疾走する帝王 マイルス・デイビス 〜菊地成孔のジャズ講座〜 本日,NHK教育にて「疾走する帝王 マイルス・デイビス 〜菊地成孔のジャズ講座〜」が放送されました。
 (前回4分の2しか見ていませんが)内容は先月放送された「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝 / マイルス・デイビス 帝王のマジック」の総集編+別テイクです。

 2007年5月の月間シリーズでは,マイルス・デイビスが開拓したジャズ・スタイル(クールハード・バップモードフュージョンクラブ・ミュージックラップ)を“楔として”編集されていましたが,今回は4枚のアルバムを“軸とした”編集。つまり…

1) ビ・バップでの挫折を経て,バラード奏者宣言の『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』が「ジャズ=夜の都会の大人の音楽」
2) ジャズの革命=モードの『カインド・オブ・ブルー
3) ロックのサイケディック・ムーブメントに唯一首を突っ込んだ“変化するのがジャズ”『ビッチェズ・ブリュー
4) 引退〜復帰〜晩年の『ドゥー・バップ』…。

 MC菊地成孔が再三強調していたが,ハッキリ言って,マイルス・デイビスの生涯を1時間で紹介するなんて無理! 不可能! 
 そう。マイルスの生涯には,ほんの一時も“つまらない時間”はなかった。“風化した伝説”となることを頑なに拒み続けてきた結果が,マイルス・デイビスの代名詞=「破壊と創造」の生涯に色濃く表われている。マイルスだけが,クオリティとクオンティティを両立させることができた。

 キーワードは“アンビバレンス”! ボンボンと不良。黒人と白人。どんどん変貌しながらも“本質”は変わらない。
 「マイルスは,最後までスターになりたかった永遠のガキで,言わば“ミーハー”帝王だ…」。「疾走する帝王」という番組タイトルは,よく考えられていたものだ。

 惜しむべきは,講師・菊地成孔の“虚ろな”カメラ目線。大緊張なのであろうが…。メッチャ気になったのは管理人だけ?

PS ジャズ・マニアの管理人ではありますが,本日一番楽しんだTV番組は「疾走する帝王 マイルス・デイビス 〜菊地成孔のジャズ講座〜」より「メントレG」の“酒井法子お宝映像大公開SP”! あの台風の中の富士登山を思い出しました。