アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:CASIOPEA (CASIOPEA 3RD)

カシオペア・サード / I・BU・KI5

I・BU・KI-1 「カシオペア・サード」が「カシオペア・ファースト」とも「カシオペア・セカンド」とも違うのは,一言で言えば「オルガン・サウンド」の導入にある。昨日までそう思っていた。

 野呂一生の活動再開に対する「熱い血潮」がビンビン伝わってきた「3rd1st」=『TA・MA・TE・BOX』。カシオペア「史上最大級」の自由すぎるリズムがビンビン伝わってきた「3rd2nd」=『A・SO・BO』。

 「カシオペア・サード」を聴く最大の楽しみは,向谷実キーボード大高清美キーボードの対比にあった。
 煌びやかなシンセサイザーが消え,ノリが持続するオルガンが加わることで「科学変化を起こした」バンドの新サウンド・カラーが楽しみであった。

 ただし「3rd3rd」となる『I・BU・KI』での変化は『TA・MA・TE・BOX』『A・SO・BO』の比ではない。「サード」での変化は大高清美オルガンだけが原因ではないのだ。

I・BU・KI-2 そう。『I・BU・KI』では,キーボード大高清美が前任の向谷実とチェンジしただけではなく,ギター野呂一生が以前の野呂一生ではなくなり,ベース鳴瀬喜博が以前の鳴瀬喜博ではなくなり,ドラム神保彰が以前の神保彰ではなくなっている。

 ついにメンバーの4人が4人とも「サード」になって,以前とは違った音の表情を見せている! ついに「カシオペア・サード」としての新しいバンド・カラーが「3rd3rd」で芽生えている!
 だから『I・BU・KI』であり【ME・ZA・ME】なのだろう。

( ただし【ME・ZA・ME】はオルガンではなく,かつてのカシオペアを彷彿とさせる,煌びやかなシンセ・サウンド。大高清美向谷実を演じても「ザ・大高清美」に聴こえるところが素晴らしい! )。

I・BU・KI-3 ズバリ『I・BU・KI』の聴き所は,バンド・サウンドの枝葉の部分ではなく幹の部分での大きな変化である。1,2回聴いただけでは体感できないが,10回も聴けば絶対に体感できる,カシオペア・サウンドの“大きなうねり”と“地殻変動”!

 もはや誰にも止められない,野呂一生でさえも止めることのできない“動き始めたバンド・サウンド”! これぞ「息吹き」! カシオペアの『I・BU・KI』!

 野呂一生が『TA・MA・TE・BOX』で“種を蒔き”『A・SO・BO』で“水を注いだ”「カシオペア・サード」のサウンドが『I・BU・KI』で胎動を始めた。急速な成長が始まった。

 より自由度が増したと言うか,年齢的な余裕みたいなものが感じられる。真面目にやっているが遊び心が上手くブレンドされている。

I・BU・KI-4 『I・BU・KI』における「カシオペア・サード」成長の原動力は,神保彰鳴瀬喜博大高清美が抱く野呂一生への“リスペクト”にある。

 『I・BU・KI』で貫かれている野呂一生の揺るぎないロック・スピリッツ。そんな野呂一生に魅了された神保彰鳴瀬喜博大高清美野呂一生が演じるロックを表現している。みんながきちっとロックしている。とことん“カシオペア野呂一生”を表現している。
 そう。「カシオペア・サード」は今,最高に素晴らしい信頼関係で結ばれているバンドの1つであろう。

 そんなメンバーからの絶大な信頼を一身に受けてプレイする野呂一生ギターが物凄くグッと来るんだよなぁ。管理人はそんな野呂一生が大好きなんだよなぁ。
 再び訪れた野呂一生の創作意欲のピーク期に「カシオペア・サード」の黄金期を重ね見る!

  CD
  01. ME・ZA・ME
  02. MOVE BY MOVE
  03. J.K.G.
  04. LIFE LINE
  05. Funk U Very Much☆
  06. PREMEDITATION
  07. LIKE A FLOWER
  08. NATURAL AFFECTION
  09. Flash!
  10. THE SPACE WE ARE
  11. WHITE TICKET

  BONUS DVD
  01. A・O・ZO・RA
  02. MODE TO START
  03. BACKTALK BABE
  04. Making & Interview_1
  05. ORGANIC EVOLUTION
  06. SMASH!
  07. Making & Interview_2
  08. GOOD LUCK!
  09. TAKE ME
  10. EYES OF THE MIND
  11. Making & Interview_3
  12. ASAYAKE
  13. PAL
  14. CATCH THE WIND

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2016年発売/HUCD-10221/B)
(☆BLU−SPEC CD2+DVD仕様)
(☆スリップ・ケース仕様)
★16Pブックレット
★特典DVD:「LIVE CD Release Premium Live at Billboard Live TOKYO」の14曲の映像を完全収録

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カシオペア / クロス・ポイント5

CROSS POINT-1 2016年の3月と4月はやってもやっても,処理しても処理しても,次から次に重要案件が飛び込んでくる。マジで新婚当初以来,CDが一切聴けない「毎日が綱渡り」状態。もう愚痴るのはやめる。

 こんな非常事態のブログ更新は,山下達郎のサンソン風に「棚からひとつかみ」。前2回が「聴き直さなくても書ける」カシオペアを掴んでしまったので,その流れで今夜もカシオペア批評の最後の1枚『CROSS POINT』(以下『クロス・ポイント』)で「棚からひとつかみ」。今夜も短縮バージョーンと相成ります。

 『クロス・ポイント』で交わる,縦の糸が「スピード,スリル,テクニック」ならば,横の糸は「音の引き算」である。その答えこそが“黄金の”カシオペア・サウンド。つまりは「世界最高峰のバンド・アンサンブル」の確立である。
 前5作とは明らかに異なるアプローチ。複雑で難易度高めな演奏を排除し,シンプルに曲の良さを引き出すためのバカテクでストレートな演奏志向へと変貌を遂げている。

 そう。ほぼ半年間隔でリリースされてきた『CASIOPEA』『SUPER FLIGHT』『THUNDER LIVE』『MAKE UP CITY』『EYES OF THE MIND』の変化も特筆ものであったが,一皮剥けたというか,突き抜けた感というか,ついに過去5作では“掴めそうで掴めなかった”カシオペアの本質が万人の手に明らかにされた感アリアリ。

 この時期の“塩分控え目”な『クロス・ポイント』だったから書き上げられた【SMILE AGAIN】と【SWEAR】のロマンティシズムの野呂一生のワン・ツー。
 爽やか系の定番となった神保彰の【SUNNYSIDE FEELIN’】。まだ何の抵抗もなく他人の曲も演奏していたカシオペアハービー・メイソンの音楽を最高のJ−フュージョンで具現化した【ANY MOMENT(WE’LL BE ONE)】こそが『クロス・ポイント』の真骨頂だと思っている。

CROSS POINT-2  でもどうしても聴いてしまうのが『クロス・ポイント』の,というかカシオペアのというか,LIVEにおける代表曲【DOMINO LINE】【GALACTIC FUNK】!
 「ドミノ倒し」なしでも興奮するマイナー調のズンズン・ビートと別名=アンドロメダ・パトロール=エア・パンチャーがギャラクティック
 『MINT JAMS』で頂点へと登りつめた“鉄壁のアンサンブル”の原点の香りが『クロス・ポイント』にはある。

 ズバリ,カシオペアの大量名盤群の中にあって,屈指の名盤の誉れ高きアルバムが『クロス・ポイント』。非常に聴き応えのある例のアレ!が『クロス・ポイント』のフュージョン・ミュージックに詰まっている。

  01. SMILE AGAIN
  02. SWEAR
  03. A SPARKLING DAY
  04. SPAN OF A DREAM
  05. DOMINO LINE
  06. GALACTIC FUNK
  07. SUNNYSIDE FEELIN'
  08. ANY MOMENT (WE'LL BE ONE)
  09. ENDLESS VISION

(アルファ/ALFA 1981年発売/VRCL-2226)
(ライナーノーツ/桜井哲夫)

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カシオペア / スーパー・フライト4

SUPER FLIGHT-1 読者の皆さん,ご無沙汰しておりました。管理人は生きています。奥歯がうずいていることを別にすれば元気です。はい。
 ここまで忙しいのは14年振りの記憶あり。まだまだ後一か月ぐらいは自由に身動きが出来ないのですが,昨夜でやっと仕事の方が一段落。建設の後処理も目処が立った。ここでほっと一息つくとガタガタと崩れそうなので,燃え尽きないようソフトランディングのためにブログと向き合うために更新しています。

 な・の・で・いつものようにCDを10回ほど聴き直してからの感想文など書けません。
 こういう夜にチョイスしたのは“またしても登場”カシオペアの『SUPER FLIGHT』(以下『スーパー・フライト』)です。
 理由はCDを聴き直さなくてもすでに自分の中の『スーパー・フライト』の評価は定まっているから〜。つまり今夜は頭の中の文章を書き起こすだけの単純作業なのです。今夜も薄い記事でごめんなさい。

 『スーパー・フライト』について,まず語りたいのは『スーパー・フライト』のカシオペアは,本来のカシオペアではないということ。カシオペアの虚像だということ。これがカシオペア・ファンの間で語られている“異色盤”の真実だということ。
 ズバリ,バンド名→カシオペア→星だとか宇宙だとか飛行船をテーマとした楽曲を作らねばならない使命感が前面に出過ぎている。

 1stである『カシオペア』にも【TEARS OF THE STAR】【SPACE ROAD】【MIDNIGHT RENDEZVOUS】などがあったのだが,2ndとなる『スーパー・フライト』では,アルバム・タイトル&ジャケットからしてJALのCMタイアップ曲【I LOVE NEW YORK】であるし【FLYING】に【ASAYAKE】に【OLION】ときている。

 なんだか方向性,間違ってはいませんか?
 というのも『スーパー・フライト』の一押しは【TAKE ME】であるし【SAILING ALONE】に【MAGIC RAY】のミディアム・スローなのだから…。

 そう。管理人がわざわざ『スーパー・フライト』を聴く目的は【TAKE ME】における向谷実アコースティックピアノであり【SAILING ALONE】における桜井哲夫フレットレスベースであり【MAGIC RAY】における野呂一生フレットレスギターなのである。

 何度も繰り返し聴き続けた結果『スーパー・フライト』で残ったのは上記【TAKE ME】【SAILING ALONE】【MAGIC RAY】の3曲。カシオペアの最大の魅力とは“メロディアス”なのである。

SUPER FLIGHT-2 でもそうなのだが【TAKE ME】は『スーパー・フライト』よりも『ミント・ジャムス』が最高。【SAILING ALONE】は『スーパー・フライト』よりも『サンダー・ライブ』が最高。【MAGIC RAY】は『スーパー・フライト』よりも『アイズ・オブ・マインド』が最高。

 ちなみにカシオペアの代表曲【ASAYAKE】も『スーパー・フライト』よりも『ミント・ジャムス』が最高。
 結果『スーパー・フライト』を,わざわざ取り出して聴くという行為は,そんなに好きではない【FLYING】【DUNE】【I LOVE NEW YORK】【OLION】を聴くという行為。
 だからもう10年以上『スーパー・フライト』は聴いておりませ〜ん。

 管理人の結論。『スーパー・フライト批評

 『スーパー・フライト』の名曲は,後の名アレンジのための布石としての価値がある。初演集ゆえに後の再演曲と聴き比べるのも面白いと思われるかもしれないが,多分がっかりするだけ?

 カシオペアの『カシオペア』からわずか6か月後の『スーパー・フライト』でのマイナー・チェンジ。
 カシオペアというバンドが成長する過程の「必要悪」なアルバムが“異色盤”『スーパー・フライト』だったのだと思っている。

  01. TAKE ME
  02. FLYING
  03. DUNE
  04. ASAYAKE
  05. I LOVE NEW YORK
  06. SAILING ALONE
  07. OLION
  08. MAGIC RAY
  09. MIGHTY MOUSE

(アルファ/ALFA 1979年発売/ALCA-272)
(ライナーノーツ/竹村淳)

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カシオペア / ザ・サウンドグラフィー4

THE SOUNDGRAPHY-1 先週は東広島へ親族の引っ越しと甥っ子の寺●小学校の卒業式へ出席。往路は高速バス移動で八本松トンネルの多重事故。もう2度と広福バスに乗ることはないだろう。妻のホームである八本松●衆はアウエーではなかった。甥の春休みを楽しんでもらうために月曜日はスワンに1時間待ちで乗ってきた。日曜日はヤフオクドームのECCキッズパークの広島戦を観戦するも,試合の途中で大濠公園●衆の集合写真を出張撮影。オープン戦へと舞い戻る。おおっと,午前中には六本松●衆の集合写真も撮影した。なぜなら王●会●の改装前に最後の集●だった。加えて5月1日の区●調●前の●衆最後の記念写真。改装工事では群●の食事提供でもめる中,写真班の奉●&建●ニ●ースの発行責任者。昨日の朝は工程変更のあおりを受けて仕事中に10人へ電話した。仕事は電力自由化目前。土曜日は通水。夜は整骨院。改装で集●は日時を変えて次郎丸で行なわれるのだがその責任者も引き受けた。おまけに巡●大●と地●大●の組織の補佐も引き受けた。本日は一年で最も大切な記●式である。改装工事と区●調●のマニュアルを十数枚作成しなければならない時間に義理の母の仏壇問題を扱う手助けをする。そう言えばある年配者の遺言作成のお手伝いも道半ばだった。こんな状態が1ヶ月間続いている。胃痛だった。嘔吐した・前歯も抜いたが回復が遅れていて仮歯が作れず仮歯の仮歯。骨盤もPIだそうである。ああ,ブログの更新ができない…。

 こんな時にはカシオペアの『THE SOUNDGRAPHY』(以下『ザ・サウンドグラフィー』)批評
 なぜなら『ザ・サウンドグラフィー批評の基本はCDではなくユーチューブ! 以下の動画を見ずにして『ザ・サウンドグラフィー』は語れない!


 いかがでしたか? カシオペアが,一部の熱狂的なファンのヒーローだったカシオペアが“メジャーな全国区”になった瞬間の記録映像である。
 そう。【THE SOUNDGRAPHY】はマクセル・ビデオカセットのCMタイアップ曲。昇り調子のフュージョン・バンドを起用するとは,さすが,マクセルだけのことはある。 スーパー・テクニックを弾くだけでも神掛かりなのに,踊りながら弾きまくるカシオペアはCMで映える。

 管理人も「ギター・マガジン」とか「ベース・マガジン」とか「キーボード・マガジン」とか「ADlib」とか「ジャズ・ライフ」とか「FM各誌」の記事で,踊りながら弾くカシオペアのことは知っていたのだが,動くカシオペアを映像で見たのは初めてだったのかもしれない。
 尤もTVCMTHE SOUNDGRAPHY】の主役は神保彰であり,二番手が野呂一生向谷実もショルキーで頑張っているが,桜ちゃんだけは出演時間わずかに1秒。ベース・ファンは泣いていたよなぁ。

 以上。読者の皆さん,『ザ・サウンドグラフィー』の映像紹介でお茶を濁してすみません。しっかりとCD批評を書ける時間が取れるようになったら厚い記事にして紹介いたしますので。

THE SOUNDGRAPHY-2 管理人の結論。『ザ・サウンドグラフィー批評

 『ザ・サウンドグラフィー』はカシオペアの全ディスコグラフィの中で,唯一の公式ベスト盤。
 4作目の『MAKE UP CITY』から10作目の『JIVE JIVE』までの選曲なのだが,印象としては,こうやってアルバム1枚にまとめるのは無理があったかな〜。
 それぐらい,わずか4年間の記録なのにカシオペアの大いなる変化を感じてしまう。【GYPSY WIND】や【SUNNYSIDE FEELIN’】が異様に古く感じてしまう。

 『ザ・サウンドグラフィー』の,一貫性のなさは,カシオペアというバンドの「止まらない成長」の裏返しである。

PS でも『ザ・サウンドグラフィー』“ごった煮感”の本当の理由は【MISTY LADY】と【FABYDABBY】を外して,入れるべき名曲が入らなかった編集ミスにあっただろう!

  01. THE SOUNDGRAPHY
  02. GYPSY WIND
  03. EYES OF THE MIND
  04. SUNNYSIDE FEELIN'
  05. ASAYAKE
  06. MID-MANHATTAN
  07. LOOKING UP
  08. MISTY LADY
  09. WHAT CAN'T SPEAK CAN'T LIE
  10. FABBYDABBY

(アルファ/ALFA 1984年発売/32XA-12)
(ライナーノーツ/谷頭康夫)

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カシオペア・サード / A・SO・BO4

A・SO・BO-1 「3rd2nd,次は3rd3rd」と神保さんが紹介するくらい,ノリノリの“音遊び”満載な「カシオペア・サード」の『A・SO・BO』。

 正直,ここまで遊んでくるとは思わなかった。雑誌のインタビュー記事やライナーノーツではオヤジギャグをカッ飛ばしている野呂一生だが,こと音楽的には「真面目一徹」。
 バンドの規律を重んじるがあまり,櫻井哲夫向谷実のクビさえ切ってきた。そこまでしてバンドのアンサンブルにこだわり続けた野呂一生が“カシオペア・ブランド”の『A・SO・BO』でここまで遊んでくるとは思わなかった。

A・SO・BO-2 ナルチョベース神保彰ドラムが組んだ“グルーヴ・ブラザーズ”への締め付けが感じられない。いいや,逆に『A・SO・BO』の主役は,ナルチョベース神保彰ドラム
 ここまでリズム隊が遊んだアルバムはカシオペア「史上初」の快挙である。

 「カシオペア・サード」になってカシオペアは変わった。「カシオペア・サード」になって野呂一生が変わったのだ。

 そんな野呂一生の心境の変化を読み解くカギが大高清美キーボードにある。
 大高清美カシオペアに溶け込んでいる。大高清美オルガンこそが「カシオペア・サード」である。

A・SO・BO-3 そう。頑固者の野呂一生にここまで余裕を出させたのは,大高清美への信頼感。フロントの2人が安定しているかこその,リズム隊の“大人の遊び”! 
 これって変拍子どうのこうの遊びではなく,リズム・キープの上で放たれるアクセントの妙! 「カシオペア・サード」に「TRIX」を感じる瞬間が存在している。

 ただし『A・SO・BO』の楽曲は「偉大なるマンネリ」であって神曲は生まれなかった模様。大好きな【ARROW OF TIME】のニュー・バージョンばかりを聴いています。
 そして昨日からは『A・SO・BO』の特典DVDばかりを見ています。このDVDが凄い。このクオリティでのライブ全15曲のノーカット映像。定価5000円の「単品DVD」としても十分行けます。

A・SO・BO-4 『TA・MA・TE・BOX』のツアーの感動が甦る(ただし2014年のライブではなく2013年のライブの方)。

 【大世界】【COAST TO COAST】【SWEAR】の初見は,懐かしくもあり新しくもあり…。特典DVDをリピートしていたら,管理人の“カシオペア愛”が完全復活してきました。

 『A・SO・BO』を買うなら,絶対に「特典DVD付き」の【初回生産限定盤】を是非! 4パートの差し込みメイキング映像はマニアにとっては「おまけ」などではありません。

  CD
  01. MODE TO START
  02. CATCH THE WIND
  03. FEEL LIKE A CHILD
  04. BACKTALK BABE
  05. BRAIN TO BRAIN
  06. ARMFUL
  07. ORGANIC EVOLUTION
  08. SMASH!
  09. KA・NA・TA
  10. A・O・ZO・RA
  11. ARROW OF TIME 2015 Ver.

