AFTER HOURS 2-1 オスカー・ピーターソンへのオマージュとして制作され,日本ゴールドディスク大賞【ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー】受賞盤である,山中千尋の「佳作」『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』の続編が『AFTER HOURS 2』(以下『アフター・アワーズ2』)である。

 山中千尋の全ディスコグラフィの中で,実は一番よく聴いているのが『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』だったりする。
 管理人は“サイケな”山中千尋が大好きである。新作のニュースを聴く度に,奇人変人で趣味丸出しな『MADRIGAL』や『ABYSS』のような快演を期待してしまう。

 しかし,その一方で,いつでも自分の懐に入れておきたいと思うのは『AFTER HOURS』や『BRAVOGUE』である。しっとり感のある大人の上品さ。奇をてらわずともオリジナリティ溢れるピアノ・トリオにちーたんと管理人の未来を考えてしまう。

 さて『AFTER HOURS 2』である。聴いてビックリ。これは完璧なる『AFTER HOURS 1』の続編である。ジャズ・ピアノの難解さを見事に“骨抜きにした”リラックス&軽軽系の形容詞が見事に当てはまる,実にHAPPYな名演である。

 「ピアノベースギター」のドラムレス・トリオのオールド・スクール編成を採用し,ジャズスタンダードをその場のフィーリングで思い思いに弾きこなす。思いっきり楽しんでしまいましょうよ,なサラサラなアレンジに準じたアドリブが秀逸である。

 『アフター・アワーズ2』は全ての演奏が高水準。気をてらったもののない,自然に淀みなく心から沸き上げる溢れ出す品の良いアドリブエディ・ヒギンズ譲りの「しっとりと,でもしっかりと」スタンダードを“弾き上げる”山中千尋ピアノにウットリ。もっと聴いていたい,と思う間に1枚聞き終えてしまうの繰り返し。

AFTER HOURS 2-2 管理人の結論。『アフター・アワーズ2批評

 上記『アフター・アワーズ2批評については『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』を基に執筆しました。えっ,誰ですか? 手抜きだろうって言っているのは?
 まぁ,半分は手抜きだとしても半分は管理人の正直な気持ちです。そう。『アフター・アワーズ2』は『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』の続編にして同コンセプト。
 『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』が好きだった人は『アフター・アワーズ2』も好きでしょうし,苦手だった人は苦手でしょうし…。ちーたんの再犯率は結構高め?

 今週火曜日にフラゲでCD購入後,管理人は『アフター・アワーズ2』を毎日ヘビロ。特にお気に入りは【我が心のジョージア】【モーニン】【スケーティング・イン・セントラルパーク】の3トラック。またしてもアート・ブレイキー
 1回,2回,3回と徐々に良くなっていく〜。ただし現時点では星4つ。これが1年後には星5つ半に成長する予感が…。

 これは『アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ』に続き『アフター・アワーズ2』もセラビーのツボに入ってしまうのか? すでに裏ジャケット&内ジャケットでの“和服美人な千尋嬢”にメロメロだったりしています。

  DISC 1 CD
  01. Fly Me To The Moon
  02. Wakey, Wakey
  03. Drift Apart
  04. Just One Of Those Things
  05. Georgia On My Mind
  06. I'll Close My Eyes
  07. Moanin'
  08. Beautiful Love
  09. Skating In Central Park
  10. Autumn Leaves
  11. かつて..。

  DISC 2 DVD
  01. Living Without Friday
  02. Take Five

(ヴァーヴ/VERVE 2012年発売/UCCJ-9127)
★【初回限定盤】 SHM−CD+DVD

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