アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

LIVEレポート

20090714-2 ソウライヴ LIVE NO.2

 超クールなスーパーバンドに熱狂した『ソウライヴ』2nd! アンコールは観客全員総立ちで「SOUL+LIVE」の登場を迎え入れました。あれはヤバカッタ。管理人もメンバー全員とハイタッチ! LIVE終了後に行なわれたサイン会でも握手していただき,ミーハーな管理人は帰宅後,未聴のCD3枚をネットで購入してしまいました。

 ソウライヴのステージングは“やる時はやる”の終始リラックス! 曲が終わるたびにメンバーだけで談笑し,互いのアドリブにOKサインを出し合ったり,ペットボトルをごっくり。でもニールのカウントがかかると鬼のように演奏に集中する。そういう点でもいいバンドなんだよなぁ。
 気さくな感じは【エル・ロン】の中で,マイケル・ジャクソンをやっていたり,1st終わりにアランが彼女(奥様?)と街へ繰り出していったり(松○ちゃんの目撃談),アランがMCで福岡を東京と間違えていたり…。

 そんなソウライヴ5人の「愛情たっぷりのサイン」がこちらです。

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 今回のLIVEの結論! ソウライヴはもっと売れて然るべきだと思います。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

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20090714-2 ソウライヴ LIVE NO.1

 行ってきました! 7/14「ビルボードライブ福岡」の『ソウライヴ』2nd!

 ソウライヴ,超クールでカッコイイ! こんなにスーパーなバンドがなんでもっとブレイクしないの? これがLIVE後の一番の感想です。それから「次はMMWだ」となぜか思ってしまいました。

 今回は「ビルボードライブ」会員の松○ちゃんのご配慮で2番目の入場。当然最前列,アラン・エヴァンスの爆裂ドラムの前を陣取りました。
 「ビルボードライブ福岡」には最初で最後の来店になります。「福岡ブルーノート」の残像+ハイテク化でした。いい場所だけに閉店が惜しまれます。見終わるとチケット代(8,000円)も激安に感じますが,そうしょっちゅうは。本当は毎月でも行きたかったのに〜。あぁ〜。

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ アラン・エヴァンス : Drums
 ★ エリック・クラズノー : Guitar
 ★ ニール・エヴァンス : Organ
 ☆ サム・キニンジャー : Alto Sax
 ☆ ライアン・ゾイディス : Tenor/Bariton Sax
 
 今回はソウライヴの3人に“シェィディ・ホーンズ”の2人が合体した5人編成。この5人がスーパーである。しかし誰かが凄いのではなく全員凄い! と言うよりも完璧なバンドである。ソウライヴの音は「バンド・サウンド」である。高次元で5人が融合していました。
 管理人が一番注目していたアラン・エヴァンスドラミングは実にダイナミック! 力強く叩き降ろすスティックが“短波の波動”を産み出していました。アランが支える“グルーヴの波動”がメンバー全員をハイにする!
 そしてやっぱりこの人! エリック・クラズノーである。エリック・クラズノーの“ウネウネ・ギター”がソウライヴのトレードマーク! ハモンド・オルガンを押しのけるギターソウライヴ“らしく”鳴っていく!
 ソウライヴのソロイスト=ニール・エヴァンスハモンド・オルガンが会場全体を駆け抜ける! 懐かしい音色が最強のビートと共に舞い降りた時の幸福感と言えば…。これぞLIVEの醍醐味であった。
 輝かしいアルト・サックスサム・キニンジャーは小柄であった。そのせいなのかテナー&バリトンライアン・ゾイディスの「ダークホース」ぶりが際立っていた! ライアン・ゾイディスは「ニュースター」である。間違いなくライアン・ゾイディスの時代がやって来る! “シェィディ・ホーンズ”のユニゾンはもっともっと多くの人々に聴かれるべき“質”のユニゾンであった。
 この5人が,一丸となって,同じ思いで演奏するから,破壊力が何倍にも増幅している! 管理人と○延ちゃんは,もう大感激の大感動で“最高”の大連発でした。ソウライヴにますます恋しちゃいました,ってさ?

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。

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20080520 キース・ジャレット LIVE NO.2

 「凡庸,普通,平凡」と評したキース・ジャレットソロ・ピアノ・コンサート! しかしこれは“天才”キース・ジャレットにしては,という意味であって,それはそれは素晴らしいコンサートであった。 

 当日は開演前に「収録を行なう」旨のアナウンスがあったのでいつの日かCD発売されるやもしれない。ただし「凡庸,普通,平凡」の管理人判断が正しければ,多分お蔵でしょう。
 いいや,是非ともお蔵にしてほしい。あの美しいピアノの響きは全国から会場へ駆けつけた2700名だけの“宝物”にさせてほしい。決してCD発売などしないで…。思い出が風化してしまう。
 …って全部ウソ。「凡庸,普通,平凡」の駄盤であっても,あの演奏をCDでもう一度聴きたいと思っています。そう言えば,第一部と第二部の間の休憩中に聞こえてきた,どうやらキース・ジャレット初体験の彼女のコメントがいかしていた。「ピアノから何かが出てきそう」ですって? 辛口のアイヒャーさん,初心者向けにでも(実際は超難解でしたが)“クオリティ抜き”に是非ご検討お願いします。事実,アンコール中のキース・ジャレットは,満足げな表情を浮かべているようにも見えた。大阪に手応え有り?