  BONUS DVD
  01. AKASAKA BLITZ
  02. DAYS OF FUTURE
  03. ONCE IN THE LIFE
  04. 〜楽しいLIVE前の楽屋にて〜
  05. 大世界
  06. PAL
  07. COAST TO COAST
  08. SWEAR
  09. 〜さらに楽しいジャケット撮影にて〜
  10. SE・TSU・NA
  11. AUTOBAHN
  12. VORTEX OF EMOTION
  13. BRAND NEW SOUL
  14. 〜とっても楽しいレコーディングにて〜
  15. U・TA・KA・TA
  16. TOKIMEKI
  17. 〜めちゃくちゃ楽しい打ち上げにて!〜
  18. EVERY MOMENT
  19. FIGHTMAN

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2015年発売/HUCD-10182/B)
(☆BLU−SPEC CD2+DVD仕様)
(☆スリップ・ケース仕様)
★16Pブックレット
★特典DVD:「LIVE TOUR 2014 35th Anniversary <7th Aug.2014 at AKASAKA BLITZ> AND MORE SHOT」

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カシオペア・サード / TA・MA・TE・BOX5

TA・MA・TE・BOX-1 カシオペアとしては8年振り。3rdとしては初のオリジナル=『TA・MA・TE・BOX』。

 「カシオペア・サード」最高! 『TA・MA・TE・BOX』のフタを開けたら“悶絶”が待っていました。
 この結論はもしやご祝儀? リップサービス? 完全に駄盤を予想していただけにハードルが下がりすぎていたのでは?

 いいえ。この結論は購入後の3日間,自分自身に問いかけ続けた感想です。実に素晴らしい。カシオペアらしくもあり3rdらしさもある。野呂一生“快心の出来映え”だと思う。
 そう。勝因は野呂一生が準備した“フィーチャリング大高清美仕様”の楽曲群にある。

 【DAYS OF FUTURE】と【EVERY MOMENT】のオリジナル2曲が二重丸な「ザ・名曲」! 3rdライブの定番曲に成り得るキャッチーさ!
 この2曲に関する熱い思い! これはDIMENSIONの『25』における【TAKE TO THE SKIES】〜! この真意が知りたい方はアドリブログの『25レヴューを参照してください。ここでは紙面の関係で?詳しく述べません。
 とにもかくにも【DAYS OF FUTURE】と【EVERY MOMENT】の神曲で「カシオペア・サード」の理想郷・大決定〜!

TA・MA・TE・BOX-2 そしてこの流れで管理人が特に語りたいのはカシオペアセルフカヴァーとなった2曲=【太陽風 2013VER.】と【MISTY LADY 2013VER.】。
 どちらも向谷実キーボードの印象が強いのだが,ここはオルガニスト大高清美の真骨頂! 良くも悪くも“灰汁の強い”オルガンキーボードに負けるはずがない。

 野呂一生が投入した【太陽風 2013VER.】と【MISTY LADY 2013VER.】で,以前の向谷カラーを一掃している。
 もはや【太陽風 2013VER.】と【MISTY LADY 2013VER.】はオルガンで鳴らないと“燃えない体質”になってしまったようだ。ああ〜,向谷実〜。

 前作『LIVE LIFTOFF 2012』では残っていた向谷カラーが『TA・MA・TE・BOX』では消えている。『TA・MA・TE・BOX』を聴いてみて,ついに向谷実の脱退を正面から受け止めることができた。向谷さん,本当にいなくなってしまったんですね(泣)。

TA・MA・TE・BOX-3 思うに管理人が『TA・MA・TE・BOX』に惚れ込むことができたのは,管理人が「フュージョンも聴くジャズ・ファン」な体質だから。しかも「オルガンジャズが滅法好き」な体質だから。

 管理人にとって不思議でしょうがないことだが,カシオペア・ファンの多くが「フュージョン・オンリー」であってジャズには疎い。なんでなの〜?
 そんな「フュージョン・オンリー」カシオペア・ファンに『TA・MA・TE・BOX』は重すぎるかもしれない。良くも悪くも“灰汁の強い”オルガンが耳にまとわりついて離れなくなるかもしれない。
 そう。『TA・MA・TE・BOX』における「カシオペア・サード」の新境地は“腰のある”キーボード・サウンド。

 その点で大高清美はいいよねっ。オルガンの毒気を抜いて,意識して野呂一生ギターを引き立てている。ナルチョ神保彰と絡むベース・ラインもバランスが良い。野呂さん,いいオルガニストを見つけましたねっ。

 もしやジャズが苦手なカシオペア・ファンにとって『TA・MA・TE・BOX』は星3つ? オルガンの鳴る「カシオペア・サード」と決別しようと考えるのは極端な反応ですぞ?

TA・MA・TE・BOX-4 『TA・MA・TE・BOX』の特典DVD。全曲いいですよ〜。

 全曲いい演奏だと思うから野呂さんへの素朴な質問が浮かんできました。なぜ【ARROW OF TIME】がCDに入っていないんですか?

 そして野呂さんのMCが板についてきた今だからこそ感じる,ああ〜,司会屋実〜。

  CD
  01. DAYS OF FUTURE
  02. 太陽風 2013 ver.
  03. LIVE IT UP
  04. AUTOBAHN
  05. ONCE IN THE LIFE
  06. VORTEX OF EMOTION
  07. SE・TSU・NA
  08. BRAND NEW SOUL
  09. U・TA・KA・TA
  10. MISTY LADY 2013 ver.
  11. EVERY MOMENT

  BONUS DVD
  01. DOMINO LINE
  02. TAKE ME
  03. BLACK JOKE
  04. ARROW OF TIME
  05. SET SAIL
  06. THE SKY
  07. ASAYAKE
  08. TOKIMEKI

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2013年発売/HUCD-10149/B)
(☆BLU−SPEC CD2+DVD仕様)
(☆スリップ・ケース仕様)
★16Pブックレット
★特典DVD:「LIVE IN TOKYO CROSSOVER NIGHT」のステージ完全収録

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カシオペア・サード / ライヴ リフトオフ 20124

LIVE LIFTOFF 2012-1 きっかけは1通のメールだった。「カシオペア復活するらしいよ」。
 正直,この文面に動揺してしまった。ハトが豆鉄砲を喰らったかのように面喰ってしまった。

 湧き上がる様々な感情。整理できない。うれしい。でもうれしくない。見たい。でも見たくない。そう。管理人の中でカシオペアは“聖人”と化している。いい思い出だけのカシオペア。完全封印。そう思っていたからだ。

 新生カシオペアのバンド名は「カシオペア・サード」と名付けられた。そう。ジンサクを擁した黄金期が第一期。そしてナルチョ・シフトの第二期があっての第三期=「カシオペア・サード」。
 だから管理人は「カシオペア・サード」に昔の面影を残してほしくなかった。第一期が大好き。第二期もそれなりに好き。なぜこのタイミングで,の第三期がたとえダメでもそれは別物として聴くことができるはずだから…。

 「カシオペア・サード」としての新作『LIVE LIFTOFF 2012』(以下『ライヴ リフトオフ 2012』)の告知がなされた時,最初は様子見しようかと思った。
 しかしそれでは意味がない。どうしても,どんなものが出てきてもこれは発売日に聴くべきだと考え直した。それが往年のカシオペア・ファンとしての責務だと思った。野呂さん1人にカシオペアの宿命を背負わせるわけにはいかないのだ。

 …って,大仰なことを書いてしまったが何のことはない。あなたは『ライヴ リフトオフ 2012』の前に東京JAZZに駆けつけたのですか? あなたはCD版『ライヴ リフトオフ 2012』の前にDVD版『ライヴ リフトオフ 2012』は購入したのですか?
 そう。管理人はビビリです。野呂さん1人にカシオペアの宿命を背負わせ,正面から向き合うことを逃げていました。

 そうしてついに覚悟を固めてアマゾンで予約購入していたCD版『ライヴ リフトオフ 2012』が発売日当日に到着しました(アマゾンのサービス向上しましたね!)。夕方から「カシオペア・サード」一辺倒! 「カシオペア・サード」春のお祭りだい!

 いや〜,いいですね。カシオペア復活おめでとうございます。「カシオペア・サード」好発進ではないでしょうか!?
 以前のカシオペアっぽくもあり新しいカシオペアっぽくもある。『ライヴ リフトオフ 2012』のカシオペアは「バージョン」ではなく「2.5」だと思うと分かりやすいのかなぁ。

 やっぱり3rdの目玉は新メンバー=大高清美キーボード大高清美さん,控え目でいい感じです。テクニック的には向谷実のパクリであり,すぐには追いつけないでしょうが,印象としては野呂一生ギターと被らず,野呂一生のフレーズに敢えて“花を持たせている”ように思います。この絶妙な立ち位置が野呂一生の“お眼鏡”にかなった理由なのでしょう。

 向谷さんは野呂さんとハモリすぎていてキーボードのいるバンドとしては音が軽め。言うなれば向谷実キーボードは「空間の広がり」担当であり,大高清美キーボードオルガニストらしく「GROOVE」担当。
 神保彰のタイトなドラムナルチョの爆音ベースに瞬間瞬間で絡みつくオルガニストの加入でバンドに初めてジャズのノリが出てきた。あの野呂一生でさえJAZZYなリズムの手癖に感化されてしまっている。

LIVE LIFTOFF 2012-2 そう。『ライヴ リフトオフ 2012』のキーマンは大高清美大高清美カシオペアのバンド・カラーを変えている。『ライヴ リフトオフ 2012』での大高清美は『サンダー・ライブ』での神保彰の再来である。

 頑張れ,大高清美! 「カシオペア・サード」の浮き沈みは,大高清美野呂一生を引き立てる距離感とナルチョ神保彰と絡むベース・ラインのバランスにかかっている。そう思う。

 管理人の結論。『ライヴ リフトオフ 2012批評

 3rdになったからといって大高清美のアプローチ以外に特に感じることはない。その大高清美でさえ基本・向谷実が築き上げたバンドのキーボード路線の踏襲であり,やっていることは以前のカシオペアの「延長」である。←バッサリ。

 しかし特典DVDでの「はじける笑顔&笑顔」。とにかくこんなにも楽しそうに演奏する4人の姿が新鮮だった。メンバー交代やら何やらを経てバンド活動を再び軌道に乗せるのは大変なことだろうけれど,安心して聴けるという安定感が何より素晴らしい。

  DISC 1
  01. EYES OF THE MIND
  02. GALACTIC FUNK
  03. DAZZLING
  04. DOMINO LINE
  05. SPACE ROAD
  06. SET SAIL
  07. GOLDEN WAVES
  08. ARROW OF TIME
  09. Keyboards-Solo〜TWILIGHT SOLITUDE
  10. HOSHI-ZORA

  DISC 2
  01. Drums-Solo〜MID-MANHATTAN
  02. AKAPPACHI-ISM〜Bass-Solo
  03. Guitar-Solo〜CRY WITH TERRA
  04. FREAK JACK
  05. 青い炎
  06. ASAYAKE
  07. TOKIMEKI
  08. FIGHTMAN

  BONUS DVD
  01. FIGHTMAN
  02. EYES OF THE MIND
  03. SET SAIL
  04. DOMINO LINE
  05. SPACE ROAD
  06. ARROW OF TIME
  07. GALACTIC FUNK
  08. ASAYAKE
  09. GOLDEN WAVES

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2013年発売/HUCD-10135〜6/B)
(☆BLU−SPEC CD2枚組+DVD仕様)
★特典DVD:「東京JAZZ 2012」のステージ完全収録

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カシオペア / MARBLE5

MARBLE-1 いや〜「力作」である。『MARBLE』はカシオペア入魂の「力作」である。
 『MARBLE』は後々,カシオペアの転換点,として語られることになると思っていたが,次作『SIGNAL』での活動休止は痛い。活動休止で『MARBLE』で造り上げた音世界も一巻の終わり。精力的な努力も水泡と化してしまった。惜しいなぁ〜。

 こう書いてはみたが『MARBLE』の凄さが分かってきたのは,つい最近のこと。カシオペアは長い間,管理人にとっては単なるコレクション。『FRESHNESS』以降は,正直,聴き込んではいない。
 『MARBLE』も,発売直後に数回聴いただけで放置してきた。今回もカシオペアCD批評の一環として聴き始めたにすぎない。そんなはずだったのだが…。

 違う。これまでとは明らかに違う。このジワジワと来る感覚はパット・メセニー・グループの『ザ・ウェイ・アップ』に近い。そう。『MARBLE』は,5回,10回と聴き込んで初めて味わえる感動の名盤なのだった。
 なんと勿体ないことを…。いや,ここに来て巡り合えたのは逆にラッキーかも?

 『ザ・ウェイ・アップ』=『MARBLE』=【UNIVERSE】! 【UNIVERSE】=BEGINNINGDEEP SPACEDISCOVERYHUMANITYCHAOSHIGH SPIRITHARMONIZEBEYNODからなる組曲。ただしこの組曲はそんじょそこらの組曲ではない。ある意味,野呂一生パット・メセニーを超えてしまっている。理由は計算である。

 『MARBLE』はカシオペアの25周年記念盤。そこで野呂一生は演奏時間25分にこだわった。125テンポ,785小節の【UNIVERSE】の誕生である。
 「初めに尺ありき」はライヴで既に経験済。1曲25分以上も『20TH』の【FRASH BACK MEDLEY】で既に経験済。そうかっ,野呂一生にとって8部構成の【UNIVERSE】は8曲のメドレーを作るようなもの? なあ〜んだ,じゃないない。“地獄の作曲作業”だったに違いない。

MARBLE-2 ああでもない。こうでもない。録音の直前,最後の最後まで悩んだのではなかろうか? 野呂一生の苦悩が『MARBLE』への収録曲数に表われている。
 『MARBLE』の収録曲は,野呂一生2曲,向谷実2曲,鳴瀬3曲,神保彰1曲の全8曲。普段は多作の野呂一生の作曲数が極端に少ないのは【UNIVERSE】のせいであろう。

 しかし【UNIVERSE】が地獄だったのは野呂一生だけではない。恐怖の7枚スコアを演奏する他のメンバー3人にとっても地獄。噂によるとメンバーから苦情でまくりだったようで…。
 でもって,結果は最高の演奏。カシオペアの壮大な宇宙が表現されている。

 でもやっぱりコアなファンにしか評価されそうもない? 尺の長さを考えると【UNIVERSE】がベスト・アルバムに収録されることもないでしょうし,ライブでも同様。難解な大作ゆえにこのまま忘れ去られてしまいそうなのが残念だよなぁ。

 さて,ここまで『MARBLE』=【UNIVERSE】を語ってきたが,管理人が感じた『MARBLE』の真の凄さはここからである。

 “お腹一杯の”【UNIVERSE】に続く,爽快チューンのオンパレード! 【SOUTHERN BREEZE】が流れ出すと,いつものカシオペアが【UNIVERSE】での宇宙旅行から帰還してきたかのような親近感! 『MARBLE』ってもしかしたら,大理石ではなくマーブルチョコレートの意味!? 甘くおいしくパクパクいけてしまう。
 この辺も『MAIN GATE』から加速した“ナルチョ・シフト”の総決算的演奏である。

 そう。『MARBLE』は,カシオペア25周年のダブル・ネーミング盤! タイトルが大理石とマーブルチョコレートの掛詞であるならば,野呂一生の難解な【UNIVERSE】がA面で,ナルチョ。シフトな【SOUTHERN BREEZE】以降の7曲がB面の2枚組み仕様! だから「力作」なのである。いや〜「力作」である。

MARBLE-3 『MARBLE』=力作説には続きがある。カシオペア25年の活動歴で,年に一枚もCDをリリースしなかったのはジンサクと内部分裂した1989年のみ。年一枚のペースを守っていたのに2004年は10月過ぎてもまだ出ない。もしかして? ファン=不安?
 
 待望の名盤MARBLE』。こんな「力作」なら何年でも待つ。カシオペア・ファンは『SIGNAL』以降,再び待たされている。今回も活動休止明けの名盤な大作の予兆と読んでいる。ねっ,野呂さん?

  01. UNIVERSE
     Beginning
     Deep Space
     Discovery
     Humanity
     Chaos
     High Spirit
     Harmonize
     Beyond
  02. SOUTHERN BREEZE
  03. Mawari-Michi
  04. REMINISCENCE
  05. WHEN YOU GROW UP
  06. BLESSING
  07. 雨ガ来ル
  08. SPREAD

(ジェネオン/GENEON 2004年発売/GNCL-1015)
(☆スリップ・ケース仕様)

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カシオペア / カシオペア・ライヴ5

CASIOPEA LIVE-1 カシオペアライヴ盤と来れば,完璧で鉄壁な『ミント・ジャムス』であろうが,管理人にとって『ミント・ジャムス』は神!

 方や『CASIOPEA LIVE』(以下『カシオペア・ライヴ』)は,管理人がFMをエア・チェックしていた頃の『カシオペア・ライヴ』そのもの。常日頃から親しんでいた“リアルな”『カシオペア・ライヴ』の定番である。

CASIOPEA LIVE-2 CD版もいいのだが,お奨めはVHS版『CASIOPEA LIVE』の方です。
 どちらを買っても=金言=カシオペアライヴだ!
 
