CD批評:Saya
2008年05月11日
Saya / TIMELESS / TIMELESS
『TIMELESS』の13曲目は【TIMELESS】(以下【タイムレス】)。
時間を忘れて【タイムレス】。時代を超えて【タイムレス】。
争いを忘れ,国境を越え肌の色を越え人種を越え言語を越え,大空へと響き渡る「祈り」にも似たピアノの音色…。Saya!
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SAYA : Piano
2007年11月29日
Saya / TIMELESS / ETUDE OP.10 NO.3
『TIMELESS』の11曲目は【ETUDE OP.10 NO.3】(以下【別れの曲】)。
ピアニストの「登竜門」であろうショパンの【別れの曲】は,ひたすら美しいテーマが“胸に突き刺さるかどうか”が肝である。
管理人の結論=Sayaの【別れの曲】は,テーマとアドリブが完全分離の“二部構成”がいただけない。
テーマ自体,アドリブ単体も悪くはない。ポイントは3分30秒から32秒。大西洋とインド洋が完全に分離しているダーバンの海のように,マーク・ウィリアムスのベースの前後で(本来つながるべきであろう)テーマとアドリブのつながりがなっていない。
Sayaとしては,ジャズ・アレンジで個性を表現したかったのであろうが【別れの曲】は,中途半端にいじってはいけない。
Sayaの腕前を持ってすれば,普通に弾いてるつもりでも,無意識のうちにジャズになったであろうに…。
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SAYA : Piano
MARK WILLIAMS : Bass
DESZON CLAIBOME : Drums
2007年11月07日
Saya / TIMELESS / PRELUDE
『TIMELESS』の10曲目は【PRELUDE】(以下【プレリュード】)。
【プレリュード】は,悲しみにどっぷりと浸かった,ビル・エヴァンスのようだ。「ビル・エヴァンス好き」を公言しているSayaだけにあながち外れてはいないと思っている。
ビル・エヴァンスというピアニストは,悲しいことを楽しげに,楽しいことを悲しげに表現する! 時に男の中の男であり,女の中の女でもある。
ビル・エヴァンスを知らない人には,理解不能の表現でも,分かる人には分かるはず!? 拍手喝采の自画自賛である。かたじけない。
【プレリュード】は,結婚式当日のSayaの胸の内! Sayaが本当に好きな人とは結ばれず,しかしSayaを心から愛してくれる人との結婚式。女性にとっては,愛するより愛される結婚の方が幸せになれる確立は高いのだろう。
「しかし…。それで…。だから…。果たして…」。そう。この“心の葛藤”こそがビル・エヴァンスなのである。
この幸せは永遠には続かない。Sayaはそのことを知っている。
Sayaの【プレリュード】=藤沢周平の『蝉しぐれ』である。
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SAYA : Piano

Timeless
2006年03月15日
Saya / TIMELESS / PAVANE
『TIMELESS』の12曲目は【PAVANE】(以下【亡き王女のためのパヴァーヌ】)。
【亡き王女のためのパヴァーヌ】を取り上げるジャズメンは皆一様に“繊細な美の追究”に向かう。百戦錬磨のジャズメンでさえ,ついつい創作意欲を駆り立てられるだから,ラヴェルの作曲能力はさすがである。
Sayaも,しっとりと静かなトーンで,耳元でささやくかのように,ピアノで語りかけている。実にソフト・タッチ。正に女性ピアニスト特有のエッセンス! これが魅力的だ!
管理人も一聴した後,てっきりSayaも“繊細な美の追究”にのめり込んでしまった,と思い込んでしまったものである。
しかし【亡き王女のためのパヴァーヌ】のハイライトは,お馴染みのテーマを奏でた直後,2分30秒から突然始まるSayaのアドリブ! ここでのアドリブがそれまでの曲の表情・雰囲気を一変させている!
一瞬の“硬質な”ピアノ・タッチを持って,それまでの張りつめた空気感が引き裂かれる。一気に“ジャズ・ピアニスト”Sayaとしての感情が吐露されている。同じフレーズの“あの手この手の表現”が,聴き手の感情さえも揺さぶってくる。
そう。Sayaの真の狙いは「こっち」! “クール・ビューティ”とは実は“ベリー・ホット”。優雅に泳ぐ白鳥も,水面下ではバタ足している。一生懸命もがいている。荒川静香の“クール”な演技も屋台骨は“ベリー・ホット”なのである。
アドリブを終え“正気に戻った”4分0秒からは,何事もなかったかのごとく“涼しい”顔して“繊細な美の追求”に突き進む。そこが見事なコントラスト! 完全なSayaワールド!
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SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass

