
若き日の(CBS時代の)小曽根真は“控え目”な男であった。
どの演奏も素晴らしい。好みである。しかし『スプリング・イズ・ヒア』では,まだまだ小曽根真本来の豊かな才能は開花しきれていない。
ジョージ・ムラーツとロイ・ヘインズという“熟練の”リズム隊に“持っていかれている”。

『スプリング・イズ・ヒア』の主役はスタンダードのメロディー・ラインである。
01. BEAUTIFUL LOVE
02. SPRING IS HERE
03. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
04. ON THE STREET WHERE YOU LIVE
05. THE NIGHT HAS A THOUSAND EYES
06. MY ONE AND ONLY LOVE
07. O' GRANDE AMORE
08. TANGERINE
(CBSソニー/CBS/SONY 1987年発売/32DP 695)
(ライナーノーツ/ゲイリー・バートン)
(ライナーノーツ/ゲイリー・バートン)
デビュー作は、ゲイリー バートンとのトリオものでしたが、衝撃でした。思わず、ミルト ジャクソンと比較してしまいましたが、バートンの方がカッコいいと感じてしまった。
2ndアルバムの『After』ではサックスを取り入れてますが、このような部分は辛島文雄、板橋文夫、森山威男なども若い頃にやっていたので、聴くことには抵抗などは、ありませんでした。