  01. DOWN UPBEAT
  02. THE CONTINENTAL WAY
  03. FABBY DABBY
  04. TWILIGHT SOLITUDE
  05. MARINE BLUE
  06. LOOKING UP
  07. EYES OF THE MIND
  08. ASAYAKE
  09. GALACTIC FUNK

(アルファ/ALFA 1985年発売/32XA-48)

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カシオペア / フォトグラフス4

PHOTOGRAPHS-1 管理人とカシオペアが“恋へ落ちる”きっかけとなった『PHOTOGRAPHS』(以下『フォトグラフス』)。当然思い入れはある。
 しかし『フォトグラフス』は“今となっては時代遅れの当時の最先端”のようなCDと言い切ってしまおう。

 おっと,誤解のありませんように! 『フォトグラフス』は名盤です。実際に『フォトグラフス』がカシオペアの全ディスコグラフィ中,最高の売り上げだそうです。 ← 噂です。本当なのか?
 (売り上げランキングはおいといて)『フォトグラフス』=カシオペアの代表作に異論はありません。『フォトグラフス』の“バカテク・ポップ”路線で,カシオペアは「楽器小僧のアイドル」から,シャカタクのように「オシャレなフュージョン・バンド」として広く一般に浸透できた。売り上げTOPもまんざらではない。

 ではなぜイマイチなのか? それこそ『フォトグラフス』は『PHOTOGRAPHS』! 『フォトグラフス』を聴き進めると“様々な風景写真”が見えてくるのです。
 ここが『フォトグラフス』の短所(ある人にとっては長所)! 『フォトグラフス』のバラエティに富んだ楽曲群。その一曲一曲はいいんですが,どうもアルバムとしての統一感に欠ける気が…。
 そう。管理人にとっての『フォトグラフス』とは,パット・メセニー・グループの『ファースト・サークル』と同じ立ち位置にいる。
 世間では大好評,いいアルバムだという評価にも同意できる。でも何かが違うんだよなぁ…。

 こうなりゃ全部ぶちまけちゃえ!? 『フォトグラフス』にはマイナス要因がもう一点ある。
 これは至極個人的な嗜好なのであるが,管理人は『フォトグラフス』収録の【ルッキング・アップ】が大好きである。【ルッキング・アップ】はカシオペアの全楽曲中,4人の力関係が見事に4等分されたアレンジが最高なのである。
 向谷実キーボードが“主役”としてトキメキの美メロ(テーマ)を奏で,桜井哲夫チョッパーを交えた特徴的なベース・ラインと,野呂一生アコギのコード・バッキングが絶妙に絡み合い,神保彰のタイトなドラミングが全体をまとめ上げていく。ジンサク時代のカシオペアにしか出せない“ザ・カシオペア”を代表する名曲である。ずっとそう思っていた。

PHOTOGRAPHS-2 【ルッキング・アップ】も名曲の宿命=カシオペア得意の“焼き直し”の洗礼を浴びていく。『カシオペア・ライヴ』『カシオペア・パーフェクト・ライヴ LIVE』と,次第に完成度とギターの比率が上がっていく。極めつけが『ASIAN DREAMER』で,キーボードギターのまさかの主役交代!
 しかしこのどれもがいい。結果『フォトグラフス』収録の【ルッキング・アップ】が“地盤沈下”で?まさかの最低ヴァージョンに…。ああ無情はアン・ルイスである。

( 上記が冒頭で述べた「『フォトグラフス』は“今となっては時代遅れの当時の最先端”」の理由です。単に『フォトグラフス』ヴァージョンを“聴き飽きただけ”という気もしないでもない? 禁句に絶句? )

 でもでも『フォトグラフス』には未だ“手垢のついていない”【ロング・ターム・メモリー】【ラヴ・ユー・デイ・バイ・デイ】【スパイス・ロード】【フルーツ・サラダ・サンディ】の名演が残されている。このまま封印された“永遠の輝き”をあなたの手に?

 …と言うのも『フォトグラフス』での“バカテク・ポップ”路線が復活するのは4作後の『ハレ』までおあずけ。次作『ジャイヴ・ジャイヴ』からは“ジャズ・ファンク”路線(シャカタク → レヴェル42)へと変容していくこととなる。

  01. LOOKING UP
  02. DAZZLING
  03. LONG TERM MEMORY
  04. STRASSE
  05. OUT DRIVE
  06. MISTY LADY
  07. LOVE YOU DAY BY DAY
  08. SPICE ROAD
  09. FRUIT SALAD SUNDAY
  10. FROM OVER THE SKY

(アルファ/ALFA 1983年発売/32XA-111)
(ライナーノーツ/土屋茶々丸)

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カシオペア / ドラマティック4

DRAMATIC-1 カシオペア4代目の新ドラマー熊谷徳明の演奏は,熊谷徳明のデビューCDDRAMATIC』(以下『ドラマティック』)発売前にチェックした。聴き届けた。93年1月の「RENEWAL GIG」と題するツアーであった。

 ブランニュー・カシオペアの一員として,カシオペアの解散危機を救った功労者であり,ドラマーとしても相棒=ナルチョとは“抜群の相性の良さ”を見せていた,前ドラマー日山正明を卑下するつもりは毛頭ない。
 しかし熊谷徳明の“ハイ・テクニックな”ドラミングを聴いて「これだ!」と思ってしまったのも事実。基本=ジャズ・ドラマー日山正明に対し,基本=和製デイヴ・ウェックルで,たまに神保彰が入るのが,バークリー帰りのドラム・エリート=熊谷徳明の特徴であろう。

 神保彰をアイドル視し,カシオペアのコピーに明け暮れた青春を公言する熊谷徳明ドラミングに「神保さんが帰ってきた」と思った瞬間の幸福感!
 日山正明の弱点とされた(あくまで,超絶技巧集団=カシオペアドラマーとして捉えた場合の話です。日山さんは,管理人の大好きなドラマーのお一人です)パーカッシブな手数と地味なドラム・ソロを補強し“ハミダさんばかり”の派手さに,カシオペアの“新たな未来”を感じたものだ。

DRAMATIC-2 そんなカシオペアの第●章の幕開けを告げる『ドラマティック』は,こちらもカムバック組の「アルファ・レコード」への再移籍第一弾!
 この古巣とのタッグが影響したのか『ドラマティック』は不発であった。

 気持ち,テクニカルな熊谷徳明を獲得し,ジンサク時代の“黄金期の再現”を目指している感ありあり。
 しかし,もう元には戻れない! 戻れやしない! ( ここから先はオフレコです。管理人は日山正明から熊谷徳明へのドラマーの交代は,野呂一生の“陰謀”だと思っている。表向き,日山正明の脱退は「体調不良」とされているが,実際は佐々木隆の時と同じでは? 非情な勝利至上主義はバンド運営者には向いていません。もうこれ以上は書けません。 )

 『ドラマティック』の真の主役は,新メンバー=熊谷徳明ではなく鳴瀬喜博である。鳴瀬喜博の中にある“カシオペアらしく”のタガが外れたのが『ドラマティック』だったと思う。

 野呂一生の狙い通り『ドラマティック』は「テクニック(演奏)よし,曲(メロディ)よし,アレンジ(アンサンブル)よし」の黄金期のカシオペアを彷彿とさせるレベルに達している。
 しかし,何かが違う。やっぱりベースが違うんだよなぁ。ナルチョベースが爆音で歪んでいる。これが精悍で美しくクリアな“カシオペアらしさ”と一致しない原因だろうなぁ。そしてたまに“ハマル”からやっかいなことこのうえなし。
 要は曲とかアルバムとかの全ての出来・不出来が「カシオペア・サウンドに合うかどうか」ではなく「ナルチョの“爆音歪みベース”に合うかどうか」で決まってしまうのだ。ああ,何とも悲しや「ナルチョの呪縛」!

 ただし『ドラマティック』のナルチョベースはまだ伸び伸び〜。恐怖の“ナルチョの呪縛”の大噴火は『ASIAN DREAMER』でやってくる〜。

DRAMATIC-3 ナルチョの“突出”を中和させていた「縁の下の力持ち」タイプ=日山正明のリストラが大失敗。
 勿論“派手系”熊谷徳明ドラミングは素晴らしい。このシナリオの中で熊谷徳明は何ら悪くない,ナルチョが悪い訳でもない。全ては“ミスター・カシオペア野呂一生の判断に責任がある。
 ついでながらカシオペア「活動休止」の判断もかなり疑問であるのだが…。

PS でもでも野呂さんのパフォーマンスと音楽性は今でも変わらず大好きですよっ。フォローフォロー。

  01. GLORY
  02. FLY TO THE SUN
  03. THE TORNADO
  04. SHADOW OF MIDNIGHT
  05. LIFE GOES ON
  06. VOICE FROM OTHERS
  07. CUBIC MUSIC
  08. ANCIENT ROMAN
  09. SHOCKING FUNCTION
  10.
  11. ORIENTAL SPIRITS
  12. KEY OF MIRACLE

(アルファ/ALFA 1993年発売/ALCA-487)
(☆スリップ・ケース仕様)

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カシオペア / ワールド・ライブ '884

WORLD LIVE '88-1 カシオペアが1988年に敢行した世界5ヵ国でのライブ=ブラジル〜オーストラリア〜日本〜メキシコ〜アメリカの「ワールド・ツアー」のアルバムには2種類ある。

 VHS版『JOIA 〜CASIOPEA WORLD TOUR〜』(以下『ジョイア! カシオペア・ワールド・ツアー』)が,その映像盤であれば『ワールド・ライブ ’88』は,同音源のCD盤! そう。ダイナミックで臨場感ある『ジョイア! カシオペア・ワールド・ツアー』があれば『ワールド・ライブ ’88』は「無用の長物」である。
 しかしそこは商魂たくましい。まず『ワールド・ライブ ’88』を発売し“後だしジャンケン”として『ジョイア! カシオペア・ワールド・ツアー』が発売された。よって管理人はCD&VHS共に購入と相成ってしまう。

 しかしそれでも“ニンマリ”してしまう「ファン心理」とは末恐ろしい。その理由の一つは『ワールド・ライブ ’88』には『ジョイア! カシオペア・ワールド・ツアー』未収録の【ACCESS】が収録されているから。
 ん? 『プラティナム』のCD批評で【ACCESS】を駄曲と斬っていたのでは? そうです。【ACCESS】は駄曲です。でもでも『ワールド・ライブ ’88』収録の【ACCESS】は「HORN SPECTRUM & TOPS HORN」の“スペシャル・ホーン入り”なのです。このバージョンはいい〜。

 というのも,残念ながら88年のよみうりランドEASTには行かなかったが,87年のよみうりランドEASTには行った。その時も“スペシャル・ホーン”が来ていて,あの時の感動がよみがえってくるのだ。向谷さんの「ホーンが気持ちいい」のMCを覚えている。
( ※もしからしたら管理人の記憶違い? 88年のライブにも行ったのかも? 楠木勇有行の「COKE IS IT!」も覚えている。果たして,2年連続“スペシャル・ホーン”がゲスト出演したのでしょうか? ご存知の方々へ「HELP ME!」です。)

 さて『ジョイア! カシオペア・ワールド・ツアー』があれば「無用の長物」である『ワールド・ライブ ’88』であるが,では『ジョイア! カシオペア・ワールド・ツアー』なしの人にとってはどうか?
 ズバリ,買いである! 理由は大好きな名盤ユーフォニー』のツアーだから! いや「AURA」時代のカシオペアとしては“唯一の”ライブ盤だから!

 『ワールド・ライブ ’88』を聴き通して感じるのは,世界5ヵ国でのライブの割りには,カシオペアの演奏には“世界の温度差”がないことである。
 「聴衆の盛り上がりに反応するタイプ」のカシオペアだけに,その点を不思議に思ってしまった。あっ,そうか。どの会場も盛り上がったのかぁ。← 自爆
 きっと『ジャイヴ・ジャイヴ』のライナーノーツ青木誠氏の名文「日本の聴衆だろうとロンドンの聴衆だろうとカシオペア・ファンならおなじ顔に見えるらしい」の再現だったのだろう。

 しかし「アドリブログ」の読者は,その“微妙な違い”を知りたいはず? 以下,世界5ヵ国別のプチ批評で〜す。

 【太陽風】【RED ZONE】はブラジル公演収録。ブラジル公演は1987年に続いて2回目。ブラジル大好き=桜井哲夫チョッパー・ベースが凄まじい。特筆すべきは野呂一生アドリブの出来である。透明感あるライトハンドが実に素晴らしい。
 【PRINCESS MOON】はオーストラリア公演。まだオーストラリアではプロモーションされていないためか“丁寧な演奏”という印象を受ける。ロマンティックな【PRINCESS MOON】の美メロが,カシオペアのトレードマークとしてすり込まれるとうれしいな。桜井哲夫ベース・ソロまでもがメロディアス仕上げである。
 【いにしえ】【SOLID SWING】はメキシコ公演。レコード未発売のメキシコでの初ライブとは思えない盛り上がり! 神保彰はヒーローである。高地での演奏とは思えない“爆発力”に観客も盛り上がっている。世界レベルで絶賛されるカシオペア神保彰の証明であろう。
 【MAGNETIC VIBRATION】【迷夢】はアメリカ公演。お馴染みのアメリカ。お馴染みのLA。しかしワールド・ツアーでは一番小さな箱=ライヴハウス「ロキシー」でのライブ。ステージと観客の距離感がダイレクトに演奏に出ている。
 そしてカシオペアが“ワールド・ツアー”で来日した?ジャパン。日本公演が最高である。【DO−LOO−DOO?】【BAYSIDE EXPRESS】【SUPER SONIC MOVEMENT】【ACCESS】が華やか! やはり“スペシャル・ホーン”は楽しい。あのままホーン入りでジャズ寄りに路線変更していれば…。
 【SUPER SONIC MOVEMENT】における“ライブ随一の楽しみ”であるジンサクによるドラム・ソロ&チョッパー・ベース・ソロは聴き応え・ありありである。

WORLD LIVE '88-2 最後に管理人の結論=『ワールド・ライブ ’88批評

 『ワールド・ライブ ’88』は,カシオペア・ファンの“逆お宝”である。
 完璧主義の野呂一生には珍しくミス・タッチがそのまま記録されている。通常ならお蔵のところをOKしたのは,一発勝負の「ワールド・ツアー」のドキュメンタリー!(誤解なさらないように。カシオペアのミス・タッチは芸術レベル!)
 これぞ“素の”カシオペア。“普段着の”カシオペア。初めて訪れる国・会場・観客の違いに,手探り状態の緊張感が感じられる。
 マンネリズムで内部分裂前の緊張感を失っていたカシオペアが,久しぶりに本気で演奏している姿が愛らしい。実に微笑ましい。く〜っ!

  01. DO-LOO-DOO?
  02. BAYSIDE EXPRESS
  03. 太陽風 (TAIYO-FU☆THE WIND FROM THE SUN)
  04. RED ZONE
  05. PRINCESS MOON
  06. いにしえ (INISHIE☆OLD TIMES)
  07. SOLID SWING
  08. MAGNETIC VIBRATION
  09. 迷夢 (MEI-MU☆SHALLOW DREAMS)
  10. SUPER SONIC MOVEMENT
  11. ACCESS

(ポリドール/AURA RECORDS 1988年発売/H33P-20285)
(ライナーノーツ/後藤俊介)

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カシオペア / プレイセズ4

PLACES-1 『PLACES』(以下『プレイセズ』)を聴いて,カシオペアへの不満がまた頭をもたげてしまった。
 実際はそんなに悪くないのかもしれない。事実,DVD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!』での演奏は良かった。

 「アダルト路線」とか「円熟」と書けば通りは良いが『プレイセズ』に漂う“抜けの悪さ&もったり感”。
 『MAIN GATE』『INSPIRE』と順調に若返ってきたのに『BITTER SWEET』へ逆戻りしたかのようである。

PLACES-2 カシオペアのデビュー当時のキャッチ・フレーズ「スリル・スピード・テクニック」は失われてしまった。次なるキャッチ・フレーズ「ポップ・クリエイティヴ・サウンド」も失われてしまった。

 最後に残るはカシオペアのアイデンティティのみ。『プレイセズ』でも伝統のカシオペア・サウンドが流れている。本質だけは崩れない&揺るがない。もはや聴き飽きていたはずの向谷実の音色に安心感を覚えてしまう。長く続けるって素晴らしい。

PLACES-3 【ESCAPE JOURNEY】【SARIDARI−DAHLIDALI】でのチャレンジは“進化したマンネリズム”である。

  01. Right On The Orbit
  02. Windy City
  03. Rare One In N.Y.
  04. Escape Journey
  05. Tropicool
  06. Teatro Saudade
  07. Sprinter
  08. It's Not Only One Time
  09. My Native Place
  10. Saridari-dahlidali
  11. Gazebo
  12. Tokyo Sunset

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 2003年発売/PICL-1276)

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カシオペア / サン・サン4

SUN SUN-1 『SUN SUN』(以下『サン・サン』)は,ロック界の名プロデューサー=カルロス・アロマーを迎えたファンキーなアメリカン・ロック作。

 ベースドラムが重低音な“ブツ切り無音編集”なのにギターのディストーションは薄い。随所にカシオペアらしい“キメ”が顔を出すゆえ,クリア・トーンでのサウンドの変化は表面的で中途半端。3曲のボーカル・ナンバーもフュージョンしていてロックにはなりきれていない。

 この全てはカシオペアの4人がカルロス・アロマーからの無理難題を半分だけ聞き入れて無難な形で寄り切った感じ?
 大物プロデューサーの要求にも(満足できなければ)首を振り,ゲスト・ボーカリストに全米ナンバー・ワン・ヒットの“超大物”ジョン・ウェイトをも起用した『サン・サン』は,カシオペアの結成10周年記念CDにして“世界のカシオペア”として名実共にVIPでBIGになった記念碑である。

SUN SUN-2 【COAST TO COAST】【AFTER GLOW】は“最高バランスな”名演中の名演です。

  01. Conjunction
  02. Coast To Coast
  03. Keepers
  04. Lunar Shade
  05. Sun
  06. After Glow
  07. Mr. Unique
  08. Samba Mania
  09. Departure
  10. Someone's Love
  11. Mi Senora
  12. Somethings Wrong (Change It)
  13. Transformation 1
  14. Planetoid〜Mother Earth

(アルファ/ALFA 1986年発売/VRCL-2215)
(ライナーノーツ/小貫信昭,宮住俊介)
★【初回生産限定盤】ミニLP紙ジャケット仕様

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カシオペア + SYNCHRONIZED DNA / SIGNAL5

SIGNAL-1 カシオペアの『SIGNAL』はウェザー・リポートの『ジス・イズ・ジズ』である。

 『SIGNAL』がカシオペアの最終作ならば『ジス・イズ・ジズ』もウェザー・リポートの最終作。『SIGNAL』が「カシオペアSYNCHRONIZED DNA」のデビュー作であるならば『ジス・イズ・ジズ』もウェザー・アップデイトのデビュー作。
 何よりも「こんな名盤を残して活動休止するかっつうの」と叫びたくなる内容の充実っぷりが共通点だと思っている。

 『SIGNAL』録音時のカシオペアは,結成以来●度目かのピークを迎えていた。
 『MARBLE』で肉薄したパット・メセニー・グループ路線の「テクニック(演奏)よし,曲(メロディ)よし,アレンジ(アンサンブル)よし」のブレイクスルー。そこへきてのSYNCHRONIZED DNAとの大共演。この5人の演奏で何も起こらないはずがない。

 今までとは明らかに次元が違う。神保彰則竹裕之の“極限までシンクロされた神技”がカシオペアを覚醒させた。ツイン・ドラムが左右に振られているせいなのか,音空間の“厚み+拡がり”を強く感じる。

 ド迫力のツイン・ドラムに負けじと野呂一生向谷実が“前のめり”で演奏している。毎度“前のめり”なナルチョは天才。SYNCHRONIZED DNAとコンビを組めるベーシストナルチョしかいない。鳴瀬喜博のツイン・ドラムの音圧にも負けない“爆音歪みベース”を選択した野呂一生の先見の明,ここにあり!

