CD批評:カシオペア
2005年11月29日
カシオペア / ミント・ジャムス / SWEARE
『MINT JAMS』の7曲目は【SWEARE】(以下【スウェアー】)。
【スウェアー】のテーマは“愛と希望そして誓い”! 正に「明日生きるための力」を与えてくれる名トラックである。管理人はこのオフィシャル・テーマに“与え合う幸福”を付け加えたい。
【スウェアー】は,他の人から何かしてもらうのをじっと待つ“受け身の幸福”ではない。自ら作り出す,あるいは家族と共に作り出す“与え合う幸福”。すぐに手に入らなくとも,焦らずゆっくり地歩を固めながらみんなで作り上げる,小さな幸福。
それが愛,それが希望,それが誓い! そう。与え合う幸福。
その幸福を垣間見せてくれるのが,向谷実のキーボード。7秒の“キラキラ”と14秒からのボコーダで始まり,テーマにサビにと大活躍! 【スウェアー】もよくCMのBGMで耳にしたが,ほとんどが向谷実のキーボード・パート。それも納得の名演である。
その理由こそ“野呂一生・フューチャリング・向谷実”! 向谷の持ち味を一番よく知る野呂一生だから書くことができた“与え合う幸福”の実例である。
その野呂一生のギターも快調だ。4分10秒からのシングル・トーンのアドリブがいい。4分56秒からの「タッタッタッタッタッタッタ,タララーン♪」を選択したセンスが,超一流の証しである。
締めは,もはや恒例となった,神保彰の“ハプニング・ドラム・ロール”! この会場との“一体感”が実に素晴らしい。
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
CASIOPEA
ISSEI NORO : ELECTRIC GUITAR
MINORU MUKAIYA : KEYBOARDS
TETSUO SAKURAI : ELECTRIC BASS
AKIRA JIMBO : DRUMS

MINT JAMS
2005年11月28日
カシオペア / ミント・ジャムス / TEARS OF THE STAR
『MINT JAMS』の6曲目は【TEARS OF THE STAR】(以下【ティアーズ・オブ・ザ・スター】)。
【ティアーズ・オブ・ザ・スター】は,カシオペア・バラードの原点! 野呂一生のシンプル,かつ“極上”のメロディを最高に“ロマンティック”な演奏で仕上げている。感情を解き放ち,自分の美の世界に“ドップリ”と浸かるのに最適なトラックだ。
向谷実のエレピの“溜め具合”と壮大なスケール感漂う“あの音色”に,幾つになっても心ときめいてしまう。少女マンガの主人公のように,目に“星”が輝いてしまう。
野呂一生の“泣き”のギターが美しすぎる。1分11秒からのプレイは,管理人の憧れ。あぁ,とても手が届きそうにない。
【ティアーズ・オブ・ザ・スター】のハイライトは,2分12秒からのサビの盛り上がり! 3分7秒からワン・ランクアップ。3分35秒からツー・ランクアップ。感動がグングンと“待ったなし”で心の内に踏み込んで来る。
キーボードの“エレガント”なテーマまで打ち消す,ギターとドラムによるコラボは言葉では表現できない,圧倒的なパワー!
特筆すべきは,神保彰のドラミング! こんなにスローなのに,どんなアップテンポのナンバーにも増して“熱い”。“驚愕”のドラミング! この熱情にしてこの美しさ。“白眉のバラード”!
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CASIOPEA
ISSEI NORO : ELECTRIC GUITAR
MINORU MUKAIYA : KEYBOARDS
TETSUO SAKURAI : ELECTRIC BASS
AKIRA JIMBO : DRUMS

