『TOKYO』の7曲目は【DONNA LEE】(以下【ドナ・リー】)。


 【ドナ・リー】は,J-ジャズの“日本選抜”「AKIKO GRACE SUPER TOKYO TRIO」の“凄すぎる”熱演だ。これがトリオか? と耳を疑うくらいに,熱気が充満している。

 アキコ・グレースが,カットバシテイル! 【ドナ・リー】は,チャーリー・パーカーはもとより,バッパーであれば皆一度は挑戦する“バップのエベレスト”。
 その一度は越えねばならない「剣が峰」を前にして,アキコ・グレースピアノが,アルト・サックスと化している! 縦横無尽なアドリブは,チャーリー・パーカーピアノで演ったら,こうなるであろうことをイメージさせてくれる“桁外れ”の快演である。こんなピアノは,そうめったに聴けるものではない。
 1分42秒から1分53秒までが特A級の出来で“きらめいている”のだが,B級好きとしては,2分23秒過ぎからの“JAZZYなノリ”がたまらなく好きだ。

 ただし【ドナ・リー】は,アキコ・グレースだけが“突出”しているわけではない。むしろ耳に残るのは強烈なビートであろう。
 ピアノを“喰らいつくす”かのごとく襲いかかる,藤原清登ベースが“ブイブイのゴリゴリ”で半端ない。管理人の第一印象はとにかく“ベース・ライン”だった。
 岩瀬立飛の“クリエイティブ”なドラミングが,他のどの【ドナ・リー】とも異なるオリジナリティを与えている。シンバルの使い方が実に刺激的である。

AKIKO GRACE : Piano
KIYOTO FUJIWARA : Bass
TAPPY IWASE : Drums