 SYNCHRONIZED DNAの凄さは,並みのジャズ/フュージョン・ファンには分からないかもしれない。一聴すると“シンクロしすぎて”普通のドラミングに聴こえる危険大である。完全に1台のドラムに同化する瞬間がある。憧れのアイドル=神保彰に寄り添った則竹裕之の幸福感たるやもう!

SIGNAL-2 しかし何回も繰り返し聴いているとSYNCHRONIZED DNA特有の音楽が聴こえてくる。そう。『SIGNAL』は,カシオペア+サポート・ドラマー神保彰+ゲスト・ドラマー則竹裕之の組み合わせではない。
 『SIGNAL』は,カシオペアSYNCHRONIZED DNA名義で参加した神保彰則竹裕之CDなのである。

 フィルインを左右で振ったり,ユニゾン的なアプローチをしたり,2人で複雑なリズム・パターンを構成している。2拍4拍のスネアを交互に叩いたり,オープン OR クローズドのリムショットでの叩き分けをしたり,更にはスティックブラシを使い分けたりと“凝りに凝った”ドラミングを聴き分けるのが実に楽しい,本末転倒盤?
 そう。『SIGNAL』は,SYNCHRONIZED DNAが仕掛けたリズム・アレンジをカシオペアが紐解き,消化し,演奏している。その意味で,手数勝負のドラム・バトル盤=『4 X 4』とは随分と趣きが異なっている。

 カシオペアは,特に『LIGHT AND SHADOWS』以降のナルチョ神保彰時代に入り,奥深い楽曲を制作するようになった。じっくりと繰り返し聴くと,ジワジワと,しかし確実に良さが滲み出て来る“スルメ盤”のアレである。

 そんな“スルメ盤”路線の頂点が前作『MARBLE』であり,8部構成の【UNIVERSE】であった。そして『SIGNAL』でも,6部構成の【PAST AND FUTURE】を投入してきた。野呂一生は大丈夫なのか? もはや病気なのか? たぶん病気=大作への病みつき状態?

 【PAST AND FUTURE】も10分超。どこかで聴いたことがあるメロディ・ラインはご愛嬌。【UNIVERSE】のような壮大さは薄れているが,大曲を作り慣れたせいか,その分洗練された印象を受ける。
 他の9楽曲も全てが素晴らしい。4人の書き手全員がバンドの特徴を生かしきろうとするソング・ライティング。『SIGNAL』録音時のカシオペアはバンドとしての“創造期”に突入していた。何をやってもうまくいく。

SIGNAL-3 管理人の“カシオペア愛”が再燃していた,正にその時,突然の知らせが…。野呂さんから,そしてカシオペアから届けられた「カシオペアからの大事なお知らせ」であった。

 絶好調の『ジス・イズ・ジズ』。ジョー・ザビヌルウェザー・リポートを解散したのは間違いであった。絶好調の『SIGNAL』。野呂一生カシオペアの活動休止を決めた理由は?
 残念無念。惜しくてたまらない。

  01. AWAKEN
  02. MIST
  03. 心・奥 KOKORO-CK
  04. WILL YOU LOVE ME TOMORROW
  05. ESCALATION
  06. ASOBIにつれてって
  07. LIFE LONG SERENADE
  08. PITY
  09. ARDENT
  10. PAST AND FUTURE
     DAWN
     STRAIN
     SORROW
     TESTED
     MENTALITY
     UNLIMITED

(ジェネオン/GENEON 2005年発売/GNCL-1041)
(☆スリップ・ケース仕様)

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カシオペア / GIG254

GIG25-1 カシオペアは“記念盤”にやたらと気合を入れるバンド。

 20周年記念ライブ=『20TH』では【FRASH BACK MEDLEY】と題して,20年間を20曲は38分間のノンストップ・メドレーを演奏していた。
 今回の“25周年記念盤”『GIG25』では,25年間を1年毎に1曲を選び,年代順に演奏するという,これまたびっくりの2枚組みライブ。おまけに『GIG25』の発売日は2005年2月25日。あの【UNIVERSE】もびっくりなこだわりようである。これぞ25年の重み?

 『GIG25』は,ちょうどDISC−1がジンサク時代,DISC−2がナルチョ時代で“意図的に”編集されている。
 そう。『GIG25』の聴き所は,リズム隊の変化=サウンド・カラーの変化を一気に体感できる術。特にナルチョの“爆音歪みベース”がこんなに見事に溶け込んでしまった現実が興味深い。

 時折,ナルチョベース・ラインが桜井哲夫ベース・ラインに比べ新鮮でカシオペアが若返ったように聴こえてしまう錯覚。
 DISC−2の方がDISC−1より3曲多い現実が,カシオペアベーシストナルチョ以外には務まらないと思わせてくれる。

GIG25-2 『GIG25』は,録音のせいなのか,ミックスダウンのせいなのか,エコーの絞られた“タイトな音作り”が特徴的である。
 『サンダー・ライブ』を想起させる“ライブ・ハウスな音”がカシオペアドラマー神保彰以外には務まらないと思わせてくれる。後は選曲だけだったよなぁ。

  DISC-1
  01. BLACK JOKE
  02. EYES OF THE MIND
  03. DOMINO LINE
  04. MID MANHATTAN
  05. LOOKING UP
  06. THE SOUNDGRAPHY
  07. HALLE
  08. COAST TO COAST
  09. DO-LOO-DOO?
  10. いにしえ
  11. 太陽風

  DISC-2
  01. CYBER ZONE
  02. AKAPPACHI-ISM
  03. NEW HISTORY
  04. LIFE GOES ON
  05. SET SAIL
  06. IHILANI
  07. BLOOMING
  08. GOLDEN WAVES
  09. NIGHT BREEZE
  10. LUCKY STARS
  11. TIGHT LINE
  12. CIRCULAR DREAM
  13. CRY WITH TERRA
  14. TEATRO SAUDADE

(ジェネオン/GENEON 2005年発売/GNCL-101801-101802)
(CD2枚組)

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カシオペア / CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE5

CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE-1 J−フュージョンの2大巨頭,カシオペアザ・スクェアT−スクェア)。
 永遠のライバル関係にありながら“互いを認め心から尊敬し合ってきた”音楽同士たちである。もはやバンドの違いを越えたところで仲間意識を有している。
 これは同じ釜の飯を喰ってきた当人たちでないと理解できない。なにせ,この2大巨頭がJ−フュージョンを支えてきた,と言っても過言ではないのだから…。

 そんなカシオペアザ・スクェア初のジョイント・ライブが2003年に実現した。過去に某ジャズ・フェスティバル等で同じステージに立ってきた2大巨頭のオフィシャルな初共演である。

 レビューは後述するとして,まずは一言! なんで福岡は来なかったんだよぉ〜。『CASIOPEA VS THE SQUARE』のCD盤&DVD盤両方の記念写真(裏ジャケット)を見るたびに「東京厚生年金会館のバカ野郎〜」と叫びたくなる衝動を感じます。それぐらいに素晴らしい。良い悪いでは計測不能な,これぞ感動のドキュメンタリー作であろう。

 『CASIOPEA VS THE SQUARE』にも,当然?2種類ある。DVD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!』とCD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE』である。

 管理人はまずはCD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE』を購入した。DVD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!』を“スルー”した事実が期待値の表われ。内容はさておきルーティンで買ったにすぎない。

 しかしこれが良かった? 懐古趣味ではない圧巻のバトルは,新フュージョン・バンド「ザ・カシェア」の大誕生!
 大編成のカシオペアと言えば『20TH』の悪夢が脳裏をよぎる。きっちりと隙間なくアレンジされたカシオペアの曲を7人で演奏しただけで“とっ散らかり+ごちゃごちゃとしすぎ”のNGワード。しかし「ザ・カシェア」は違った。メンバーの誰かが持ち味を発揮できないような後味の悪さは一切ない。

 カシオペアザ・スクェアの2大巨頭が元来一つのバンドのようにグルーヴしている。とっても分厚くとっても繊細な音の洪水は,総勢10人の重量級ジャズメンの個性が“共鳴する”新しいバンド・サウンドを生み出している。
 正確かつフィーリングのある演奏に仕上がった秘訣は,安藤まさひろのリーダーシップ無きリーダーシップと野呂一生のリーダーシップが上手にブレンドされた結果であろう。

 さて,CD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE』は,東京公演1日目のカシオペアザ・スクェアの共演音源のみの収録盤。
 これは「VS」とネーミングされてはいても所謂セッション・バトルではない。火花が飛び散るというよりは10人のジャズメンの個性を浮き立たせるセッションだと思う。

 特筆すべきは神保彰則竹裕之ドラムセッション。丁々発止のドラム・バトルを披露したかと思えば,次の瞬間,2人のドラムがまるで1セットのドラムに聴こえる完璧ユニゾン。
 この完成度の高さは,いつもパートナーを組んでいるナルチョの証言から明らかである。ねっ「SYNCHRONIZED DNA」しているでしょ?

 ズバリ,ジョイント・ライブのハイライトは【JAPANESE SOUL BROTHERS】をすかした【FIGHTMAN】でのソロ廻し! 10人のジャズメンの個性あふれる自己主張!
 お約束のナルチョストさんの“ベース放談”はおいといて,和泉宏隆の「エリーゼのために」や伊東たけしの「サイレン」のフレーズにニヤリである。

CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE-2 CD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE LIVE』にKOされ,即買いしたDVD盤『CASIOPEA VS THE SQUARE THE LIVE!!』が最高である。DVD盤があればCD盤は不要かも?

 いえいえ,CD盤が東京公演1日目でDVD盤が東京公演2日目。そう。1日目と2日目のアドリブの違いを聴き分けることができる。う〜ん。負け惜しみかも?
 あっ,CD盤はスーパーオーディオの高音質! う〜ん。DVD盤の方が高音質かも?

 最後に,管理人はその昔,ジンサク時代のカシオペア伊東たけしアルト・サックスが入った最強バンドを妄想していたものだ。
 ついに聴いた【ASAYAKE】のはずが,どうにも“やぼったい”。残念。カシオペア伊東たけしは似合わない。いや,アルト・サックスではなくEWIだったなら? これが本田雅人だったなら? 管理人の妄想はまだまだ続く〜。

  01. OMENS OF LOVE
  02. LOOKING UP
  03. KAPIOLANI
  04. JUSTICE
  05. ONCE IN A BLUE MOON
  06. MIDNIGHT CIRCLE
  07. 勇者 (YUH-JA)
  08. MID MANHATTAN
  09. ECCENTRIC GAMES
  10. NAB THAT CHAP!!
  11. JAPANESE SOUL BROTHERS
  12. FIGHTMAN
  13. TRUTH
  14. ASAYAKE

(ヴィレッジ/VILLAGE 2004年発売/VRCL-10003)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
(ライナーノーツ/山本美芽)

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カシオペア / INSPIRE4

INSPIRE-1 『INSPIRE』の本質は,クリスチャン・ラッセン風のジャケット写真が表わしている。
 波の音で始まる【WINDY SUNSHINE】の“ゆったりと流れ出す”レイド・バック・グルーヴ! ゆったりとした空気感の中で,神保彰の天才的ドラミングがタイトに決まりまくる。ここが超カッコイイ。

 『INSPIRE』は,爽やかさとムーディな感じが両立したアダルト路線の傑作である。
 確かにカシオペアは一度死んでしまった。しかし死んだままではなかったのだ。『INSPIRE』を聴かずして後期カシオペアをダメダシしたら恥をかく。

INSPIRE-2序盤のメロディアスな展開から,徐々に軽快な異国情緒,ラテン系の音色が華を添え,ときどき顔を見せる重低音なロック・ビートがシャッフルした深海のテーマ・ソングを見事に描ききっている。
 全てを熟知した余裕しゃくしゃくの演奏に“大人の貫禄”が漂っている。

  01. WINDY SUNSHINE
  02. GLOWING
  03. AVALON
  04. LINE & COLOR
  05. ROSE
  06. HORIZONTE
  07. SMILES
  08. TIME WITH SPACE
  09. Wa・su・re・mo・no
  10. SUGGESTIVE ONE
  11. CRY WITH TERRA
  12. IN THE MEMORY

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 2002年発売/PICL-1257)

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カシオペア / MAIN GATE4

MAIN GATE-1 『MAIN GATE』で,カシオペアの実態は「カシオペア・フィーチャリング・鳴瀬喜博」になった。ついにカシオペアの“ナルチョ・シフト”がスタートした。

 管理人は『MAIN GATE』以降のカシオペアは,過去のどの時期のカシオペアとも別物だと考えている。
 「フロント VS リズム隊」の構図はあるまでも,あくまでもメンバー4人が体等で“鉄壁のアンサンブル”を誇ったのが“栄光のカシオペア・サウンド”の特徴であった。
 『MAIN GATE』以降のカシオペアは,4人の中で鳴瀬喜博唯一人が前面に押し出される“掟破りの”個のバトル時代を選択した。完全な自己否定。自己破壊である。

 しかしここから先は趣向の問題である。ジンサク時代の“きれいな”カシオペアをとるか,ナルチョ・シフトの“歪んだ”カシオペアをとるか?
 それを決めるのは『MAIN GATE』を聴き込んでからにしてほしい。「ナルチョはダメ」の烙印をはやまって押した,そこのあなたにこそ聴いてほしい。

MAIN GATE-2 『MAIN GATE』のナルチョはいいです。これぞ本当の触媒。ナルチョのアグレッシブなベース・プレイにつられたか,野呂一生向谷実も,そして神保彰までもが,ナルチョに負けじと攻めている。

 『MAIN GATE』で,カシオペアの“最後の逆襲”が始まりました。

  01. THE GATE OPEN
  02. GOOD LUCK!
  03. WONDER QUEST
  04. CIRCULAR DREAM
  05. MAY FLY
  06. RUN
  07. LIQUID EYES
  08. THE ROAD OF FRONTIERS
  09. CORONA
  10. SUPREMELY
  11. FASCINATION

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 2001年発売/PICL-1206)

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カシオペア / BITTER SWEET3

BITTER SWEET-1 『BITTER SWEET』は管理人にとっての鬼門。一番印象の薄いクラスメイトのことを語れって言われても…。

 『BITTER SWEET』は,王道路線を歩み続けてきたカシオペアにしては貴重な“突然変異”作。
 『BITTER SWEET』のタイトルは間違っている。『BITTER SWEET』ではなく『BITTER』が正しい。『ハーティ・ノーツ』を思わせる“アダルト路線の渋めの楽曲”が続いている。

 脱「ポップクリエイティヴサウンド」を目指したためか,左耳から入った音がそのまま右耳から出て行く。やっぱりメロディが印象に残らない。
 肝心の演奏力も『ドラマティック』以降耳についていた,ナルチョの“爆音歪みベース”の噴火が小休止して印象に残らない。実に真っ当な異色のベース・ワークは,次作『MAIN GATE』に向かうまでのサナギの段階であろう。

BITTER SWEET-2 CD70分の時代にあって『BITTER SWEET』の総演奏時間は44分18秒。メロディ,テクニック,演奏時間が“ぱっとしない”三重苦。
 『BITTER SWEET』は,カシオペアの39枚の公式アルバム中,一番印象の薄いCDである。

  01. GO ON!
  02. PICK UP THE GOOD ONE
  03. ACID RAIN
  04. ROUGE
  05. HARD WORKER
  06. SENTIMENTAL THINGS
  07. GIVE ME YOUR LOVE
  08. SIDE WALK
  09. IT'S A LONG STORY
  10. TIGHT LINE

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 2000年発売/PICL-1206)

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カシオペア / 20TH3

20TH-1 『20TH』は2枚目の購入となる。
 1枚目は中古CD屋へ売り飛ばしてしまった。理由は一言「キーキーキャーキャー」の金切り声。もう怒りまくりである。

