アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:ハービー・ハンコック

ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ / VEIN MELTER4


 『HEAD HUNTERS』の4曲目は【VEIN MELTER】。


 【VEIN MELTER】は,これまでのファンク3連続から一転,全体にゆったりと時が流れるフュージョンである。
 心臓の拍動にも似たビートの上に,ベニー・モウピンバス・クラリネットが,曲想にあったアドリブを添えている。

 4分47秒からのハービー・ハンコックエレピ・ソロは,繊細で絵画的なタッチ。こちらが本来のハービー・ハンコックの持ち味かと思わせてくれる。
 ラストは,心と身体を“クールダウン”させるかのごとく,ポール・ジャクソンベースハービー・メイソンドラムがゆっくりとフェードアウトしていく。ここがまたカッコイイ。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HERBIE HANCOCK : Fender Rhodes Electric Piano, Clavinet, Arp Odyssey Synthesizer, Arp Soloist Synthesizer, Pipes
BENNIE MAUPIN : Soprano and Tenor Saxophone, Saxello, Bass Clarinet, Alto Flute
PAUL JACKSON : Electric Bass, Marimbula
HARVEY MASON : Drums
BILL SUMMERS : Congas, Shekere, Balafon, Agogo, Cabasa, Hindewho, Tambourine, Log Drum, Surdo, Gankoqui, Beer Bottle
 

ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ / SLY4


 『HEAD HUNTERS』の3曲目は【SLY】。


 【SLY】こそ,ジャズファンクだ! ハービー・ハンコックの“洗練された黒さ”を大いに楽しめる。

 2分3秒から始まる,ミディアムからアップテンポへの展開は,バンド全体にスイッチが入ったかのようにビートがうねる! 5分27秒から9分21秒までのハービー・ハンコックのソロが全速力で駆け抜ける!
 ただしハービー・ハンコックが熱いだけに,フロントの迫力不足が逆に目についてしまう。そこだけが残念。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HERBIE HANCOCK : Fender Rhodes Electric Piano, Clavinet, Arp Odyssey Synthesizer, Arp Soloist Synthesizer, Pipes
BENNIE MAUPIN : Soprano and Tenor Saxophone, Saxello, Bass Clarinet, Alto Flute
PAUL JACKSON : Electric Bass, Marimbula
HARVEY MASON : Drums
BILL SUMMERS : Congas, Shekere, Balafon, Agogo, Cabasa, Hindewho, Tambourine, Log Drum, Surdo, Gankoqui, Beer Bottle
 

ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ / WATERMELON MAN4

アナログレコード

 『HEAD HUNTERS』の2曲目は【WATERMELON MAN】。


 軽快なイントロの掛け声?とは裏腹に,JAZZYなサックスがファンキーに“歌う”【WATERMELON MAN】は“ご存じ”ハービー・ハンコック自身の代表曲。
 このトラックもいいアレンジに仕上がっており,原曲の魅力を一風違うタッチで伝えてくれる。

 特に2分10秒と23秒にでてくる,シンセのアーシーな感じが『HEAD HUNTERS』バージョン!
 今回は“おしゃれになったスイカ売り”をイメージしてしまい,つい,ほくそ笑んでしまう。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HERBIE HANCOCK : Fender Rhodes Electric Piano, Clavinet, Arp Odyssey Synthesizer, Arp Soloist Synthesizer, Pipes
BENNIE MAUPIN : Soprano and Tenor Saxophone, Saxello, Bass Clarinet, Alto Flute
PAUL JACKSON : Electric Bass, Marimbula
HARVEY MASON : Drums
BILL SUMMERS : Congas, Shekere, Balafon, Agogo, Cabasa, Hindewho, Tambourine, Log Drum, Surdo, Gankoqui, Beer Bottle
 

