SALT -1 塩谷哲は,やりたいことが山ほどたまっている,に違いない。『SALT 』を聴いてそう感じる。

 超カッコイイ【SHUFFLIN’ CITY】はラス・フリーマン系。アコギな【ON A DAY LIKE THIS】はデヴィッド・ベノア系。リズミカルな【SHE KNOCKS ME OUT】はジョー・サンプル系とスタートの3曲からしてスムーズ・ジャズCDと思えた。

 しかし続く3曲,トゥーツ・シールマンスの【FOR MY LADY】でのソロSALT & SUGARの【LET LOVE LEAD ME】のデュオ。混沌の美しさ=表現不能の大名演REFLECTIONS】のイメージが強烈で頭を整理できなくなる。“塩谷哲の凄さ”に思考が停止する。

 そして残すラスト4曲は『SALT』路線の延長で凝ったアレンジの大作続き。塩谷哲としては,自分の内に溜まったものを(全体の構成を考えずに)アウトプットしただけだろうが,1曲1曲のクオリティが恐ろしく高いのでトラック別に様々な世界に誘われてしまう。小難しいが難解ではない。もう全てを口ずさめるようになった。でもどうにも何回聴いても消化不良の感アリアリ。

SALT -2 ズバリ『SALT 』の本質は,完成と発展,安定とチャレンジ,難解とポップの“コンフュージョン”である。管理人自慢のコレクション中,指折りの大・大・愛聴盤である。

  01. SHUFFLIN' CITY
  02. ON A DAY LIKE THIS
  03. SHE KNOCKS ME OUT
  04. FOR MY LADY
  05. LET LOVE LEAD ME
  06. REFLECTIONS
  07. IN SEARCH OF YOU
  08. 凪 (NA-GI)
  09. TOGETHER AGAIN
  10. EARTH BEAT 〜 大地の鼓動

(BMGビクター/BMG VICTOR 1995年発売/BVCR-725)

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