 と言うことで(一般に世間では「LIVEレポート」と呼ばれているが)今夜は発売前の?キース・ジャレットの新作をレビュー
 以下,アドリブログの専売特許=「キース・ジャレット ソロ2008 『I Love festival hall』」の「プチ・トラック批評」で〜す。

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■□■□■ 第一部 ■□■□■

パート1】  『カーネギー・ホール・コンサート』の【パート11】にふさわしい現代音楽風の長編トラック。一旦退場し,戻って来ての第一声が「エブリシングOK?」
パート2】  美しいロマンティック・バラード。中期キース・ジャレットの音世界。キース自ら「咳&WOWは問題なし」宣言。  
パート3】  キース・ジャレットは,聴衆にピアノの音より“唸り声”を聞かせたかった? 終始うなり続けるキース・ジャレット。演奏終了後,ドリンクを飲みメガネを拭く。
パート4】  賛美歌風の佳曲。『メロディ・アット・ナイト,ウィズ・ユー』のイメージ。
パート5】  テンポが退屈だったせい? 長旅の疲れか? この辺りで管理人はフランチェン。集中力が切れてしまったので思考停止の判断停止。

■□■□■ 第二部 ■□■□■

パート6】  キース・ジャレットにスイッチが入った! 管理人的にはこのトラックが大阪でのハイライト! 綺麗なピアノの一人連弾。高音の飛び跳ね方が凄かった。このトラックが聴けただけで一万円の価値はあったと思う。もう一度聴いてみたい。
パート7】  これはアメリカだ。スイングから美メロが出現した瞬間にジ・エンド。構成力あるな〜。 
パート8】  昨日書いた「幻の名曲」。愛しのケルン似は永遠に戻ってこない。やり直しのバラードも良かったと思うが,どうしてもケルン似の残像が脳裏をかすめ気に入らなかった。
パート9】  スタンダード風のブルース。管理人の身体も揺れるが,キース・ジャレット自身が一番楽しんでいた。イェーイ! 演奏後2回退場。

■□■□■ アンコール ■□■□■

パート10】  ジャズ・ピアノの小品をイメージさせる,趣味の良いインプロ。良かった〜。演奏後2回退場。
パート11】  ミディアム・インプロキース・ジャレットのアドレナリン大爆発! キースの意思を越えて指が手足が自由気ままに動く動く。退場後ドリンクを。
OVER THE RAINBOW】  ついに来ました。キース・ジャレットお気に入りのアンコール曲。大好きなフェスティバルホールに捧げたのだろう。長いアドリブで原型をギリギリまで崩しまくっていたが,それでも愛奏曲【OVER THE RAINBOW】への愛に溢れた演奏だった。キースの頭の中を駆け巡ったであろう,フェスティバルホールの思い出って一体何だったのだろう…。

 最後は3度のカーテンコールで終演。この瞬間,管理人は心の中で【マイ・ソング】と叫んでいた。アンコール中,いつしか【マイ・ソング】を無性に聴きたい衝動に駆られてしまった。
 これまでも【マイ・ソング】を好きだという自覚はあった。しかし身体が欲した無意識の衝動に【マイ・ソング】大好きを自覚した。【マイ・ソング】を聴くまでは,管理人のキース・ジャレットソロ・コンサート参りも続くことだろう。

20080520 キース・ジャレット LIVE NO.1

 行ってきました! 5/20「大阪フェスティバルホール」での「キース・ジャレット ソロ2008 『I Love festival hall』」!

 『I Love festival hall』と題された今回のコンサート! 過去に14回もステージに立った,キース・ジャレットが“愛してやまない”大阪フェスティバルホールでのラスト・コンサート! 会場うんぬんの前に,キースの年齢&体調,次のソロ・コンサートが果たして行なわれるかどうか?
 これは行くっきゃないでしょう,ということで,ブログ仲間の 和仁さん と出かけることに…。今回のプレミア・チケットは和仁さんルートで,前から10列目真ん中やや右の良席をGET! 目と耳でキース・ジャレットの全てを“より”感じることができました。和仁さん,どうもありがとうございました。
 そんな「心優しきイラストレーター」和仁さんとお会いするのも初めて,(なんと)大阪へ行くのも初めて,とキースソロ・コンサート以外にも楽しみ事満載の“滞在20時間の夢の大阪”! 「関西の迎賓館」と謳われるホテルで安眠し,翌日の大阪城見物で「たこ焼き」を記念に食べてまいりました。

 さて,肝心のコンサート! ジャズメンで“ライブ”ではなく“コンサート”という言葉を使うのは,恐らくキース・ジャレットだけであろう。そう。聴衆にもそれなりの礼儀・マナーが求められるのが“コンサート”。その点で,今回のコンサートは失敗であった。
 今回は「携帯遮断装置?」なるジャミング導入ゆえ,着メロ攻撃の心配はなかったが,あの大きな咳払いは何なの? わざとなの? ハンカチを口に当てれば済むことだろうに…。もしかして大阪だから? いや,これは暴言でした。お許し下さい。

 事件は第二部の3曲目の冒頭で起きた。大きな咳払いの音がホール全体に響いた時,キース・ジャレットはとうとうピアノを弾くのをやめた。あの咳で全てが台無しになった。
 珠玉のバラードだった。何かが舞い降りたっぽかっただけに悔やまれる。もう一度,キース・ジャレットも最初から弾き直そうとするが出てこない。キース自身も2度と弾くことができない美メロであった。
 しかし過ぎ去った音はもう取り戻せない。この全てを即興の“宿命”として受け止めよう。あの咳のおかげで,幸か不幸か“即興の怖さ”を思い知らされた。キース・ジャレット即興に立ち会い,見届けることの“責任の重さ”を感じた気がした。

 むしろ,あの咳以上に気になったのが拍手の早さである。曲が終わるか終わらないかの微妙なタイミング。ピアノの余韻が消え去る前に拍手が鳴る。それが自然と心から出たものならしょうがない。しかし管理人には機械的な拍手に聞こえた。いや,もっと言えば「我先に拍手せん」と先を争って拍手していたように思えてならなかった。
 あぁ。あの早鳴りの拍手が,キース・ジャレットの意図に反して曲を“強制終了”させてしまっていなければよいのだが…。

 2時間20分。3度のアンコールでコンサートは終了した。赤いちゃんちゃんこ?の衣装を着けた,キース・ジャレットの還暦祝いも終了した。
 「キースキース…」。管理人の心の叫びにキース・ジャレットが答え応じることはなかった。キース自身も創造の神の降臨を待ち続けたことだろう。ごくごく“凡庸な”コンサートだった。
 “天才”キース・ジャレットにしては珍しい“普通の”コンサート。ここまで“平凡な”ソロ・コンサートを聴けたのも,ある意味貴重な経験である。キース信者としてはいつでもホームランを期待するが,それこそファンの身勝手というもの。管理人はすでに,ブレーメンローザンヌケルンサンベアパリと同レベルの名演とは2度と巡り会えないと覚悟を決めている。腹をくくっているから楽しめた。(強がりなのかもしれないが)素直に楽しめた。

