまう。うん。
「KAORI」と書き終えた瞬間に,波に消されてしまうPM2:30の映像はお見事! これぞプロのイメージDVDである。
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KAORI KOBAYASHI : Alto Sax & Flute
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
KENJI HINO : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums
CARLOS KANNO : Percussion

Fine(DVD付)
2007年01月25日
小林 香織 / FINE / LOVELY BLOSSOM
『FINE』の4曲目は【LOVELY BLOSSOM】(以下【ラヴリー・ブラッサム】)。
【ラヴリー・ブラッサム】は“爽やかな”ミディアム・チューン。小林香織には,この手の曲が実に良く合う。新境地開拓の趣きである。
冒頭のベースとアコギのアンサンブルに,キーボードの絡みだけで十分ファンタジー! そこへ持ってきて小林香織の“あの”一音で全てが決まりである! 伸びやかな音と“サンサン”と降る太陽が「笑顔&笑顔」を作り出している。
…と感想を抱いたのには訳がある。イメージビデオのDVDが強烈すぎて,どうも【ラヴリー・ブラッサム】のイメージにあの映像が重なってしまう。“天真爛漫”の香織嬢が実にまぶしすぎる。ああ…。
もう純粋に音そのものでは判断できませぬ。小林香織本人もアイドルになりきった“ノリノリの熱演”なので,このまま自由に遊び回らせていたい,と思う“オヤジ心”もあるのだが,セッション・シーン“抜き”のイメージビデオだけは,もう止めていただけないだろうか…。
ビクター(レコード会社)にも,小林香織の一番の魅力はアルト・サックスにある,という事実を再認識していただきたい。
そう。3分40秒の“野太い”アルトは,フュージョン道へ全力投球する,サックス少女の一面を鮮明に映し出している。
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
KAORI KOBAYASHI : Alto Sax & Flute
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
KENJI HINO : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums
CARLOS KANNO : Percussion

Fine(DVD付)
2006年06月06日
小林 香織 / FINE / FREE
『FINE』の3曲目は【FREE】(以下【フリー】)。
【フリー】は“二刀流”小林香織の面目躍如。アルト・サックスをサイドで鳴らし,フルート勝負のトラック!
中学のブラバンでフルート担当だったという香織嬢。年季の入ったフルートの音は,元気に“吹き鳴らす”アルト・サックスとは異なり“しっとり”と歌い上げる感じのプレイ。
【フリー】は,ブラバン・香織嬢の思い出の一曲ということで,余計に「思い入れタップリ」の情感がたたずんでいる。“笛吹き”としてのテクニックも一流である。
しかし,正直,聴き所は1分16秒からのアルト・サックスであろう。この短いフレーズでこんなに印象的に吹けるなんて…。
抑えの効いた,珍しくも“物静かな”アルト・サックスは音色がいいので,つい“うっとり”と聴き惚れてしまう。
そう。チリバツなフルートと,変幻自在なアルト・サックスは,もはや二刀流の域を超えた“四,五刀流?”である。
【フリー】はポップスの超名曲であるが,管理人にとっては,小林香織を“本格派”ジャズメンと認識させてくれた“J−フュージョン”思い出の一曲である。
ところで,CDのクレジットにベーシストの名前がない。なかなかの名演ゆえ,単なるミス・プリントではもったいない。どなたかベーシストについての「詳細キボンヌ」。
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KAORI KOBAYASHI : Alto Sax & Flute
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums

Fine(DVD付)
2006年06月05日
小林 香織 / FINE / ENERGY
『FINE』の2曲目は【ENERGY】(以下【エナジー】)。
【エナジー】で感じる“ポップ感”は,笹路正徳プロデュースの賜物。そう。正に豪華なポップ・チューン! う〜む。
【エナジー】の持つ,メジャー&キャッチーの連続は嫌いじゃないが,ここまでの“ポップス寄り”のアレンジはどう考えても笹路の“やりすぎ=オーバー・ファンク?”である。
お陰でフュージョン特有の“ドキドキ感”が薄められてしまっている。マジで“アイドルのシングル曲”っぽくて管理人的にはNGである。
“アイドル”小林香織を売り出したいのであれば,サックスを取り上げてマイクを持たせるべきである。
こんなにもポップス風では,純粋に“フュージョンの王道”を追求している小林香織がかわいそう。ブラスを始めとするJ−FUSIONのオールスター・メンバーにも失礼であろう。
そう。小林香織には“正々堂々”とアルト・サックス一本で勝負させてあげてほかった。小林香織ならそれができる! 小林香織のテクニック&ハートは“ジャズメン”と呼ぶに十分ふさわしいレベルにあるのだから…。
例えば2分22秒から始まるアルト・ソロは,バリバリのフュージョン・サックス。ここで聴かせる“迫力満点”のアドリブは,ポップなバックなどお構いなし。【エナジー】を魂に吹き込む,フュージョン特有の“ホット”なアドリブである。この路線をもっとフューチャーしてくれたなら,管理人の評価は最高点だったかもしれない。
4分35秒からのラスト・テーマでのアドリブでは“完全燃焼”で吹ききった感が漂っている。この演奏は良い。
【エナジー】の持つメジャー&キャッチーな魅力を,一度,かなり“ジャズ寄り”のアレンジで聴いてみたいものである。
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
KAORI KOBAYASHI : Alto Sax & Flute
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
KENJI HINO : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums
ERIC MIYASHIRO : Trumpet
TOSHIO ARAKI : Trumpet
MASATO HONDA : Alto Sax
OSAMU YOSHIDA : Tenor Sax
EIJIRO NAKAGAWA : Trombone
KOICHI NONOSHITA : Bass Trombone

