2009年09月03日
和泉 宏隆 トリオ / ア・スクェア・ソング・ブック
“バカテク系”のフュージョン・バンドの中でも,楽曲の良さが“抜きん出ている”T−スクェアには2人の天才メロディ・メーカーがいる。ハードでキャッチーな“純日本的”インスト・ポップ・ライターが安藤まさひろならば,泣ける&しみるの“純日本的”インスト・バラード・ライターが和泉宏隆である。T−スクェアのファンは皆,和泉宏隆による珠玉のバラード作品を,敬愛の念を込めて「和泉バラード」と呼んでいる。そんな「和泉バラード」好きにとってはたまらない選曲の『ア・スクェア・ソング・ブック』であるのだが…。
『ア・スクェア・ソング・ブック』は,和泉宏隆トリオによる,スクェア時代の和泉宏隆作曲トラックのリメイク集! あの【OMENS OF LOVE】が【TAKARAJIMA】の美メロが新アレンジで奏でられていく! 要は和泉宏隆自身によるセルフ・カバーであるが,独り立ちしてピアノ・トリオを組んだせいか,どうも印象として“しっくり”こない。もうどうにも“物足りない”のだ。
理由は単純。和泉宏隆トリオの演奏も素晴らしいのだが,それ以上にスクェアでのアレンジがハマッているのだ! 管理人の頭の中では,和泉バラードの極上メロディが流れ出すと同時に,あの「奇跡の5人」が演奏した最高のアレンジが流れ出してしまう! あのメロディにはスクェアの音色,スクェアのリズムが最高なのだ!そう。管理人にとって『ア・スクェア・ソング・ブック』は,和泉バラードのメロディの良さ以上に,本家スクェアのアレンジの良さを実感するためのCDなのである。
『ア・スクェア・ソング・ブック』に,往年の「スクェア・サウンド」を期待して買った分だけ期待外れなのかも? 特に村上聖の6弦ベースとは思えない“端整で柔らかなベース・ライン”をフューチャーしたピアノ・トリオとしての演奏は素晴らしい。名曲の「産みの親」が自慢のピアノ・トリオで描きだす,スクェアとは別世界の和泉バラードがいい。
そう。テイク別の聴き比べはジャズ/フュージョン・マニアの専売特許であるのだが『ア・スクェア・ソング・ブック』は相当手ごわい。「スクェアのオリジナル・バージョンと聴き比べてみよう」という“邪念を起こさずに”聴く自信のあるスクェア・ファンだけが楽しめる代物である。「違いが分かる男」のゴールドブレンド=『ア・スクェア・ソング・ブック』を召し上がれ?
(アンドフォレスト・ミュージック/&FOREST MUSIC 2008年録音/NNCJ-1013)
(ライナーノーツ/和泉宏隆)
(ライナーノーツ/和泉宏隆)
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この記事へのコメント
1. Posted by のぶひで 2009年09月04日 12:55
2. Posted by セラビー 2009年09月04日 12:58
同感です。【HEARTS】や【TOMORROW’S AFFAIR】【PLAY FOR YOU】などなど安藤さんも最高のバラード・ライターの一人ですよねっ。
3. Posted by BLUE LIFE 2009年09月05日 01:18
オリジナルに誘惑されて〜?複雑な心境ですね。
4. Posted by セラビー 2009年09月05日 08:21
BLUE LIFEさん,コメントありがとうございます♪
自分では「オリジナル至上主義」とは無縁だと思っていましたが,オリジナルって超誘惑的なのに改めて気付いたわけで…。
自分では「オリジナル至上主義」とは無縁だと思っていましたが,オリジナルって超誘惑的なのに改めて気付いたわけで…。
5. Posted by えり 2009年09月06日 18:05
6. Posted by セラビー 2009年09月06日 19:58
えりさん,コメントありがとうございます♪
「違いが分かる女」になって私にいろいろと教えてくださ〜い。
「違いが分かる女」になって私にいろいろと教えてくださ〜い。
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