LIVE FROM ELARIO'S-1 「エレクトリック・バンド」が解散しても,管理人にとってチック・コリアと来れば「エレクトリック・バンド」のことであった。
 現在進行形のチック・コリアをフォローしつつも,特に『THE CHICK COREA ELEKTRICK BAND』『EYE OF THE BEHOLDER』『BENEATH THE MASK』の3枚を聴き続けていた。

 そんな折に届けられた「エレクトリック・バンド」の“アーカイブ音源”『LIVE FROM ELARIO’S』(以下『ライヴ・フロム・エラリオズ』)が,管理人の「エレクトリック・バンド」好きに「トドメ」を刺した! 心に突き刺さってきた! 決定的な大名演に,あ〜,出会えて良かった!

 もはや帰っては来ない「エレクトリック・バンド」との美しい思い出が『ライヴ・フロム・エラリオズ』の登場で,日に日に美化されていった。「エレクトリック・バンド」が神格化されていった。とにかくシビレた。とにかくカッコイイ。

 『ライヴ・フロム・エラリオズ』は,キーボードチック・コリアベースジョン・パティトゥッチドラムデイブ・ウェックルの3人による「エレクトリック・バンド」結成直後のファースト・ギグ!
 エレクトリックピアノトリオの「無限大の可能性」が音として現われた瞬間が記録された超・名盤である。

LIVE FROM ELARIO'S-2 こんなにも“エキサイティング”なチック・コリアキーボード・プレイは「エレクトリック・バンド」名義の緒作だけではなくチック・コリアの全ディスコグラフィを見渡しても,他に類を見ない。
 その全ては“驚異の新人”ジョン・パティトゥッチデイブ・ウェックル組みの“機械体操チックな”リズム隊に行き着く。

 ここまで正確なリズムで暴れまくるリズムにしてタイトなリズム隊も前例がない。大袈裟に表現すれば,ジョン・パティトゥッチは「ジャコパス以来の革命児」であり,デイブ・ウェックルは「スティーヴ・ガッド以来の革命児」であろう。

 「エレクトリック・バンド」登場以前のベーシストドラマーとは明らかに違う“傍若無人”なクオリティ!
 どこでどう突然変異してきたのか,正体不明の新人リズム隊に“刺激されまくった”チック・コリアの“高揚感”がモロに伝わってくる! “電化ピアノトリオ”が踊り狂っている!

LIVE FROM ELARIO'S-3 チック・コリアの“目の玉”が飛び出さんばかりの光景が目に映る! 額に汗して手に汗してエレクトリックピアノと格闘している! 世界一のキーボード・プレイヤーとしての自分自身と格闘している!

 そう。『ライヴ・フロム・エラリオズ』のハイライトは,チック・コリアの“悶絶”である! チック・コリアが,嬉々とした表情で嬉々とした声を発している!
 こんなにもフレッシュで生々しいキーボードでのアドリブは『RETURN TO FOREVER』以来の大事件なのである!

 『ライヴ・フロム・エラリオズ』の素晴らしさを語ろうにも,もはや擬音しか出てこない! くぅ〜! うっひょ〜! か〜っ!

PS 『ライヴ・フロム・エラリオズ』のおかげで,エレクトリックジャズがあんましだった『INSIDE OUT』も好きになりました。

  01. TWEEK
  02. A JAPANESE WALTSE
  03. GINKAKUJI (SILVER TEMPLE)
  04. MALLORCA
  05. MARIMBALA
  06. WHAT IS IT?
  07. MALAGUENA
  08. FUSION BLUES (GOT A MATCH?)

(ストレッチ・レコード/STRETCH RECORDS 1996年発売/MVCR-239)
(ライナーノーツ/チック・コリア,小川隆夫)

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