Timeless
2006年03月12日
Saya / TIMELESS / SIMPLE POEM
『TIMELESS』の9曲目は【SIMPLE POEM】(以下【シンプル・ポエム】)。
“シンプルなピアノの詩”と言う意味の【シンプル・ポエム】だがポエムと言うよりは“ショート・ストーリー”! 印象的なクライマックスへと展開する,悲しい結末…。つかの間の幸福…。
Sayaのピアノ・タッチの特徴は“明瞭かつ豊かな響き”。この豊かな“残響”が【シンプル・ポエム】の内に秘める“悲しみ”を増幅させる。
「優しく優しく」で始まるシュート・ストーリーも,1分53秒からの「山あり谷あり」〜2分46秒からの「絶頂期での悲劇」を迎えて,再び「優しく優しく」。
無責任な発言を承知でお許しいただきたいのだが,思うに【シンプル・ポエム】には,Sayaの“人生観”が表現されている。
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SAYA : Piano
JASON MARSALIS : Drums
DAVID PULPHUS : Bass

Timeless
2006年03月11日
Saya / TIMELESS / BUTTERFLY
『TIMELESS』の8曲目は【BUTTERFLY】(以下【バタフライ】)。
【バタフライ】を聴くと,いつも“どっぷりと”悲しみに沈み込んでしまう。こんなに“切ない気分”になるのはなぜなのだろう。今にも涙がこぼれ落ちてきそうで,この手の曲はどうも苦手である。
原因は何となく分かっている。あの“ブツ切れ”のシンセサイザー。いい感じで上がってきては,ブツ切れする。その繰り返し。そこへピアノが抑揚を付けて乗っかってくるから,たまったものではない。
【バタフライ】を聴いているうちに,キース・ジャレットの名言を思い起こした。「私たちは生(誕生)と死の間を生きている」!
【バタフライ】には,短くとも人生の喜びも表現されている。
2分20秒から2分45秒までの“駆け足”のピアノは,Sayaの描く“喜びへの昇華”そのものである。
ただし,すぐにまた,あの悲しみが襲ってくる。以前の何倍にも悲しみを増して…。ああ…。
この一瞬の喜びのための悲しみなのか,それとも常につきまとう悲しみを乗り越えるための喜びなのか…。ああ…。
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SAYA : Piano, Synthesizer

Timeless
2006年03月10日
Saya / TIMELESS / CHOPIN IN CARIBBEAN (NOCTURNE OP.9 NO.2)
『TIMELESS』の7曲目は【CHOPIN IN CARIBBEAN (NOCTURNE OP.9 NO.2)】(以下【ショパン・イン・カリビアン / ノクターン 第2番 作品9−2】)。
【ショパン・イン・カリビアン / ノクターン 第2番 作品9−2】は,タイトル通りの“カリビアン”。ショパンが格調高いヨーロッパから南国リゾートへ舞い降りてきた!
と言っても,ショパンが“羽目を外して”大暴れなどするはずがない? タキシードから水着に着替えての日光浴。
ショパンを優しく海辺に誘い出したのがSaya。【ノクターン】の原型はそのままに,カリビアン・シンセとギターを持ち出し“さわやかな風”を送り続ける。うん。そんな感じ。
時計を気にせず,ゆったりとSayaのピアノに身を任せる心地良さ…。正に『TIMELESS』である。
Sayaのピアノは,作曲者ショパンに【ノクターン】は“こうやって弾くものよ”と“手ほどき”できるほどの,流ちょうさ。
4分19秒からのテーマの崩し方,アドリブの展開力こそ,ジャズ・ナンバーへと変貌を遂げた【ノクターン 第2番 作品9−2】の“アナザー・ストーリー”である。
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SAYA : Piano, Synthesizer
PAISLEY : Programming
DAVID PULPHUS : Guitar

