MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTSの1曲目は【4P LAYERS】。

 【4P LAYERS】は,軽々と演奏しているようで,実はかなり高度なことをやってのけている。
 最初は気付かなかったが,変拍子のリズムとメロディ・ラインが別々に連動している。それでいて,両者が“カチッ”とハマル幸福な瞬間が目まぐるしく訪れる。その瞬間を無意識のうちに身体だけが感じ取っている。頭の方は付いていけないのだが…。

 やはりこの「複雑なキメ」! やたらと(無駄に?)カッコ良さを追求する本田雅人らしい。ただし,この「キメキメ路線」はVOE全員が目指すところ。どこでどう抜き取ってもカッコイイ!
 憧れ半分,(自分には決して出来ないという)絶望半分で,溜め息が出る。全てが聴き所。何分何秒批評などできやしない。

 【4P LAYERS】の曲名通り,4人の描くそれぞれの線(各人の音)を耳で追っていくのが実に楽しい。骨が折れる作業だが,理解が深まるにつれ喜びも増し加わっていく。“我こそは”と思われた読者の皆さん,レッツ・チャレンジ!

 チャレンジ途中で打ち負かされた“負け犬”管理人の感想:「複雑なキメ」以外は,全員アウトしている印象なのに,なぜだか「スッキリ感」が後に残る。不思議と深いトラック。

 
MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS
MASATO HONDA : Saxophones, EWI, Flute, Synth-programming
KEIJI MATSUMOTO : Keyboards, Piano, Guitar, Accordion, Synth-programming
MITSURU SUTOH : Bass
HIROYUKI NORITAKE : Drums

MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS-1
MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS
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