アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:NANIWA EXPRESS (NANIWA EXP)

NANIWA EXP / 30TH4

30TH-1 「孤高のライヴ・バンド,ナニワ・エキスプレスの結成30周年記念アルバム。熟成を重ねて,なお鮮度を失わない,達人たちによる究極のジャム」。

 この『30TH』公式キャッチ・コピーの考案者が偉い。短文なのに的を射ている。
 管理人なんかは思い入れが有り過ぎて,どうにもこうにもまとまらない。『30TH』は3枚組の初回限定であって3枚組の1枚1枚が“濃い〜”のだ。3枚が3枚共名盤&迷盤で“ツッコンダレ〜”なのだ。

30TH-2 『30TH』は,1)「オリジナル・ニュー・アルバムの『30TH』+2)結成当時の貴重なデモ音源を含む未発表ライヴ音源の『BEGINNINGS』+3)1993年のリユニオン映像『RIKIYA HIGASHIHARA DRUMMERS LIFE 20TH ANNIVERSARY』のDVD=「ボックス・セット」。

 今回の『30TH批評は“オフィシャルCD帯”を見倣って“短文なのに的を射ている”を目指して執筆してみます。自分の中のスイッチがONになってしまうと仕事どころではなくなる予感が…。おお,危ない危ない。地雷源を外して書こうと思います。

30TH-3 1)「オリジナル・ニュー・アルバムの『30TH』。『30TH』は【VACUUM VOX】で決まりである。
 【VACUUM VOX】1トラックの録音のために,ナニワの5人が再集結させられたと断言してもいいと思っている。超カッコイイ! イッツ,COOL!

 OH〜,NO。スイッチON! 『30TH』のナニワは4人。青柳誠が活動休止(脱退?)している。ナニワのメンバーにとっても管理人にとっても「5人揃ってナニワ・エキスプレス」じゃなかったのかよ,清水興〜。

30TH-4 2)結成当時の貴重なデモ音源を含む未発表ライヴ音源の『BEGINNINGS』。『BEGINNINGS』の“お宝中のお宝”は【BELIEVIN’】で決まりである。
 【BELIEVIN’】のホーン隊入り。やった,ついに見つけた。管理人の幻聴は幻聴でなかった可能性が高まった!?
 その昔【BELIEVIN’】で青柳誠テナー・サックスを吹いていた記憶があるのだが,同じナニワ・ファンの友人に話しても,そんなの知らない,の一点張り。ガビーン。「求む,青柳誠の【BELIEVIN’】情報」!
 『BEGINNINGS』での【BELIEVIN’】は3ホーン。実にマイルドでオツな演奏で岩見和彦ギターの美メロが際立っています。

 OH〜,NO。スイッチON! 【BELIEVIN’】のドラマー鎌田清東京ユニオン→桑田バンドのドラマー鎌田清ナニワ・エキスプレスの初代ドラマーだったとは…。
 鎌田清もスゴ腕ドラマー。昔のナニワはスマート・フュージョン・バンド。そこへ東原力哉が一人参加しただけで,あらまぁ「コテコテ」へと大変身。やったね,スカウトマン=清水興〜。

30TH-5 3)1993年のリユニオン映像『RIKIYA HIGASHIHARA DRUMMERS LIFE 20TH ANNIVERSARY』のDVD。「東原力哉のデビュー20周年」のお祝いとあってドラミング中心のカット割りがリラックス。
 雨の中での東原力哉が「水も滴るいい男」。この当時の東原力哉野呂一生に見える。「精悍な」力哉よ今何処?

 OH〜,NO。スイッチON! 【CHARCOAL BREAK】でのコール・アンド・レスポンス。「ボッ○せえへん」のMCで主役を喰うな,清水興〜。
 OH〜,NO。PART4。実はこの日のお祝いライブナニワ・エキスプレスのリユニオンが目的ではなかった。清水興のバックに映り込むは「本田俊之ラジオクラブ」のベーシストナルチョベース・エフェクター・ラック。主役を喰うな,鳴瀬喜博〜。

30TH-6 管理人の結論。『30TH批評

 ナニワ・エキスプレスNANIWA EXPの“栄光の歴史”は「青柳誠以前以後」ではない。「東原力哉以前以後」である。

  DISC 1 CD 「30th」
  01. El Drado
  02. Free People Stroke
  03. U.H.Funk
  04. Wild Card
  05. Sons of Sun
  06. Walkin' Thru the River
  07. B.P.J.P.
  08. Vacuum Vox
  09. Days and Nights in Rio
  10. Love No Limit
  11. Kimi to Boku no Nagisa
  12. Go 4 It!