Timeless
2006年03月09日
Saya / TIMELESS / VIA SPRING
『TIMELESS』の6曲目は【VIA SPRING】(以下【ヴィア・スプリング】)。
【ヴィア・スプリング】は,わずか49秒の小品であるが,何度も繰り返し“マザーグース”似のメロディが登場する。
そのマザーグースとは【OLD MACDONALD HAD A FARM】(邦題【ゆかいな牧場】)。「一郎さんの牧場で,イーアイ・イーアイ・オー♪」と紹介した方が早いかも?
一度そう思ってしまってからというもの,オーバーダビングで「一郎さんの牧場で…」が何度も鳴っているようで,もう頭から離れない。特に22秒からのフレーズが分かりやすいと思う。
マザーグースの特徴が「覚えやすいメロディ,覚えやすいリズム,覚えやすい歌詞」にあるように【ヴィア・スプリング】の特徴も「覚えやすいメロディ,覚えやすいリズム」にある。
そう。【ヴィア・スプリング】は,ジャズ初心者の耳にも“馴染みやすい”Sayaからの“マザーグース”である。
あくまでもマザーグースの位置付けゆえ,ジャズ中級者,上級者の耳には…です。あしからず。
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SAYA : Synthesizer

Timeless
2006年03月08日
Saya / TIMELESS / CLAIR DE LUNE
『TIMELESS』の5曲目は【CLAIR DE LUNE】(以下【月の光】)。
【月の光】は“大人”の気品溢れるジャズ! と言うのは,3人とも決して“自分が”前に出ようとはしていない。それどころか丁寧に,互いに音を重ね合っている。つまりはハーモニー重視,ピアノの“響き”重視の名演!
このストレートな狙いが,実に心地良い。“リズミカル”なドビュッシーの名曲が,ゆっくりと管理人の心の中で“時”を刻んでいく…。いい! ← でも,毎日だと物足りなくなるのかなぁ?
そう述べると,アドリブ好きには“味気なく”思えるかも知れないが,Sayaのピアノはいつも以上に大活躍! メイン・テーマ以外のほぼ全編で,Saya一流のアドリブが散りばめられている。
例えば,2分19秒から57秒までのピアノ・ソロは,完全な“Sayaフレーズ”であるが,印象としては“リズム”である。そう。ピアノとリズム隊が“トロトロ”に溶け合っている!
Sayaのアドリブはベースとドラムを生かすための“自己犠牲的な”アドリブなのである。
Sayaのサポートを受けたベースとドラムも,決して目立とうとしない。【月の光】からは,日本社会の「譲り合い精神」を感じてしまった。
そう。【月の光】は,控え目で奥ゆかしい,3人のジャズメンによる“静かに燃えた”ジャズ! やはりSayaは(サンフランシスコに住んでいようと)日本を代表する女性&ピアニストである。
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SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass

Timeless
2006年03月07日
Saya / TIMELESS / GYMNOPEDIES NO.1
『TIMELESS』の4曲目は【GYMNOPEDIE NO.1】(以下【ジムノペディ 第1番】)。
【ジムノペディ 第1番】は,ご存じ「エリック・サティ」の超有名曲。ジャズ・スタンダードもそうであるが,永遠の名曲と呼ばれるものは,様々なジャンルの様々なアーティストから,ありとあらゆる手法でやり尽くされており,結果,そこで目新しさを発揮するのは並大抵のことではない。
Sayaの【ジムノペディ 第1番】も,いつもの“軽快な”独自色が出し切れていない。完全に“曲の魅力”に負けている。
思うに【ジムノペディ 第1番】に対する愛着が強すぎて,斬新なアレンジを無意識のうちに控えたのでないか? 言うなれば,美しいと思うものには手を触れにくく感じる,あの感覚。
管理人の結論。ノーマルでフォーマルなプレイは“華麗”だが,ジャズではない。
1分45秒から始まるピアノ・ソロが“きらびやか”であるだけに,もっと発展させてほしかった。
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SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass

