『FINE』の8曲目は【MOMENT OF LONELINESS】(以下【モーメント・オブ・ロンリネス】。


 ジャズフュージョンに“恋する”小林香織が,憧れの日野皓正と初共演した【モーメント・オブ・ロンリネス】であるが,2人の相性はよろしくない。
 これが市原ひかりと組んだなら,もっいい感じのポップなジャズになったと思うのだが…。

 【モーメント・オブ・ロンリネス】では,名プロデューサー=笹路正徳も悩んだのでは? 小林香織の“演奏力”は素晴らしい。明るく伸びやかに,しかし情感を込めてサラリと吹ききる。
 方や,2分19秒からの日野皓正アドリブ! これぞ黒光の汗の音,重量感を伴う男のラッパ! バックがスムーズ・ジャズしていようが,お構いなしのトランペットにしびれてしまう。

 小林香織日野皓正が絡みあう,4分45秒からの笹路サウンドが,100%小林香織寄り。日野皓正ジュニア=日野賢二さえも小林香織寄りのベース・プレイ。完全にヒノテルが浮いてしまったのが惜しまれる。
 父親との相性の悪さで,JINOとも【モーメント・オブ・ロンリネス】することを願う,かおりんファンであった。

KAORI KOBAYASHI : Alto Sax
MASANORI SASAJI : Keyboards, Percussions
TAKAYUKI HIJIKATA : Guitar
SHUICHI "PONTA" MURAKAMI : Drums
TERUMASA HINO : Trumpet solo