  DISC 2 CD 「Beginnings」
  01. Believin'
  02. The KOYA Samba
  03. DAIUCHU MUGENRYOKUSHIN
  04. rehearsal
  05. Fairy Tale Song
  06. Olino
  07. How's Your Mammy?
  08. Field Athletor

  DISC 3 DVD 「Reunion 1993 〜Rikiya Higashihara
            Drummers Life 20th Anniversary〜」

  01. Oriental Makin' Love
  02. Between the Sky and the Ground
  03. For My Love
  04. Mil' Mama
  05. Charcoal Break
  06. Jasmin
  07. Believin'

(デンジャー・クルー・エンタテインメント/DANGER CRUE ENTERTAINMENT 2007年発売/XNDC-10012-3/B)
★【初回限定盤】 『30TH』+CD+DVD
★結成当時のデモカセットテープから起こした貴重な音源+未発表ライブ音源CD化
★1993年大阪野外音楽堂で行われた,関西テレビ収録の貴重なライブ映像DVD化

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ナニワ・エキスプレス / サイレント・サヴァンナ4

SILENT SAVANNA-1 サヴァンナ育ちの“野生児”ナニワ・エキスプレスが,都会に上京し“洗練”されたのが『SILENT SAVANNA』(以下『サイレント・サヴァンナ』)。

 『サイレント・サヴァンナ』でのナニワ・エキスプレスは,土着から垢抜けた「スッキリ爽快!」。
 ズバリ『サイレント・サヴァンナ』の音造りは「目指せジャズ・インストゥルメンタル・ポップ!」である。

 【THE LADY OF TOLEDO】【HI−LAND】における超大物ゲスト=日野皓正コルネットフリューゲルホーンで“ジャズらしさ”を演出しつつ,青柳誠の打ち込みの才能をフィーチャリングした,王道のフュージョン・サウンドてんこ盛り!
 ここまであからさまに「フィーチャリング青柳誠」をやるのなら,フロントは日野皓正コルネットではなく青柳誠テナー・サックスのままで良かったのでは?

 いいや『サイレント・サヴァンナ』での「フィーチャリング青柳誠」の真実は「フィーチャリングキーボード・プレイヤー”青柳誠」である。
 元来,ナニワ・エキスプレスのツイン・キーボードの内訳は,メロディ&テーマ弾きの中村健児サックス兼ソロ・パート弾きの青柳誠。その青柳誠が『サイレント・サヴァンナ』でついにキーボード・プレイヤーに専従している。
 この決断が,ナニワ・エキスプレスの音楽性を「ジャズ・インストゥルメンタル・ポップ」へと押し広げている。【BOYS BE GO GO】【ANIMALS】での打ち込みが,ナニワ・エキスプレスの「新兵器」へと加えられたと思う。

 ただし“ド派手な重戦車”ナニワ・エキスプレスに「新兵器」など必要なかったのになぁ。ここは今のクールポコ(「男は黙って」)昔の日向小次郎(「キャプテン翼」)で通して欲しかったよなぁ。

SILENT SAVANNA-2 でもやっぱり?岩見和彦ギターフュージョンが“大好物”な管理人としては【NIGHT FLOWER】一押し。この美メロにしてこの躍動感。たまんねぇ。
 岩見和彦東原力哉インタープレイはレコーディングではない。バスドラ一発のスタジオ・ライブ。この岩見和彦東原力哉のタイム感覚がナニワ・エキスプレス独特の“味”である。

 そしてスロー・バラードの大名演METEOR】が二押し。【METEOR】は涙なしには聴けません。【METEOR】こそが,解散ライブで選ばれたナニワ・エキスプレスのラスト曲。沈むナニワの陽に様々な涙を重ね合わせてしまいます。大好きだったよ〜。

  01. THE LADY OF TOLEDO
  02. PARADISE
  03. BOYS BE GO GO
  04. METEOR
  05. ANIMALS
  06. NIGHT FLOWER
  07. HI-LAND
  08. LAZY FANTASY
  09. LET ME TRY

(CBSソニー/CBS/SONY 1985年発売/32DH263)

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NANIWA EXP / THIS IS IT!4

THIS IS IT!-1 再結成作『LIFE OF MUSIC』。完成度の高さは認めるが,所謂,ナニワ・エキスプレスではなかった。何かが足りなかった。無いものねだり?
 NO。ナニワ・エキスプレス伝統の“魂”が足りなかったのだ。

 ナニワ・エキスプレス“魂”のリユニオン。それがNANIWA EXPの第2弾『THIS IS IT!』。
 ナニワ・エキスプレス復活のカギは東原力哉東原力哉が燃え上がらなければナニワの復活は空砲に帰す。

 ではどうするか? 清水興が選択したはナニワ・エキスプレス史上2人目の大物ゲストの起用である(ちなみに1人目は『SILENT SAVANNNA』での日野皓正)。
 ナニワ・エキスプレス解散後の東原力哉は,セッション三昧。もはやそんじょそこらの大物ではビビラない。力哉がビビル相手を連れてこよう,ということでデニス・チェンバースの参加である。

 東原力哉デニス・チェンバース。同じ“パワー系”の世界のトップ・ドラマーの共演と聞いて,重戦車2台のぶつかり合い&ド突き合い=ド派手な叩き合いをイメージした。
 実際の演奏は重厚なウルトラ系なのだが,耳が“打ち上げ花火”に慣れてくると意外と聴ける。きっちりしたバンド・サウンドになっている。
 デニス・チェンバースの個性が強いのか,NANIWA EXPジョン・スコフィールド・バンドっぽく聞こえてしまう。

