『FOREST FLOWER』の3曲目は【SORCERY】(以下【ソーサリー】)。


 【ソーサリー】は,荻野目慶子の“狂乱の舞”のテーマである(←分かるかなぁ?)
 キース・ジャレットが先か,チャールス・ロイドが先か,いや,2人同時に“狂気の音世界”へと突入していく。

 圧倒的な音圧を誇るキース・ジャレットの“破滅の”ピアノの音符の上空を,チャールス・ロイドフルートが一撃で切り裂いていく! 実に怪しい。殺気が漂っている。映画「悪魔が来りて笛を吹く」のゾクゾク感である。

 キース・ジャレットのメロディアスなテーマが鳴り止まないうちに,早くも31秒でチャールス・ロイドフルートが震え出す。そのまま2分前後まで持ちこたえるのだが,いつしか2人同時に共振し,壮絶な果たし合いの地獄絵図が描かれていく!

 ダメだ。鳥肌が立ってくる。重度の緊張感に体全体が襲われ,いつまでも興奮が持続し寝付けやしない。そんな夜にCDラックの奥底から,チャールス・ロイドの「悪魔のフルート」が聞こえてきたら…。あぁ。

CHARLES LLOYD : Tenor Sax, Flute
KEITH JARRETT : Piano
CECIL McBEE : Bass
JACK DeJOHNETTE : Drums