『TOKYO』の2曲目は【東京狂詩曲】。


 【東京狂詩曲】は“狂おしいくらいにいとおしい”アキコ・グレースの「東京愛」が感じられる。24時間眠ることない大都会の明と暗! 酸いも甘いも味わい尽くした上での愛情である。

 アキコ・グレースピアノは早いが,彼女の実力からすると,黄色の中央・総武線各駅停車であって,紺色の横須賀・総武線快速電車のそれではない。( ← って,やっぱり都民気分の千葉県民丸出しです。) 
 そう。【東京狂詩曲】の魅力は,スピードを越えた圧倒的エネルギーと終始“ピン”と張りつめた緊張感! 都会の喧噪,危険と誘惑,そして活力をイメージさせるピアノのアタックが,相当パンチが効いている!

 アキコ・グレースは,そんな「東京」の特徴を,低音中心の音程で表現する。グイグイ切り込み圧力をかけてくる。
 しかし同時に“息抜きの場”も提供してくれている。ほんのわずか,中域と高域を同時に鳴らしてくれる。
 例えば3分過ぎからのアドリブであるが,もう少し長く続けられると,失神しそうで耐えられそうもない。そこでテーマに戻った後3分52秒からが“スーパー・ジャズメン”の面目躍如。あの倍音処理がエクスタシー!

 管理人も「東京」という街が大好きである。しかしこれ程,東京好きになったのは,東京を離れてからのことである。
 アキコ・グレースによる【東京狂詩曲】の作曲も,NY暮らしに慣れた頃のことだ。東京を離れてみて初めて,自分の内にある「東京愛」に気付いたのではないか?
 【東京狂詩曲】には,アキコ・グレースの“激しい”東京愛が詰まっている。

AKIKO GRACE : Piano
KIYOTO FUJIWARA : Bass
TAPPY IWASE : Drums