 総額5万円,管理人とキース・ジャレットを結んだ,大阪への夢の旅。「行かずに後悔するより行って後悔」アリアリでしたが,キース・ジャレットと“あの”特別な時間を共有できた事実,ただそれだけで十分。心から満足している。

20070723 矢野沙織 LIVE NO.2

 《矢野沙織Tour Summer 2007 『JAZZ回帰』 〜JAZZ・スピリットの未来が見える〜」》! 今回のステージは休憩をはさんで,たっぷり2時間の長丁場。「随の随まで」堪能してまいりました。

 さて,前回はオープン日のごたごたで散々だった「ゲイツ・セブン」。あれから約4ヶ月経つので,もう大丈夫,と思っていたら…。あれはオープン日のせいではなかった。一向に改善なし。今回もウイスキーと焼酎のオーダーに30分待ちですよ。信じられます〜。
 原因は明らかに人材難。カウンターの中には3人しかいないし,そのうちの2人は新人だし…。今回の客数は100人ぐらい。前売りの売れ行きは分かっているはずだろうに,準備していないの? 毎回こんな感じになるのなら,1ドリンク付など止めてしまえ〜。 ← これは管理人からの愛のムチです。福岡ジャズの空白期を救ってくれた「ゲイツ・セブン」には感謝しています。来月には“黒船”「ビルボードライブ福岡」が来襲する模様なので心配しているんですから…。

 愛のムチつながりで,ここからは矢野沙織のステージング評! 前回,愛のムチで「魅せるステージ」への期待を込めて辛口批評を書き綴ったのだが,この2年間で「魅せるステージ」へ進化していました。

 ビジュアル面の進化は日本国民が認めるところだが,相変わらずの棒立ちは…。でも最近「ベースにも興味がある」と公言している矢野沙織なので,エアー・ベースのパフォーマンス。うん,変化変化。
 一番の変化はMC! ツアー・コンセプトが「JAZZ回帰」ゆえ,曲の演奏前に,ジャズの歴史であったり,ジャズメンの由来であったりと,矢野沙織“先生”のジャズ講座! 共演者だけが知るエピソード満載で,勉強になりましたよ。
 ジャズの歴史に矢野沙織の“自分史”が重なり合い,結論としては「スキなものはスキ。ジャズが好きだからジャズを聴く」でいいと思う,を熱弁していました。矢野沙織の本音としては「ジャズは,貧困と差別に立ち向かう黒人たちのスピリッツなのに,私は食べることに困ったことがないし,差別されたこともないし…。昔のジャズなんて分かりっこない。今の時代のジャズを聴いて」だったのかな?

 そんな「スーパートリビア」よりも印象的だったのは,あの「グダグダ」の話し方&支離滅裂! 管理人は好きですよ。超グダグダ! もうあの熱烈な演奏とのギャップがいい! 完全に素の20歳。うちの会社でよく聞く女の子との会話だった。
 もしかして,沙織ちゃんって“天然”なのかも? あの会話のぶっ飛びようは「カワズ君の検索生活」での井上真央!( ← これ分かんないだろうなぁ )客席のみんなが“クスクス”笑っていました。ますます沙織ちゃんが好きになりました。 

 LIVE終了後は,「アイドル」らしい売り出し方! CDを買うと握手会に参加券&ポスト・カード! 後ろ髪を引かれながら,今回の同伴者=○道君と帰宅しました。嶽○君と一緒じゃなかったなら,間違いなく握手していただろうなぁ。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストについても報告しておきます。

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20070723 矢野沙織 LIVE NO.1

 行ってきました! 7/23「Gate’s 7」での《矢野沙織Tour Summer 2007 『JAZZ回帰』 〜JAZZ・スピリットの未来が見える〜」》!

 「アジアン・ビューティ」矢野沙織! 上下のスーツ? 網タイツにミニスカ! 赤のハイヒール&キラキラ・ラメのスパンコール! モデル風のプロポーションで「アジアン・ビューティ」の称号もすっかり板についてきた感じ? 本当,大人になったなぁ。「オンナ」になったなぁ。
 いやいや,そんな“ルックス目当ての”にわか矢野沙織ファンをKOしたことであろう,ストレートなメインストリーム・ジャズの雨嵐に,新称号「JAZZ QUEEN」の定着も間近と見た! やはり沙織ちゃんは“アイドル”なんかではなかったど〜!?

 今回のツアー・タイトルは「JAZZ回帰」! そう。初ベストのタイトルと同じなので,新CDのプロモーションかと思いきや…。「JAZZ回帰」からの演奏は皆無(2曲)。
 今回は「ジャズの歴史を年代順に紐解き“JAZZ・スピリットの未来を見せる”LIVE」構成だったらしい。
 ジャズの未来をお見せしよう,とは凄いテーマであるが,ここは「未来のジャズ界を背負って立つ」的な,矢野沙織なりの「関白宣言」!?と受け止めよう。沙織ちゃんのその意気込み,十分ステージから伝わってきましたよっ。

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ 矢野 沙織 : Alto Saxphone
 ☆ 後藤 浩二 : Piano
 ☆ 金子 健 : Bass
 ☆ 加納 樹麻 : Drums

 アキバ系ピアノヲタ(ごめんなさい)・後藤浩二,ダンディズム・金子健,鉄仮面(ごめんさい)・加納樹麻。この実力者3人を従え,自分の音世界を構築する,弱冠20歳のバンド・リーダー!
 矢野沙織の中では年齢もキャリアも関係ないのだろう。的確に音出しを指示する姿に2年間の成長を感じました。

 今回ステージから言及(演奏)されたのは,ビリー・ホリデイレスター・ヤングチャーリー・パーカーアート・ブレイキーマイルス・デイビスクリフォード・ブラウンホレス・シルバールー・ドナルドソンキャノンボール・アダレイジャコ・パストリアスランディ・ブレッカースライド・ハンプトン…ぐらいだったかな?
 この面々は正しく「1930年代以降のジャズの黄金期=ジャズの系譜をたどる旅」でしたが,管理人の心に響いたのは,1970年代以降のジャズとして“ロック・ギターのカリスマ”ジミ・ヘンドリックスを織り込んだこと!

