『WE GET REQUESTS』の4曲目は【PEOPLE】(以下【ピープル】)。

 【ピープル】こそ「黄金トリオ」の名称にふさわしい。もちろん主役はオスカー・ピーターソンで変わりないのであるが,印象としては,レイ・ブラウンエド・シグペンの抜群の絡みが聴き所である。

 安定したベースドラムの強力タッグが,オスカー・ピーターソンの“麗しの”ピアノを解き放つ! “下から下から”極上の音が迫り上げられてくる!
 1分25秒から始まる,オスカー・ピーターソンの天下一のアドリブが,ベース・ラインにつられている? 予想以上のグルーヴオスカー・ピーターソンが戸惑っている? そう聴こえてしまう程,2人のリズム隊が珍しくオスカー・ピーターソンをプッシュしている。

 プッシュされた側のオスカー・ピーターソンだって,黙っちゃいない。スタートでつまずいたアドリブもすぐに軌道修正し,ついに2分47秒で飛翔する! これぞレイ・ブラウンエド・シグペンが引き出した,オスカー・ピーターソンの眠れる実力!

 【ピープル】こそが,ピアノ・トリオが“黄金”へと昇華した感動の記録である。

 
OSCAR PETERSON : Piano
RAY BROWN : Bass
ED THIGPEN : Drums

WE GET REQUESTS-1
WE GET REQUESTS
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