『SOME SKUNK FUNK』の7曲目は【LET IT GO】(以下【レット・イット・ゴー】)。

 【レット・イット・ゴー】は,元来“5管の分厚いアンサンブル”が聴き所であっただけに,少々のことでは驚かないと思っていたのだが…。
 返り討ちの一発KO! この大編成で凄みが増している。【レット・イット・ゴー】の“象徴”であるイントロでの「ハッとさせられる」リフがビッグ・バンド・アンサンブルで“浮かび上がる”!

 『ブレッカー・ブラザーズ』も絶好調! 2分10秒からのランディ・ブレッカーアドリブは,ジム・ビアードオルガンをバックにファンクグルーヴ大炸裂! やっぱり王者はトランペット

 NO! 真の王者は“テナー・タイタン”マイケル・ブレッカー! ビッグ・バンドの“重厚な空気感”を切り裂く,マイケル・ブレッカーテナーサックスの何と流ちょうなことだろう。“歌う”超絶技巧が最高に素晴らしい!

 しかし,管理人だけが推す「陰の聴き所」は「ブレッカー・ブラザーズ」以外の「スゴ腕サイドメン」の名演にある。
 3分10秒からのジム・ビアードオルガンソロと,4分13秒からのWDRメンバー,ルートヴィッヒ・ヌストロンボーンソロ! 共に一音で局面を変える「泣き」のアドリブが“白眉”である。

 
RANDY BRECKER : Trumpet
MICHAEL BRECKER : Tenor Saxophone
JIM BEARD : Piano, Synthesizer
WILL LEE : Electric Bass
PETER ERSKINE : Drums
MARCIO DOCTOR : Percussion

THE WDR BIG BAND KOLN CONDUCTED BY VINCE MENDOZA

SOME SKUNK FUNK-1
SOME SKUNK FUNK
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格言の書29章 人への恐れはわなとなる
マーカス・ミラー 『シルヴァー・レイン