 まあ,ジャズの教科書的には,チャーリー・パーカー → マイルス・デイビスと来れば,次はジョン・コルトレーンでしょ? あるいはフュージョンでしょ? ところが矢野沙織は,そこでジミ・ヘンドリックスへいっちゃったわけです。はい。
 ここからは管理人なりの“深読み”ではありますが,矢野沙織の中で“刺激的なジャズ”は60年代末で終わった,ということ。ごっそり,70年〜2000年までの30年間を“ぶっ飛ばす”とは大した度胸である。
 そしてここが選曲の“ツボ”だと思ったのだが,ジミヘンの後に矢野沙織自身のレパートリーを持って来た! これぞ「JAZZ回帰」一番手を担おうと言う決意表明? 期待してますよ。「JAZZ QUEEN」さん。

 なあんて,本当は硬いことを考えるでもなく,ウイスキー&焼酎片手に拍手三昧! 拍手と言えば「何が好きか?」のMCで「音楽をやって拍手をもらうのが好き」と話していた。了解。これからも手が腫れるまで幾らでも拍手してあげますからねっ。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。

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20070315 渡辺貞夫グループ LIVE NO.2

 『Gate’s 7・オープニング・プレミアム・ライブ渡辺貞夫グループ2007』! 今回のステージは休憩をはさんで,たっぷり2時間の長丁場。「随の随まで」堪能してまいりました。

 さて,入場時のハプニング?にもめげず,肝心の座席は左ブロックの3列目の右端をGET! 整理番号129番でのこの奇跡に大興奮! 小野塚晃の真っ正面だし,ナベサダも,梶原順も至近距離でバッチリ丸見え!

 渡辺貞夫LIVEで見る(聴く)最大の楽しみは,あの“美しすぎる”音色! 渡辺貞夫LIVEに行くといつでも「アルト・サックスって最高の楽器だよなぁ」と思ってしまう。今回はソプラノ・サックスで2曲,フルートでも2曲演奏してくれましたよ。
 ただし,こう何度も通っていると段々“あのアルト”への感動が薄らいでいく…。危険である。
 もう18年前以上前の話だが,渋谷プライムでの“初体験の感動”がどうしても忘れられない。実に素敵で“ウルウル”泣きそうになった。今でも渡辺貞夫LIVEに行くと,あの時の感動を期待してしまう。相変わらず“キレイな”音色。音はスゴクいい。単に耳が肥えただけだろうか? もう一度あの感動を体験したいと願いつつも,もう二度と体験できない?
 今回もやっぱり…。これが管理人にとって超えなければならない“壁”である。
 
 さて,今回のLIVEには,これがジャズライブ初体験の「驚異の新人?」○道くんを連れて行ったのだが,嶽○くん曰く「サイドメンのソロを見つめる,渡辺貞夫のあの目が良かった」とのこと。そう。ナベサダ好みのサイドメンの熱演も聴き応え満点でした。

 管理人の“お目当て”の一人は小野塚晃。そう。今やDIMENSIONの“裏バン”キーボード・プレイヤーとしてお馴染みであろうが,渡辺貞夫グループでの演奏から入った管理人としては,DIMENSIONで聴こえてくる,小野塚晃ジャズ畑・フレーズが大好きである。
 今回はジャズ前面のピアノ演奏も多く,最前列に座っていた小野塚晃の“追っかけ?”女性ファンに負けじと応援してきました。

 その小野塚晃と同様,スタジオ系&サポート系の,納浩一石川雅春の堅実なリズム隊。この「永久サポーター?」である3者一体のリズムこそ,管理人がイメージする「ザ・渡辺貞夫グループ」特有の“ウネリ”である。
 それにしても,納浩一はなぜあそこまで“控え目”なのでしょうか? 6弦エレベなのにベース・ソロでも「地蔵ベース」健在で微動だにせず。職人技に徹していました。

 ギター梶原順パーカッションンジャセ・ニャンは初見参! 今回の“陰の主役”は梶原順LIVE全編に渡りギター・ソロが大フューチャー! ジム・ホール系の“グイグイ喰い込む”ジャズ・ギター・ヒーローでした。
 そしてンジャセ・ニャン! さすがはリチャード・ボナ繋がり! 本場アフリカの躍動的で“生命のリズム”と表現したら大袈裟でしょうか? もはや二人ともLIVEには欠かせない存在なのでしょうね。“世界のナベサダ”の人選に得心して帰ってきました。

 演奏はフュージョン寄り。近年のリチャード・ボナ色を強く感じさせる『ONE FOR YOU』中心のプログラムであったが【コール・ミー】【ランデブー】【カリフォルニア・シャワーオレンジ・エキスプレス?)】【セブンス・ハイ】といった往年のヒット曲も聴けたのがうれしい。 
 アンコールでは「静かに家路に着けるように…」と,ノー・マイクでのアルト・サックス小野塚晃の生ピアノとのデュオ! 最近噂の【カリニョーゾ】を楽しみにしていたので,ここは鳥肌もの! 絶品! もうトロトロに溶けてしまいました。ああ〜。ああ〜。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストについても報告しておきます。

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20070315 渡辺貞夫グループ LIVE NO.1

 行ってきました! 3/15「Gate’s 7」での『渡辺貞夫グループ2007』!
 やっぱりナベサダは,超一流のジャズメンにして超一流のエンターテイナー! “至福の一時”を楽しんでまいりました。

 さて,LIVE当日は「ゲイツ・セブン」のオープン日! 「ゲイツ・セブン」開店,おめでとう!
 この日が来るのをず〜っと待ち焦がれていました。「福岡ブルーノート」閉店以来,窒息寸前だった,福岡のジャズ・シーンを盛り上げるのは(豪語して)管理人の周りのジャズフュージョン・ファンと「ゲイツ・セブン」で働くあ・な・た・たちです。 ← 爆笑オンエアバトル風?
 とにもかくにも,オープン日の雰囲気にふさわしく,多くの花輪やプレス関係者と共に,この日の“真の主役”=福岡の大勢のジャズフュージョン・ファンと“福岡の新しいジャズの拠点”オープンの喜びを分かち合うことができたのは祝福でした。