 セッションありきでスタートしたはずの『THIS IS IT!』なのに前作『LIFE OF MUSIC』以上に,バンド・サウンドが響いている。
 『THIS IS IT!』はノンジャンル。ジャムでありロックでありフュージョンである。重低音のビートなのにメロディアス。そう。伝統のナニワ・エキスプレスと進化したNANIWA EXPの“融合の音”なのだ。
 多くの経験を通じて高度な技量と音楽性を備えたNANIWA EXPの5人が“なんでもありな”絶頂期のスピリッツのまま演奏を楽しんでいる。

THIS IS IT!-2 J−フュージョンの第二世代が,既に完成された自己スタイルの発展(焼き直し?)に終始する中,ようやく復活したナニワ・エキスプレスは,NANIWA EXPとなり,自分たちの夢の続きを追いかけていく。そう。挑戦である。

 ナニワ・エキスプレス復活のテーマは「現在進行形のフュージョン」。新生NANIWA EXPが『THIS IS IT!』で始動した。

PS インナーにある東原力哉の写真が来ている。トニー・ウィリアムスデニス・チェンバースに魂を抜き取られた象の鼻。これにはひいた。絶対にダメだ,崩壊だ。スティックを置いた力哉は支持できません。

  01. DOLIO
  02. Come Dancing
  03. X tribe
  04. Lakeside Breeze
  05. Berkshire Stomp
  06. Whole Lotta Love
  07. S.L.
  08. Early Bird
  09. Mandrill
  10. Urban Barbarian
  11. Lone Prospector
  12. Still...

(アンドフォレスト・ミュージック/&FOREST MUSIC 2004年発売/NNCJ-7003)
(ライナーノーツ/清水興,岩見和彦,中村健児,青柳誠)

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NANIWA EXP / LIFE OF MUSIC4

LIFE OF MUSIC-1 ナニワ・エキスプレスの再結成。おお〜。18年振りのオリジナル・アルバム。おお〜。肝心の中身は肩透かし。おえ〜。

 『LIFE OF MUSIC』のナニワ・エキスプレスは,もはや別物のマガイモノ。ナニワ・エキスプレス名義を名乗ってはならない。← あっ,それで「NANIWA EXP」名義に改めたのだ!?

 そう。『LIFE OF MUSIC』を初めて聴いた印象は「NANIWAよ,お前もか…」。
 …というのも,同時期に再結成されたザ・スクェア名義13年振りのオリジナル・アルバム『SPIRITS』にもガッカリさせられてしまったから…。
 ザ・スクェアへの不満をNANIWA EXPへ八つ当たり? 期待値MAXだっただけに裏切られた感アリ。スクェアNANIWAでは再結成の意義もスタンスも異なっているというのに…。

 『SPIRITS』はピタッと聴かなくなった。『SPIRITS』に引きづられて『LIFE OF MUSIC』も聴かなくなるはずだった。しかし人生って面白い。あそこで『LIFE OF MUSIC』投げ出さずに本当に良かった( 何があったかは複数の関係するプライベートのことなので語れません )。

 “強運な”『LIFE OF MUSIC』の真実は「21世紀型・NANIWA EXP」である。
 もはや「20世紀のナニワ・エキスプレス」の跡形はほのか。5人全員が進歩している。18年間,ナニワ・エキスプレスの体内時計は進みっぱなしなのであった。音楽の幅と厚みが2割増。

 【ONE DAMN GROOVE FEAT.B.BANDJ】の2ステップとオルガンニール・エヴァンス。続く【MY LOVERSOUL】のギターエリック・クライズノーと,勝手のNANIWASOULIVE化をイメージしてしまった。うお〜“COOL”。NANIWAいいじゃないか〜。

 【DAY DREAMING FEAT.MIMI】の真実は【DAY DREAMING FEAT.MIMI&MAKOTO】である。MIMIと絡む青柳誠サックスに昇天しそうになる。
 【THE GROUND LEVEL】のドラムンベース。【DOKOZO】のプログレと新境地が聴けるが「21世紀型NANIWA EXP」の最高傑作がラテンの【CERVEZA,POR FAVOR】である。

 【CERVEZA,POR FAVOR】は,本田時代のT−スクェアを越えている。ジンサクも越え熱帯ジャズ楽団をも越えている。管理人の選ぶ小曽根真の最高傑作【SAMBA D’RIVERA】に追いすがる完璧なアレンジである。これだこれ。これが聴きたかった。うお〜“COOL”。NANIWAいいじゃないか〜。

LIFE OF MUSIC-2 『LIFE OF MUSIC批評の真実は「裏切られたとけなすよりも意表を突かれたと褒めるべき」CD
 『LIFE OF MUSIC』はファンキー&メロディアス。NANIWAならではの「ノリと勢い」を大事にしつつ“COOL”な新境地を目指した「昔の名前で出ています」的なCD

