SONGS AND DAYS-1 『午後の水平線』と『夏の旅』のツー・トップに変わる松岡直也の「第三の選択肢」。それが『SONGS AND DAYS』である。

 松岡直也の一押しとして『SONGS AND DAYS』を挙げる松岡直也・フリークは少ないことと思う。しかし『SONGS AND DAYS』抜きに松岡直也を語ることなどできない。
 正直,黄金期のバンド・サウンドを構築し,メンバー全員が「やり尽くした&燃え尽きた」感のある中での演奏である。新しい音楽を創造するというよりも最後の出がらしの満足感。唯一人,キーボード松岡直也“御大”を除いては…。

 そう。何を演ってもうまくいく。自分の意のままに,いや,自分がイメージした以上に自分の音楽を“表現してくれる”ベスト・メンバー。花の命は短い。今こそ録り溜めておくべき時〜。
 松岡直也の録り溜め正しく『SONGS AND DAYS』には「最後の輝き」がキラリ。大名盤の完成とあいなった。

 『SONGS AND DAYS』のテーマはスペイン松岡直也スペインへの“馳せる思い”はデビュー当時から【思い出のマジョルカ】などで発散されていたが『SONGS AND DAYS』でのラテン・フュージョンは格別。
 そう。憧れのスペイン。情熱のスペイン。闘牛に地中海に無敵艦隊〜。王道の松岡直也・サウンドを基本に,多彩なサウンド・カラーが飛び交う。そのどれもが必然性を感じさせるキメキメの固め打ちなフラメンコ状態である。

 ライブ仕立ての【ANDALUSIA】とピアノの弾き語り仕立ての【ANDALUSIA】。これぞ松岡直也スペインで観て感じた感想ソングの【最後の楽園】。スロー・ムーディー【POOLISIDE LOVE AFFAIRホーンジャズシンセサイザーの動きに感動させられる【SONGS AND DAYS】。松岡直也和田アキラの攻守交代な【RISING】。ボディコンの松岡真由美を想像して一人興奮した【太陽に抱かれて】。王道ラテン・フュージョンな【OH,MR.HAPPENING!】。ハートカクテルアゲインな【TOY SHIP】。哀愁ロマンティック・アゲインな【SUMMER TIME RHAPSODY】。

SONGS AND DAYS-2 全てが美しい。『SONGS AND DAYS』から高橋ゲタ夫が6弦ベースを弾き始めている。和田アキラ木村万作を迎えてプリズム・シフトを始めている。

 花の命は短かった。バナナは腐りかけが一番おいしい。
 『SONGS AND DAYS』を語れない松岡直也・ファンは“モグリ”である。

PS1 『SONGS AND DAYS』を久しぶりに聴いて,松岡直也木住野佳子をなぜか感じてしまいました。
PS2 松岡直也スペイン押しは『ヴィーナスを探せ』まで継続します。気がつけば松岡直也は南米やアメリカではなくヨーロッパにどっぷりなお方です。

  01. Andalusia〜Ole, ole!
  02. 最後の楽園
  03. Poolside Love Affair
  04. Songs and Days
  05. Rising
  06. 太陽に抱かれて
  07. Oh, Mr. Happening!
  08. Toy Ship
  09. Summer Time Rhapsody
  10. Andalusia (reprise)

(ワーナー・パイオニア/WARNER-PIONEER 1989年発売/29L2-70)

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