ヘッド・ハンターズ
人気blog ランキング バナー

ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ / CHAMELEON4

アナログレコード

 『HEAD HUNTERS』の1曲目は【CHAMELEON】。


 イントロからして,いかにも,という感じの【CHAMELEON】に,新時代の息吹を感じた懐かしさがよみがえる。
 さすがに今聴くと古くさくも思えるが,とても30年前の作品とは思えない。まだ十分に楽しめる余地がある。この辺りの感覚が,さすがはハービー・ハンコック

 15分44秒という長いトラックなので,曲全体が何度も転調していくのだが,シンセの音色の変化やアドリブへの期待感が上回り,一気に最後まで聴けてしまう。
 個人的には4分4秒から始まるシンセ・ソロが一番のお気に入り。また8分0秒からのベースと絡みあい盛り上がっていく,ハービー・ハンコックアドリブは何度聴いてもあきることがない。名トラックである。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HERBIE HANCOCK : Fender Rhodes Electric Piano, Clavinet, Arp Odyssey Synthesizer, Arp Soloist Synthesizer, Pipes
BENNIE MAUPIN : Soprano and Tenor Saxophone, Saxello, Bass Clarinet, Alto Flute
PAUL JACKSON : Electric Bass, Marimbula
HARVEY MASON : Drums
BILL SUMMERS : Congas, Shekere, Balafon, Agogo, Cabasa, Hindewho, Tambourine, Log Drum, Surdo, Gankoqui, Beer Bottle
 

ヘッド・ハンターズ
人気blog ランキング バナー

ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ4

アナログレコード

 『HEAD HUNTERS』(以下『ヘッド・ハンターズ』)ほど,ジャズ・ファンから“ダメ出し”されてきたCDもないであろう。
 『ヘッド・ハンターズ』発売時のハービー・ハンコックは,すでにジャズ・ピアニストとしての名声を博していた。ジャズ界の将来を嘱望されていた,と言ってもいいだろう。そのハービー・ハンコックが“ジャズを裏切った”のだから,尤もである。
 これは“インテリ気取りの辛口批評家”管理人の言葉である。

 一方『ヘッド・ハンターズ』は,新しもの好きの音楽ファンに支持された。マーケットではバカ売れした。世間では,ハービー・ハンコックと言えば『ヘッド・ハンターズ』が代名詞だった。
 管理人は『ヘッド・ハンターズ』を『フューチャー・ショック』の発売後に耳にしたのだが『フューチャー・ショック』の,あの“斬新な音”の直後に聴いても,十分“新鮮味”を感じたものだった。カッコつけて述べると「あっ,フュージョンが変わっちゃったかな?」と思わせる“衝撃”が走ったのだ。このCDはいい。
 これは“現場たたき上げ”の管理人の言葉である。

 ん? 読者の皆さんには,手探りで『ヘッド・ハンターズ』と向き合う管理人の苦悩が伝わっているだろうか? 一方ではけなし,もう一方では誉める。なかなか評価が一定しない。
 なぜなら,このCDは好きなのだが,管理人の好きなハンコックとは“ジャズと相対している時の”ハンコックだからである。

 本当は,このエレクトリック・ファンク路線も含めてハンコックが大好きなのだが,好きだからこそ“新主流派”路線のハンコックを知って欲しいと願うのだ。
 では『ヘッド・ハンターズ』は駄作,と決め込めばいいのでは? NO。何せいい音出している! そうやすやすとは外せない。
 そう。『ヘッド・ハンターズ』は,並のフュージョンと比べれば高評価だが,ハービー・ハンコックの諸作の中では,そこそこの2番手グループ! 批評する“時と相手”によって相対的に評価が上下してしまい,明確な判断はいつも決めかねてしまう。

(1973年録音/SICP705)

人気blog ランキング バナー
livedoor プロフィール
記事検索
Categories
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

スインギン・マケドニアスインギン・マケドニア
ダスコ・ゴイコビッチ

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

最新コメント
Copyright (C) 2005-2017 アドリブログ All Rights Reserved.