GO STRAIGHT AHEAD 'N MAKE A LEFT-1 『GO STRAIGHT AHEAD ’N MAKE A LEFT』(以下『ゴー・ストレート・ア・ヘッド・アンド・メイク・ア・レフト』)は“一気に”聴き通せる名盤である。

 理由は1)曲間の無音が0秒。2)【NIGHTLY YOURS】【MAJI】【HARAMBEE】の代表曲収録。3)【SWING ME A STRIDE】でのウェザー・リポート収録のようなバラエティな楽曲群。

 そのような中で『ゴー・ストレート・ア・ヘッド・アンド・メイク・ア・レフト』)を“一気に”聴き通せる最大の理由は“昔ながらのライブ・レコーディング”。全員が一同に会しての「一発録り」!

 “昔ながらのライブ・レコーディング”を可能にした『ゴー・ストレート・ア・ヘッド・アンド・メイク・ア・レフト』のレコーディング・メンバーは,キーボード・プレイヤーにして今回のプロデューサー,バーナード・ライトのバンドの面々。
 ベーススティーヴン・ティールドラムマイク・フライスハッサン・フライスチャーリー・ドレイトン,そしてナベサダの10年来の盟友でもあるパーカッションスティーブ・ソーントン
 気心の知れたジャマイカ・クイーンズの精鋭たちによる“一糸乱れぬ”グルーヴエナジーが最初から最後まで続いている。

GO STRAIGHT AHEAD 'N MAKE A LEFT-2 そう。『ゴー・ストレート・ア・ヘッド・アンド・メイク・ア・レフト』の聴き所は,渡辺貞夫グルーヴの求心力。「一発録り」は渡辺貞夫ジャズメン魂。

 普段の端正なアルト・サックス。近作のスムーズ・ジャズ寄りの演奏。そんなイメージを打ち破る『ゴー・ストレート・ア・ヘッド・アンド・メイク・ア・レフト』は“世界のネベサダ”による“世界のジャズ・レーベル”ヴァーヴ移籍第1弾。
 バーナード・ライトに捧げられた【NARD’S TIME】の勢いそのまま,ナベサダナード組でマーカス・ミラーと共演してほしかった〜。

  01. Walk Around The Corner
  02. Maji
  03. Nightly Yours
  04. Episode
  05. First Flight (Planet X)
  06. Swing Me A Stride
  07. Nard's Time
  08. Harambee〜Maraika
  09. I'm With You

(ヴァーヴ/VERVE 1997年発売/POCJ-1373)
(ライナーノーツ/渡辺貞夫)

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