 『LIFE OF MUSIC』は再び5人で「NANIWA三昧」できる喜びに溢れたメンバーからの御祝儀品。
 この18年間,過去のディスコグラフィを聴いて過ごしてきたファンにとっては衝撃的な音であろうが『LIFE OF MUSIC』ばかりは手放しに喜びたい。いや,喜んであげたい。こんな珍盤もいいじゃないですかっ。清水興ありがとう〜。

  01. YOU GOT THE LOVE feat.mimi
  02. SOLDIER PLEASURE
  03. ONE DAMN GROOVE feat.B.Bandj
  04. MY LOVERSOUL
  05. DAY DREAMING feat.mimi
  06. THE GROUND LEVEL
  07. JAZZALKA
  08. CERVEZA, POR FAVOR
  09. AURORA
  10. EPILOGUE
  11. DOKOZO
  12. FRIENDS

(アンドフォレスト・ミュージック/&FOREST MUSIC 2003年発売/NNCJ-7001)
(ライナーノーツ/清水興,東原力哉,岩見和彦,中村健児,青柳誠)

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ナニワ・エキスプレス / レッド・ゾーン 〜SBM BSET SELECTION〜4

RED ZONE 〜SBM BEST SELECTION〜-1 ソニー“ゴリ押し”の高音質技術「20ビット・スーパービットマッピング(SBM)」。
 SBMの実力を世に知らしめるべき選ばれた広告塔が,解散から7年経っていた“我らが”ナニワ・エキスプレス

 そんな「大人の事情」から,伊藤八十八の“鶴の一声”で発売されたのがナニワ・エキスプレス2枚目となるベスト盤『RED ZONE 〜SBM BEST SELECTION〜』(以下『レッドゾーン 〜SBMベスト・セレクション〜』)。
 解散直後に発売されたナニワ・エキスプレス既存のベスト盤『スカーレット・ビーム』とは異なる(差し替えられた)『レッドゾーン 〜SBMベスト・セレクション〜』の選曲に,ナニワ・エキスプレス解散から7年の“時の流れ”を感じてしまった。

 バンド解散後の7年間のメンバー各自のソロ活動での活躍ぶりがナニワ・エキスプレスそのものの評価にまで変化を生じさせてきた。
 ナニワ・エキスプレス一番の“売れっ子”となった東原力哉の活躍ぶりが,いつの間にかナニワ・エキスプレスを「ナニワ・エキスプレス・フィーチャリング・東原力哉」へと変えてしまった。東原力哉がかつて在籍していたフュージョン・バンド=ナニワ・エキスプレスの紹介文。
 「う〜ん。それでいいのか?」との疑問が残る反面,その紹介文に納得してしまう自分もいる。この「納得してしまう自分」の存在に7年もの月日を感じてしまう。

 メンバー5人が4番バッター狙いのナニワ・エキスプレスの中にあって,実力で4番に座ったのは“和製トニー・ウィリアムス”な東原力哉ナニワ・エキスプレスのボトム・リーダー兼MC“永ちゃん”清水興は3番サードで監督兼務のプレイング・マネージャーだったと思う。
 ちなみにこの話の展開でナニワのメンバーで打順を組むと,1番打者の切り込み隊長には,鮮やかチョーキングな岩見和彦。器用な2番打者にはサックスキーボードの両刀な青柳誠。長距離砲の5番打者には中村健児の「ケンジーター」。これで決定+異論は受け付けておりません。

 そういうことで?東原力哉ドラムを中心に『レッドゾーン 〜SBMベスト・セレクション〜』を聴いてみると,東原力哉ドラムを起点として放射線状に爆発が起こっている。そう。ナニワ・エキスプレスの中心は東原力哉で間違いない。
 素足のワンバス,シングルペダルに3フロアのトニー・ウィリアムス・セットの限界を越えた速度と重さ。人間離れした東原力哉の大迫力がナニワ・エキスプレスのイメージそのもの。

 思うにカシオペアのタイトなイメージは神保彰であり,スクェアの歌バンのイメージは長谷部徹のイメージである。パット・メセニーが言い切っているように,バンドのカラー=ドラマーなのだ。
 その意味で(【INSIDE OF YOU】【EMERGENCY】【NIGHT FLOWER】が欠けているが)東原力哉の“コテコテでド派手な”ドラミングを集めた『レッドゾーン 〜SBMベスト・セレクション〜』こそ,ナニワ・エキスプレスのスーパー・ベスト。

RED ZONE 〜SBM BEST SELECTION〜-2 最後にオリジナル・コレクターである管理人がベスト盤を購入したのは(オーディオ・マニアとしては「20ビット・スーパービットマッピング(SBM)」を単純に聴いてみたかったのだが)ナニワ・エキスプレスの七不思議の一つ=廃盤にある。未だ『ノー・フューズ』『ワインド・アップ』を未聴とはカタジケナイ。

