THE SEPTEMBER WIND-1 松岡直也の音楽活動30周年記念盤『THE SEPTEMBER WIND』(以下『九月の風 〜 通り過ぎた夏』)は,30周年記念を超えた松岡直也ベストCD
 何と!オリコン第2位,半年間30位以内にチャートイン! カシオペアの『PHOTOGRAPHS』でもT−スクェアの『TRUTH』でも成し遂げられなかったJ−フュージョンのNO.2ヒット!( ちなみにNO.1は高中正義の『SAUDADE』がオリコン第1位 )

 ここで松岡直也の音楽性について語ろうと思うが,最重要作『夏の旅』を境に松岡直也サウンドは異なっている。
 つまり松岡直也ラテン・フュージョンは『夏の旅』以前がラテン・フュージョンラテン寄り。『夏の旅』以後がラテン・フュージョンフュージョン寄り。
 よって『九月の風 〜 通り過ぎた夏』が松岡直也ベストCDとは思っていない。ヒットの秘密は松岡直也の音楽性と別の次元の話である。

 『九月の風 〜 通り過ぎた夏』は,ベスト盤にしてトータル・コンセプト盤。唯一の書き下ろし&CM曲&アルバム・タイトル曲である【THE SEPTEMBER WIND(YOU’RE ROMANTIC)】を生かす“ロマン主義な”選曲がなされている( というのも『フィエスタ・フィエスタ』から1曲も選ばれていないのが不満なだけである。『フィエスタ・フィエスタ』はWESING名義ではないから除外? )。
 【THE SEPTEMBER WIND(YOU’RE ROMANTIC)】を基準に,似たようなもの,非なるもの,そしてつなぎの“波の音”。あの「ザザ〜ッ」のSEが効いている。

 ズバリ『九月の風 〜 通り過ぎた夏』のコンセプトは“日本の”ラテン・フュージョン=“ワビサビ”ラテン・フュージョンである。日本でもなくラテンでもない「異国情緒」に溢れている。
 松岡直也ウィシングが,実際に世界に飛び出してみて初めて感じた自分たちのオリジナリティ。この“ワビサビ”ラテン・フュージョンを奏でられるのは,世界広しと言えども松岡直也ウィシングのみ。この「異国情緒」を押すっきゃないでしょう。ねっ,ワーナーさん。

 だ・か・ら『九月の風 〜 通り過ぎた夏』なのです。熱風ではなく秋風なのです。夏が恋しくなる爽やかな波風なのです。ロマン主義なのです。

PS 『九月の風 〜 通り過ぎた夏』を聴きまくったせいで,未だに『ザ・ウィンド・ウィスパーズ』『マジョルカ』『ソン』『ザ・ショー』は未聴です。これって言い訳ですか?

※ 『九月の風 〜 通り過ぎた夏批評ジャケット写真はミュージック・カセット・テープ版です。

  01. THE SEPTEMBER WIND(You're Romantic)
  02. A SEASON OF LOVE
  03. MISTICA LATINA
  04. ADRIA
  05. THE SHOW
  06. NOCHE CORRIENDO
  07. A MEMORY OF MAJORCA
  08. EVENING TIDE

(ワーナー・パイオニア/WARNER-PIONEER 1982年発売/LKF-3013)

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