LIGHT AND SHADOWS-1 「おっ! 神保彰が帰ってきた!」(T−スクェアフレンドシップ』風)。
 そう。『LIGHT AND SHADOWS』の売りは,元メンバー・神保彰7年振りの復帰にある。

 しか〜し,再び勃発した“お家騒動”にどうも食指が伸びずにCD発売後も10年間放置していた一枚である。(以下は,カシオペアの時系列を無視したファンの独り言です。リアル・タイムを駆け抜けたファンとは感じ方が違うかも?)

 『LIGHT AND SHADOWS』はタイトル通りの“LIGHTフュージョン”である。
 勿論リズムは重い。熊谷徳明に「神保2世」を思い重ねて聴いていたのだが,神保彰熊谷徳明は“こうも違うか”を実感した。

 神保彰のタイトなドラミングが“LIGHTフュージョン”を印象付けている。と言うか,神保彰の復活で(正式メンバーではなく,あくまでサポート!)野呂一生向谷実に演奏に漂う「これで後ろは万全」の“安心感”が『LIGHT AND SHADOWS』を聴いて感じる“余裕”の源!
 熊谷徳明が脱退した「非常事態」なのにカシオペアは動じていない。ゲスト・ドラマーとして,あのハービー・メイソンまで迎えている。

 さすがにハービー・メイソンとの共演トラックではカシオペアの3人に緊張感が走っている。でもでも神保彰との共演トラックでは“熟練の技”を繰り出しているんだよなぁ。
 この雰囲気の違いに神保彰の復活効果が表われている。

LIGHT AND SHADOWS-2 『LIGHT AND SHADOWS』は,全体としては“おとなしめ”に聴こえて,演っていることは相変わらず凄い。

 ハービー・メイソンの影響か? 『LIGHT AND SHADOWS』はカシオペアフォープレイに一番近づいたCD

  01. GOLDEN WAVES
  02. FORBIDDEN FRUITS
  03. CHAIN REACTION
  04. MISSING DAYS
  05. SPEEDED AGE
  06. THE TEASE
  07. DON'T LEAVE ME ALONE
  08. MOVIN'
  09. THE SMILE OF TENDER
  10. RIDDLE
  11. A DRESSY MORNING

(ポニー・キャニオン/PONY CANYON 1997年発売/PCCA-01123)

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