 カシオペアライブと来れば【朝焼け】と【ドミノ・ライン】。スクェアライブと来れば【イッツ・マジック】と【トゥルース】。そしてナニワライブと来れば【ビリービン】と【ジャスミン】。ナニワのFMライブ放送でも必ず流れた【ビリービン】と【ジャスミン】。
 「ザ・岩見和彦」なギターのテーマが最高な【ビリービン】と【ジャスミン】をスタジオ録音で楽しめる。この誘惑に負けて購入したのが『レッドゾーン 〜SBMベスト・セレクション〜』。
 おかげで【ビリービン】収録の『ノー・フューズ』と【ジャスミン】収録の『ワインド・アップ』の購入意欲が萎えました。

 あっ,購入意欲が萎えたのは「20ビット・スーパービットマッピング(SBM)」の高音質のせいにしておいてくださ〜い。

  01. ORIENTAL MAKIN' LOVE
  02. YELLOW ART
  03. CHARCOAL BREAK
  04. BETWEEN THE SKY AND THE GROUND
  05. BELIEVIN'
  06. THE KOYA-SAMBA
  07. FOR MY LOVE
  08. RED ZONE
  09. JASMIN
  10. MIL' MAMA
  11. THE LADY OF TOLEDO
  12. LAZY FANTASY

(ソニー/SONY 1993年発売/SRCL2588)
(ライナーノーツ/成田正)

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浪花エキスプレス / 大宇宙無限力神4

DAIUCHUHMUGENRYOKUSHIN-1 『MODERN BEAT』でナニワ・エキスプレスと初めて接した管理人。
 あの『MODERN』とは名ばかりの“荒くれた”ビート。これぞナニワ・エキスプレスだと思っていた。

 しかしそうではなかった。『MODERN BEAT』のナニワ・エキスプレスは,あれでもかなり洗練されていた。ナニワ・エキスプレスにしては『MODERN BEAT』だったのだ。

 真実のナニワ・エキスプレスとは浪花エキスプレス
 真に“荒削り”なビートとは「浪花エキスプレス」名義の2枚目『DAIUCHUHMUGENRYOKUSHIN』(以下『大宇宙無限力神』)のことを指す。

 『大宇宙無限力神』を聴いた直後に『MODERN BEAT』を聴き比べれば,あの『MODERN BEAT』が“スマート”に聴こえてしまうのだから恐ろしい。
 そう。同じバンドであるはずなのに,浪花エキスプレスナニワ・エキスプレスの間には“雲泥の”個体差があるのだ。

 清水興が自己紹介する浪花エキスプレスとは「スーパー・ハード・ロック・ウルトラ・ジャズ・バンド」。確かにジャズ・ロックである。浪花エキスプレスは,世間がフュージョンという言葉でイメージする“ライトでクロスオーバーな”バンドではない。
 “知的でお洒落な”フュージョンとは異なる“ワイルドで肉欲的な”フュージョン浪花エキスプレスアドリブは,もはや“理性ではなく本能”そのもの。血が沸き燃えたぎるエナジー,炸裂するテクニック,ガチンコにぶつかるメンバーの個性がハンパない。「主役は俺だ〜」とばかりに5人が5人とも楽器で“シャウト”する感じ。

 そんなナニワ・エキスプレス随一の“本能の肉食系”の記録が『大宇宙無限力神』。
 どうですか? このインチキ宗教っぽい?アルバム・タイトル( ← 失礼 )。こんなタイトル,普通の思考回路では思い浮かぶはずがない。そしてこんな重低音,普通の思考回路では思い浮かぶはずがない。常識で測ることのできない規格外の変態集団の大音量! 大口径のスピーカーでも再生できない音圧+振動に「うお〜」! 『大宇宙無限力神』は,歪むウーハー・不良の爆音ロック! 近所迷惑な初代騒音おばさん仕様に家族全員激怒する?

 しかしそんな近所の隣人や家族からのクレームに耐え抜き,聴き込み続けて初めて見える景色があった。
 【大宇宙無限力神】の“霊界の音”=シンフォ・プログレ〜サイキック。シンセサイザーの展開が凄まじい。

 清水興のゴリゴリなベースを補って余りあるシンセサイザーの超重低音が拍動している。キメキメの岩見和彦ギターが奏でるテーマの後に登場する青柳誠ソプラノ・サックスが浮遊する。そこに中村健児の「ケンジーター」のフィードバック奏法が絡みつき…。あ〜,徐々に意識が遠のいていく〜。はるか遠くまで連れ去られていく〜。
 そこで“降臨”するのが東原力哉! 東原力哉ドラムがバスドラ一発で疾走する! このタイコの響きがナニワの儀式,ナニワの神事なのである。

DAIUCHUHMUGENRYOKUSHIN-2 このナニワの神事についてはライナーノーツの中で「お年寄り,妊娠中の方,高血圧,狭心症の方はご遠慮ください」と書かれてある。そう。ナニワという“劇薬”が効く(聴く)には用量・用法など使用上の注意に従う必要がある。