 あの女性もいけないがミックス・ダウンの際にカットしなかった野呂一生の罪は重い。あの金切り声が気になって,もう音楽どころではない。

20TH-2 管理人が『20TH』の2枚目を購入したのは,再発にあたって「あの金切り声が消されている」というまことしなやかな噂を聞いたから。

 しかし帰って聴いてみたら,やっぱり「キーキーキャーキャー」である。八つ当たりかもしれませんが,再び野呂一生への怒りを覚えた。

 カシオペア・ファンの祭典『20TH』の内容はきっと良いはずです。でももうダメなんです。真面目に聴けないのです。それでこれ以上は書けないのです。グスン。

20TH-3 【ASAYAKE】の“あの定番”イントロに【FRASH BACK MEDLEY】以上の“懐かしさ”を感じます。

  DISC 1
  HISTORY
  01. FREAK JACK
  02. DOWN SOUTH
  03. PRECIOUS JOY
  04. LUCKY STARS
  05. FLASH BACK MEDLEY
     01. DREAM MAKER (98)
     02. CHAIN REACTION (97)
     03. BLOOMING (96)
     04. IHILANI (95)
     05. SET SAIL (94)
     06. GLORY(93)
     07. NEW HISTORY (92)
     08. AKAPPACHI-ISM (91)
     09. CYBER ZONE (90)
     10. SUPER SONIC MOVEMENT (89)
     11. 太陽風(TAIYO-FU) (88)
     12. DO-LOO-DOO? (87)
     13. COAST TO COST (86)
     14. NORTH SEA (85)
     15. ZOOM (84)
     16. FABBY DABBY (83)
     17. MID MANHATTAN (82)
     18. DOMINO LINE (81)
     19. EYES OF MIND (80)
     20. SPACE ROAD(79)

  DISC 2
  WITH GUESTS
  01. MIDNIGHT RENDEZVOUS
  02. SHOCKING FUNCTION
  03. GALACTIC FUNK
  04. RED ZONE
  05. ECCENTRIC GAMES
  06. HALLE
  07. ASAYAKE
  08. FIGHT MAN

(ジェネオン/GENEON 2000年発売/GNCL-1080)
(ライナーノーツ/青木誠)
(CD2枚組)

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カシオペア / MATERIAL4

MATERIAL-1 『MATERIAL』は,カシオペアの「デビュー20周年記念盤」。
 何か新しい音を打ち出したかったのだろう。ジャズフュージョン好きにはたまらない,トランペットテナー・サックスの導入にときめいた。
 「これ,これだ」と喜んだファンの一人だったが,残念ながらブラスの導入は『MATERIAL』のみ。

 『MATERIAL』の名演2曲=【PRECIOUS JOY】と【LUCKY STARS】もナルチョ向谷実作。
 リーダーとしてもコンポーザーとしても,新生改め真正改め神保復帰のカシオペアの変化に野呂一生一人が追いつけていない。

MATERIAL-2 野呂一生の旧態然とした頭の中では完成しているはずの“ナルチョ・シフト”への課題は,過去の遺産との融合だけである。野呂さんは頑固そうだからなぁ。

  01. FREAK JACK
  02. DOWN SOUTH
  03. TWINKLE VISIONS
  04. NATURALLY
  05. THE NIGHT IN BLUE
  06. LONGING
  07. PRECIOUS JOY
  08. LUCKY STARS
  09. PROMENADE
  10. DAY AND NIGHT
  11. CITY TALK

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1999年発売/PCCR-00304)

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カシオペア / BE4

BE-1 『FLOWERS』の後のゴタゴタが嫌いで『LIGHT AND SHADOWS』を飛ばして買った『BE』。

 そんな感じなものだから『BE』と来れば,当時流行った「冷めたピザ」発言を思い出す。管理人のカシオペアへの“お熱”もすっかり冷めてしまっていた。

 今回の『BE批評のために,相当久しぶりに聴いた『BE』。「あれれ? こんなにいい感じだったっけ?」が正直な感想。「冷めたピザ」でもおいしく食べられる。もしかして?

  この「冷めたピザ」の真意とは,実は褒め言葉である。

BE-2 『BE』は,ジンサク時代のカシオペアアゲイン! 分裂前の『EUPHONY』に似た雰囲気が漂っている。「冷めたピザ」アゲイン

 『BE』には,カシオペアにしては珍しい,多数のゲスト(大儀見元赤木りえR.P.M)参加有。
 しかし全く気にならない。ゲストの音が気にならない。耳に残るはカシオペアの大熱演&キャッチー路線のメロディアス。ノンジャンルな楽曲群なのに,印象としてとっても聴きやすい。

BE-3 野呂メロディー“萌え”な【DREAM MAKER】【THE PURPLE BIRD】【HOLE HEARTEDLY】【TREASURE】【ALL THE TIME】【THIRD POSSIBILITY】【THE DAY OF SELECTION】【INNER CHILD】には,往年のカシオペア復活が感じられるし,向谷メロディー“萌え”な【FINAL MATTER】【LET IT RAIN】には,現在進行形のカシオペアらしさが感じられる。

  01. DREAM MAKER
  02. THE PURPLE BIRD
  03. HOLE HEARTEDLY
  04. TREASURE
  05. YOURS LOVINGLY
  06. ALL THE TIME
  07. THIRD POSSIBILITY
  08. FINAL MATTER
  09. NIGHT BREEZE
  10. THE DAY OF SELECTION
  11. LET IT RAIN
  12. INNER CHILD

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1998年発売/PCCR-00285)
(☆スリップ・ケース仕様)

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カシオペア / LIGHT AND SHADOWS4

LIGHT AND SHADOWS-1 「おっ! 神保彰が帰ってきた!」(T−スクェアフレンドシップ』風)。
 そう。『LIGHT AND SHADOWS』の売りは,元メンバー・神保彰7年振りの復帰にある。

 しか〜し,再び勃発した“お家騒動”にどうも食指が伸びずにCD発売後も10年間放置していた一枚である。(以下は,カシオペアの時系列を無視したファンの独り言です。リアル・タイムを駆け抜けたファンとは感じ方が違うかも?)

 『LIGHT AND SHADOWS』はタイトル通りの“LIGHTフュージョン”である。
 勿論リズムは重い。熊谷徳明に「神保2世」を思い重ねて聴いていたのだが,神保彰熊谷徳明は“こうも違うか”を実感した。

 神保彰のタイトなドラミングが“LIGHTフュージョン”を印象付けている。と言うか,神保彰の復活で(正式メンバーではなく,あくまでサポート!)野呂一生向谷実に演奏に漂う「これで後ろは万全」の“安心感”が『LIGHT AND SHADOWS』を聴いて感じる“余裕”の源!
 熊谷徳明が脱退した「非常事態」なのにカシオペアは動じていない。ゲスト・ドラマーとして,あのハービー・メイソンまで迎えている。

 さすがにハービー・メイソンとの共演トラックではカシオペアの3人に緊張感が走っている。でもでも神保彰との共演トラックでは“熟練の技”を繰り出しているんだよなぁ。
 この雰囲気の違いに神保彰の復活効果が表われている。

LIGHT AND SHADOWS-2 『LIGHT AND SHADOWS』は,全体としては“おとなしめ”に聴こえて,演っていることは相変わらず凄い。

 ハービー・メイソンの影響か? 『LIGHT AND SHADOWS』はカシオペアフォープレイに一番近づいたCD

  01. GOLDEN WAVES
  02. FORBIDDEN FRUITS
  03. CHAIN REACTION
  04. MISSING DAYS
  05. SPEEDED AGE
  06. THE TEASE
  07. DON'T LEAVE ME ALONE
  08. MOVIN'
  09. THE SMILE OF TENDER
  10. RIDDLE
  11. A DRESSY MORNING

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1997年発売/PCCA-01123)

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カシオペア / FLOWERS4

FLOWERS-1 『FLOWERS』は,とにかく“派手系”ドラマー熊谷徳明を聴くためのCDである。

 『FLOWERS』での熊谷徳明は,カシオペアのメンバーであることを忘れてしまったかのように“己のドラム道”を追求している。たぶん読者の皆さんも『FLOWERS』を聞いていると,意識せずとも熊谷徳明のテクニカルなドラミングが耳に飛び込んでくるはず?

 『FLOWERS』での“己のドラム道”まっしぐらなドラミングを聴いていると「ああ,カシオペア脱退前」を感じてしまう。

FLOWERS-2 【TRANSIENT VIEW】【ABERDEEN】【CANDLE LIGHT】は名演である。
 野呂一生“渾身の実験作”【TRANCE EVOLUTION】は【CYBER ZONE】の“二番煎じ”な感じで評価しない。

  01. BLOOMING
  02. THE MIND QUAKE
  03. TRANSIENT VIEW
  04. JUST ONE WAY
  05. ABERDEEN
  06. SECRET MESSAGE
  07. SEASONS
  08. SUPER SENSE
  09. MYSTIC LIE
  10. TRANCE EVOLUTION
  11. CANDLE LIGHT

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1996年発売/PCCR-00230)

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カシオペア / FRESHNESS4

FRESHNESS-1 『ASIAN DREAMER』のクソのせいで“カシオペア愛”が冷めてしまった管理人。『FRESHNESS』以降は,正直,聴き込むことはなかった。

 新鮮な気持ちで久しぶりに聴いた『FRESHNESS』は,以前の印象程悪くはない。

 『FRESHNESS』のキーマンは熊谷徳明カシオペアへ新加入の3作(『ドラマティック』『アンサーズ』『ハーティ・ノーツ』)までは“大先輩のビッグ・ネーム”ナルチョベースに合わせていたが『ASIAN DREAMER』で,野呂一生に許可された(野呂一生もあきらめた?)“ナルチョの大爆発”以降は,熊谷徳明も「自分が,自分も」路線を突っ走っていく。

FRESHNESS-2 『ASIAN DREAMER』で指向した“スタジオ・ライブっぽい”演奏は,特にリズムの絡み具合が強力で,カシオペア内部の「フロント VS リズム隊」の構図が鮮明になってきた時期の演奏である。

 【IHILANI】【SLEEK PASSAGE】は名演である。

  01. hello there
  02. keep ahead
  03. hard boiled
  04. juicy jam
  05. intensive way
  06. 陽炎 (heat haze)
  07. ihilani
  08. star carousel
  09. coastal dreaming
  10. loop of magic
  11. sleek passage

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1995年発売/PCCR-00150)

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カシオペア / ASIAN DREAMER3

ASIAN DREAMER-1 管理人の“カシオペア愛”が冷めたのは『ASIAN DREAMER』のクソのせい。

 『FRESHNESS』以降も,新作が出る度にCDを買い続けてきたが,これはもう習慣というか惰性というか…。つまりは「慣性の法則」?
 野呂さんへの印税のプレゼントとして「出たら買う」状態(こんな昔ながらのカシオペア・ファンって多いのでは?)であって,新作CD購入後も,CDラックでインテリアとして飾られる放置状態。1ヵ月後に買っていたことを思い出して聴いてはみるが,すぐにCDラックのインテリアへと逆戻り。
 正直『FRESHNESS』以降のカシオペアは真剣に聴き込んでいません。我ながら悲しい。
 これ程のダメージを負ってしまったのが,4社目のレコード会社「ポニー・キャニオン」への移籍第一弾『ASIAN DREAMER』のクソのせい。

 何がクソかを説明すると,過去の完成された“珠玉の名演”“至極のアレンジ”に手を加えてしまったから。
 読者の皆さんも一緒に考えてみましょう。例えば,レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』に,ちょっと見飽きたからといって加筆しますか? 絶対に有り得ないでしょう?
 カシオペアが『ASIAN DREAMER』でやったことはそんなことです。もう絶対に有り得ない。もう絶対に許せない。管理人のまぶたの裏に記憶された,青春の美しい思い出のBGMが全て“ぐちゃぐちゃにされた”思いで痛かった。

 『ASIAN DREAMER』は,カシオペア“お得意の”焼き直しのセルフ・カヴァーCD
 リメイクのために選ばれた全19曲(【ASIAN DREAMER】の初出はLD『PERFECT LIVE』の初回特典の8cmシングルCD盤)は,カシオペアの結成18年&デビュー16年の歩みを代表する名曲のオンパレードである。

 レコード会社移籍も分かる。CDタイトルからして新たなターゲット層が東南アジアなのも分かる。神保彰クラスの熊谷徳明獲得をアピールしたいのも分かる。しかしだからといって,過去の遺産を全て“なきもののように扱うこと”には反対である。

 【ASAYAKE】での向谷実の拍外しの早押しは絶対NGの嫌悪感。幾ら演奏し尽くしたといってもこれはない。
 【SPACE ROAD】【MIDNIGHT RENDEZVOUS】のスピード感のなさ。熊谷徳明はついて来れるのにナルチョがついて来れないせい?
 【EYES OF THE MIND】でのナルチョの歪みが汚なすぎる。
 【MISTY LADY】での向谷実の音色は尺八なのか? ETC

 さて『ASIAN DREAMER』の音造りの特徴はライブ感。これこそ,新生改め真正カシオペアの「ライブ・バンド宣言」!
 事実『ASIAN DREAMER』以降のカシオペアライブは『ASIAN DREAMER』のアレンジが基本踏襲されている。

 『ASIAN DREAMER』におけるカシオペアの「ライブ・バンド宣言」は大歓迎なのだが,それはジンサク時代のカシオペアのお話。この演奏スタイルでは歓迎できない。以前と比べて,緊張感やスピード感が失せてしまっている。
 カシオペアが退化したわけではない。敢えて“もったり”演奏しているのだ。

 この全てはナルチョベースが基準となっている。野呂一生向谷実熊谷徳明が,ナルチョベースに音を合わせ,結果,引きずられている。

ASIAN DREAMER-2 この傾向はライブになると益々顕著。ナルチョの“爆音歪みベースが,音楽の歪みを生み,やがてバンドの歪みを生むこととなる。

 こんな「鳴瀬喜博・ウィズ・カシオペア」をバンド・サウンドの核に据えて作られた『ASIAN DREAMER』に未来はない。過去の栄光が失われ,現在のスピード感に不満を抱き,カシオペアの未来に失望させられた『ASIAN DREAMER』はクソである。

 しかし『ASIAN DREAMER』に星2つは付けられない。【DOMINO LINE】と【LOOKING UP】は,カシオペアの歴史に残る名演である。
 この成功の功労者は当然ナルチョ。「鳴瀬喜博・ウィズ・カシオペア」に新生改め真正カシオペアの命運をあずけてみるとしましょうか…。

  DISC 1
  01. ASAYAKE
  02. SPACE ROAD
  03. MIDNIGHT RENDEZVOUS
  04. DOMINO LINE
  05. HOSIZORA
  06. BLACK JOKE
  07. EYES OF THE MIND
  08. NORTH SEA
  09. MISTY LADY
  10. THE SOUNDGRAPHY

  DISC 2
  01. LOOKING UP
  02. CONJUNCTION
  03. TAKE ME
  04. DOWN UPBEAT
  05. THE CONTINENTAL WAY
  06. COAST TO COAST
  07. TWILIGHT SOLITUDE
  08. SWEARE
  09. GALACTIC FUNK
  10. ASIAN DREAMER

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1994年発売/PCCR-00129)
(CD2枚組)

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カシオペア / ハーティー・ノーツ4

HEARTY NOTES-1 “アンプラグド”が一世を風靡した1994年。T−スクェアは動かなかったが,メジャー指向のカシオペアは“アンプラグド”な『HEARTY NOTES』(以下『ハーティ・ノーツ』)をリリースした。
 う〜ん。『ハーティ・ノーツ』は,カシオペア・ファン泣けせな「迷盤」である。

 『ハーティ・ノーツ』は,エレクトリック楽器からアコースティック楽器に持ち替えても,雰囲気=カシオペア然とした“野呂一生向谷実の手癖を堪能するための”CDである。
 つまり,カシオペア・ファンの待望する“明るく爽やかなキメキメの超絶技巧”が影を潜めた『ハーティ・ノーツ』に,いつものカシオペア・サウンドを求めてはならない。
 ひたすら“野呂一生向谷実の手癖を追いかけるための”『マイナスワン・シリーズ』のような突っ込んだ聴き方が出来なければ,本当の意味で楽しむことはできない。

 そう。『ハーティ・ノーツ』は,カシオペアの覆面ユニットによる,ほのぼの系というよりは“しみじみ系”の演奏集。世間がアンプラグドに求めた「ヒーリング系ではない癒し+普通のBGMではつまらない」を見事に消化し昇華させている!
( アンプラグド流行以前に,エレクトリック・バンドアコースティック・バンドを求めたチック・コリアは大天才である! )

 “アンプラグド”の魅力全開なのが向谷実アコースティック・ピアノ。普段感じることのできない「打楽器としてのピアノ」が前面に押し出された“強靭なタッチ”に思わずのけぞってしまう。

 鳴瀬喜博フレットレス・ベースも良い。いつものチョッパー・ベースを封印した,オーソドックスなナルチョベース・プレイに氏の実力を目の当たりに見ることができる。
 野呂一生桜井哲夫の後釜として「三顧の礼」を尽くして迎え入れた理由がよく分かる。

 しょせん一回ぽっきりの企画物なのだから,いっそのことカシオペアの覆面バンドとして「ペガサス」名義(注:ペガサスとはカシオペアがバンド名を決める際に最終候補に残っていた幻のバンド名)でリリースするとかできなかったものか…。

HEARTY NOTES-2 本家カシオペアとは別物と割り切ることができさえすれば『ハーティ・ノーツ』は「名盤」なのかも? カシオペア・ファンとしては“ありがたいような,ありがたくないような”「迷盤」『ハーティ・ノーツ』。

 しかし『ハーティ・ノーツ』の“アンプラグド”があればこそ『ASIAN DREAMER』で【LOOKING UP】の“あのバージョン”が完成したのだろうから,あまり悪くは書きたくない気もする。

  01. SWEET VISION
  02. DAZZLING
  03. JUSTICE
  04. PLEASURE
  05. BELIEVE AGAIN
  06. DISTANCE TO PARADISE
  07. SOMBRERO
  08. SO LONG
  09. MAGIC RAY
  10. SHINNING VOYAGE

(アルファ/ALFA 1994年発売/ALCA-5007)

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カシオペア / アンサーズ5

ANSWERS-1 思い返せば,管理人がカシオペアを“夢中になって”聴いたのは『ANSWERS』(以下『アンサーズ』)が最後のような気がする。

 もう1つ,思い返せば『アンサーズ』も『FULL COLORS』と同じくメンバー・チェンジ後の2作目。『スーパー・フライト』も含めて,この2作目というのが野呂一生の周期。バンド・メンバーの個性の理解度と制作意欲とのバランスがかみ合う絶妙の周期なんだと思う。

 『アンサーズ』の魅力は,カシオペア“らしさ”の復権である。これはジンサク時代のカシオペアを指しているのではない。
 レコード会社も「アルファ」であるが「アルファ・レコード」ではなく「アルファ・ミュージック」へと変化した。野呂一生向谷実鳴瀬喜博熊谷徳明の4人が揃わないと絶対に出せない,新生改め真正カシオペア“らしさ”が醸し出されている。バンドとしての個性が強く感じられる。

 『アンサーズ』でのカシオペアが,熊谷徳明の成長に合わせバンド・サウンドも成長を遂げる“円熟期”を迎えていたと強く思う。
 特に野呂一生が絶好調。多作の野呂一生が戻り『アンサーズ』全12曲中,7曲が野呂一生の作曲。1曲が鳴瀬喜博との共作。とりわけジンサク脱退後では【ときめき】【POINT X】と並ぶ名曲【PAL】収録。

 【PAL】に連れられ『アンサーズ』全体をリピートすることが多かったと思うのだが,熊谷時代のカシオペアは「ポップクリエイティヴサウンド」のミディアム推し! ほぼミディアム系の“明るく爽やかな”楽曲群が妙にハマル〜。

ANSWERS-2 そのような訳で『アンサーズ』まではよく聴いていた。この事実はカシオペアが『アンサーズ』までは健全だった,の裏返し?

