SECRET LOVE-1 2002年リリースの『DEAR OLD STOCKHOLM』以来なので,5年振りにエディ・ヒギンズCDを買ってしまった。( ← ウソです。本当はその1年後ぐらいに2割引きになった頃に買いました )。

 一度は「エディ・ヒギンズは過去作だけで十分だな」なあんて思っていたはずなのに「ロマンス4部作」の触れ込みには我慢できず,やっぱり新緑を買ってしまった。

 手に取ったのは「ロマンス4部作」の3作目『SECRET LOVE』(以下『秘密の恋』)。1作目の『素敵なロマンス』ではなく2作目の『恋に過ごせし宵』でもなく『秘密の恋』を選択した理由は単純に【ラウンド・ミッドナイト】を聴いてみたい一心であった。
 ロマンスとは対極にある【ラウンド・ミッドナイト】がロマンスする演奏ってどんなものか? 読者の皆さんも怖いもの見たさで?ちょっと惹かれてしまいませんか?

 思うにエディ・ヒギンズという“ジャズ・ピアニスト”はいつだって【ロマンティックが止まらない】( by C-C-B )!
 エディ・ヒギンズの場合は「ロマンス4部作」だけではなく,リーダー・アルバムの全てがロマンスしている。ゆえに暗い哀愁ナンバーにこそ逆に愛着を覚えてしまうもの?

 やったね。エディ・ヒギンズさん。【ラウンド・ミッドナイト】がロマンスしている。肩の凝らないロマンティシズムが漂う【ラウンド・ミッドナイト】である。
 甘すぎない楽曲に,塩味がピリリと効いた「情熱的なオトナ」の【ラウンド・ミッドナイト】がロマンスしている。とってもロジカルなのに耳に優しく広がっていく。快感である。

SECRET LOVE-2 他の11曲のロマンティック・スタンダードも安定の「ヒギンズ節」が中々良い演奏だと思う反面,個人的にはどうしても今までの思い入れが強かっただけに(『DEAR OLD STOCKHOLM』は名演集だったにも関わらず)アンチ商業主義の気持ちが優勢になってしまうため,以前のようにピュアな?気持ちでエディ・ヒギンズを聴くのは難しかった。そのことを再確認できただけでも『秘密の恋』を買って良かったと思っている。

  01. Secret Love
  02. Ghost Of A Chance
  03. Star Eyes
  04. Round Midnight
  05. East Of The Sun
  06. Always
  07. Blue And Sentimental
  08. I Let A Song Go Out Of My Heart
  09. But Beautiful
  10. Cheek To Cheek
  11. But Not For Me
  12. Avalon

(ヴィーナス/VENUS 2007年発売/TKCV-35409)
(ライナーノーツ/皸羶成)

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