 管理人も『大宇宙無限力神』を拝聴する時には,血圧を確認してから防護服を身にまとって正座するのが儀式である。さもなくば【大宇宙無限力神】の放つ“御来光”でヤケドしてしまう。すぐに【レッド・ゾーン】へと突入してしまう。
 でも大丈夫。【ジェローム】で“のほほ〜ん”が【イマージュ】の蜃気楼で〜す。

 最後にカミングアウトしちゃいます。
 ここまで『大宇宙無限力神』を絶賛してきましたが,草食系な管理人には,正直,超肉食系の『大宇宙無限力神』より,プチ肉食系の『MODERN BEAT』の方が肌に合ったりします。

  01. RED ZONE
  02. IMAGE
  03. DAIUCHUHMUGENRYOKUSHIN
  04. MARSHALL ARTS
  05. SPOT
  06. JEROME
  07. 9TH MOUNTAIN HIGH (LIVE AT GOPPNGI PIT OUT)
  08. DAWN

(CBSソニー/CBS/SONY 1982年発売/38DH30)
(ライナーノーツ/岩見和彦,中村健児,青柳誠,清水興,東原力哉)

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ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / CHARCOAL BREAK4

 『MODERN BEAT』の6曲目は【CHARCOAL BREAK】(以下【チャコール・ブレイク】)。


 清水興の“例の合図”でムチ打たれる【チャコール・ブレイク】だけに,さぞギンギンでガンガンなトラックと思いきや,この何とも言えない「軽やかさ」! そう。【チャコール・ブレイク】は70年代フュージョン・サウンドの名残雪である。

 ボブ・ジェームス“もどき”な中村建治キーボードが鳴るや否や,青柳誠テナー・サックスが“牧歌的なまろみ”と共に登場する。ロングトーンが心地良い。
 岩見和彦の“全編シングルノート”のギターがヤバイ! 2分13秒からのアドリブが「メロウなのに渋い」大名演である。

 “ゆったり目”のベース・ラインと“忙し目”のシンバルが妙にツボに入ってしまう独特なグルーヴ! やはり清水興の“フッ”は和田アキ子の“ハッ”以上に強力であった。

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / K-BONE SHUFFLE4

 『MODERN BEAT』の7曲目は【K−BONE SHUFFLE】(以下【Kボーン・シャッフル】)。


 【Kボーン・シャッフル】は,イントロから“グイグイ”押し続ける,清水興チョッパー・ベース東原力哉ドラミングがハイライト!
 ギターが来ようがキーボードが来ようが,一向におかまいなし。フロント陣のバッキングに回ろうとも,ベース太鼓を“叩き”続けていく! この音バランスでは,どちらがソロイストか判別不能である。

 清水興チョッパー・ベースが忙しい。正確な高速ビートを刻みつつ“合いの手で”リードをも取っていく。
 東原力哉バス・ドラムが沸き立っている。特に42秒からのギター・ソロと2分49秒からのWキーボード・ソロのバックで脈打つ,重低音。

 この黄金のリズム隊をバックに,好き放題唄える,岩見和彦は「幸せな男」である。
 2分21秒からの「雄叫び」は間違いなく,岩見和彦が“ギター・ヒーロー”のTOPへと昇りつめたドキュメントである。

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / EMPTY CORNERS4

 『MODERN BEAT』の2曲目は【EMPTY CORNERS】(以下【エンプティ・コーナーズ】)。


 【エンプティ・コーナーズ】は,中途半端な“変化球”ジャズ。変拍子のリズムを取り入れているが“消化不良”であろう。

 ジャズ風のアプローチを試みた意欲は買うが“実験作”の域を抜け出ていない。中村建治青柳誠のツイン・キーボードが,変拍子のリズムに乗り切れていない。
 3分後半から,テーマでの一音づつの“間引き”が繰り返されるが,特に印象が変化することもなく,音が間引かれた分“薄く”なっただけである。

 4分8秒でメンバーの“雄叫び”が聞こえるが,管理人にとっては“退屈”な時間帯で,ギャップを感じてしまう。
 フュージョン・バンドが,真正面からジャズと向き合うのは“恥ずかしい”ので,変化球勝負に出たように思えるが…。
 フュージョンであろうとジャズであろうと,ナニワナニワであって,ナニワの本質=「真っ向ストレート勝負」にあるのでは? テクニックがあるだけに,小手先で見事にかわしているが,ナニワ・マニアの耳まではかわしきれていないのでは?