 そう。『アンサーズ』は,管理人にとってカシオペア“最後の愛聴盤”である。 

  01. SET SAIL
  02. FORTUNATE BREEZE
  03. TAKE COURAGE
  04. LIVING THINGS
  05. PREVIOUS MATTERS
  06. WARNING
  07. DYNAMIC ROAD
  08. SURF'S UP
  09. PAL
  10. COOL RAIN
  11. MR. DUNGEON
  12. A FINE DAY

(アルファ/ALFA 1994年発売/ALCA-1001)

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カシオペア / MADE IN MELBOURNE4

MADE IN MELBOURNE-1 『MADE IN MELBOURNE』は,同タイトルLD版(現DVD)の後発“いんちき”CDである。ただし現在ではLD廃盤ゆえ,幻の音源が入手しやすい,という意味においてはCD化された意義もあろう。
 しかしCDのインナー・ジャケットの写真が『ACTIVE』の残り物とあっては,パイオニア側の主張も空々しい。

 『MADE IN MELBOURNE』の姉妹盤=『WE WANT MORE批評の中でも書いたが,選曲としては『WE WANT MORE』の方がいい。
 『MADE IN MELBOURNE』の“売り”は,新リズム隊2人のソロが収録されていることである。(逆を言えば)ここしかない。

 それは貴重な日山正明“唯一の”ドラム・ソロがうれしい。
 日山正明ドラム・ソロの出来を神保彰熊谷徳明と比べてはいけない。テクニシャン2人と比べなければそれはそれで楽しめる。
 いや日山正明ドラム・ソロには【THE MARCH AT METRO】というタイトルが付けられている。これは曲なのだ。完全フリーで縛りのない神保彰熊谷徳明とは違うのだ。実際,日山正明ドラム・ソロのバックで,野呂一生向谷実が“合いの手”を入れているし(苦しい言い訳)。

 一方,鳴瀬喜博が“ナルチョしている”チョッパー・ベースは“掛け値なし”に素晴らしい。
 【AKAPPACHI−ISM】と連動する【THE BASS GREETINGS】は,タイトル通り,ナルチョ“名詞代わりの”チョッパー・ベース・ソロ。

 【THE BASS GREETINGS】の素晴らしさを伝えるこんなエピソードがある。

 友人との酒の席で好きなベーシストについての話題となった。その友人が「ダリル・ジョーンズ最高」と来たので(マイルス絡みで)マーカス・ミラーについて尋ねてみると「マーカス・ミラーは『ジャマイカ・ボーイズ』がクソだったから聴いていない」とのご回答。
 そこでスーパー・ベーシストマーカス・ミラーの「セラビー・セレクション・マーカス・ミラーベストCDをお渡しすることを約束した。

MADE IN MELBOURNE-2 『ザ・キング・イズ・ゴーン』を中心に選曲された「セラビー・セレクション・マーカス・ミラーベストCDには,ちょっとした仕掛けが…。
 “凄腕チョッパー・ベース・プレイヤー”としてのマーカス・ミラー名演の中に,それとは告げずに,桜井哲夫鳴瀬喜博ベース・ソロ・トラックを混ぜておいた。理由はその酒の席で発せられた「日本人ベーシストはどれも聞けたものではない」発言にカチンときたから…。

 後日,その友人に感想を聞いてみると,管理人の狙い通り「マーカス・ミラー最高! 特にあのベース・ソロが最高!」と来た! 来た〜!
 そのような訳でマーカス・ミラー最高,桜井哲夫最高,そしてナルチョも最高な『MADE IN MELBOURNE』をご一聴あれ。

  01. FIGHTMAN
  02. PASSIONATE VOLTAGE
  03. FINAL CHANCE
  04. NEW HISTORY
  05. ONCE IN A BLUE MOON
  06. TIME STREAM
  07. THE MARCH AT METRO (Drums Solo)
  08. AKAPPACHI-ISM
  09. THE BASS GREETINGS (Bass Solo)
  10. THE SKY
  11. TOP WIND
  12. MESSENGERS

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 1994年発売/PICL-1070)

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カシオペア / WE WANT MORE4

WE WANT MORE-1 『WE WANT MORE』は,ブランニュー・カシオペア初のライブCDと思わせて,実際は『THE PARTY』もスタジオ・ライブ盤だったし(事情が複雑で長くなるので短めに記すが)LD版(現DVD)と,後発の“いんちき”CDでも併売された『MADE IN MELBOURNE』の“あまりもの”の感ありありなのだが…。

 これは狙ってのことなのか,結果たまたまそうなっただけか,選曲がいい(なぜライブのクライマックスで大盛り上がりの【TIME CAPSULE MEDLEY】と【ときめき】がLD(現DVD)未収録なのか意味が分からない)。

 『WE WANT MORE』の肝心の演奏については,カシオペア黄金期のライブと比べると明らかに“劣化”している。
 ジンサク時代のマイナス1.5倍の遅延スピードなので,かつてのキャッチ・フレーズ「スリル,スピード」は真逆の意味となり,このハラハラ,ドキドキは「頑張れ〜」と我が子を思う親のように“応援”したくなってしまう。

WE WANT MORE-2 『WE WANT MORE』の“売り”は『MADE IN MELBOURNE』とのセットで貴重な日山時代“唯一の”ライブ音源。
 【DOMINO LINE】【BLACK JOKE】でのドラミング日山正明“その人”を強く感じてしまう。

  01. NAVIGATORS
  02. TIME CAPSULE MEDLEY
     a CONJUNCTION
     b DAZZLING
     c MISTY LADY
     d GALACTIC FUNK
     e DOMINO LINE
     f TAKE ME
     g EYES OF THE MIND
     h BLACK JOKE
     i SPACE ROAD
     j ASAYAKE
  03. PRIVATE SUNDAY
  04. BACK TO THE NATURE
  05. ときめき

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 1992年発売/PICL-1039)

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カシオペア / ACTIVE4

ACTIVE-1 リズム・セクションが新しくなったカシオペア
 メンバー・チェンジの成果を最も感じられるのが,3作目の『ACTIVE』である。

 『ACTIVE』では,ナント,新メンバーのリズム隊=ナルチョ日山正明野呂一生向谷実をリードしている!
 リードされる側は初体験のリーダー=野呂一生の,ヒキツッタ顔とニンマリ顔,の両面を想像して管理人も笑顔になった。

 管理人はナルチョは勿論,日山正明ドラミングも結構気に入っていた。日山正明カシオペアへ参加した最後のスタジオ盤である『ACTIVE』。
 『ACTIVE』を聴く度に「日山正明カシオペア」で,もう数枚CDリリースしてくれていたら…,と思わずにはいられない。

 思うに,ナルチョがダメだったのではなく,ナルチョ熊谷徳明ナルチョ神保彰の相性がイマイチだっただけ?

ACTIVE-2 管理人は日山時代のナルチョが大好きである。
 日山時代の『THE PARTY』『FULL COLORS』『ACTIVE』の“パイオニア三部作?”が,ブランニュー・カシオペアの頂点である!

  01. NEW HISTORY
  02. MESSENGERS
  03. CAMEL ROAD
  04. ECCENTRIC GAMES
  05. TIME STREAM
  06. MOMENTO MEMORIAL
  07. TOMOSHIBI
  08. POINT X
  09. DOOR OF TRUTH
  10. THROUGH THE HIGHWAY
  11. BACK TO THE NATURE

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 1992年発売/PICL-1036)
(デジパック仕様)

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カシオペア / FULL COLORS5

FULL COLORS-1 『FULL COLORS』が,ナルチョ時代(ここを日山時代と書かないのがミソ)のカシオペアの最高傑作である。

 傑出した有名曲はないまでも全曲粒揃いでT−スクェアでいう所の『ヒューマン』のような存在。いつ聴いても,そして聴けば聴くほど味が出る。『FULL COLORS』には,ジンサク時代には決して作れなかった,リラックスした楽曲群の良さがある。

 『FULL COLORS』の成功の秘訣はリーダー=野呂一生の敏腕にある。
 どこかのインタビュー記事で「曲はメンバーを想定して書く。リズム隊が変われば当然作風も変わる」みたいなことを語っていたのだが,ナルチョ日山正明の個性を早くも“完全掌握”し「このメンバーだからこのサウンド」という,新しいカシオペア・サウンドを構築している。
 『FULL COLORS』というタイトルは実に的を得ている。このジャケットの“華やいだ爆発”がいい。(注:決して『FULL COLORS』なウニの模写ではありません)。

FULL COLORS-2 ブランニュー・カシオペアの真髄は,腰の重いリズムに似つかぬ「カラフルな音世界」にある。
 『FULL COLORS』なカシオペア・サウンドの万華鏡が桃源郷!

  01. FIGHTMAN
  02. THE SKY
  03. PASSIONATE VOLTAGE
  04. PURPLE HOURS
  05. FINAL CHANCE
  06. AKAPPACHI-ISM
  07. PRIVATE SUNDAY
  08. SEARCH MY HEART
  09. STREET OF DREAMS
  10. NAVIGATORS
  11. ONCE IN A BLUE MOON
  12. TOP WIND

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 1991年発売/PICL-1016)

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カシオペア / THE PARTY - AUDIO STACK5

THE PARTY - AUDIO STACK-1 『鳴瀬Bass),日山Drums)を迎え,野呂向谷が燃えた! ブランニュー・カシオペア第一弾!』!
 このCD帯を見て初めて,カシオペアが2つ(野呂一生向谷実=新生カシオペア桜井哲夫神保彰ジンサク)に内部分裂したことを知った。

 正直,大ショックだった。メンバー・チェンジに馴れっこだったT−スクェアならまだしも,鉄壁のバンド・アンサンブルが“売り”だったはずのカシオペアが…。
 管理人の青春が終わった瞬間,一つの時代が終わった瞬間であった。…が,まだのりピーととろりんがいるではないか!っと思ったのもつかの間,管理人を癒してくれたのはのりピーでもとろりんでもなくブランニュー・カシオペアの音・音・音!

 『THE PARTY − AUDIO STACK』がいい! この燃え立つ熱気は,新バンドの船出だからか? それとも『THE PARTY − VISUAL STACK』のせい? 音と映像の一発録音でダンサー付が,タイトル=『THE PARTY』の所以であろう。
 CD帯,正しく『鳴瀬Bass),日山Drums)を迎え,野呂向谷が燃え』ているのだ。

 新生カシオペアは,後日,野呂一生よりも向谷実よりも“格上であり先輩でもある”ナルチョの“無法地帯”によって破壊されてしまうのだが,新生カシオペア加入当初のナルチョベースは,まだ野呂一生からの“抑えが効いていて”最高である!

 これは結果論であるが,野呂一生カシオペアの新ベーシストナルチョを指名したのは,カシオペアのバンド・カラーを熟慮しての人選ではなく,単純に脱退した桜井哲夫への当て付けとして“鼻を明かすがための”ビッグ・ネームの召集だったのではなかろうか? 野呂一生としては「桜井哲夫,ざまあみろ」の怨念だった?
 いや,決め手は鳴瀬喜博の音楽性だったと死ぬまで信じようと思っています。

 新加入のもうお一方,新ドラマー日山正明も,世間で騒がれるほど悪くはない。
 ナルチョの影に隠れがちであるが,日山正明特有のノリが,新生カシオペアの成功に貢献している。
 とにかく日山さんは“器がデカイ”! ジョーカーであるはずの“世界の神保”の後釜を引き受けたのだ。何という“太っ腹”! ドラミング自体も,どちらかと言えば「軽い」神保彰に対し日山正明は「重い」。ドスン,ズシンと下腹辺りに響いてくる。いわれのない低評価は見直されるべきだろう。

 さて『THE PARTY』。その『AUDIO STACK』と『VISUAL STACK』の製作は,世界の猛者たちをしても二の足を踏むであろう,実に凄い企画である。

 新生カシオペアの“お披露目”と来れば,それだけで十分インパクトがあるはずなのに,全曲新曲の暗譜及びノーダビングの音と映像の一発録り=スタジオ・ライブ作である。しかもメンバー各自に専用カメラが迫っている。

THE PARTY - AUDIO STACK-2 この“極限の緊張感”の中,一旦解散しての新バンドではなく,カシオペアの“名を名乗る”以上,単なるセッションで終わってはならない。互いの音を聴きながら“カシオペアのアンサンブル”を産み出すのが新生カシオペアの大命題! これは相当なプレッシャーがかかるはず〜。

 この難題を新生カシオペアが結束して乗り越えていく。メンバー4人の気力が伝わってくる。この新バンドに確かな手ごたえを感じ,自信を感じ,熱い思いがフツフツと込み上がっているような“歓喜の音”の表情で充満している。

 『THE PARTY − AUDIO STACK』は,新生カシオペアによる「カシオペア名義」の襲名盤!
 新生カシオペアこそ,野呂一生向谷実桜井哲夫神保彰の4人が築いた“世界のカシオペア”・ブランドを名乗るにふさわしい。バンドのカラーは変わっても“世界のカシオペア”は揺るがない!

  01. CYBER ZONE
  02. 青い炎
  03. ILLUSION
  04. NOSTALGIA
  05. FLUSH UP
  06. STORMY HEARTS
  07. 目撃者
  08. ROMANCING
  09. ときめき
  10. GOLDEN ISLAND
  11. THE PARTY NIGHT
  12. 大世界

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 1990年発売/PICL-1006)
(ライナーノーツ/久保剛常,野呂一生,向谷実,鳴瀬喜博,日山正明)

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カシオペア / ユーフォニー5

EUPHONY-1 誰が何と言おうが,管理人は『EUPHONY』(以下『ユーフォニー』)が大好きだ。

 『サン・サン』(【COAST TO COAST】【AFTER GLOW】は好き)『カシオペア・パーフェクト・ライヴ LIVE』(【GALACTIC FUNK】は好き)『プラティナム』(当時は迷盤,今では名盤!)と,旧来のカシオペア好きとしては,溜まりに溜まったフラストレーションを『ユーフォニー』が全て吐き出してくれた。好きな娘がやっとこちらを振り向いてくれたような…。
 しかしその好きな娘さんは『ユーフォニー』での「素敵な微笑」を最後に管理人の前から姿を消した。

 そう。『ユーフォニー』は,野呂一生向谷実の「BRANNEWカシオペア」と桜井哲夫神保彰の「ジンサク」分裂前のラストCD
 ウェザー・リポートの『ジス・イズ・ジズ』同様『ユーフォニー』に分裂前の空気はない。そこは“さらっと”ねっ。

EUPHONY-2 『ユーフォニー』を聴いて【HACKER】を聴くと,向谷実司会屋実DJ向谷だった頃の,FM東京のNTT『ビートカフェ』をどうあがいても思い出す。裏(TV)では「とんねるず」がブレイク中に,一人お部屋でエア・チェック。ああ青春のエア・チェック。

  01. 太陽風 (TAIYO-FU☆THE WIND FROM THE SUN)
  02. SHADOW MAN
  03. SUPER SONIC MOVEMENT
  04. いにしえ (INISHIE☆OLD TIMES)
  05. BAYSIDE EXPRESS
  06. SENTIMENTAL AVENUE
  07. SOLID SWING
  08. HACKER
  09. PURE GREEN
  10. RED ZONE
  11. 迷夢 (MEI-MU☆SHALLOW DREAMS)

(ポリドール/AURA RECORDS 1988年発売/H33P-20241)
(ライナーノーツ/三枝成章)

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カシオペア / プラティナム4

PLATINUM-1 『PLATINUM』(以下『プラティナム』)で,またカシオペアが“激変”した。
 『プラティナム』で,カシオペアは“長年連れ添った”アルファ・レコードからポリドールへとレコード会社移籍し,新たに自分たちのレーベル「AURA」を立ち上げた。そう。今回の大きな振り幅は確信犯! これで変わらばいつ変わる〜。

 カシオペアが求めた“激変”のキーワードは「マンネリ打破」! カシオペアは10年バンド。10年間でメンバー・チェンジが神保彰のみ。酸欠でプカプカ浮き上がる〜。

 しか〜し,この決意の“激変”は世間では不評。【MAGNETIC VIBRATION】【ME ESPERE】【PRINCESS MOON】といった超名曲もあるが『プラティナム』の顔である【ACCESS】と【DO−LOO−DOO?】が不調で沈没。

 『プラティナム』は,管理人にとっても「CDラックの肥やし」となった。いや,なっていた!
 きっかけは(話せば長くなるので短めに)ナルチョ時代に訪れる正真正銘のマンネリズム。『FRESHNESS』以降のカシオペアは“激変”さえもできない“雁字搦めの”深い暗黒の闇に覆われてしまっていた。その時,何の気なしに聴いた『プラティナム』が『プラティナム』!

