2009年09月03日
和泉 宏隆 トリオ / ア・スクェア・ソング・ブック
“バカテク系”のフュージョン・バンドの中でも,楽曲の良さが“抜きん出ている”T-スクェアには2人の天才メロディ・メーカーがいる。ハードでキャッチーな“純日本的”インスト・ポップ・ライターが安藤まさひろならば,泣ける&しみるの“純日本的”インスト・バラード・ライターが和泉宏隆である。
T-スクェアのファンは皆,和泉宏隆による珠玉のバラード作品を,敬愛の念を込めて「和泉バラード」と呼んでいる。そんな「和泉バラード」好きにとってはたまらない選曲の『ア・スクェア・ソング・ブック』であるのだが…。
「ザ・スクェアからT-スクェアに至る16年間の在籍中に提供した数々の名曲が,いまピアノ・トリオで甦る!」。そう。『ア・スクェア・ソング・ブック』は,和泉宏隆トリオによる,スクェア時代の和泉宏隆作曲トラックのリメイク集!
あの【OMENS OF LOVE】が【TAKARAJIMA】の美メロが,新アレンジで奏でられていく! 要は和泉宏隆自身によるセルフ・カバーであるが,独り立ちしてピアノ・トリオを組んだせいか,どうも印象として“しっくり”こない。もうどうにも“物足りない”のだ。
理由は単純。和泉宏隆トリオの演奏も素晴らしいのだが,それ以上にスクェアでのアレンジがハマッているのだ!
管理人の頭の中では,和泉バラードの極上メロディが流れ出すと同時に,あの「奇跡の5人」が演奏した最高のアレンジが流れ出してしまう! あのメロディにはスクェアの音色,スクェアのリズムが最高なのだ!
そう。管理人にとって『ア・スクェア・ソング・ブック』は,和泉バラードのメロディの良さ以上に,本家スクェアのアレンジの良さを実感するためのCDなのである。
『ア・スクェア・ソング・ブック』に,往年の「スクェア・サウンド」を期待して買った分だけ期待外れなのかも?特に村上聖の6弦ベースとは思えない“端整で柔らかなベース・ライン”をフューチャーしたピアノ・トリオとしての演奏は素晴らしい。名曲の「産みの親」が自慢のピアノ・トリオで描きだす,スクェアとは別世界の和泉バラードがいい。
テイク別の聴き比べはジャズ/フュージョン・マニアの専売特許であるのだが『ア・スクェア・ソング・ブック』は相当手ごわい。
「スクェアのオリジナル・バージョンと聴き比べてみよう」という“邪念を起こさずに”聴く自信のあるスクェア・ファンだけが楽しめる代物である。
「違いが分かる男」のゴールドブレンド=『ア・スクェア・ソング・ブック』を召し上がれ?
01. The Catcher In The Rye
02. White Mane
03. Cape Light
04. Twilight In Upper West
05. Omens Of Love
06. November Rain
07. Play For You
08. Leave Me Alone
09. Takarajima
10. Enrai
(アンドフォレスト・ミュージック/&FOREST MUSIC 2008年発売/NNCJ-1013)
(ライナーノーツ/和泉宏隆)
(ライナーノーツ/和泉宏隆)
この記事へのコメント
1. Posted by のぶひで 2009年09月04日 12:55
2. Posted by セラビー 2009年09月04日 12:58
同感です。【HEARTS】や【TOMORROW’S AFFAIR】【PLAY FOR YOU】などなど安藤さんも最高のバラード・ライターの一人ですよねっ。
3. Posted by BLUE LIFE 2009年09月05日 01:18
オリジナルに誘惑されて〜?複雑な心境ですね。
4. Posted by セラビー 2009年09月05日 08:21
BLUE LIFEさん,コメントありがとうございます♪
自分では「オリジナル至上主義」とは無縁だと思っていましたが,オリジナルって超誘惑的なのに改めて気付いたわけで…。
自分では「オリジナル至上主義」とは無縁だと思っていましたが,オリジナルって超誘惑的なのに改めて気付いたわけで…。
5. Posted by えり 2009年09月06日 18:05
6. Posted by セラビー 2009年09月06日 19:58
えりさん,コメントありがとうございます♪
「違いが分かる女」になって私にいろいろと教えてくださ〜い。
「違いが分かる女」になって私にいろいろと教えてくださ〜い。
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