「LIVE DIMENSIONAL−2016 〜29〜」! LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。

 「LIVE DIMENSIONAL−2016 〜29〜」のセットリストを眺めてみて『29』の新曲が,定番の人気曲に馴染んでいる,と思ってしまった。殊に【THE SECOND PLACE】から【YELLOW SUNSHINE】への“繋ぎ”がDJっぽくて,あの部分だけでもいつの日か正式に音源化してほしい,と思ってしまう。
 ズバリ,新旧入り混じることで,お互いの旨味を引き出す“スパイス”になっている。

 DIMENSIONの“リーダー”増崎孝司が『29』の曲作りについて,真面目に語るコーナーがあった。
「曲を書く時とかは歌詞がないのでイメージをまず持つんですけども。自分が年を取れば取るほど,自分が生まれ育った故郷の空とかを考えますね。それが結構反映されたかなぁと。澄んでいるんだけども,ちょっとこう靄がかかった部分があったりとか,後は海の色も所謂絵で見るような青ではなくて,ちょっとグリーンっぽいとか。本当にいいところを取った感じのアルバムだと思いますよ」。

 続いて『29』でも“センター”を務めた「川に挟まれた場所(中洲)が大好きな」勝田一樹が語る。
「そうですね。長崎と言えばロサンゼルスと姉妹都市ですからね。(そうなの? 姉妹都市にしておきましょう。西同士だから)。
増崎さんのギターは目をつぶって聴くとね,ロサンゼルスに今いるのかな。そんな気がしますけどね」。
「やはりDIMENSIONは毎回そうなんですけども,作品のハイライトの部分には必らず彼のギターがあるんですよ(昨日思いついたフレーズとのこと)。冗談抜きに,今回もだから一番いい所は増崎さんのギターでビシッと押さえていただいてね。誠に痛み入ります」。

 続いて『29』を「悪魔新聞」という真っ黒な譜面を駆使して“全曲アレンジし,プロデュースをし,監修をし,カツオが散らかした所を拾ってキレイにした”小野塚晃が語る。
「今マエストロから話があったように,故郷のね,景色を思い浮かぶ,と言いましたよね。マエストロが島原半島の空の色はこんな色,というのを僕が具体的に形にする役ですから,島原の空と海。ねっ。いろいろ細かいところ試行錯誤するんですよ。島原っぽい音色あるかな? それじゃあ小浜だな。口之津だなみたいな」。

 そう。『29』とは,そしてDIMENSIONとは,増崎孝司の思い描いた楽譜のイメージを,勝田一樹が譜面から取り出して,生命の息吹きを吹きかけた最高の素材を,小野塚晃が最高の音楽センスでまとめ上げるバンドなのだ。

 だから昔の曲を演奏しても陳腐にならないし「近未来系」の新曲を演奏しても,どこか遠くで鳴るのではなく,心の故郷へと響いてくる。
 DIMENSIONの楽曲は全部が「兄弟」なのだ。早生まれの『LE MANS』でも,遅生まれの『29』でも…。

 ただし,管理人は知っている。会場にいた観客みんなも知っている。DIMENSIONは,ベースとなる「音楽の根っ子」は変わらないが,それ以外の部分で随分と進化を遂げている。
 “恒例”「ショッピング・ディメンション」が年々上手くなっている。「上達しているのが分かります。人間って凄いですね」(by 小野塚晃)。

 事実,小野塚さんは今回のレコーディングから機材を新調したそうですが,その目的とは『29』のためではなく「ショッピング・アドバイザー」のBGMのリニューアル!?
 今年から「あなたのお家のいらなくなったパーカーを下取り」の新商法が登場し,住宅ローンの返済がきついカツオに「住宅ローン抱えてたって払えるなぁ」「俺ちょっとすぐそこのキャッシング・コーナー行ってくるわ」「カローラのローン組むより安いな」「住宅ローンが後30年あっても大丈夫」と言わせてしまった!
 おお,流石はジャパネットの高田明さんの弟分。「ショッピング・ブラザー」。人呼んで「アキラーズ」。

 『29』のオリコン・アルバム・デイリーチャートは25位で「悪くない」。「今週のベスト10。第3位。ディメンションさんで〜す」。「黒柳さ〜ん(マッチ風)」。
 ジャズ・チャートは軒並み1位獲得。「特に驚かない。毎年毎年のことですけどもの。ジャズ・チャートじゃ,敵いないんじゃない。いる,誰か?」と「いろんな人を敵に回す」のMCが炸裂する。

 そんな冷や汗で汗だくのMCと涼しい顔して演奏するギャップ!なDIMENSIONの「愛情たっぷりのサイン」がこちらです。ライブ終了後に行なわれたサイン会で握手もしていただきました。

DIMENSION サイン-7

 とにもかくにも管理人は世界中の音楽ファンへ向けて声を大にしてこう叫びたい! 「DIMENSIONは世界最高峰のライブ・バンドである」!

 ただ惜しまれるべきは最後の最後。【JUNGLE DANCER】における山本真央樹のとんでもない大ミス。あれはないんじゃないの!?
 折しもマスヤンから「今日は持ち曲全曲演りますんで」宣言が出ていたんだし,お詫びにもう1曲やってほしかった〜!

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

08.HOPE
09.BLUE ROOM
10.TONES
11.LET’S TALK
12.BRIGHTNESS OF THE MORNING SUN

アンコール:
13.JUNGLE DANCER