『SOPRANO SAX』の1曲目は【SOMEDAY SWEETHEART】(以下【サムディ・スウィートハート】)。


 【サムディ・スウィートハート】こそ,ズート・シムズソプラノ・サックスを持たせた真価の証明トラックである。

 この“小唄”が最高である。どこまでもリラックスしたズート・シムズが,ソプラノ・サックスという楽器を心底楽しんでいる! ズート・シムズアドリブの意識はないが,そこは生粋のジャズメン。無意識にアドリブが飛び出している。ここがまた最高なのである。

 全編ビブラートのかかったズート・シムズソプラノ・サックスが歌っている。レイ・ブライアントピアノも歌っている。もう仕事を忘れた2人の“趣味の世界”である。
 そこへ“職人”ジョージ・ムラーツの登場! 3分32秒からのベース・ソロは感傷に流されることのない,楽曲の世界に忠実な(ただし結果は大甘な)ビートがズンズン来ている! 3者のコンビネーションの妙であろう。実にいいものを聴かせてもったぁ〜。

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ZOOT SIMS : Soprano Sax
RAY BRYANT : Piano
GEORGE MRAZ : Bass
GRADY TATE : Drums