『SOME SKUNK FUNK』の3曲目は【SHANGHIGH】(以下【シャンハイ】)。

 【シャンハイ】は,WDRビッグ・バンドだからできた,ラテン・フルバン・ナンバー! いいや,正確には「ピーター・アースキンだからできた」の誤りである。

 ドラマーピーター・アースキンスタンケントン楽団出身,ジャコパスの『ワード・オブ・マウスビッグ・バンドにも“ご指名”で参加したビッグ・バンドの“達人”である。

 ウェザー・リポート時代に“カリプソの洗礼”を浴びてきたピーター・アースキンだけに,ラテン・フルバン・ナンバーはお手のもの! “トーンのニュアンス勝負に出た”ランディ・ブレッカーは別格として,軽快にWDRビッグ・バンドホーン・セクションを右手の中で操っていく。

 ピーター・アースキンと最高のタッグを組んだのが,ジム・ビアードピアノソロ! 4分24秒からのアドリブが“ハッピーな”ピーター・アースキンドラムと完全シンクロしている。

 
RANDY BRECKER : Trumpet
MICHAEL BRECKER : Tenor Saxophone
JIM BEARD : Piano, Synthesizer
WILL LEE : Electric Bass
PETER ERSKINE : Drums
MARCIO DOCTOR : Percussion

THE WDR BIG BAND KOLN CONDUCTED BY VINCE MENDOZA

SOME SKUNK FUNK-1
SOME SKUNK FUNK
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