MINT JAMS
2005年11月27日
カシオペア / ミント・ジャムス / DOMINO LINE
『MINT JAMS』の5曲目は【DOMINO LINE】(以下【ドミノ・ライン】)。
【ドミノ・ライン】とは正にピッタリのネーミング! スリル満点! ノン・ストップで全てのリスナーを「なぎ倒していく」このビートに,もう乗っかるしかないでしょう。
野呂一生のギターがメイン・テーマをかき鳴らし,向谷実のキーボードがアクセントをつけていく。フロント二人による絶妙のユニゾンに“狂喜乱舞”してしまう。
特に6分21秒からの野呂フレーズから“独り立ち”した,向谷のキーボード・ソロが高らかに飛翔し,グルグルと中天を旋回するのだが,6分50秒から「1オクターブ上」のユニゾンとして再び地上へ舞い降りてくる。
もう我慢できない。ここでいつも心拍数が上昇してしまう。
最強のユニゾンを支える最強のリズム・セクションには全世界からの賛辞が殺到した! 「ドミノ倒し」〜ベース・ソロ〜ドラム・ソロは,CD収録ライブにおける“現場”でのハイライトであろう。
【ドミノ・ライン】は,メンバー全員が主役である!
超カッチョイイ“キメ”のオンパレードゆえ,細かい点を“根掘り葉掘り”解説したくなるのだが【ドミノ・ライン】は,全てを忘れて“アドリブの洪水”にただ,身を委ねてみてほしい。一気に聴き通すことが感動に浸るコツである。
そして最後に称賛すべきは,野呂一生のメロディ・ラインと,それを“具現化”するカシオペアというスーパー・バンドの表現力! この一点に尽きる。
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CASIOPEA
ISSEI NORO : ELECTRIC GUITAR
MINORU MUKAIYA : KEYBOARDS
TETSUO SAKURAI : ELECTRIC BASS
AKIRA JIMBO : DRUMS

MINT JAMS
2005年11月26日
カシオペア / ミント・ジャムス / TIME LIMIT
『MINT JAMS』の4曲目は【TIME LIMIT】(以下【タイム・リミット】)。
真に“スリリングな演奏”という言葉は【タイム・リミット】のためにある。この“後がない”緊張感が,笑顔を消し去り,聴覚だけに全神経を集中するよう脳に代わって指令を下す!
この神保彰のドラミング! エフェクターで加工編集されたとは言え,素材は紛れもなくライブにおける一発録り。
【タイム・リミット】が持つ驚異的なスピード感は“一人ツイン・ドラム”こと神保彰の手数の多さに負っている。
とは言え神保彰の真の凄さは,単なる“十手観音”と言う愛称をはるかに越えたところにある。そう。ブレイク部分の“キメ”で聴かせる“歯切れの良さ”。そしてタムタムとハイハットの“明瞭度”は他に類を見ない美しさである。
野呂一生の“カミソリ・ギター”と,向谷実の“トルネード・キーボード”が疾風のごとく駆け回る!
44秒からの“ハイパー”キーボードと,それに続くディストーション+エンジン全開なエレキ・ギターが,ガゼン緊迫感を盛り上げる! 正に【タイム・リミット】! 手に汗握る一分の隙もない完璧な演奏である。
ついに1分46秒からのメンバー全員がテンポアップした“うねり具合”が真にグルーヴィー。
【タイム・リミット】ではしっかり“裏方”を勤め上げた“ミスター・ファンク・ベース”桜井哲夫の“見せ場”はラストの3秒間! 2分33秒からの山なりのベースが,まるで“海中火山の爆発”のごとく地底深くから顔を出し,他の3人を凌ぎきっている。
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CASIOPEA
ISSEI NORO : ELECTRIC GUITAR
MINORU MUKAIYA : KEYBOARDS
TETSUO SAKURAI : ELECTRIC BASS
AKIRA JIMBO : DRUMS

MINT JAMS
2005年11月25日
カシオペア / ミント・ジャムス / MIDNIGHT RENDEZVOUS
『MINT JAMS』の3曲目は【MIDNIGHT RENDEZVOUS】(以下【ミッドナイト・ランデブー】)。
イエーィ! グルーヴィー! ファンク・ビートに乗ったギターとキーボードが,いつもの何倍も“力強く”鳴っている! ここにいるのは“強面の”ファンク・カシオペアだ。
【ミッドナイト・ランデブー】は,通常営業のカシオペアが持つ“明るくさわやか,華やか,キャッチー,軽快さ…”とは明らかに異なる雰囲気。そう。“黒さ&重厚さ”! 分厚い重低音にウーハーが悲鳴を上げてしまう。
当初はフュージョン・カシオペアっぽくないので嫌いだったのだが,だんだん,だんだん良くなって,今となってはたまらなくいい!
桜井哲夫のうなりまくる“ファンク”チョッパー・ベースを軸に,今回は向谷実のキーボードがリズムを大胆に作っていく! 普段,向谷実のプレイに耳が止まることは少ないのだが【ミッドナイト・ランデブー】では思わず,キーボードの動きを追ってしまう。
主役はもちろん野呂一生。2分49秒からの“気合いの”ギター・ソロは完全にいってしまっている。
いっそこの路線を歩んでくれたら良かったのに…。望む! ファンク・カシオペア!
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CASIOPEA
ISSEI NORO : ELECTRIC GUITAR
MINORU MUKAIYA : KEYBOARDS
TETSUO SAKURAI : ELECTRIC BASS
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MINT JAMS
2005年11月24日
カシオペア / ミント・ジャムス / ASAYAKE
『MINT JAMS』の2曲目は【ASAYAKE】(以下【朝焼け】)。
このトラックは超有名! 最近はPOPグループにもカバーされる程のカシオペアの十八番! 【朝焼け】抜きのライブなどあり得ない。
一度,汐留のプチ復活ライブの際にオープニングで使われていたが,前半もダメ。最後の最後,酒飲み後のラーメンのように【朝焼け】が最後の“締め”でないと納まらない。みんなが納得しない。そんな特別なナンバーなのである。
説明不要の名曲だけに,何テイクも録音されているが,この『MINT JAMS』の【朝焼け】が一番!
イントロが流れるだけで興奮し,ギター・ソロに熱狂する…。
フュージョン・ファンで【朝焼け】で燃えない(萌えない?)人は絶対モグリでしょう。
さて,個人的には当初,2分17秒から20秒までのフレーズをピンポイントで愛していたが,いつ頃からか,実はサビのベース・ラインがことのほか好きなことを自覚した。
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CASIOPEA
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MINORU MUKAIYA : KEYBOARDS
TETSUO SAKURAI : ELECTRIC BASS
AKIRA JIMBO : DRUMS