 オープン日でしたので,本当は会場をくまなく歩き回りたいところでしたが,何よりの関心事はいい座席のGET!
 “こけら落とし”でのナベサダなんて,そうめったにお耳にかかることなどございません。そう。今回のチケットは発売直後にソールド・アウトのプラチナ・チケット! 入手困難を極めるなか FM福岡関係者 よりチケットを回して頂けました(しかも格安料金にて)。大感謝です。
 「渡辺貞夫グループ」のことだから,きっと大サービスするんだろうなぁ。期待で胸を高鳴らせながらの会場入りです。

 すると…。ガーン。何と入場は列に並んだ順ではなく,購入チケットの整理番号順。こんなのありかよ〜。早急に改善しないと客にソッポ向かれちゃう? いやいや「福岡ブルーノート」閉店後の苦しみを考えたら,これぐらいなんの…。

 「ゲイツ・セブン」のキャパは最大200名前後の可動式と見た。今回はテーブルなしの“大入り仕様”? 恐らく客数に応じてレイアウトを変えるのでは?
 ステージ後方のバー・カウンターが“目玉”であろうが,いかんせんオープン日。手際が悪すぎる。あの1列での順番待ちは有り得ない。
 冗談ではなく“さばけない”バー・カウンターのおかげで,記念すべき「オープニング・プレミアム・ライブ」も15分遅れての開演となりました。早急に改善しないと客にソッポ向かれちゃう? いやいや「福岡ブルーノート」閉店後の苦しみを考えたら,これぐらいなんのそのPART供帖

 貞夫さんのMCの中で「お祝いの言葉」が添えられただけで,オープニング式典などは一切なし。“世界のナベサダ”の生音が花束代わりだったのですね? ← 最後の小言です。もっと真面目にサービス業に取り組んでほしいです。

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ 渡辺 貞夫 : アルト・サックス,ソプラノ・サックス,フルート
 ☆ 小野塚 晃 : ピアノ,キーボード,パーカッション
 ☆ 梶原 順 : ギター
 ☆ 納 浩一 : ベース
 ☆ 石川 雅春 : ドラム
 ☆ ンジャセ・ニャン : パーカッション

 「渡辺貞夫グループ」としては“お馴染み”の顔ぶれ。老舗グループゆえ音の安定感は保証済み。それでウイスキー片手に“2007年版”の音楽的変化を“かぶりついて”見て聴いてきました。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。

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20050518-2 チック・コリア・エレクトリック・バンド LIVE NO.2

 『チック・コリア・エレクトリック・バンド』2nd! 2日目の今夜は総評です。

 今回,これ程チック・コリアにハマッタ一因に座席の良さがありました。「BN」に行ったことがある人ならピンとくるでしょうが…。やった! 最前・ど真ん中のブロック。21時30分開演予定なのに20時から並んでGETしました!

 「FUKUOKA BN」に行ったのは今回が三回目ですが(改装前の「BN Tokyo」にも一回行きましたよ。エッヘン)2ndは初体験。2ndがいいね。なぜって? ほら1stの音が漏れて聞こえてくるじゃないですか。それが期待を高めるんだよね。
 ただ2nd特有の問題も。そう。終電切れ。深夜バスで帰宅したんです。でもこれには裏事情があって次回はたぶん問題なし。覚えてろよ。○野くん。

 おっとっと,話を戻そう。ほんの目の前にチック・コリアが,フランク・ギャンバレが,エリック・マリエンサルがいるんです。“星の王子様”になった気分でした。
 彼らの息遣いが聴こえてくる。それだけで大満足でした。だって同じステージを見たとしても最前と最後尾では得られるものに違いが…。あっ,なんか自慢話ですみません。でもでも,この感動を語らずにはいられないんですから…。

 さて,LIVE評です。曲については『TO THE STARS』のCD批評に譲るとして,ここでは全体的な総括を…。

 「BN」のキャッチ・コピーはこうだ。「伝説のハイパー・エレクトリック・プロジェクトが奇跡のリユニオン!」「伝説になることを拒み,銀河浪漫の時を越えてやって来る」。正にそうだった!

 やはりジャズはいい。本物は違う。『TO THE STARS』を予習してLIVEに臨んだのだが,恐らく,全く影響なしのジャム・セッション!
 今回の福岡公演がジャパン・ツアーの最終公演地,そう,バンド自体はきっちりと出来上がっていたことと思う。
 しかし彼らの演奏には,その時感じるアドリブの余地が残されている。自由度や遊びがあると言えば良いのだろうか。

 後半の「GOT A MATCH?」がそうだった。チック・コリアデイヴ・ウェックルインタープレイ。あれは完全に二人だけの時間だった。メンバー全員が楽しんでプレイしている。それが見ている私たちにまで伝わってきたのである。
 ちょっと小太りのチック・コリアも,あのフランク・ギャンバレさえもカッコイイ。『TO THE STARS』だけに,君こそ“STAR”だ! いや,おそまつ。

 アンコールは「SPAIN」1曲。盛り上がるための仕掛けがワンサカ。チック・コリアに誘われて,会場一体となってのコール&レスポンスの大合唱!
 超気持ちいい。ミーハーな管理人としては,締めに,生「SPAIN」で大満足! 長めのサビの連発だったから,今でも頭の中で「SPAIN」が鳴っています。チック・コリア,もう最高!!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,アンコールのセットリストを報告しておきます。

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20050518-2 チック・コリア・エレクトリック・バンド LIVE NO.1

 行ってきました! 5/18「FUKUOKA Blue Note」の『チック・コリア・エレクトリック・バンド』2nd!

