RE:TRIX-1 盤石を誇っていたTRIXであったが,バタバタとギターキーボードがメンバー・チェンジ。一体TRIXに何が起きたのだろうか?

← TRIXはイマイチ愛されていないのか? カシオペアでのJIMSAKUの脱退とスクェアでの本田雅人の脱退は,あれから20年経った今でも酒の話題に上るっちゅうのに。平井武士の脱退の時はそれなりの波風が立ったが,今回の窪田宏の脱退はどうだろう。それも直近の3作で2作もメンバー・チェンジする異常事態だというのに管理人の周りのTRIXファンの無関心ぶりにちょっぴり気落ちしてしまいました。

 そんなバンドの危機を救うべく熊谷徳明「起死回生」の1枚が『RE:TRIX』。第一期TRIXの名曲を新メンバーで焼き直し〜。
 「新生TRIXはこんなになりました」的なセルフカヴァー・アルバムが『RE:TRIX』。前作『DELUXE』から半年後のリリースゆえに,管理人的には熊谷徳明の危機管理能力の高さを感じた1枚という印象である。

 個人的にセルフカヴァーは鬼門となっている。T−スクェアの『宝曲』〜『夢曲』〜『虹曲』の3連発で,カシオペアの『ASIAN DREAMER』の悪夢から解放されつつある管理人であるが,それでも若干,アルバムを手にすることを躊躇してしまった。アマゾンで発売前から安売りされていたからフラゲした。ただそれだけのこと。

 …でっ『RE:TRIX』。第一声は,安心した&ほっとした,である。つまりアレンジが激変しなかったのが良かった。
 個人的にセルフカヴァーの評価軸が,安心して聴けるかどうか,なのが我ながら淋しいと思うのだが致し方ない。それくらいに『ASIAN DREAMER』がトラウマになったということ。その『ASIAN DREAMER』には尚更!熊谷徳明が参加していたという事実有。

 それで気を許して聴き込み始めた『RE:TRIX』。読者の皆さんが本当に知りたい部分での管理人の本音を書く。
 今度は今度で全くアレンジが変化していない。これではメンバー・チェンジの身も蓋もないというものだ。だから『RE:TRIX』は駄盤である。

 メンバー・チェンジしても同じということは機械が演奏していることと同じだし,それだとカラオケと同じだし…。
 到底,これ以上聴き込む気など起きやしない。タンスの肥やし行きであった。

 熊谷徳明も流石にこれではマズイと考えたのか?ラストの【SMILE.〜GENTLE SUMMER VER.〜】だけは“やっつけ仕事的ながら”ボサノヴァ調にリアレンジされていてお見事! こんなセルフカヴァーなら大歓迎!って,ファン心理も女心と似ているのかも?

RE:TRIX-2 管理人の結論。『RE:TRIX批評

 無理矢理『RE:TRIX』とオリジナル・バージョンとの違いを書くとすると,ソロ・パートでのアドリブが違うこと。でもそれって「LIVEで毎晩同じ演奏はしない」くらいの些細な違い。

 熊ちゃん。セルフカヴァーの『RE:TRIX』を出す意味は,批判を早期に封じ込めるタイミング以外の何かがあったのですか?

  CD
  01. Recollection
  02. FIRE
  03. Double Up
  04. Christmas Flower
  05. サムライ
  06. puma
  07. Malaga
  08. Good Luck!!
  09. Jungle Circuit
  10. Passion
  11. 敦煌
  12. Smile.〜gentle summer ver.〜

  DVD
  01. Tears In The Universe
  02. Synchronizer
  03. 春爛漫

(キングレコード/KING RECORD 2013年発売/KIZC-207/8)
★【初回限定盤】ボーナスDVD付 2枚組

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