PLATINUM-2 『プラティナム』発売後,10年遅れでやって来た「マンネリ打破」!
 『プラティナム』は,ジンサク時代にもナルチョ時代にも有効な“時空を越えてやって来た”「マンネリ打破」作である。

  01. ACCESS
  02. AKASHA
  03. MAGNETIC VIBRATION
  04. ME ESPERE
  05. DO-LOO-DOO?
  06. GET BACK TO THAT GOOD THING
  07. PRINCESS MOON
  08. SUNSET RHAPSODY
  09. BELIEVE IN YOURSELF
  10. 賛歌 'SUNCA'
  11. BRIDGE OVER TROUBLED WATER

(ポリドール/AURA RECORDS 1987年発売/H33P-20176)
(ライナーノーツ/小貫信昭)

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カシオペア / カシオペア・パーフェクト・ライヴ LIVEII4

CASIOPEA PERFECT LIVE LIVEII-1 『カシオペア・ライヴ』までは「カシオペアライヴだ!」を「耳タコ」でしか証しできなかったが『CASIOPEA PERFECT LIVE・LIVE』(以下『カシオペア・パーフェクト・ライヴ LIVE』)で「見て聴いて」目撃証人の一人となった。

 そう。管理人の生カシオペア・ライヴ初体験がCDになるなんて…。
 (正確には「習志野文化ホール」でしたが)何と素敵なメモリー。しかしちょっぴり向谷実が嫌いになった甘酸っぱいメモリー。

 『カシオペア・パーフェクト・ライヴ LIVE』は「THE 10TH ANNIVERSARY TOUR」と題されていますが,実質『サン・サン』のツアーなのがイマイチ。
 でもでも「THE 10TH ANNIVERSARY TOUR」の,しかも「FINAL」公演の録音だけあって,サービス精神に溢れた“いつもより多目のアドリブ”が楽しめます。

CASIOPEA PERFECT LIVE LIVEII-2 ライナーノーツ野呂一生が「この10年で自分なりに理解できた事は,音楽に限らず,アート全体が「好き」か「嫌い」で成り立っていて「好き」の方向に人間は向かっているということ」と書いている。
 管理人がこの至言を理解できたのはその10年後。オソマツ。

  SIDE 1
  01. CONJUNCTION
  02. LOOKING UP
  03. STREET PERFORMER
  04. ZOOM
  05. DEPARTURE
  06. KEEPERS
  07. SAMBA MANIA
  08. GALACTIC FUNK
  09. SOMETHING'S WRONG (CHANGE IT)
  10. CHOOSE ME (by YUKOH KUSUNOKI)
  11. MI SENORA
  12. SUN

  SIDE 2
  01. MOTHER EARTH
  02. Drums Solo
  03. Bass Solo
  04. MISTY LADY
  05. HALLE
  06. SWEARE
  07. ASAYAKE
  08. DAZZLING
  09. COAST TO COAST

(アルファ/ALFA 1987年発売/48XA-167/8)
(CD2枚組)
(ライナーノーツ/宮住俊介,青木誠,松下佳男)

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カシオペア / ハレ5

HALLE-1 『HALLE』(以下『ハレ』)は,カシオペアが一番“カシオペアしていた”時代の最高傑作である。
 「テクニック(演奏)よし,曲(メロディ)よし,アレンジ(アンサンブル)よし」の三拍子揃った,典型的なカシオペア・サウンドの「ホームラン王」である。

 『ハレ』のコンセプトは,一言で言えば“売れ線”である。『フォトグラフス』以来の“バカテク・ポップ”路線への回帰である。
 『ハレ』発売当時にメディアへの露出が一気に増えた。『フォトグラフス』で“プチ・ブレイク”を果たした時も,NHK「レッツゴー・ヤング」へ出演したが『ハレ』発売時にはCX「夜のヒット・スタジオ」に出演していた。目指すは,もろメジャー指向の成り上がりであった。

 しかしそこは“世界のカシオペア”。単純な“売れ線”ではない。
 『ハレ』の“バカテク・ポップ”は,カシオペアにしか作れない“仕掛け”満載の快心作! 「明るく爽やか」なメロディ・ラインを,キメキメキメ,の大嵐で,超難度のギミックが次々と登場する。この全てがHAPPY,かつ,カッコイイのだ。

 『フォトグラフス』を上回る「王者の領域」にまで登頂できたのは『ジャイヴ・ジャイヴ』『ダウン・アップビート』での「重くダークな音世界」を“完全消化”してきた結果であろう。

 そう。『ハレ』は,カシオペア・サウンドの集大成! デビュー当時のカシオペア・サウンドとも1年前のカシオペア・サウンドとも「近くて遠い」高次元のミックス・ブレンド・フュージョン

HALLE-2 『ハレ』は,J−POPとも洋楽ロックとも,そしてT−SQUAREとも決定的に違う,野呂一生が名付けた「ポップクリエイティヴサウンド」!
 カシオペアの新境地は『ハレ』で開花した。

PS 管理人はLPには未収録の【MATSURI BAYASHI】が聴きたくてCD盤を購入しました。【MATSURI BAYASHI】を聴くと,時代がLPからCDへとシフトしていたことを思い出します。

  01. HALLE
  02. HOSHI-ZORA
  03. STREET PERFORMER
  04. THE TURNING BELL
  05. NORTH SEA
  06. MATSURI-BAYASHI
  07. TOUCH THE RAINBOW
  08. AFTER SCHOOL
  09. FREESIA
  10. MARINE BLUE
  11. PARADOX MARCH

(アルファ/ALFA 1985年発売/32XA-38)
(ライナーノーツ/高橋理)

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カシオペア / ダウン・アップビート5

DOWN UPBEAT-1 “手に汗握る演奏”とは『DOWN UPBEAT』(以下『ダウン・アップビート』)のためにある! 『ダウン・アップビート』の放つ“殺るか殺られるか”のごとき緊張感,凄まじい熱気は,カシオペア史上最高である!

 重くダークに「ダウン・アップするビート」が実に“生々しい”! 『ダウン・アップビート』が流れると,そこはいつでもライブ会場の最前列! カシオペアが自分の目の前で演奏している。しかしこのド迫力は最前列では聴いていられない。後ずさりして3列目まで逃げ出してしまいたくなる位の“生々しさ”!
 『ダウン・アップビート』を数ヶ月の間隔を空けて聴く場合は,大抵ヘッドホンのボリュームを下げてしまう。

 『ダウン・アップビート』の“生々しさ”は,オーバー・ダビングなしの“一発録り”から来ている。普段からカシオペアの演奏は凄すぎるのだが“一発録り”となると更に凄い! ライブ盤でも感じる“桁外れの”集中力の確かさは,さすがにスタジオ・ライブの精密描写!
 『ダウン・アップビート』と『THE PARTY』は“前のめりの後ノリ”が理路整然と炸裂している。

 神業級のアクロバティックな演奏力が図抜けている! 「どうだ,まいったか」と,口では言わないが4人が演奏で口走っている! 「できるものなら完コピしてみろ」とも言わないが“泣く子も黙らす”超絶技巧でライバルたちを叩きのめす! 野呂一生ギタリストとしての,向谷実キーボード・プレイヤーとしての,桜井哲夫ベーシストとしての,神保彰ドラマーとしての“プレイヤー気質”が頂点に達したような貫禄の演奏!
 こんな演奏,世界中を見渡してもウェザー・リポートカシオペアにしかできやしない!? ← ちょっと買いかぶり過ぎでしょうか?

 『ダウン・アップビート』で,カシオペアは新たなステージに突入した。それこそ“世界”である。

DOWN UPBEAT-2 前作『ジャイヴ・ジャイヴ』から『ダウン・アップビート』のレコーディングの間,カシオペアは世界のジャズフェスを“はしご”してきた。スイスのモントルーではマイルス・デイビスの前座を務めマイルス・デイビス以上に観客を沸かせ,オランダのノースシーでは8000人の観客を総立ちにさせてきた。
 そのままの勢いで乗り込んだ最後のライブ・ステージ=ニューヨーク録音の『ダウン・アップビート』には“世界のカシオペア”の余韻が香り立っている。

 折りしも『ダウン・アップビート』発売時はロサンゼルス・オリンピックの真っ最中! 日本も森末や山下が金メダルを獲得したが“アクロバット一発録り”競技があったなら『ダウン・アップビート』が金メダル! “世界のカシオペア”は,フュージョン競技の金メダリストである。

  01. ZOOM
  02. DOWN UPBEAT
  03. THE CONTINENTAL WAY
  04. ROAD RHYTHM
  05. FROUFROU
  06. HOMESTRETCH
  07. NIGHT STORM
  08. COOKIN' UP
  09. TWILIGHT SOLITUDE
  10. AIR FANTASY

(アルファ/ALFA 1984年発売/VRCL-2232)
(ライナーノーツ/野呂一生,宮住俊介)

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カシオペア / ジャイヴ・ジャイヴ5

JIVE JIVE-1 管理人の中で年々評価を下げてきたのが『フォトグラフス』なら,年々評価を上げてきたのが『JIVE JIVE』(以下『ジャイヴ・ジャイヴ』)である。
 
 『ジャイヴ・ジャイヴ』は,かつて管理人の中では“訳有り組”であった。『ジャイヴ・ジャイヴ』を初めて聴いた時,かなり凹んだ。例えるなら,自分の好きな女の子が変な髪形をしてきたような…。
 そう。『ジャイヴ・ジャイヴ』には,当時,管理人が大好きだった『フォトグラフス』のカシオペアの面影がなくなっていた。“衝撃のイメチェン”であった。
 当時はまだ“純な”中学生だった管理人には『ジャイヴ・ジャイヴ』での“激変”ファンク路線がアングラ系に思えてしまって,さぁ大変! 純潔を捨てる覚悟で(大袈裟?)親の目(耳)を盗みながら?『ジャイヴ・ジャイヴ』と向き合ったものだ。あ〜,このくらい真面目だった頃の自分に戻りてぇ〜。

 『ジャイヴ・ジャイヴ』での“衝撃のイメチェン”には訳がある。キーワードは“ロンドン・レコーディング”である。
 『ジャイヴ・ジャイヴ』がレコーディングされた1983年。世界の流行発信地=ロンドンは“音楽トレンドの発信地”でもあった。音楽シーンはブリティッシュ・ロック全盛期! デュラン・デュラン,カジャグーグー,カルチャー・クラブ,スパンダー・バレエ,ワム!
 このメガトン・パワーの勢いはフュージョン・シーンにも飛び火し,シャカタクレヴェル42(ここがポイント,下記に続く)の2強に(イギリスではありませんが)アイスランドのメゾフォルテにオランダのフルーツケーキと欧州全盛期! 最近流行の「ヨーロッパ・ジャズ」などまだまだ青いのだ。
 なぜって? それこそ“島国日本の”フュージョン・バンド=カシオペア・サウンドにまで大きな影響を及ぼしたのだから…。

 『ジャイヴ・ジャイヴ』は,カシオペアを心から愛する日本とロンドンの現地スタッフ「チーム“ファンクカシオペア」による“妥協を排したストイックな音造り”の結晶である。
 ロンドンの高貴さと陰影とが同居した“ジャズ・ファンク”! それが『ジャイヴ・ジャイヴ』の真髄なのである。

 ロンドンの先進性を追求した結果が「MIDI」「ギター・シンセ」「シンセ・ドラム」「リン・ドラム」などのエレクトロニカの導入につながり,ジャズ・ファンクレヴェル42路線を追求した結果が,本格ヴォーカル・ナンバーの導入につながっている(これまではボコーダスキャット止まりだった)。

JIVE JIVE-2 当初はアングラ系とビビッてしまったのは“カワイイ”昔の笑い話。紆余曲折を経て管理人も「チーム“ファンクカシオペア」の仲間入り!
 ジャズ・ファンクと出会う前,美人で明るい正統派の女の子(『フォトグラフス』)が好きだったが,ちょっとミステリアスな女の子(『ジャイヴ・ジャイヴ』)もいいではないか! いや『ジャイヴ・ジャイヴ』のカシオペアこそが最高だ! 
 VIVA! ファンクカシオペア! 好きだ〜! 名盤だ〜!

PS 『ジャイヴ・ジャイヴ』のジャケットの似顔絵は野呂一生作です。ちなみに『ミント・ジャムス』のジャケットのイラストも野呂一生作らしい。野呂一生マイルス・デイビスのようなお方です。

  01. SWEAT IT OUT
  02. IN THE POCKET
  03. RIGHT FROM THE HEART
  04. STEP DAUGHTER
  05. SECRET CHASE
  06. FABBYDABBY
  07. LIVING ON A FEELING
  08. S-E
  09. WHAT CAN'T SPEAK CAN'T LIE

(アルファ/ALFA 1983年発売/VRCL-2210)
(ライナーノーツ/青木誠)
★【初回生産限定盤】ミニLP紙ジャケット仕様

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カシオペア / 4 X 45

FOUR BY FOUR-1 『FOUR BY FOUR』(以下『4 X 4』)とは「カシオペアの4人 VS リー・リトナー・グループの4人」の意。
 そう。『4 X 4』は“我らが”カシオペア初の他流試合=セッションCDである。

 ライナーノーツを読んで驚いた。『4 X 4』の録音時間はわずか9時間であった。いくら“世界の”リー・リトナー・グループとはいえ,来日翌日の,しかもノー・リハーサルという悪条件で,準備万端迎え撃つ,超絶技巧集団=カシオペアとの“ガップリ四つ”! 恐るべしリー・リトナー・グループ! とりわけネーサン・イーストハービー・メイソンのリズム隊は,一音でジンサクを沈黙させる程,重く腰が低いはずなのに手数でも勝っている!
 この『4 X 4』との出会いが,リー・リトナーとの出会いであり,管理人の“フュージョン熱”を(良くも悪くも)加速させた原因だったと思っている。

 ( 以下,管理人の回想シーン )

 ジャズフュージョンを聴いていると(たぶん皆さんも経験あると思いますが)この音は誰の音?という疑問に出くわす。そこへ来ての『4 X 4』。分からない。
 このフレーズは誰が弾いているの? このギター野呂さんなの? リー・リトナーなの? 全く同じ音がする。あれっ,これってツイン・ベースツイン・ドラムだったの? ETC

 湧き上がる疑問を解決するため,ライナーノーツ片手に『4 X 4』のヘヴィー・ローテション!
 しかし8人同時の演奏をいくら聴いたところで当然わかるはずもなく,8人の特徴を“せっせと掴む”ため,再びカシオペア名義のCDの海へ,リー・リトナー名義のCDの海へと飛び込む毎日に没入するのだった…。(完)

 そのような涙ぐましい努力を続け,ついに『4 X 4』の演奏が解読できる日がやって来た。うれしい。その時の感想が上記“ガップリ四つ”! しかしこれはひいきめだったかも?
 学生時代は,カシオペアと互角に渡り合うなんて,と思っていたが,今聴き返すとリー・リトナー・グループのフレーズが“一枚上手”のハイセンス! “受け”に回ったリー・リトナー・グループが“先手”カシオペアの意図通りに合わせている。彼らとしては普通にやっていることなのだろうが実は相当に凄いことなのだと大人になって認識した次第です。恥ずかしい〜。

 そんな思い入れタップリの『4 X 4』の聴き所は,カシオペアのメンバー個々の戦闘力(ミュージシャン・シップ)!
 カシオペアの最大の魅力は「バンド・サウンド」である。個々の超絶技巧が“一丸となって”複雑で高速なユニゾンを奏でる「バンド・パワー」である。
 国内では“向かう所敵なし”のカシオペアの元に,ある日,スタッフが果たし状(企画書)を持ってやってきた。果たし状の中身がタイバンならいつでも受けられる。しかし今回の中身は「バンド対バンド」ではない。カシオペアが勝手知る【GALACTIC FUNK】など6曲を,4人ではなく8人でセッションするのだ。“カッチリまとまりきれない”即席バンドの中に放り込まれた8人のミュージシャン・シップの“熱きソロ・バトル”が聴き所なのである。

FOUR BY FOUR-2 結果はプロデューサー・宮住俊介氏の“狙い通り”8人の個性がブツカリ合い,素晴らしいセッションに仕上がっている。
 相手のフレーズに引っ張られるでもなく,自分の世界に完全没入するでもなく“アイディア豊かで自由なアドリブ”で,互いの顔を研ぎ合ううちに,リー・リトナー・グループの4人の名手に追いつき,追い越さんばかりに“肉薄”している。
 「他流試合で通用する人材になれ」と語ったのは“鉄道の”カシオペアのJRプロデューサーのお言葉であるが“J−フュージョンの”カシオペアの4人は『4 X 4』で「セッションで通用する超一流のジャズメン」となった!

 『4 X 4』の豪華競演盤で“世界に目を向けた”カシオペアの4人は,次作『フォトグラフス』のレコーディングが始まるまでプチ充電期間に入る。野呂一生はインド。向谷実はヨーロッパ(向谷さんの場合は,フュージョンの武者修行を兼ねたメインはヨーロッパの鉄道旅行でした)。桜井哲夫はブラジルとジャマイカ。神保彰はニューヨーク。そう。次なるステージ,目指すは世界だ!

  01. MID-MANHATTAN
  02. PAVANE -Pour Une Infunte Defunte-
  03. TRANSATLANTIC
  04. GALACTIC FUNK
  05. KAUAI
  06. CHANDELIER

(アルファ/ALFA 1982年発売/VRCL-2208)
(ライナーノーツ/野呂一生,宮住俊介)
★【初回生産限定盤】ミニLP紙ジャケット仕様

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カシオペア / アイズ・オブ・マインド5

EYES OF THE MIND-1 『EYES OF THE MIND』(以下『アイズ・オブ・マインド』)は,カシオペア得意の“焼き直し”のリメイク集! これが単なる“焼き直し”で終わらないのがハービー・メイソン・プロデュース!
 野呂一生が影響を認める,ハービー・メイソン流の「音の引き算」にある。

 ハービー・メイソンが,桜井哲夫神保彰の日本最強リズム隊に“手を入れた”結果,カシオペアは世界に通じる「シンプルでパワフルなビート」&「タイトでダンサブルなグルーヴ」を身に着けた。

 この“スカスカな”音に,デビュー当時のキャッチ・フレーズ「スピード,スリル,テクニック」の面影はない。
 野呂一生ライナーノーツの結びで「何となく使用前,使用後みたいなニュアンスも感じる訳ですが,カシオペアは,こんなになりました」と書いていることからすると,このリメイクは自分たちの意に反してのこと?
 楽器を弾き倒したい盛りの若者4人に“おあずけ”を喰わせることができたのは“世界のビッグ・ネーム”ハービー先生の指示だったから?