 もう「ありえねぇ〜」の大連発! 完全にノックアウトされて帰ってきました。いやぁ,正直,期待以上のLIVEで高額なチケット代もお安く感じました。えぇ。(といっても,管理人は12,000円→5,000円でしたけど。割引事情の裏話はおいおいと)。
 初めて見ましたが,チック・コリアいいですね。どっぷりとハマッテしまいそう。(CD買い足したし,もう手遅れかも)。
 ほんの2ヶ月前に『マーカス・ミラー』のスーパーバンドを見たばかりだというのに,あのマーカス・バンドのスーパーテクが「ふ〜ん,普通」と思えてしまう程,「ありえねぇ〜」のオンパレード!
 自分にはチック節の方が合っているんだなぁ,と再確認できた夜でした。

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ チック・コリア : Keybord/Piano
 ☆ リック・フィエラブラッチ : Bass
 ☆ デイヴ・ウェックル : Drums
 ☆ フランク・ギャンバレ : Guitar
 ☆ エリック・マリエンサル : Saxophone

 今回の『チック・コリア・エレクトリック・バンド』ジャパン・ツアーは,新作『TO THE STARS』のプロモーションゆえ,ほぼレコーディング・メンバーが揃っている。ほぼね。今回のツアーにレコーディング・メンバーとしてはただ一人,ベースジョン・パティトゥッチが不参加。
 “復活”エレクトリック・バンドの売りの一つは,活動休止前のオリジナル・メンバーでの再結成にあった。そういう意味でもジョンの不参加は残念でならないが,そこはジャズ・ジャイアントのチック・コリアのこと,しっかり期待の新星を連れてきてくれました。

 リック・フィエラブラッチ。ステージの立ち位置があわや裏方? 一人だけ奥まった場所にいた彼がいい。
 リック・フィエラブラッチの存在を例えるなら,ビクター・ベイリーかな? ビクター・ベイリーとは,あのジャコ・パストリアスの後釜として「ウェザー・リポート」へ加入した実力派ベーシスト。しかし,いかんせんジャコ・パストリアスの後釜,加入当初は機会あるごとに比較され,評判もいまいち。
 だがビクター・ベイリーの評価は「ウェザー・リポート」のCDリリースが増えると共に上昇していった。それもそのはず,ジャコ・パストリアスビクター・ベイリーは同じ系譜に属するベーシストではないからである。

 皆さんはラーメン好きですか? 同じラーメンでも豚骨と豚骨なら比較もできるが,豚骨と塩,みそとしょうゆでは単純に比較などできないでしょ?
 同じようにジョンリックも持ち味が違う。誰もリックジョンと同じ演奏を求めているわけではない。もちろんチック・コリアも他のメンバーもそうであろう。だからこそ管理人もリックの演奏を心から楽しめた。期待の新星に拍手である。

 キーボードチック・コリア。言うまでもなく今回の主役です。やはり目立ってましたね。
 演奏はもちろん超一流でしたが,パフォーマンスが良かった。演奏だけならCD聴き込めば十分! やはりLIVEには何らかのハプニングが付きものでないと…。ですよねっ。ジャズ批評家の池上さん。
 オープニングのカエル? アヒル? YAMAHAのショルダー。「SPAIN」でのお約束:コール&レスポンス。「PORT VIEW」でのお遊び?(LIVE見ていない人にはさっぱり伝わらないだろうな−)。MCも上手だっし…。うん。どれをとってもチック・コリアは超一流のエンターテイナーでした。

 さて,もう一人の主役。一緒に行った神○くんの言葉を借りれば「今宵の主役」はドラムデイヴ・ウェックル。正にこの人!
 開演前にあのドラムセットを見て「これ全部をまさか一曲で使用しないよね?」。こんな会話をしたことが恥ずかしくなりました。
 使い古された表現ですが“十手観音”のごときプレイは迫力満点。ただ呆然。開いた口がふさがらない。
 う〜ん。管理人の文章力ではふさわしくコメントできません。とにかく,一度見てみて聴いてみて!

 フロントの2人,ギターフランク・ギャンバレサックスエリック・マリエンサルもごきげんのプレイを聴かせてくれました。
 フランク・ギャンバレは4曲目でアコースティック?(ナイロン?)ギターを披露してくれましたし,エリック・マリエンサルアルトソプラノの味の違いを聴かせてくれました。
 エリックはステージングも良かったね。出るときは出る! 下がるときは下がる! 自分のパート以外でもタテノリ?でステージを盛り上げていたし。参考にしろよ。「ヤ○サ○リ」。
 この2人はビジュアル面で好対照だったかも。昔のCDジャケットを見る限り,エリックはあまり変わらないのにフランクは…。
 いや,これ以上は恐ろしくて書けません。皆さんもCDジャケットを見比べてみてくださいね。以上!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ本編のセットリストを報告しておきます。

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20050502-1 矢野沙織 LIVE NO.2

 LIVEの楽しみの一つはステージング! 今回は矢野沙織のビジュアル面,パフォーマンス面について触れてみます。

 まずビジュアル面。正直面食らった! でかい!(矢野さん,矢野沙織ファンの皆さん,気にされていたら誠にすみません)。
 まだまだ幼い“沙織ちゃん”,と勝手にジャケットだけでイメージしていたこちらの思い違いでした。
 18歳といえばもう立派な大人なんですね。中には丸の内OLとして働いている人もいるのかも…。本当,これらからはCDの聴き方が変わるくらいビックリしました!
 最初は「これが16歳?」と信じられなかったのに,いつしか「よちよち,よく頑張ってるね」という感じで応援してきた自分がとても恥ずかしくなりました。だからあんな深い音色を出せるのか? 妙に納得です。

 続いてパフォーマンスですが…。ここが唯一の不満。
 サックスに限らずリズム隊以外のフロントマンには,必ず手待ちの空き時間がやって来る。今回のステージでもサイドメンの長いソロが随所にフューチャーされていた。
 さて,問題はこの時間の矢野沙織の振る舞いである。聴衆と一緒にソロに耳を傾けるわけでもなく,かといって隣りで踊るわけでもビートをとるわけでもなく…。
 ただの棒立ちだったのである。これはいかん。

 もちろんLIVEの楽しみ方は人それぞれである。ただただ「良い音楽を聴かせてくれればそれで満足」という人も多いかもしれない。しかしそれならCDを繰り返し聴き込めばいいと思う。
 誤解があっては困るので補足しておくが,この意見は100%音楽目当てでLIVEに来る人を排除するものでは決してない。ここで言いたいのはCDの聴き方についてである。

 みなさんにも“お気に入りのCDを聴き飽きるまで聴いた”という経験があることだろう。しかしそれでも懲りずにそのCDを聴いてみる。するとどうだろう。“もう聴き飽きた,すっかりフレーズも覚えてしまった”と思っていたはずなのに,必ず何か新しい発見がある。
 体調のせい? 時間帯の違い? オーディオ・システムをいじってみたから? 理由はどうあれ“以前とは必ず違う印象を受ける”。そう。CDを聴く意義はここにある!