MINT JAMS
2005年11月23日
カシオペア / ミント・ジャムス / TAKE ME
『MINT JAMS』の1曲目は【TAKE ME】(以下【テイク・ミー】)。
【テイク・ミー】は実にエレガントでエクセレント! 決してバラードとは呼べない熱い演奏なのだが,甘く切ないメロディーと向谷実のエレピに誘われ,思わず涙してしまう。そんなパブロフの犬的な1曲。
もう出だしのハイハット1発で持っていかれるのだが,中盤,1分47秒から始まる“泣きのギター”まではなんとか持ちこたえられるように訓練してきた。
しかしそこをクリアーした直後の2分42秒から始まるエレピの連打からのバックの盛り上がり。特に神保彰のドラミングが最高! ここで,いまだハンカチを濡らしてしまう。
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CASIOPEA
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AKIRA JIMBO : DRUMS

MINT JAMS
2005年11月22日
カシオペア / ミント・ジャムス
よみがえる青春! 管理人にとって,カシオペア抜きに青春は語れない!メチャメチャ思い入れがあるので,執筆するのをためらっていましたが,数名の読者の皆さんからリクエストをいただき,背中を押されて?ついに登場! でも下手なこと書けないと思うと,筆が重くなるものなんですね。プロの作家は大変でしょうね。(←他人事)
こんなプレッシャーは,まだ若かりし頃に書いた,ラブレター以来です。でもこの記事もカシオペアへのラブレターを書くようなもの。全世界へ公開するラブレター。自分で自分にプレッシャーかけてどうするの? では,失笑しないとお約束いただけるのでしたら,以下を“のぞき見”してもいいですよ。
拝啓 カシオペア 様
私があなたを愛するようになったのは,中1の頃。すっかりフュージョン好きの友達に影響されてしまい,NHK−FMの『セッション’83』をエア・チェックしたのがきっかけでした。
その頃のあなたは,既にクラスの(フュージョン界の)人気者であり,ギター小僧,ドラ息子たちの“憧れの的”でした。
最近は“エア・ギター選手権”なるものが話題になっていましたが,私もよくやった口です。カシオペアのエア・カバー。
楽器ができないのは,ある意味有利でした。ある時は野呂さん,またある時は桜井さん,と好き勝手に,しかもワン・トラックの中でメンバー全員になりきることだってできたからです。
どれか特定の楽器を演っていたなら,こんな楽しみを持つことなどなかったと思います。今も夜中一人で,こっそりと楽しんでいます。ハイ。
そんな私がもっともハマッタのが『MINT JAMS』(以下『ミント・ジャムス』)です。
あの頃みんな若かった! 音楽に思いの丈をぶつけていた! ライブ録音+スタジオ・ワークということもあり“ほとばしる”パワーが見事に封入されたCDでした。
そうです。『ミント・ジャムス』はあなた様の代表作であるばかりか,ジャパニーズ・フュージョンの不朽の名盤として,代々語り継がれてゆくことでしょう!
あなたと共に過ごした青春時代を忘れません。素敵な贈り物をありがとう。
敬具
セラビー
(1982年録音/32XA-112)
