 【ASAYAKE(SUNRISE)】のリズム・グッドなギターの尻切れトンボ。【TAKE ME】の,野呂一生言うところの「向谷実による琴とピアノをツリ糸で縛って33回振り回したようなサウンドのテーマ」。ラテン・ドーロな【SPACE ROAD】のクイッカーの雄叫びに,カシオペアの“激変”を感じる。

EYES OF THE MIND-2 上記3トラックは失敗だったが,LAに持っていったら“THE”がついて帰ってきたという,いわくつきな【EYES OF THE MIND】と『アイズ・オブ・マインド』のハイライト・トラック=ロックな【BLACK JOKE】の向谷実が素晴らしい。【MAGIC RAY】のメランコリー・ムードの中で流れ出す,野呂一生の“必殺”フレットレス・ギターにフラフラのフワフワ!

 しか〜し,管理人が『アイズ・オブ・マインド』を今でも愛聴する理由は“アレンジャー”ボブ・ジェームスマジック! 例のアレです。

  01. Asayake (Sunrise)
  02. A Place In The Sun
  03. Take Me
  04. Lakai
  05. Eyes Of The Mind
  06. Black Joke
  07. La Costa (Intro)
  08. La Costa
  09. Magic Ray
  10. Space Road

(アルファ/ALFA 1981年発売/VRCL-2225)
(ライナーノーツ/野呂一生)

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カシオペア / メイク・アップ・シティ4

MAKE UP CITY-1 カシオペアを愛し過ぎたがゆえの傷心物語。『MAKE UP CITY』(以下『メイク・アップ・シティ』)には,悲しい思い出しか残っていない。
 過去3作と比較して演奏スタイルの変化は感じないが『メイク・アップ・シティ』で“雰囲気”が激変している。要は“ジャズ寄り”になったのだ。

 『メイク・アップ・シティ』には“渋め(マイナー調)”の楽曲が多く(特にタイトル・ナンバー【メイク・アップ・シティ】が…。アルバムの顔ですからタイトル・ナンバーは明るめの曲でお願いしますよ。宮住さん♪)あの“若気の至り”のカシオペアが“大人の階段を登っていく”感覚を覚えた。近所のお兄さんがいつしか気軽に声を掛けられない大スターに変わってしまったような…。カシオペアとの距離が遠くなったような…。

 そんなカシオペアを愛し過ぎたがゆえの傷心物語ですが,これは管理人の全くの寓話です。
 管理人はカシオペアを『フォトグラフス』で知りました。『フォトグラフス』にハマリ『4 × 4』にハマリ『ミント・ジャムス』に大ハマリ『アイズ・オブ・マインド』にも大ハマリしたのに『メイク・アップ・シティ』にはハマレなかった。

 順調に“鮭の川上り”(カシオペア的に表現すれば【TIME CAPSULE MEDLEY】とか【FLASH BACK MEDLEY】とか)を続けてきたカシオペアとのスーパー・フライトに,初めて頓挫した気持ちを詩に綴ったもの…。

 世評的には『メイク・アップ・シティ』は名盤の誉れ高いですので“がっついていない”カシオペア,もしくは“ジャズ寄り”になったカシオペアも一度は味わってみてください。

 『メイク・アップ・シティ』で急成長を遂げたカシオペアに“伸るか反るか”はあなた次第です。以上。

MAKE UP CITY-2 さて『メイク・アップ・シティ』にも【ジプシー・ウインド】【アイズ・オブ・マインド】の名曲2曲がワン・ツーしているのですが…。
 ここは再び宮住さん。CDタイトルが『ジプシー・ウインド』であったなら(『アイズ・オブ・マインド』は5THのタイトルで使用済)『メイク・アップ・シティ』にも結果ハマレタかもしれないのに…。

PS1 おっと,今では“渋い”【メイク・アップ・シティ】が大好きです。ベーシスト桜井さんだったから,あんな“グルーヴィー仕上げ”になったものと思われます。叶うことなら【メイク・アップ・シティ】のナルチョ・ヴァージョンも是非聴いてみたいと思っています。

PS2 “音にもうるさい”ジャズフュージョン・ファンの皆さんならご存知とは思いますが『メイク・アップ・シティ』は,なんと!「日本初のデジタル・レコーディング」アルバムなんです。いかに当時のカシオペアレコード会社から期待されていたかが分かるというものです。

  01. GYPSY WIND
  02. EYES OF MIND
  03. REFLECTIONS OF YOU
  04. RIPPLE DANCE
  05. LIFE GAME
  06. MAKE UP CITY
  07. PASTEL SEA
  08. TWINKLE WING

(アルファ/ALFA 1980年発売/VRCL-2224)
(ライナーノーツ/竹村淳)

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カシオペア / サンダー・ライブ4

THUNDER LIVE-1 カシオペア初のライブ盤にして神保彰のデビュー盤である『THUNDER LIVE』(以下『サンダー・ライブ』)。

 辛口レビューの格好のネタ満載の『サンダー・ライブ』であるが『サンダー・ライブ』の前に『ミント・ジャムス』を買ってしまったのが運のつき。
 「カシオペアライブ」を持論とする管理人にとってカシオペアライブ盤は『ミント・ジャムス』であり『サンダー・ライブ』は放置プレイ。

 しかし『サンダー・ライブ』なくして『ミント・ジャムス』なし!? 『サンダー・ライブ』の有する“荒さと勢いとエネルギー”というライブの特徴と,スタジオ録音並みの超絶フレーズの高い完成度が『ミント・ジャムス』へと繋がった!?

 『ミント・ジャムス』の“小奇麗な演奏”に対し『サンダー・ライブ』は“洗練前の匂い立つ演奏”。「俺が天下を取る」的な“我の強さ”が聴こえてくる。
 『サンダー・ライブ』の「ギンギラギンなハイ・テクニック至上主義」は,全体のアンサンブル以上に「個人としていかに目立つか」を意識している。

THUNDER LIVE-2 “荒さと勢いとエネルギー”の火付け役はやっぱり新加入の神保彰ドラミングだと思う。
 特に【SPACE ROAD】【BLACK JOKE】の“高速チューンなのにスピードよりも馬力を感じさせる”名ドラミング! 聴けば聴く程ジワリジワリと効いてきます。

 最後に神保彰ドラミングについて一言! 神保彰のアイドルはスティーブ・ガッドだったのでは?

  01. Space Road
  02. Sailing Alone
  03. I'm Sorry
  04. Have A Nice Dream
  05. Black Joke
  06. Midnight Rendevous

(アルファ/ALFA 1980年発売/VRCL-2223)

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カシオペア / カシオペア5

CASIOPEA-1 向谷実が,バンド名をそのままデビューCDのタイトルにした“安直な”CDと紹介する“我らが”カシオペアのデビューCDCASIOPEA』(以下『カシオペア』)!

 しかし“安直な”ネーミングとは裏腹に“凝りに凝った”カシオペア・サウンドは,カシオペア歴代のCD群の中でも“屈指のアレンジ”がまばゆい1枚である。
 秘密はアル・シュミット・マジックにある?(【タイム・リミット】【ティアーズ・オブ・ザ・スター】【ミッドナイト・ランデブー】【ブラック・ジョーク】と何度もリメイクされた“定番曲”が収録されているが,特に【スペース・ロード】は『CASIOPEA』収録テイクが史上最強の「トンガリ」で大好きである)。

 『カシオペア』の聴き所は,メンバー全員の「元気ハツラツ,オロナミンC」的な快演にある。
 狙いはジャケット写真インナー・スリーヴにある,スピード&スリリング! モーター・スポーツのテーマ曲よろしく「限界まで攻めに攻めまくった」快演が実に爽快である。

 カシオペアの“最大の売り”は,世界のコンポーザー=野呂一生の才能爆発にあるのだが,デビュー当時の演奏は「メロディのためのテクニック」というよりも「テクニックのためのメロディ」であって,アドリブと早弾きに命をかける,メンバー全員の“自己顕示欲”が表われている。
 そう。『カシオペア』は,マイクを楽器に持ち替えた,野呂一生向谷実桜井哲夫佐々木隆によるカシオペア版NHK「青年の主張」なのである。 ← ふる〜い。

 キャッチーでメロディアスな野呂一生のメロディ・ラインを,超絶技巧のギターキーボードベースと,ちょっと遅れ気味の?ドラム佐々木隆さん,辛口ですみません。でも私は佐々木隆さんの“ド派手な”シンバル・ワークは神保さんより好きなんですよっ)が“一丸となって”駆け抜ける!
 最初の一音から最後の一音までノン・ストップ! 演奏途中でゲスト参加する,ブレッカー・ブラザーズデヴィット・サンボーンのために特別に用意された“大仕掛けなトラップ”が華麗に機能する! これは「音の大道芸術」作と呼んでもいい。

 「音の大道芸術」=『カシオペア』は,ソロ・パートも含めて相当緻密にアレンジされてからレコーディングを迎えたのではないかと思う。練習を重ね,練りに練られた“完璧なアドリブ”が,今となっては“かわいい”汚点であろう。
 よく出来た感・頑張った感アリアリの“力ずく”で“ゴリ押し”な快演。ミス・タッチなどどこ吹く風で吹き飛ばす“破天荒”な名演である。

CASIOPEA-2 もう2度とカシオペア自身も『カシオペア』のような名盤を生み出せやしない。パット・メセニーが2度と『想い出のサン・ロレンツォ』を作れないのと同様である。
 そう。カシオペアのデビューCDカシオペア』の真実とは,野呂一生向谷実桜井哲夫佐々木隆の“若気の至り”である。「♪あの頃君は若かった〜」。

  01. Time Limit
  02. Tears of The Star
  03. Space Road
  04. Midnight Rendezvous
  05. Far Away
  06. Swallow
  07. Dream Hill
  08. Black Joke

(アルファ/ALFA 1979年発売/VRCL-2201)
(ライナーノーツ/津田明子,藤井英一)
★【初回生産限定盤】ミニLP紙ジャケット仕様

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カシオペア / ミント・ジャムス / SWEARE5

 『MINT JAMS』の7曲目は【SWEARE】(以下【スウェアー】)。


 【スウェアー】のテーマは“愛と希望そして誓い”! 正に「明日生きるための力」を与えてくれる名トラックである。管理人はこのオフィシャル・テーマに“与え合う幸福”を付け加えたい。

 【スウェアー】は,他の人から何かしてもらうのをじっと待つ“受け身の幸福”ではない。自ら作り出す,あるいは家族と共に作り出す“与え合う幸福”。すぐに手に入らなくとも,焦らずゆっくり地歩を固めながらみんなで作り上げる,小さな幸福。
 それが愛,それが希望,それが誓い! そう。与え合う幸福。

 その幸福を垣間見せてくれるのが,向谷実キーボード。7秒の“キラキラ”と14秒からのボコーダで始まり,テーマにサビにと大活躍! 【スウェアー】もよくCMのBGMで耳にしたが,ほとんどが向谷実キーボード・パート。それも納得の名演である。
 その理由こそ“野呂一生・フィーチャリング・向谷実”! 向谷実の持ち味を一番よく知る野呂一生だから書くことができた“与え合う幸福”の実例である。

 その野呂一生ギターも快調だ。4分10秒からのシングル・トーンのアドリブがいい。4分56秒からの「タッタッタッタッタッタッタ,タララーン♪」を選択したセンスが,超一流の証しである。
 締めはもはや恒例となった神保彰の“ハプニング・ドラム・ロール”! この会場との“一体感”が実に素晴らしい。

CASIOPEA
ISSEI NORO : Electric Guitar
MINORU MUKAIYA : Keyboards
TETSUO SAKURAI : Electric Bass
AKIRA JIMBO : Drums

カシオペア / ミント・ジャムス / TEARS OF THE STAR5

 『MINT JAMS』の6曲目は【TEARS OF THE STAR】(以下【ティアーズ・オブ・ザ・スター】)。


 【ティアーズ・オブ・ザ・スター】は,カシオペアバラードの原点! 野呂一生のシンプル,かつ“極上”のメロディを最高に“ロマンティック”な演奏で仕上げている。感情を解き放ち,自分の美の世界に“ドップリ”と浸かるのに最適なトラックだ。

 向谷実エレピの“溜め具合”と壮大なスケール感漂う“あの音色”に,幾つになっても心ときめいてしまう。少女マンガの主人公のように,目に“星”が輝いてしまう。
 野呂一生の“泣き”のギターが美しすぎる。1分11秒からのプレイは,管理人の憧れ。あぁ,とても手が届きそうにない。

 【ティアーズ・オブ・ザ・スター】のハイライトは,2分12秒からのサビの盛り上がり! 3分7秒からワン・ランクアップ。3分35秒からツー・ランクアップ。感動がグングンと“待ったなし”で心の内に踏み込んで来る。
 キーボードの“エレガント”なテーマまで打ち消す,ギタードラムによるコラボは言葉では表現できない,圧倒的なパワー!
 特筆すべきは,神保彰ドラミング! こんなにスローなのに,どんなアップテンポのナンバーにも増して“熱い”! “驚愕”のドラミング! この熱情にしてこの美しさ。“白眉のバラード”!

CASIOPEA
ISSEI NORO : Electric Guitar
MINORU MUKAIYA : Keyboards
TETSUO SAKURAI : Electric Bass
AKIRA JIMBO : Drums

カシオペア / ミント・ジャムス / DOMINO LINE5

 『MINT JAMS』の5曲目は【DOMINO LINE】(以下【ドミノ・ライン】)。


 【ドミノ・ライン】とは正にピッタリのネーミング! スリル満点! ノン・ストップで全てのリスナーを「なぎ倒していく」このビートに,もう乗っかるしかないでしょう。

 野呂一生ギターがメイン・テーマをかき鳴らし,向谷実キーボードがアクセントをつけていく。フロント二人による絶妙のユニゾンに“狂喜乱舞”してしまう。
 特に6分21秒からの野呂フレーズから“独り立ち”した,向谷実キーボード・ソロが高らかに飛翔し,グルグルと中天を旋回するのだが,6分50秒から「1オクターブ上」のユニゾンとして再び地上へ舞い降りてくる。
 もう我慢できない。ここでいつも心拍数が上昇してしまう。

 最強のユニゾンを支える最強のリズム・セクションには全世界からの賛辞が殺到した! 「ドミノ倒し」〜ベース・ソロ〜ドラム・ソロは,CD収録ライブにおける“現場”でのハイライトであろう。
 
 【ドミノ・ライン】は,カシオペアの4人全員が主役である!
 超カッチョイイ“キメ”のオンパレードゆえ,細かい点を“根掘り葉掘り”解説したくなるのだが【ドミノ・ライン】は,全てを忘れて“アドリブの洪水”にただ,身を委ねてみてほしい。一気に聴き通すことが感動に浸るコツである。

 そして最後に称賛すべきは,野呂一生のメロディ・ラインと,それを“具現化”するカシオペアというスーパー・バンドの表現力! この一点に尽きる。

CASIOPEA
ISSEI NORO : Electric Guitar
MINORU MUKAIYA : Keyboards
TETSUO SAKURAI : Electric Bass
AKIRA JIMBO : Drums

カシオペア / ミント・ジャムス / TIME LIMIT5

 『MINT JAMS』の4曲目は【TIME LIMIT】(以下【タイム・リミット】)。


 真に“スリリングな演奏”という言葉は【タイム・リミット】のためにある。この“後がない”緊張感が,笑顔を消し去り,聴覚だけに全神経を集中するよう脳に代わって指令を下す!

 この神保彰ドラミング! エフェクターで加工編集されたとは言え,素材は紛れもなくライブにおける一発録り。
 【タイム・リミット】が持つ驚異的なスピード感は“一人ツイン・ドラム”こと神保彰の手数の多さに負っている。
 とは言え,神保彰の真の凄さは,単なる“十手観音”と言う愛称をはるかに越えたところにある。そう。ブレイク部分の“キメ”で聴かせる“歯切れの良さ”。そしてタムタムハイハットの“明瞭度”は他に類を見ない美しさである。 
 
 野呂一生の“カミソリ・ギター”と,向谷実の“トルネード・キーボード”が疾風のごとく駆け回る!
 44秒からの“ハイパー”キーボードと,それに続くディストーション+エンジン全開なエレキ・ギターが,ガゼン緊迫感を盛り上げる! 正に【タイム・リミット】! 手に汗握る一分の隙もない完璧な演奏である。
 ついに1分46秒からのメンバー全員がテンポアップした“うねり具合”が真にグルーヴィー

 【タイム・リミット】ではしっかり“裏方”を勤め上げた“ミスター・ファンク・ベース桜井哲夫の“見せ場”はラストの3秒間! 2分33秒からの山なりのベースが,まるで“海中火山の爆発”のごとく地底深くから顔を出し,他の3人を凌ぎきっている。

CASIOPEA
ISSEI NORO : Electric Guitar
MINORU MUKAIYA : Keyboards
TETSUO SAKURAI : Electric Bass
AKIRA JIMBO : Drums

カシオペア / ミント・ジャムス / MIDNIGHT RENDEZVOUS5

 『MINT JAMS』の3曲目は【MIDNIGHT RENDEZVOUS】(以下【ミッドナイト・ランデブー】)。


 イエーィ! グルーヴィー! ファンク・ビートに乗ったギターキーボードが,いつもの何倍も“力強く”鳴っている! ここにいるのは“強面の”ファンク・カシオペアだ。

 【ミッドナイト・ランデブー】は,通常営業のカシオペアが有する“明るくさわやか,華やか,キャッチー,軽快”路線とは明らかに異なる。そう。“黒さ&重厚さ”! 分厚い重低音にウーハーが悲鳴を上げてしまう。
 当初は通常営業のカシオペアっぽくないので嫌いだったのだが,だんだんだんだん良くなって,今となってはたまらなくいい!

 桜井哲夫のうなりまくる“ファンクチョッパー・ベースを軸に,今回は向谷実キーボードがリズムを大胆に作っていく! 普段,向谷実のプレイに耳が止まることは少ないのだが【ミッドナイト・ランデブー】では思わず,キーボードの動きを追ってしまう。
 主役はもちろん野呂一生。2分49秒からの“気合いの”ギター・ソロは完全にいってしまっている。

 いっそのこと【ミッドナイト・ランデブー】での異質路線を歩んでくれたら良かったのに…。望む! ファンク・カシオペア

CASIOPEA
ISSEI NORO : Electric Guitar
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