 ついでながら,そのような経験をしたことがないという人にジャズは向いていないと思う。無理してジャズを聴いているのでは? 背伸びせずにロックやポップスを楽しめれば十分なことと思う。本音トークで申し訳ない。

 さて,そういうことで管理人は,CDではどうあがいても決して見ることなどできない,パフォーマンスを楽しみにLIVEへ出かけている。
 今まで見てきたサックス奏者はみなエンターテイナーだった。おかげで彼らのCDをじっくりと聴き直す時,LIVEでの演奏シーンが浮かんでくる。雑誌を読んでも同じ。「あぁ,あの人ならそう語るかもしれない」。そう共感できるのである。ジャズの楽しみ倍増なのである。

 そこで管理人から矢野沙織への勝手な提言。まだ若いから? それとも照れくさいの? でも矢野さんのパフォーマンス目当てに会場へ足を運んでいる熱心なファンも大勢いるんです。ステージ上では自分のパート以外でも注目されていることを忘れないでいてください。
 これからその部分だけ勉強してくださったら,次は聴衆の反応に合わせて演奏を変化させられる,もうワンランク上のジャズ・ウーマンになれることと思います。

 以上,好き勝手なLIVE評です。沙織ちゃん,矢野沙織ファンの皆さん,後半の苦言を,名もない1ファンからの愛のムチだと受けとめ,どうぞお許しください。
 管理人はこれからも『矢野沙織』を大・大応援していきます!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

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20050502-1 矢野沙織 LIVE NO.1

 行ってきました! 5/2「FUKUOKA Blue Note」の『矢野沙織SAKURA STAMP」ツアー』1st!

 矢野沙織,やるなぁ! 期待通りのLIVEで高額なチケット代もお安く感じました。えぇ。(といっても,管理人は6,300円→2,000円でしたけど。割引事情の裏話はおいおいと)。
 今回の座席はステージ中央・右端の最前。ジミー・コブの目の前でした。ドラムの大音量に矢野今泉の音がかき消された感もありましたが,そこは心地よいドラミング。逆に気持ちよく盛り上げられちゃいました。

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ 矢野 沙織 : Alto Saxphone
 ☆ 今泉 正明 : Piano
 ☆ 増原 巌 : Bass
 ☆ ジミー・コブ : Drums

 今回の「SAKURA STAMP」ツアーは矢野沙織の新作プロモーションでしたが,レコーディング・メンバーはNY在住ゆえ不参加。しかし今の矢野沙織をサポートできる素晴らしいジャズメンが集っていました。
 矢野のファースト・アルバムにも参加したピアノ今泉正明。若手ベーシスト増原巌。そして円熟のリズムを創り出すジミー・コブおじさん。各人のソロも輝いていました。

 「BN」のキャッチ・コピーはこうだ。「天才プレイヤー現わる! ジャズ界期待のサックス奏者初登場!」。正にそうだった!

 矢野沙織について言えば,いい音出してた! メインストリーム・ジャズを志す姿勢に感激した!
 もちろんまだまだ成長途上の“沙織ちゃん”だから,時折,音にばらつきがあるのはご愛敬。そんなことよりも,あの若さでパーカー・フレーズと向き合う姿にまず感動! 本当に私はパーカーが好きなんだ,というメッセージが音を通して伝わってきた。
 それでいてジャズ特有の難解さ,泥臭さを忘れさせる軽やかさと清新さ。このあたりは“18歳”ゆえの特権でしょう。
 あのステージ上での音は,良い意味で2・3年後には出せない音だと思う。矢野沙織の今の音を聴けたことがたまらなくうれしい! そう感じさせる好演でした。

 選曲もよかった。「報道ステーション」で矢野沙織を知った“にわか矢野ファン”にとっては「OPEN MIND」が演奏されず,肩すかしを食わされたのかもしれない。
 しかしこちとらデビューからの“矢野の追っかけ”としては「CONFIRMATION」をアンコールに持ってくる“心憎い演出”に大満足なのである! 特に後半通しの3曲! 完全なハード・バップは圧巻! 次回はステージング編!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。

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20050314-1 マーカス・ミラー LIVE NO.2

 マーカス・ミラー,いかす! 2日目の今夜は“大将”マーカスの“天才ぶり”についてレポートいたします!

 公演前の「BN」のキャッチ・コピーは「現代最高峰のスーパー・ベーシスト! 登場!」。正にそうだった!
 全編でベースがリードを取って曲が始まる。ベース・ソロがフューチャーされる。素晴らしい。確かにマーカス・ミラーベース・プレイヤーとして最高の位置にいる。間違いない!
 しかし,この評価はマーカス・ミラーを言い表わすには“当たらずとも遠からず”かな? 管理人的には「現代最高峰のスーパー・プロデューサー! 登場!」。うん。これ大正解!