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / LOVING YOU, SOMETIMES LEAVING YOU5

 『MODERN BEAT』の9曲目は【LOVING YOU, SOMETIMES LEAVING YOU】(以下【ラヴィング・ユー,サムタイムズ・リーヴィング・ユー】)。


 【ラヴィング・ユー,サムタイムズ・リーヴィング・ユー】は,管理人にとっての“子守唄”である。
 この何とも言えない“ムード”に癒やされ,深い眠りへと誘い込まれる。このムードのもといは“安心感”! 愛する人に包み込まれる時にだけ感じる,究極のリラックス! この心安らぐ“安心感”は,男女の愛を意識して書かれたものであろうが,広く家族や友人にも当てはまる。うん。当てはまる。

 “安心感”の土台を預かる,清水興の“控え目”でベーシックな「トゥルルル♪」ベースに,中村建治シンセが覆いかぶさり,例の“ムード”を演出していく。
 そこへ,1分21秒からの岩見和彦の,流れるような“ギター・ハーモニック”であったり,2分6秒からの青柳誠エレピであったり,あるいは2分20秒からの鼻歌ユニゾン〜絶叫ユニゾンであったりと,随所に“見せ場”が織り込まれている。

 それにしてもフロント3人の,このエコー加減が最高である! 絶品料理の職人が振る“塩加減”のように,まるで管理人好みの“味付け”を知っているかのよう…。
 聴き所満載なはずなのに,なぜか“心地良い眠り”への一番手。プレリュードである。「GOOD NIGHT」!

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / PERPETUAL MOTION5

 『MODERN BEAT』の8曲目は【PERPETUAL MOTION】(以下【パーペチュアル・モーション】)。


 【パーペチュアル・モーション】は,ユニークなシンセのリズムに乗ったグルーヴ感と華やかなギターのメロディー・ラインが聴き所。岩見和彦ギター・ワークには歌心を感じる。絶品!

 特に41秒から52秒までのテーマと1分53秒から2分5秒までのテーマ,もっとピンポイントで言えば1分58秒のフレーズが微妙に変化しているところが大好きだ。
 こんなプレイを聴かせられたなら…MALTA岩見和彦を引き抜いた気持ちが良く分かる??

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / EMERGENCY5

 『MODERN BEAT』の5曲目は【EMERGENCY】(以下【エマージェンシー】)。


 【エマージェンシー】最高! ナニワ・エキスプレス最高! このトラックに関しては,間違いなく“称賛の嵐”しかないでしょう!
 【エマージェンシー】に関しては,メチャメチャ思い入れがある。
このトラックと出会わなければ,管理人のジャズ/フュージョン道は始まっていなかった。
 そう。ハード・ロックよりヘヴィ・メタルよりジャズ/フュージョンが“カッコイイ”のであ〜る。
 よくぞ【エマージェンシー】を録音してくれた!

 イントロから続く岩見和彦の“カッティング”リズム・ギターによるテーマ&ユニゾンが超〜気持ちいい! 3分49秒からラストまでの“大爆発”のリード・ギター! 岩見和彦がメンバー全員を完全に“持っていっている”。

 NO! 東原力哉東原力哉にしか叩き出せない“究極の”ドラミング! 誰が聴いても,パンチの効いた大迫力,大スケールのドラムに圧倒されないはずはない! メンバーのわずかなテンションの変化にも呼応する躍動感は,ズバリ日本一! 冗談抜きで終盤の連打には,開いた口がふさがらない&息をするのさえ忘れてしまう。

 無論“ゴイス”なのは,ギタードラムだけではない。清水興のなんとも腰の重いベースに揺さぶられる! やっぱりこのビートはただごとではない。
 中村建治の“溜めに溜めた”キーボード・ソロや,青柳誠のブローするテナー・サックスが,ロックには感じられない,フュージョンならではの魅力。それがナニワ・エキスプレス特有の魅力。

 大音量だとスピーカーが壊れるくらいの音圧。イッキにライブ・ハウスへとトリップする。エキサイティング!
 100%管理人の好み! ナニワの“表”ベスト・トラック!

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / YELLOW ART4

 『MODERN BEAT』の4曲目は【YELLOW ART】。


 独特のテンポが“ひた走る”【YELLOW ART】は,この“ビブラホン似のキーボード”が,正にアート!
 前半はナニワ・エキスプレスというバンド全員でのアトリエ鑑賞 → 1分53秒から青柳誠のソロ制作へと曲調が変化していく。
 そう。【YELLOW ART】の本質は,ナニワ・フィーチャリング・青柳誠な1曲!

 【YELLOW ART】なので,黄色の芸術なのだろうが,印象としてはクール! ブルーなどの“寒色系”である。
 本来なら“跳びはねる”リズムで構図を描く,青柳誠中村建治のWキーボードに,岩見和彦ギターが“重ね塗り”していく。
 そこへレッド・ホットな“暖色系”リズム隊がアドリブを加えるものだから,パレットにある絵具がかき回されて…。そうか,それで黄色!?

