FIESTA FIESTA-1 “風雲急を告げる”かの如く『FIESTA FIESTA』(以下『フィエスタ・フィエスタ』)が“日本のラテン・フュージョンの夜明け”を告げている。
 ついに日本にもラテン・フュージョン・ブームが上陸したのだ。

 のっけからとにかくサウンドが艶やか! パッカーンと脳天に青空が広がっていく! 青い空,青い海,白い砂浜…。あぁ…。
 もうJALに飛び乗ってキューバかジャマイカにでも飛んで行きた〜い。気分だけでもラテンできる『フィエスタ・フィエスタ』のパワーは絶大である。
 何を隠そう,管理人の選ぶ,初期松岡直也ウィシング時代)のフェイバリットが『フィエスタ・フィエスタ』なのである。実に緻密に計算されたアレンジなのに,そんなのどーでもいいくらいに「底抜けに楽しい」。3パーカッションゲタ夫ポンタのリズムが最高ではないかっ!(← だから無意味なアルバム・レビューなど今回は書きません)

 『フィエスタ・フィエスタ』で訪れた日本のラテン・フュージョン・ブーム。この後,日本のラテン・フュージョンが世界進出。
 どうですか! このウィシングの豪華メンバー。松岡直也大村憲司高橋ゲタ夫村上秀一ペッカー向井滋春土岐英史清水靖晃EVE吉田美奈子。そう。ウィシングKYLYN以前なのだ。

FIESTA FIESTA-2 全曲名演名盤な『フィエスタ・フィエスタ』の聴き所はこうである。

 【ポン・ジ・アスーカル】の【パート1 ディライト】はスキャットとコーラスと演奏したり休んだりの落ち着かないパーカッション・ワークの妙。【パート2 ジュビレイション】は空間を浮遊するクィーカ。【フィエスタ・フィエスタ】はアフロ・カリビアン・ジャマイカン・レゲエ。【シルバー・ナイト・フィーバー】はソウルフルなディスコ・フュージョン。【ムーン・ライト・サンド】は100%ブラジリアン。【テイク 6・4・5】はドリア・モードのアドリブ合戦。

  01. Pao De Acucar
    part 1 Delight
    part 2 Jubilation
  02. Fiesta Fiesta
  03. Silver Night Fever
  04. Moonlight Sand
  05. Take 6・4・5

(ビクター/JVC 1979年発売/VICL-62862)
(ライナーノーツ/青木啓,松岡直也)
(★紙ジャケット仕様)

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