『MODERN BEAT』の2曲目は【EMPTY CORNERS】(以下【エンプティ・コーナーズ】)。

 【エンプティ・コーナーズ】は,ナニワ・エキスプレス流の“変化球”ジャズ
  フュージョン・バンドが,真正面からジャズと向き合うのは「恥ずかしい」ので,敢えて変化球勝負に出たようにも思えるが…。

 ジャズ風のアプローチを試みた意欲は買うが“実験作”の域を抜け出ていない。
 その理由は中村建治青柳誠のツイン・キーボードが,変拍子のリズムに乗り切れていない。
 3分後半からテーマでの一音づつの“間引き”が繰り返されるが,特に印象が変化することもなく,音が間引かれた分“薄く”なっただけである。
 4分8秒でメンバーの“雄叫び”が聞こえるが,管理人にとっては“退屈”な時間帯でギャップを強く感じてしまう。

 フュージョンであろうとジャズであろうと,ナニワナニワであって,ナニワの本質=「真っ向ストレート勝負」にあるのでは?
 テクニックがあるだけに,小手先で見事にかわしているが,マニアックなナニワ・エキスプレス・ファンの耳はかわしきれていないのでは?

 
NANIWA EXPRESS
RIKIYA HIGASHIHARA : Drums
KOH SHIMIZU : Electric Bass
KAZUHIKO IWAMI : Electric Guitars
MAKOTO AOYAGI : Keyboards, Piano, Tenor Saxophone
KENJI NAKAMURA : Keyboards

MODERN BEAT-1
MODERN BEAT
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