『FOREST FLOWER』の4曲目は【SONG OF HER】(以下【ソング・オブ・ハー】)。


 【ソング・オブ・ハー】は,イントロから共鳴しあう,セシル・マクビーベースジャック・デジョネットドラムが“荘厳で壮大なドラマ”を描き出す! このベース・ラインを聴くだけで“悲しみが込み上げてくる”のはなぜだろう。

 チャールス・ロイドテナーサックスが,物悲しく響いている。朗々と奏でるフレージングが(歯切れが良いだけに)胸にモロ突き刺さる! この“瑞々しい”テナーのトーンが名バラード=【ソング・オブ・ハー】の音世界と交錯している。

 管理人はそうは思わないのだが,チャールス・ロイドを「ジョン・コルトレーンの後継者」と見なすジャズ批評家が少数ながら存在する。
 【ソング・オブ・ハー】だけを取り出して聴けば,なるほど,ジョン・コルトレーンの“生き写し”である。

 2分41秒からのピアノソロは,ロマンチストのキース・ジャレットならではの構成力! チャールス・ロイドテナーサックスを引き立てるバッキングは,中期キースの主戦場=カルテットの原型である。
 それにしてもピンポイント=5分11秒でのキース・ジャレットピアノの一音が“エコーがかって”美しすぎる!

CHARLES LLOYD : Tenor Sax, Flute
KEITH JARRETT : Piano
CECIL McBEE : Bass
JACK DeJOHNETTE : Drums