『SOPRANO SAX』の1曲目は【SOMEDAY SWEETHEART】(以下【サムディ・スウィートハート】)。
【サムディ・スウィートハート】こそ,ズート・シムズにソプラノ・サックスを持たせた真価の証明トラックである。
【サムディ・スウィートハート】の“小唄”が最高である。どこまでもリラックスしたズート・シムズが,ソプラノ・サックスという楽器を心底楽しんでいる!
ズート・シムズにアドリブの意識はないが,そこは生粋のジャズメン。無意識にアドリブが飛び出している。ここがまた最高なのである。
全編ビブラートのかかったズート・シムズのソプラノ・サックスが歌っている。レイ・ブライアントのピアノも歌っている。もう仕事を忘れた2人の“趣味の世界”である。
そこへ“職人”ジョージ・ムラーツが登場する,3分32秒からのベース・ソロは感傷に流されることのない,楽曲の世界に忠実な(ただし結果は大甘な)ビートがズンズン来ている。
3者のコンビネーションの妙であろう。実にいいものを聴かせてもったぁ〜。
ZOOT SIMS : Soprano Sax
RAY BRYANT : Piano
GEORGE MRAZ : Bass
GRADY TATE : Drums
歴代誌第二36章 エルサレムの陥落
JIMSAKU 『ネイブル』
【サムディ・スウィートハート】こそ,ズート・シムズにソプラノ・サックスを持たせた真価の証明トラックである。
【サムディ・スウィートハート】の“小唄”が最高である。どこまでもリラックスしたズート・シムズが,ソプラノ・サックスという楽器を心底楽しんでいる!
ズート・シムズにアドリブの意識はないが,そこは生粋のジャズメン。無意識にアドリブが飛び出している。ここがまた最高なのである。
全編ビブラートのかかったズート・シムズのソプラノ・サックスが歌っている。レイ・ブライアントのピアノも歌っている。もう仕事を忘れた2人の“趣味の世界”である。
そこへ“職人”ジョージ・ムラーツが登場する,3分32秒からのベース・ソロは感傷に流されることのない,楽曲の世界に忠実な(ただし結果は大甘な)ビートがズンズン来ている。
3者のコンビネーションの妙であろう。実にいいものを聴かせてもったぁ〜。
ZOOT SIMS : Soprano Sax
RAY BRYANT : Piano
GEORGE MRAZ : Bass
GRADY TATE : Drums
歴代誌第二36章 エルサレムの陥落
JIMSAKU 『ネイブル』
コメント一覧 (4)
ズート・シムズ、だいすきですよ???。このアルバムも聞きたい聞きたいと思いながら、まだ買えてないんですよね。というか好きなのに意外と持ってない??
なんででしょうか?僕はダウン・ホームと言うアルバムでズート節を隅々まで身に染み込ましたつもりだったのですが、意外にあのアルバムはかなりズートの中でも異色な作品なのではと思うようになりました。
故、その思いを壊したくないのかな?
ムラーツの“懐の広さ”が出ています。ズートとの相性もチリバツで〜す。
『ダウン・ホーム』でのズート節は,温かくもあり猛烈スイングでもありますね。異色盤と言えなくもありませんが,私はズートの味が良く出ていると思っています。
『ソプラノ・サックス』も聴いてみてください。良くも悪くも“ぐっと”感じるものがあるはずです。