OUKARANMAN-1 渡辺香津美が自慢の「MOBOバンド」を組んで,人生を謳歌(桜花)していた頃のライブ盤が『OUKARANMAN』(以下『桜花爛漫』)である。

 とにかく凄い「大宴会」である。『桜花爛漫』に『MOBO』や『MOBO倶楽部』のようなスリリングな演奏を期待してはならない。この雰囲気は「セッション大会」と言う名の「飲み会」なのだ。

 『桜花爛漫』と題された「飲み会」の参加者は,ギター渡辺香津美ベースグレッグ・リー渡辺建ドラム村上“ポンタ”秀一青山純れいち横沢龍太郎ドラムパーカッション仙波清彦キーボードヴォーカル橋本一子アルトサックスソプラニーニョ沢村満アルトサックス坂田明梅津和時テナーサックス片山広明トロンボーン向井滋春の計14名。

 14名の「音の呑み比べ」は「利き酒」なのか? 入り乱れたり分離しては,新しいジャズフュージョンの味を創造する実験の「お祭り」である(実際にステージ上には5台のドラムを支えるために櫓が組まれたそうである)。

 観客席はステージ上で咲き乱れる「満開の音桜」を見て&聴いて,最高の乱痴気騒ぎが行なわれたことであろうと予想する。こんなライブを聴かせられたら「踊らにゃソンソン〜」!

OUKARANMAN-2 …というわけで,自宅のオーディオ・ルームで,踊り狂うわけでもなく,静かにタテノリとヨコノリを堪能している管理人も早めに「お開き」。
 以下は管理人が『桜花爛漫』の打ち上げ会場で語ったであろうツイン・ベース談義…。

 スタジオ録音では違いが分からず,ただ分厚いベース・ラインに“喰いついた”だけの管理人だったが,ライブ録音を聴いてやっとツイン・ベースの意味が分かった〜。
 グレッグ・リーがフレッテッドで“リズムカル”なベース渡辺建がフレットレスで“メロディアス”なベース。全くタイプの異なるベーシストを自由自在に“ハベラカス”渡辺香津美の快感たるやMAXMAX〜!

 ただし一連の「MOBOプロジェクト」の中では,出来が散漫(爛漫)すぎ。渡辺香津美のアグレッシブを語るなら「MOBO」に限る。

  01. INTRODUCTION
  02. AMERICAN SHORT HAIR
  03. Σ
  04. 危険がいっぱい
  05. GOOD VIBRATION
  06. 遠州つばめ返し
  07. UNICORN
  08. 上海
  09. 風連

(ポリドール/DOMO 1985年発売/UCCJ-4115)
(☆SHM−CD仕様)
(ライナーノーツ/青木誠,石沢弘治)

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