HAPPY LIFE!-1 カシオペアのファン仲間,T−スクェアのファン仲間,DIMENSIONのファン仲間の方々に,バンド・メンバーのソロCDには余り興味がないことを告げると大抵の場合,驚かれてしまう。
 なんで?&どうして? こんなに熱心なファンの口からソロ活動には興味がないなんて,信じられない,とよく言われる。ファミリーではなかったのかと怒られたりして…。

 理由は単純! 管理人はフュージョン・バンドとしての,カシオペア・サウンドであり,T−スクェア・サウンドであり,DIMENSION・サウンドが大好きなだけ!
 そう。メンバーのソロCDは大概,敢えての,非カシオペアであり,非T−スクェアであり,非DIMENSIONである。意識的にバンド・サウンドとは変えてきている。そんなことぐらいはファンであなくてもお見通し。

 ソロCDなのだから,バンドでは出来ないことを演るのは当然だ。バンド以外の引き出しが多いことも知っている。実は管理人もフュージョン・バンドのソロ活動の黎明期。例えば,伊東たけし野呂一生ソロCDには,スクェアともカシオペアとも違う,管理人の全く知らないもう1人の伊東たけしやもう1人の野呂一生を期待したものだった。何も最初から「ソロ活動嫌い」ではなかった。

 でも,そういう経験をひとしきり通過して今だから思うことがある。過去にほぼ全員のハズレを体験してきた今だから思うことがある。
 管理人はソロ活動の第一目標としての「バンドと同じではありません」のコンセプトが好きではない。そんな自分の気持ちに気付いてしまった。だからメンバーのソロ活動には興味が持てなくなってしまった。そう自分自身を分析する。

 しか〜し,そんな管理人に興味を抱かせるメンバーが登場した。T−スクェアドラマーにして,今やメイン・コンポーザーでもある「Mr.T−SQUARE」こと坂東慧である。
 坂東慧なら,T−スクェアを離れても,管理人好みのスクェア・サウンドをソロCDでも聴かせてくれるだろう。そんな期待を抱かずにはいられない位に,坂東慧の書いたオリジナルが大好きになってしまった。

 買いましたよ。久々にフュージョン・バンド・メンバーのソロCDを買いましたよ。ファミリーである坂東慧ソロデビューCDHAPPY LIFE!』を買いましたよ。

 そんでもって1曲目の【BOUNDLESS SKY】に驚喜しましたよ。今度こそ「バンド・メンバーのソロ活動の呪縛」から解き放たれたと思いましたよ。【BOUNDLESS SKY】を聴いたところまでは…。

 ガーン。『HAPPY LIFE!』を聴き進めても,ついに【BOUNDLESS SKY】の“2匹目のドジョウ”は登場してくれなかった。あ〜あっ,坂東慧よ,お前もか〜。
 “秘蔵っ子”坂東慧をもってしてもダメだったとは…。『HAPPY LIFE!』は今後,管理人の心の大きな傷になるかもしれない…。

HAPPY LIFE!-2 ただし,上記の感想はT−スクェア坂東慧を「切り離しては考えられない」管理人の度量の狭さが招いた結果であり『HAPPY LIFE!』単体の評価は別物と心得よ。

 T−スクェアドラマーとしてのフィルターを外して,坂東慧が純粋なソロ・アーティストとしてデビューしていたなら『HAPPY LIFE!』のスーパー・ドラムソロに驚喜&乱舞したのかも? 『HAPPY LIFE!』の憂いを帯びたメロディーに「期待の新人」を感じたのかも?

 そう。『HAPPY LIFE!』のキャッチ・コピーは「27歳のマルチな才能が開花。新世代フュージョン!!」なのでした。
 「信じるか信じないかはあなた次第です」な,フュージョン・バンドメンバーのソロCDは駄盤なる都市伝説?

  01. Boundless Sky
  02. Every Moment
  03. Afterglow
  04. NANOHANA Wave
  05. Dawn Blue
  06. Melody Road
  07. Peace
  08. Walk On Air
  09. 十七年越しの約束
  10. Happy Life!

(ヴィレッジ/VILLAGE 2011年発売/VRCL-4016)
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