MANHATTAN IN BLUE-1 『MANHATTAN IN BLUE』(以下『マンハッタン・イン・ブルー』)はMALTA初のド・ストレート・ジャズCD

 シダー・ウォルトンピアノピーター・ワシントンベースジミー・コブドラムという熟練のピアノ・トリオをバックに,ワン・ホーン編成でジャズメン=MALTAスタンダードを吹き上げる。しかし1…。

 管理人は長らくMALTAジャズ・ジャイアントたちとの共演を待ち望んでいた。“大物喰い”のMALTAの「化学反応→覚醒→大化け」を期待していた。しかし2…。

 『マンハッタン・イン・ブルー』は『マイ・バラッド』の続編のように聴こえる。ボサノヴァブルース・ナンバーも選曲されているが基本はスロー・バラード。どうにも『マイ・バラッド』の雰囲気然。
 こんな名手3人がバックを務めているのだから,ガンガンのスイング・ナンバーやギンギンな大人のセッション・バトルを繰り広げてくれたら良かったのに…。

MANHATTAN IN BLUE-2 『マンハッタン・イン・ブルー』は予想に反して平均点。MALTAはフォーマルなカルテットのフロントマン。このメンバーならこれ位は朝飯前。水準以上の名演であるが「想像通りの名演」の範疇ゆえ面白みに欠けている。(こんな名演にケチつけたくはないのだが)あと一捻り足りないんだよなぁ〜。

 管理人の結論。『マンハッタン・イン・ブルー批評
 『マンハッタン・イン・ブルー』は『マイ・バラッド』の「二番煎じ」にして『マイ・ソプラノ』に次ぐ「企画倒れ」盤である。
 せっかくのシダー・ウォルトンピアノ・トリオが勿体無〜い。

PS 管理人の『マンハッタン・イン・ブルー批評が辛口になった理由の背景に「XRCD24」の不発も影響している。個人的には「SACD」以上に応援している「XRCD24」をわざわざ購入したというのに…。どうした「世界のJVC」。もしや金欠で限界なのか? これはたぶん録音の問題。至急,ジャズ専門の録音エンジニアを養成すべし?

  01. I'M A FOOL TO WANT YOU
  02. CRY ME A RIVER
  03. I MISS YOU SO
  04. MANHATTAN IN BLUE
  05. I REMEMBER YOU
  06. BAY STREET BLUES
  07. GOD BLESS THE CHILD
  08. THE LOOK OF LOVE
  09. YOU'VE CHANGED
  10. I MISS YOU SO (alternate)

(ビクター/JVC 2004年発売/VICJ-61172)
(☆XRCD24盤仕様)

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