Timeless
2006年03月06日
Saya / TIMELESS / PIANO SONATA OP.8 NO.2
『TIMELESS』の3曲目は【PIANO SONATA OP.8 NO.2】(以下【悲愴】)。
【悲愴】に聴き覚えあり。ビリー・ジョエルの「ディス・ナイト」!と思い込み,ライナーノートに目を落とす。するとこんな解説が…。
「【悲愴】は,ベートーベン三大ソナタの一つであり,耳が聞こえなくなってきた頃の作品」。この年になって,恥ずかしながら初めて知りました。ベートーベンって“天才”だったんですね。
しかし管理人にとって,原曲がベートーベンだろうが,ビリー・ジョエルがカバーしていようが,それは全く関係ない。
【悲愴】はSaya! Sayaのこのトラックが大定番!
Sayaの優しいタッチが原曲の美しさを最高に昇華させている。
58秒から始まるロング・ソロがいい。流れの中での1分29秒から34秒までのフレーズに涙する。2分9秒からのトーンの変化はバックと溶け合うピアノ・トリオの魅力に溢れている。
後半の甘く切ないメロディーで,感情を抑えた静かなプレイ。これがたまらなくいい。あそこで甘さを爆発してしまっていたら,ここまで心に残ることはなかったのではないか?
あくまでも,しっとりと,しっくりと…。
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SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass

Timeless
2006年03月05日
Saya / TIMELESS / FLOWER WALTZ
『TIMELESS』の2曲目は【FLOWER WALTZ】(以下【花のワルツ】)。
【花のワルツ】は,ハートフォード生命のCMタイアップだったので,聴き覚えのある方もいらっしゃると思う。小林稔侍主演/年金の達人・ほのぼの家族篇と言えば分かるだろうか?
あのほのぼのとした感じは,そっくりそのままSayaの音楽世界とつながっている。
【花のワルツ】は,チャイコフスキー作「くるみ割り人形」の中の一曲。筋金入りの音楽オンチでもない限り,この【花のワルツ】を耳にしたことがあるはずだ。幾人もの名演奏家の幾つもの名トラックを聴いてきたはずなのである。
それなのにイントロの2音,3音だけで,過去の名演では感じ得なかった“何か”が,今から始まる名演を期待させてくれる“何か”がある。ウキウキ,ワクワク,ルンルン,ランラン…。 ← なにも春が近づき,頭がおかしくなったわけではありませんよ。Sayaのピアノがそうさせるのです。
実際,イントロのコロコロ&キラキラとした感じだけでなく,1番だけで説明すれば50秒,59秒,1分8秒,1分17秒と続く例のキメ! このキメが女性らしい,かわいくも繊細なタッチで,身をとろとろにさせられてしまう。
全体にはポップなラテンのノリであり,華やかなサウンド。2分8秒からのピアノ・ソロが全速力で一気に駆け上がる。
とってもチャーミングなジャズ・ピアノである。
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SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass
CHRIS CAMOZZI : Guitar
MIKE SPIRO : Percussion

