21-1 キター! キター! これぞDIMENSION・サウンド!
 煌びやかでメロディアスな『21』こそ「音の万華鏡」期の最高傑作であろう。素晴らしい。

 「テクニック(演奏)よし,曲(メロディ)よし,アレンジ(アンサンブル)よし」は,カシオペアの専売特許であったが“我らが”DIMENSIONは「演奏よし,ノリよし,聴かせ所よし」の新三拍子に,称賛の言葉は何もかもをも加えた新十拍子? 『21』で熱狂できないフュージョン・ファンはモグリである。

 イケイケでキメキメなユニゾンとエモーショナルなメロディ。『21』には「歌詞では絶対に表現できないインストの強み」がある。
 増崎孝司小野塚晃勝田一樹の3人組ユニット=DIMENSIONが主役である。伝統の近未来サウンドでは3人の個性がせめぎ合い,バラードでは3人の個性が繊細に折り重なり一つになる。
 そう。『21』でのDIMENSIONは正三角形。3人のバランスが絶妙なトライアングル。ここに変化をつけるのが3人のゲスト・ドラマー石川雅春則竹裕之田中栄二

 やっぱりDIMENSIONはバンドだよなぁ。なぜって? 小野塚晃のソロのバックで石川雅春が叩くと渡辺貞夫・グループっぽい。勝田一樹のソロのバックで田中栄二が叩くとJAFROSAXっぽい。そして『21』最大の驚き。則竹裕之が叩くとDIMENSIONスクェアっぽく聴こえる〜。

 このゲスト・ドラマー3人の人選。そしてトラック別の人選は考えられたものなのでしょう。でも根っからのDIMENSIONマニアとしては,重量級の石川雅春にハードなキメキメを叩いてほしかった〜。

 「音の万華鏡」期の最高傑作『21』を語りだしたら止まらない。そこで一言。つべこべ言わずに「『21』を聴け!」(「マイルスを聴け!」の中山康樹風)。絶対絶対いいんだから…。グスン。
 【SEPTEMBER WINDS】【BUD MAN】【THRILL】【THAT DAY】の頭4トラックの流れは神!

21-2 煌びやかでメロディアスな『21』の個性は,他のフュージョン・バンドを置き去りにする。いや,過去のどのDIMENSIONをも置き去りにする。

 『21』で,DIMENSIONは●回目かの黄金期を迎えている。『21』をDIMENSIONの,そしてJ−フュージョンの代表作として推薦いたします。

  01. September Winds
  02. Bud Man
  03. Thrill
  04. That Day
  05. The Last Word
  06. They Are Back
  07. Let Me Hear
  08. Recollections
  09. Beyond The Sky
  10. Silverly Snow

(ザイン/ZAIN RECORDS 2008年発売/ZACL-9028)
(デジパック仕様)

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