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / ORIENTAL MAKIN' LOVE4

 『MODERN BEAT』の3曲目は【ORIENTAL MAKIN’ LOVE】(以下【オリエンタル・メイキン・ラヴ】)。


 【オリエンタル・メイキン・ラヴ】は「和+ロック・ビート」なジャパニーズ・フュージョン
 ギターは“三味線”,キーボードは“琴”! “東洋の美・ニッポン”を全面に打ち出した“古風な”音色に『MODERN BEAT』がミスマッチ? なはずなのだが,これが嗜好品の七不思議! このギャップが“クセ”になってしまった。

 東原力哉の大迫力のドラムが“東洋のモンスーン”を表現するかのごとく,激しく叩きつけてくる。
 特に3分23秒からのドラム・ソロは“ゴロゴロ”と鳴り響くドラム・ロールから,3分57秒から始まるギターと連動した“ドンドン・ピカピカ”の“雷”が落ちるまでの一連の表現であろう。

 しか〜し,トラック全編に流れ出る中村建治シンセサイザーは“シャナーリシャナリ”。特に2分33秒から2分49秒のフレーズは完全な“琴”のそれである。
 この“純和風”な上方フュージョンは,津軽の「吉田兄弟」に対抗できる独特の世界観。艶やか!

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT / INSIDE OF YOU5

 『MODERN BEAT』の1曲目は【INSIDE OF YOU】(以下【インサイド・オブ・ユー】)。


 【インサイド・オブ・ユー】が,超カッコイイ! バンドとして最高のバランス! ナニワの“裏”ベスト・トラック!

 イントロから岩見和彦リズム・ギターがアクセントをつけ続け,青柳誠のテナーが歌っている!
 (今回は)決して高速ではないチョッパー・ベースと大音量のドラムスが最高にグルーヴィー!
 印象として“ちょっぴりやぼったい”のが,ナニワ・エキスプレスの“浪花節”! 超渋いのであ〜る。

 ナニワ・エキスプレスフュージョン界を代表するハイテク集団! しかしテクニックで圧倒するよりも“力”でねじ伏せてくる!
 ピッチャーで例えるなら,球のキレで勝負するのではなく,球質の重い“剛球”勝負! 多彩な変化球も投げれるはずなのに【インサイド・オブ・ユー】でも,あえて真っ向ストレート勝負!
 何分何秒を聴いてなどない。全てが管理人の好みである。

NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

ナニワ・エキスプレス / MODERN BEAT5

MODERN BEAT-1 突然ですが,問題です! 1985年を最後にサッパリとなり,2003年に見事復活した,上方を基盤とする…。
 阪神タイガースの優勝! と答えたあなたは常識人。しかし答えは不正解。
 正解は“ナニワ・エキスプレス再結成”。これです。正解したコアなあなたは非・常識人。もはや深刻なフュージョン中毒では?

 そんな幸せな?中毒症状を緩和するには『MODERN BEAT』(以下『モダン・ビート』)。ここは“毒には毒”で対抗するしかありません。
 この『モダン・ビート』が,ナニワの中では一番強烈! 聴き所は正にモダン・ビート! このモダンビートにすっかり乗せられてしまう。

 ビートと来ればベースドラムナニワ・エキスプレスの人気看板も清水興東原力哉の2人に違いない。
 しかし1985年のナニワ・エキスプレス解散の理由は,MALTAの引き抜きによる岩見和彦の脱退。その時のコメントがいかしている。「この5人が揃わなければナニワ・エキスプレスではなくなるから…」。
 そう。このコメントからも明らかなように,ナニワ・エキスプレスは5人全員でビートを作り上げている。ギターキーボードも,テナー・サックスでさえも…。

 『モダン・ビート』をフュージョンと呼んで間違いないのだが,GRPなどの“軽やかな”イメージとはほど遠い。むしろハード・ロックをイメージした方が確実に近い。肉厚,骨太,強力で音圧につぶされてしまいそう。
 たぶんナニワに関して使い古された“男”の代名詞が全てぴったり当てはまる硬派な音の大洪水! “男”の張本人,リーダーの清水興はもはやフュージョン界の“永ちゃん”の域にある。間違いない!
 ナニワ・エキスプレスのメンバー全員,チョー気持ちよさそう!(by 北島康介)。正に金メダル級のスーパー・プレイのオンパレード。是非一聴を!

 最後に「ナニワ・エキスプレス」「カシオペア」はフュージョン・グループの名前。【ブルートレイン】【A列車で行こう】はジャズのトラック名である。
 別に鉄道の話をしているわけではありませんよ。阪神タイガースと答えた,そこの常識人!

MODERN BEAT-2 何もナニワ・エキスプレスの紹介として述べる必要性など全くないのだが,管理人の友人に,ジャズの話をしているのに“てっちゃん”に間違われてしまう,とお怒りの人がいますので,世間の認識を高めるために一文記すこととしました。
 別に鉄道ファンもいい趣味だと思うんですけど…ねぇ? ちなみに管理人もその昔「ブルートレイン大百科」みたいな本を毎晩読んでいました。

  01. INSIDE OF YOU
  02. EMPTY CORNERS
  03. OLIENTAL MAKIN' LOVE
  04. YELLOW ART
  05. EMERGENCY
  06. CHARCOAL BREAK
  07. K-BONE SHFFLE
  08. PERPETUAL MOTION
  09. LOVING YOU, SOMETIMES LEAVING YOU

(CBSソニー/CBS/SONY 1984年発売/38DH122)

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