Get Together -LIVE IN TOKYO- -1 矢野顕子上原ひろみによるピアノデュオヴォーカルライブ盤=『GET TOGETHER −LIVE IN TOKYO−』。

 一般にピアノデュエット作は,実力が拮抗した者同士の共演が多く,左・中央・右のピアノはどっちがどっち? フレーズを判別するのにエネルギーが奪われて分かり難い印象が強い。
 しかし『GET TOGETHER −LIVE IN TOKYO−』の第一印象はスッキリ! 矢野顕子上原ひろみのキャラが立っている! だからピアノの一音が面白い。一瞬で「矢野顕子×上原ひろみ」の世界に惹き込まれてしまった。

Get Together -LIVE IN TOKYO- -2 しかし,2巡目,3巡目と聴き込むうちに『GET TOGETHER −LIVE IN TOKYO−』でのピアノデュオに惹かれる理由が変化する。
 異質なのに2台が調和している。予定調和的ではなく,例えば矢野顕子が白の鍵盤を弾けば上原ひろみが黒の鍵盤を弾き分ける。2台が1台と化しているのではなく1台が2台のごとく鳴っているのだ。2台のピアノを4本の腕,20本の指が駆けずり回り1曲を弾き上げている感覚がある。実に素晴らしい。

 上原ひろみ矢野顕子をプッシュするためのデュエットであるが,いえいえどうして,矢野顕子が負けていない。上原ひろみの狙い通り,プッシュされた矢野顕子が“元祖・天才”の素顔を見せる。
 矢野顕子の想定外のリターンに上原ひろみが大喜び! キャッキャキャッキャとインプロの連続。基本,作曲家の上原ひろみジャズ・ピアニストとして立ち振る舞っていく! イェーイ,新旧・天才少女対決!

Get Together -LIVE IN TOKYO- -3 ところで,管理人にとって『GET TOGETHER −LIVE IN TOKYO−』の大収穫は矢野顕子の「あの歌い方・アレルギー」の解消にある。

 パット・メセニー・フリークの管理人にとって矢野顕子は「鬼門」であった。なぜパット・メセニーがこうも矢野顕子を評価するのか気がしれなかった。そこへきての上原ひろみ矢野顕子・偏重である。どうしよう。パット・メセニー上原ひろみコンプリートへの危機が迫っていた。

 それで『GET TOGETHER −LIVE IN TOKYO−』はCDより先にDVDを見てみることにした。矢野顕子の「あの歌い方」への衝撃を受け止めるためであった。
 【ラーメンたべたい】→ラーメンたべたい♪である。上原ひろみが歌う映像に連動したのか管理人も歌っていた。何とも気持ち良いではないかっ! ああ〜,ラーメンたべたい♪ クセのある矢野顕子“味”のラーメンたべたい

Get Together -LIVE IN TOKYO- -4 もはや矢野顕子のあの歌い方など恐れるに足らず! 一気呵成にCDを聴き通した結果,矢野顕子の「あの歌い方・アレルギー」が消えていた。それどころかゴキゲン・スキャット!?

 ヤッター,上原ひろみさん。ヤッター,パット・メセニーさん。『GET TOGETHER −LIVE IN TOKYO−』で「鬼門」を越えた管理人のコンプリートコレクションが完成しそうですよっ。

  CD
  01. CHILDREN IN THE SUMMER
  02. あんたがたアフロ (あんたがたどこさ〜アフロ・ブルー)
  03. CAPE COD CHIPS -LIVE IN TOKYO-
  04. LEAN ON ME
  05. 学べよ
  06. 月と太陽
  07. りんご祭り (DON'T SIT UNDER THE APPLE TREE〜
    リンゴの唄)

  08. ラーメンたべたい

  DVD
  01. ラーメンたべたい (ライヴ・クリップ)

(テラーク/TELARC 2011年発売/UCCT-9022)
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