『11TH DIMENSION “KEY”』の2曲目は【KEY】。

 【KEY】は1曲目【MAGIC ONE】との組曲? アウトロ〜イントロが“こぼれ落ちてきた”感じの連動ゆえ,2曲を続けて聴くと実に気持ちがよい。

 【KEY】を,初めて聴き終え時に抱いた“何とも言えない満足感”は,今までのDIMENSIONにはなかった,軽快&メロディアスに歌い上げる,ライトフュージョン

 DIMENSIONの裏バン=小野塚晃が作り出す“ジャズ寄りの素材”に,増崎孝司ギターが映える! このカッティング・ギターの働きにより,DIMENSION特有の“エキス”が,たっぷりと注入されていく。

 勝田一樹アルト・サックスが“控え目”に聴こえてしまうのがこれまたいい。2分6秒からのスローなアドリブが【KEY】で感じる“透明感”上昇の要因であろう。

 こんなに“軽い”のに,こんなに“サラッ”としているのに,テーマでのユニゾンが“グイグイ”決まるたびに,一人で勝手に熱くなってしまう。聴き終える度に「Vサイン」なのである。

 
DIMENSION
TAKASHI MASUZAKI : Guitars
AKIRA ONOZUKA : Keyboards & Programming
KAZUKI KATSUTA : Alto Saxophone
 
11TH DIMENSION “KEY”-1
11th Dimension "Key"
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