『大西順子トリオ・クラブ・ツアー』! 2日目の今夜は「引退ツアー」参戦前,参戦後で感じた管理人の雑感を記します。管理人から大西順子さんへの感謝のメッセージです。

 今回の『大西順子トリオ・クラブ・ツアー』を知ったのは“大西順子引退”なる「ヤフー・ニュース」のTOP記事。ジャズメンが「ヤフー・ニュース」のTOP記事で報道されるのは,上原ひろみの結婚以来? 日本人女性ジャズ・ピアニストの新旧大物共演?

 「行かねば。でもいいか。どうせいつか復活するだろうし…」。そう。大西順子の“雲隠れ”は今回で2回目なのです。3回目をイメージしながらプラチナ・チケットをキャンセル待ちでギリギリGETした次第なのです。
 しかし,3回目への“淡い期待”は「引退ツアー」参戦後に完全に消え去りました。MCで引退の理由を「当たらず触らず」話していましたが「ポジティブな人生設計」への決意は固いようでした。演奏とってもとっても良かったのにぃ。また火がついてくれたらいいのにぃ。残念でなりません。

 セットリストに加わっていた未発表曲【4番】のお披露目は,大西順子の“やる気の表われ”ではなく“最後の置き土産”だったのですね。

 終演は23時過ぎの3時間超えのLIVE。とても素敵な異空間でした。最高のパフォーマンス・ショー。
 「文章を書いたりしゃべったりするのが苦手でいろんな所で波紋をよんでいる」と釈明していた大西順子作・引退理由を読み解くと「自分のための演奏は出来ても,オーディエンスを満足させるパフォーマー,クリエーターにはなれない,むしろ研究者でいたい」は間違いです!

 だって管理人は心の底から楽しませてもらったんだもん。満員のオーディエンス全員が満足したと思うもん。文章を読み違えているのは大西順子さん,あなたなのですよ〜。

 だ〜って,MCでは「今日はというかこれまで応援していただいて」の最後の感謝のフレーズを連発しつつ,福岡の思い出話で「バブルなのに超貧乏で換金所の長蛇の列」をブチかましてくれた大西順子は,生真面目な“ジャズの探求者”でありました。
 もうすでに引退後に思い描く“ジャズの探求者”になっているのですから,これ以上ストイックに自分自身を追い込まなくても…。

 ここからは管理人の深読み解釈なのですが,一般に言われることとして,ジャズを追求していくと段々と難解になっていく。演奏にしてもオリジナル曲にしても。しかしそれってレコード会社的にはNG。コアなファン向けではなく間口の広い一般向けを作りなさい。それが会社の要求ってもんです。
 大西順子の本心は「自分のやりたい音楽ができないのだから引退する」。きっとそうなんでしょう。「引退ツアー」での最後のパフォーマンスを体験してそう思いました。

 パフォーマー&クリエーターとしての大西順子。しかと見届けました。プロの演奏家&ジャズ・ピアニストとしての大西順子。確かに見届けました。これからは思う存分“ジャズの探求者”の更なる高みを目指してくださいねっ。

 大西順子さん。素晴らしい音楽を,たくさんの感動をありがとうございました。末永くお幸せに。
 さようなら,は言いません。3回目の奇跡を希望して…。

 さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ後半のセットリストについても報告しておきます。

2ndセット:
06.THE THREEPENNY OPERA
07.DARN THAT DREAM
08.MEDITATIONS FOR A PAIR OF WIRE CUTTERS
09.NEVER LET ME GO
10.EULOGIA

アンコール:
11.HOW HIGH THE MOON