KK JAM II-1 「KK JAM」の2ndKK JAM 』を聴いて感じるのは,窪田宏キーボードの充実ぶりである。

 「KK JAM」とは,窪田宏メロディー勝田一樹と分け合い,リズムを石川雅春と分け合い,それ以外の音は全て窪田宏キーボードで演奏する“GROOVEトリオ”だということ。

 「KK JAM」の全ての要素に首を突っ込む(手と足を突っ込む)窪田宏が「一切のギミックを排したGROOVYオルガン」を演奏している。エレクトーンの延長線上には,こんなにも凄い音楽が待ち受けていたのだった。凄いぞ,窪田宏〜!

 さて『KK JAM 』を今度は勝田一樹の視点から見つめてみれば「これって,初期“超絶技巧”夜明け前なDIMENSION」の再演では?と思ってしまうのだから面白い。
 『KK JAM』にはなかったメロディアスな【KOOL TIME】【STREAM LINE】なんかは『SECOND DIMENSION』とか『THIRD DIMENSION』辺りの香りがプンプン。← ここに石川雅春の存在価値があると言ったら失礼なのですが…。

 実は勝田一樹のファンとしては「JAFROSAX」と「KK JAM」の位置付けと言うか棲み分けと言うか,2つのプロジェクトが被って聴こえて,明確な違いが分からなかった。
 だから「KK JAM」の立ち上げは,いつものダンス系,クラブ系の病気が発症したとしか思えていなかった。

KK JAM II-1 2ndKK JAM 』を聴いてみて,やっと「JAFROSAX」と「KK JAM」が区別できた思いがする。
 どちらのプロジェクトも共通してクラブ・ジャズを演奏しているに違いはないが「JAFROSAX」とは「JAZZTRONIK」方面の「クラブ・ジャズのポップス化」にあるとすれば(つまりはもっとメジャーに!)「KK JAM」の方は「クラブ・ジャズの文脈におけるセッションの意義」にあるのだと思う(つまりはもっとマイナーに!)。

 『KK JAM 』を聴いてみて「勝田一樹はこうでなくっちゃ!」と一人合点がいった今日この頃である。

  01. Funky D Town
  02. Kool Tune
  03. The Joker
  04. Stream Line
  05. Summertime
  06. Side Slip
  07. Trans Fuse
  08. High Spirits

(ヒヨレコード/HIYO RECORDS 2008年発売/XQBD-1006)
(ライナーノーツ/櫻井隆章)

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