『NOW’S THE TIME』の4曲目は【KIM(ALTERNATE TAKE)】(以下【キム(別テイク)】)。


 【キム】も【キム(別テイク)】も,演奏時間はピッタリ3分1秒! 同じ演奏時間であるにもかかわらず,演奏内容は明らかに異なっている。これぞ,どんなに熱いアドリブを取ろうとも,ソロイストが“自分の時間”を意識している証拠であろう。

 チャーリー・パーカーに限らず,ハンク・ジョーンズテディ・コティックマックス・ローチの全員が,限られた制限時間内でアドリブの“起承転結”を組み立てる“バッパー”たちの才能に敬服させられてしまう。

 【キム】と【キム(別テイク)】を聴き比べてみると,テーマの扱い方が違っている。やっぱり基本「アドリブ一発!」のトラックに違いない。特に2分30秒から始まるチャーリー・パーカーアルトソロが最高である。

 ところで,タイトル=【キム】とは,チャーリー・パーカーの義理の娘の名前である。想像するに,キムちゃんとは,かなりのお転婆娘? はたまた“イケイケ”の渋谷ギャル系なのかも?
 見たことも会ったこともないのにトラックのイメージだけで語られるとは,当のキムちゃんがかわいそう? バードも,最愛の娘の名前を曲名にするのであれば,もっとキュートでラブリーなトラックにしてあげればよかったのにぃ?

CHARLIE PARKER : Alto Saxophone
HANK JONES : Piano
TEDDY KOTICK : Bass
MAX ROACH : Drums