 元々マーカス・ミラーマイルス・デイビスのもとでブレイクしたとはいえ,ジャマイカ・ボーイズの例から明らかなように,デビュー当初からジャズフュージョンの枠を越えていた。
 今回のステージでそのことを痛感した。例えば1,2,4,6のアップ・ナンバーでのプレイ。マーカス・ミラーベースとメンバーからなるリフ回しにソロ回し。
 もちろんマーカス・ミラーの超絶テクが冴えまくっていましたが,そこにはマーカス・ミラーなりの計算が見て取れた。それこそ“アレンジャー”マーカス・ミラーの仕事。ワッと行っているようで,どこかクール。そう。マーカス・ミラーが他のメンバーの良さをリードしていた。
 様々な楽器のマルチ・プレイヤーであるマーカス・ミラーだからできる離れ業。お見事でした。やはりマーカス・ミラーこそ“天才”という称号を受けるにふさわしい。

 さて,近年のマーカス・ミラーファンク指向についてですが,これも2,3,6のカバー曲から明らか。原曲は聴いたことがなかったので,後日マーカスCDと聴き比べてみましたが,アレンジが効いている。LIVEでは大盛り上がり大会と化していたので,てっきりそんな感じかと思っていましたが…。あんなにノリノリの曲じゃなかったんだ〜。個人的には,なぜもっとジャズ風のアプローチをかけてくれないの? ジャズフュージョンの世界に帰っておいで〜,と逆に不満が募りましたけど…。

 アンコールは「RUN FOR COVER」を“ちょこっと”交えた「SILVER RAIN」1曲! といっても曲の後半は,メンバー紹介を兼ねたベース・ソロ三昧!
 ミーハーな管理人としては「RUN FOR COVER」の“さわり”だけでも聴けてうれしいかった〜。いや,やはり“さわり”だけでは,逆にフラストレーションが溜まる。やっぱりマーカス・ミラーは“じらしの天才”でした。

 ファンはもっともっとマーカス・ミラーベース・プレイを聴きたいと思っている。そのことをマーカスもとっくに肌で感じている。
 しかしマーカス・ミラーは決してやらない。スーパーテクをちょい見せする“チラリズム”。それでファンはますます喰らいついてくる。この繰り返し。
 ちょうどいいところで,はいここまでよ,では“おあずけを喰らった犬”のように,消化不良でフラストレーションが溜まってしまいます。フレットレス・ベースも聴けなかったし…。
 あ〜あ,やっぱり翌日のLIVEにも行くべきだった。2回は見ないと決して満足できないLIVE。くそ〜。
 次回こそ“スーパー・ベーシスト”としてのマーカス・ミラーを堪能してみたい。そんなLIVEでした。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストについても報告しておきます。

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20050314-1 マーカス・ミラー LIVE NO.1

 行ってきました! 3/14「FUKUOKA Blue Note」の『マーカス・ミラー』1st!

 マーカス・ミラー,いかす! 期待通りのLIVEで高額なチケット代(10,000円)も元を取ったのでお安く感じました。えぇ。
 今回の座席はステージ右,チョー奥の禁煙席で視界不良。超満員の上,開演30分前の到着ではしょうがない。「FUKUOKA BN」に行ったのは今回が初めて。ちょっと狭いかな〜。やはり同じ値段払うのなら最前で見たい。次回のために学習してまいりました。

 さて,まずは恒例のメンバー紹介から…

 ★ マーカス・ミラー : Bass
 ☆ プージー・ベル : Drums
 ☆ ディーン・ブラウン : Guitar
 ☆ ボビー・スパークス : Keyboards
 ☆ マイケル‘パチェス’スチュワート : Trumpet
 ☆ カーク・ウェーラム : Sax
 ☆ モーシャン・ワーカー : DJ

 どうですか,このビッグなメンバー! この名前を見ただけで,通な読者の皆さんは,どんなLIVEだったのか容易に想像できるはず?
 FUNKYJAZZYな,フュージョンの枠を越えたステージ!
 今回のジャパン・ツアーは,マーカス・ミラーの新作『SILVER RAIN』のプロモーション。新作中心の選曲でしたが,ほとんどの曲でメンバーのソロ回しがフューチャーされており,CDとは一味違ったテイストを堪能できました! 1日目の今夜は,ツアー・メンバーの熱演についてレポートします。

 マイケル‘パチェス’スチュワートマイルス・デイビスを心から敬愛する生粋のトランペッター。やはりトランペットは迫力あるなー。出番は少なくとも,マイケル‘パチェス’スチュワートトランペットはインパクト有! もっとソロを聴いていたいと思わせるごきげんなプレイでした。曲によってはEWIも吹いてくれましたよ。

 次にギターディーン・ブラウン! この人,実は熱いんだ〜。
 「PANTHER」でのギター・ソロ! キック・アタック・ダンスのパフォーマンスは最高でした。

 ドラムプージー・ベルについては,ちょうど管理人の座席からは死角にあたり,演奏中のお姿を拝見することができずじまい。でも“よそから”聞こえてくるドラミングは,正にプージー・ベルの音でした。

 この‘パチェス’スチュワートディーン・ブラウンプージー・ベルの3人は,もう10年以上マーカス・バンドでプレイしており,息もピッタリ,顔なじみ。彼らが“黒子”に徹することで,このバンドの“バンドとしての音”が作り上げられていました。
 もちろん彼らはNYの“売れっ子”スタジオ・ミュージシャン。前に出されれば,それはそれは素晴らしいソロを取る。
 しかし彼らは“ソロイスト”である前にプロである。自分がマーカス・ミラーに何を求められているかを完全に理解している。いや,微妙に違うかな? 彼らのステージングを見ていると,仕事を忘れて,心からマーカス・ミラーの音楽を愛し尊敬している感じ!
 共にステージでプレイできる喜びで満ちていた。そう。彼らこそマーカス・ミラーの大ファン! 管理人には,自分に求められる以上のサポートを行なっているように見受けられました。

 残る,ボビー・スパークスカーク・ウェーラムモーシャン・ワーカーは,管理人の初見参!

 DJモーシャン・ワーカーは,一人でオープニング・アクトを務めていました。マーカス・ミラーバス・クラリネットに持ち替えた時にはベースも弾いていた。そういう意味でLIVEには不可欠な人材なのでしょう。本職のDJもバシバシキマッテイタ。カッコヨカッタ。
 一方,キーボードボビー・スパークスは全く目立たずコメントできません。単なるバック・バンドの一員という印象が残念です。

 最後にカーク・ウェーラムカーク・ウェーラムはさすがだった。ソロでもバリバリの彼だけに,マーカス・ミラーも多くの時間を分け与えていました。
 他のメンバーには語弊があるかもしれませんが,今回のLIVEで堂々とマーカス・ミラーと張り合えていたのは,唯一カーク・ウェーラムだけだったのでは? カーク・ウェーラムテナー・ソロを聴けただけでも10,000円の価値があった。光ってました!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。

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