Timeless
2006年03月04日
Saya / TIMELESS / AIR
『TIMELESS』の1曲目は【AIR】(以下【G線上のアリア】)。
数あるクラシックの名曲の中でも,最もジャズメンに愛されてきた?【G線上のアリア】であるが,Sayaの見事なアレンジにより【G線上のアリア】が“ジャズ・スタンダード”の仲間入りを果たす日が,にわかに現実味を帯びてきたように思う。
超・硬派のジャズ批評家たちが,このトラックにどのような評価を下すのか,一度,意見してみたいところである。
Sayaの絶妙な“崩し”はジャズだけが放つ緊張感で満ちている。「原曲がクラシックだから…」という理由だけで,素晴らしいアドリブの連続を聴き逃す手はない!
ここは一旦,ジャズ・ファンとしてのプライドをかなぐり捨てていただきたいし(極上のアドリブを聴き逃したくないと思うのであれば)当然捨てるべきである。
イントロからして「これはいける」という予感が走る。38秒からのピアノの入りで確信させる。2分42秒からのメロディー・ラインが極上だ。
【G線上のアリア】で聴かせるSayaのアドリブは,聴き手の心を熱くするパーカーやロリンズのそれではない。自然に身体に染み込んでくる“おとなしめ&控え目”なアドリブ。
派手なインパクトは感じないが,最近,こうした“癒し系”のアドリブが,ジャズの魅力の一つとして語られてもいいかな,と思っている。
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SAYA : Piano
JASON LEWIS : Drums
JOHN SHIFFLETT : Bass

Timeless
2006年03月03日
Saya / TIMELESS
「逆輸入」という言葉がある。「MADE IN JAPAN」が海外で高く評価され,その人気ぶりから我が国でもブレイク,という図式。SONYの“WALKMAN”。TOSHIBAの“DynaBook”。TOYOTAの“レクサス”…。数え上げれば,枚挙にいとまがない。
しかし「MADE IN JAPAN」の逆輸入は,なにも“ハード”に限定されたものではない。“ソフト”例えば,ミュージシャン!
倖田來未も全米で,まずブレイク。デビューCD「TAKE BACK」はビルボードの “ホットダンスミュージック・マキシシングル・セールスチャート”で堂々の初登場20位を記録している。
倉木麻衣(Mai−K)の全米デビューCD「Baby I Like」も即日ソールドアウト!
今をときめく歌姫二人も,きっかけは「逆輸入」だったのだ。
そして,ここに一人の“ピアノの歌姫”がいる。Sayaである。Saya(斉藤栄弥)も,まずアメリカで認められ,後に日本デビューを果たした「逆輸入歌姫」の代表格!
Sayaの奏でるジャズ・ピアノは日本人以上に日本人っぽい音を出す。ワビサビ+西洋かぶれ+ジャズ。そこがアメリカでも受け入れられた理由なのだろう。
『TIMELESS』はSayaのルーツである,クラシック・ベスト盤! しかしこのCDのテイストは間違いなく“ジャズ”そのものである。
昔からジャズとクラシックの融合を目指した多くの駄作が制作されては消えていったが『TIMELESS』はその数少ない成功例! それこそ“アレンジャー”Sayaの成せる技! Saya独自の解釈&ハーモニーが原曲を崩しすぎず,それでいてアドリブを随所に織り交ぜた“絶妙のバランス”で聴かせてくれている。
管理人にとって,こんなに楽しくバッハやベートーベンを聴いたのは実に久しぶりの経験だったので,本CDと初めて接した時の“心地良さ”に興奮した日のことを今でも覚えている。
無い物ねだりで欲を言えば“ジャズ・ピアニスト”としてのSayaをもっと全面に押し出して,バックとのガチンコ・バトルを聴かせて欲しかったのだが…。
しかし,それでは『TIMELESS』のコンセプトにはそぐわない。そう。本CDでのSayaの聴き所は“アレンジャー”。バンドの舵取り役に徹している。
野球で言えばキャッチャー。キャッチャーと言えば古田。今年の古田はプレイング・マネージャー。正に『TIMELESS』でのSayaの役所である。
ん? 城島の方が近いかな? 単身アメリカへ渡った城島であるが,数年後にはSayaのように,ホークスへ「逆輸入」してもらいたいものである。ねっ。孫さん。
(1997,1999,2002-2005年録音/PCCY-30072)























