「PAT METHENY UNITY GROUP」!  LIVEレポート2日目の今夜はステージング編です。

 パット・メセニーユニティ・グループは,メンバー全員が超・腕達者! アントニオ・サンチェスベン・ウイリアムスも“完膚なきまでに”素晴らしかったのは当然として,個人的にはクリス・ポッター最強!
 サックスクラリネットフルートも,そして“ちょいギター”も含めた10種類近い楽器演奏の全てが最高に素晴らしかった! やはりパット・メセニーマイケル・ブレッカーの“後釜”に指名した常識破りの“大器”だった!

 そんなクリス・ポッターパット・メセニーに引っ張られたユニティ・グループのステージングは,ライブ本編だけで大満足の“お腹いっぱい”! 濃密な演奏の連続に圧倒されて「もうこれ以上は食べられません」状態!

 そう。「完全主義者」のパット・メセニーが自画自賛したであろう,あの本編は“ジャズというより芸術”であった。パット・メセニーの創作した“芸術の極み”を見ているようだった。
 しかしハイライトはまだまだ。当代随一の“ジャズ・ギタリスト”にして本物中の本物の“ジャズ・ギタリストパット・メセニージャズライブはまだまだ。あの完璧すぎた本編はハイライトに向けての軽いジョギング。観客の思いをアンコールの備えさせるための“前座”に過ぎなかった。
 そう。ジャズライブのハイライトはアンコールから! 本編ですでにKOされた観客を打ちのめす“伝説”のアンコール5連発(でも本当は悲しい6連発)が待っていた!

 【HAVE YOU HEARD】の余韻が残る中,アンコールの1曲目は【ARE YOU GOING WITH ME?】。キターッ!
 パット・メセニーギターシンセの上に乗っかるクリス・ポッターフルートの幽体離脱。

 頭うっとりの状態で聴いた,アンコールの2曲目はパット・メセニーのファンにとっては,た・ま・ら・な・い・夢のヒット・パレード【PHASE DANCE〜MINUANO(SIX EIGHT)〜THE SUN IN MONTREAL〜AS IT IS〜OMAHA CELEBRATION〜ANTONIA〜LAST TRAIN HOMEメドレー! それもパット・メセニーギターソロ・バージョン!
 この時ばかりは狂喜乱舞! この後に何が控えているかなど知る由もなく「このメドレーが聴ければ本望」とばかり,一人悦に入ってしまった。

 さて,ここで会場が明転。アンコールも2回あったし,と席を立った。と・こ・ろ・が・ここからが「有り得ない」! 何と3回目のアンコール開始。
 実は通路まで出ていたので大慌てで客席に引き戻す。ただし演奏中につき自分の座席には戻れずに,1F後方の空席を見つけ適当に着席。【GOOD LIFE】を楽しんで今日一番の大きな拍手を送った。「あ・り・が・と・う・メセニー,あ・り・が・と・う・ユニティ・グループ」の思いを込めて…。

 しかし,もしやメセニーには,あの拍手が再度のアンコールを要求してのものに聞こえてしまったのか? 何と4回目のアンコールとして登場。パット・メセニーから放射されるアドレナリン。
 そ・し・て・何と曲はあのチャーリー・ヘイデンとのデュエット・アルバム=『ミズーリの空高く』からの【OUR SPANISH LOVE SONG〜WALTZ FOR RUTH〜FIRST SONG(FOR RUSH)】のメドレー。加えて【AND I LOVE HER】が美しい。

 まさかの4回目のアンコールに気が動転していたところへ“チャーリー・ヘイデントリビュート”。しかもこれが泣ける大名演。しっとりと情感を込めて温かに歌い上げる。なんかパット・メセニーギターで“むせび泣き”しているような…。
 涙をこらえることなどできそうもない。だが必死にギターの音色が消え入るまで我慢する。そして「ありがたや,パット・メセニーありがたや」を意味する大きな拍手を送った。
 この会場に身を置いた幸福&この“伝説”に立ち会えた感動。パット・メセニーに祝福あれ!

 意識はすでに飛んでいた。気がついたら5回目のアンコールが始まっていた。【BREAKDEALER】である。もうこちらも開き直った。どうにでもなれ〜的な大盛り上がり。真剣に演奏など聞いていない。放心状態で“動くPMUG”を見つめるだけであった。

 管理人と妻にとっての「PAT METHENY UNITY GROUP」の東京ライブは以上で終了。目の前の奇跡的な展開に体力と気力が追いつかず,会場には(もはや大賛辞の行為ではなく)6回目のアンコールを要求する拍手が鳴り響く中退席した。
 「すみだトリフォニーホール」から見える東京スカイツリーをバックに妻と写真を撮る。その間,会場からは観客が誰も出て来ない。まさか…6回目…でもそんなバカな…。

 錦糸町駅までの帰り道で,妻に「青ボーダー買う!」と言ってみた。即刻「ダメ」の回答有。どうやらこれが妻にとっての新婚旅行ライブの感想なのだろう。はっきりとした感想は聞いていない。

PS 翌朝,パット・メセニーユニティ・グループLIVEレポートを検索してみました。6回目のアンコール曲は【SONG FOR BILBAO】だったそうです。有り得ない。無念。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストを報告しておきます。

12.BRIGHT SIZE LIFE(パット・メセニー&ベン・ウイリアムス)
13.ALL THE THINGS YOU ARE(パット・メセニー&クリス・ポッター)
14.DREAM OF THE RETURN(パット・メセニー&ジュリオ・カルマッシ)
15.(GO)GET IT(パット・メセニー&アントニオ・サンチェス)
16.HAVE YOU HEARD

アンコール 1回目:
17.ARE YOU GOING WITH ME?

アンコール 2回目:
18.PHASE DANCE〜MINUANO(SIX EIGHT)〜THE SUN IN MONTREAL〜AS IT IS〜OMAHA CELEBRATION〜ANTONIA〜LAST TRAIN HOME(BARITONE GUITAR SOLO)

アンコール 3回目:
19.GOOD LIFE

アンコール 4回目:
20.CHARLIE HADEN TRIBUTE;BEYOUND THE MISSOURI SKY MEDLEY(OUR SPANISH LOVE SONG〜WALTZ FOR RUTH〜FIRST SONG(FOR RUSH))(ACOUSTIC GUITAR SOLO)
21.AND I LOVE HER

アンコール 5回目:
22.BREAKDEALER

アンコール 6回目:
23.SONG FOR BILBAO ← ただし未調