Fine(DVD付)
2006年06月04日
小林 香織 / FINE / KIRA-KIRA
『FINE』の1曲目は【KIRA−KIRA】(以下【キラキラ】)。
【キラキラ】は,初夏の日差し! 初夏のそよ風!
タイトルが『FINE』&【キラキラ】だから…,という安易な発想では断じてない。純粋にこの音,空気感に“おっ,来たな”と久々にニヤリとさせられてしまった。
いよいよ夏が始まる! そんな“ワクワク”する気持ちに通じるこの感じこそ,小林香織のスピリッツ! 明るく元気いっぱい! “夏=少女=フュージョン”を連想させるアルト・サックスである。 ← なんのこっちゃねん。
【キラキラ】の魅力は“底抜けの楽しさ”。一気に悩みなど吹き飛んでしまう。
“付録?”DVDに映し出されていたが,メンバーはみな“笑顔&笑顔”。フュージョンを演奏するってほんとに楽しいことであろう。確かな技術と軽やかさ! 【キラキラ】は,そんなフュージョンの王道を“中央突破”。正に“地”でいっている。
小林香織の“見せ場”である,2分24秒から始まるアドリブにはフュージョン・サックスの“巨匠”たちのフレーズが入り乱れる,スペクタクル・シャッフル・シャウト!?
とにかく楽しい“ノリノリ”のアドリブである。
また小林香織の“自由奔放”を支えるバックの好演もピカイチ。特に笹路正徳のキーボードと岡沢章のベースがエモーション!
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
KAORI KOBAYASHI : Alto Sax
MASANORI SASAJI : Keyboards
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
AKIRA OKAZAWA : Bass
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums

Fine(DVD付)
2006年06月03日
小林 香織 / FINE
音楽,歌手は“歌”そのものが良ければ,ルックス(ビジュアル)は関係ない。ましてジャズ/フュージョンは…。ちまたでそんな声を耳にする。果たしてそうだろうか?
ここで某個人名に言及することは避けるが,管理人的には「もっとルックスが良かったら爆発的に売れただろうに」と感じるアーティストたちがいる。一方で“ビジュアル系”なるバンドが大ブレーク! 永遠にジャニーズ事務所は不滅であろう。
かく言う管理人も“あの”西村知美(トロリン)や酒井法子(のりピー)のCDを買っていた。世の中,結局は“カワイイ子”“カッコイイ男”が大好きである。音楽性さえ良ければそれでいい,と言うのは大ウソ! “建前”なのである!
しかし,ジャズ/フュージョンにこの論理を当てはめてもよいものか?
管理人の結論! ビジュアルから入るのも“有り”だと思う。
なぜなら,店頭に飾られている,あのトランペットの“輝き”を目にするだけで,今でも心ときめいてしまうし,他にもジャズ・ジャイアントたちのポスター,CDジャケット,DVD…。きっかけは千差万別,フジテレビであろう。
そう。ジャズ/フュージョンにもビジュアルの影響力は存在する! 絶対に存在する!
そこで“和製キャンディ・ダルファー”小林香織! ぶっちゃけ,超カワイイ。
いろいろとこじつけてきたが,単純に“ルックス”に惹かれてしまった。正に“ジャズ界のアイドル”! 美しき“小林家3姉妹”の長女である。
おっとっと…。「アドリブログ」のポリシーは“素直に音から入ること”! 単純に“ルックス”がいいだけでは批評したりはしませんよっ。
ズバリ,小林香織の魅力は,1に音楽,2にルックス。彼女のフュージョン・サックスを偏見抜きに聴いてみてほしい。
『FINE』は“ジャズメン”小林香織が素直に音に表われた名盤である。
このパワフルな音! “和製キャンディ・ダルファー”とは良く言ったものだ。その愛称は伊達ではない。予備知識なしで聴いたとしたら,まるで男性サックス・プレイヤーかと思えるほど“パンチが効いている”! それでいて,随所に女性らしい繊細なフレージングも交えてくる。
この“硬軟織り交ぜたプレイ”こそ,フュージョン・サックスの“ツボ”! 小林香織はかなりのフュージョン・ファンなのだろう。『FINE』には,彼女の“研究の跡”が見え隠れしている。
そんな“ジャズメン”小林香織であるが,レコード会社は現金だ。“女”小林香織を全面に売り出している。
『FINE』の初回限定盤は,DVD付きスペシャル・パッケージ! このDVDには,初のプロモーションビデオとサイパンでのオフ・ショットなど,普段ステージでは見られない“アイドル・小林香織”が映し出されていて,お買い得! ジャズ/フュージョン“抜き”の小林香織”も,超“好み”。ほんとかわいいなぁ。
あっ,小林香織ファンの皆さん,音楽性より先にビジュアルの話をしてしまってゴメンナサイ。矢野沙織ちゃん,浮気しちゃってゴメンナサイ。
(2006年録音/VIZJ5)
























