2007年10月23日

トニー・ウィリアムス・ライフタイム / エマージェンシー! / BEYOND GAMES3

アナログレコード

 『EMERGENCY!』の2曲目は【BEYOND GAMES】(以下【ビヨンド・ゲームズ】)。


 【ビヨンド・ゲームズ】こそ,1969年を代表する(大失敗)実験作。アーシーでモーダルなギターオルガンが鳴り響くなか,棒読みのトニー・ウィリアムスが“詩吟”を読んでいく。
 【ビヨンド・ゲームズ】という曲名の由来は,この不要で邪魔な言葉遊び? トニー・ウィリアムスの単調な語り口が,熱い演奏を止めてしまうほど,一気に場をシラケさせてしまう。

 “語り部”トニー・ウィリアムスが抜けた演奏には生気が回復している。特にこれと言った特徴のないテーマを3人の“抑揚”だけで,エキサイティングに聴かせてしまう“腕前”は流石である。
 とりわけトニー・ウィリアムスの自由奔放なドラミングは凄い。試しにドラムだけを耳で追いかけてみたが,これは何度聴いても飽きが来ない。名演であろう。

 七変化する名ドラミングに“詩吟”を加えたトニー・ウィリアムスの“八変化”であるが,あの「表情豊かなドラミング」をなぜ「無表情の詩吟」で破壊する必要があるのだろう。
 現代のジャズ・ラップを知ってしまったから余計に,失敗作と感じてしまうのかな? ジャズボイスとの新しい融合を目指す姿勢は評価しなければならないが,結果としては「時期尚早」。最悪のチャレンジとなってしまった。
 【ビヨンド・ゲームズ】は,今後も聴く機会は少ないだろうなぁ。情緒不安定になりそうで,どうしても好きになれません。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

THE TONY WILLIAMS LIFETIME
TONY WILLIAMS : Drums, Vocal
JOHN MCLAUGHLIN : Guitar
LARRY YOUNG : Organ


Emergency!
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この記事へのコメント
1. Posted by BLUE LIFE    2007年10月24日 07:29
ボイスって難しいですよねえ。
2. Posted by セラビー    2007年10月24日 08:12
BLUE LIFEさん,コメントありがとうございます♪
JAZZにおけるボイスの導入は“言葉”ではなく“声を”生かすアプローチがいいと思っています(PMG然りWR然り)。
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