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 『SOLO CONCERTS』の2曲目は【BREMEN, JULY 12, 1973 PART 供曄憤焚次撻屮譟璽瓮鵝Ε灰鵐機璽函礇僉璽鉢供筺曄法


 《 キース・ジャレットの「完全即興」は,管理人の“ジャズフュージョン道”の中で“特別の場”を占めている。全てが最上級(五つ星)の評価である。
 よって,この演奏をどう評価するかは,単純に「好みか,そうでないか」の問題にすぎない。
 キース・ジャレットアドリブインプロヴィゼーションがそうであるように,受け止める聴き手の側にも,その日その時によって,若干の評価の“ブレ”が生じる得る。
 以下は今日という日に感じた管理人の評価である。明日になれば今日と同じ評価を下すことはしないであろう。 》

 【ブレーメン・コンサート<パート供】の主題は「激情」!

 このイントロの感じがもうたまらない。ダメだ。冷静に聴くことができなくなる。好きだ。
 3分22秒から,この捕らわれからやっと解放してもらえる,と思ったのもつかの間,例の奇声と共にダメを押される。
 この“ごり押し”のテーマが5分後半から時間をかけて変貌を遂げていく。8分過ぎから姿を現わす,脱皮した成虫はまだサナギであった。9分22秒から再び,迫力を増した“ごり押し”のテーマが出現する。

 9分47秒からは,別の虫が襲って来る! こちらはクラシカルで美しい。12分49秒からの約1分間のハイ・テクニックは“ピアニストキース・ジャレットの聴き所である。

 14分59秒から,この虫も変貌を開始する。16分10秒で成虫と化し,18分0秒からの高速連弾がハイライト! そして勢いそのままに,19分19秒から一気に走り出す。ただしこれは100m走であって長続きはしない。虫の寿命は短いのだ。

 その後6分程,ブルースの虫が飛び交うのだが,キース自身も気に入らなかったのか,余りテーマが発展することはない。

 26分10秒から,ついに“ヤツ”がやって来る! 27分12秒から,俄然ヒートアップし,28分32秒からのクライマックス! 32分14秒から「星降る夜の雪崩」がやって来る。何層にも何層にも,何度でも“エクスタシー”を奏でまくる。
 34分50秒からは“美への怒り”がテーマ。アドリブインプロヴィゼーションは一瞬の芸術! 命懸けのメロディが“生まれると同時に消えてゆく”。そう。過ぎゆくことへの絶望感。もう二度とあのメロディーが帰ってくることはない。

 【ブレーメン・コンサート<パート供】は,39分間で一旦“完結”し,39分26秒からアンコール演奏が始まる。
 よくもまあ,わずか30秒間の休息を経て,こんなフレーズが繰り出せるものだ。そう。全く違う曲想で,インプロヴィゼーションがスタートする。
 キース・ジャレットの集中力は持続していたのだろうが,キース即興を真正面から受け止めた聴衆は皆,ただただ圧倒され,放心状態に陥っていたのではなかろうか? 素直に受け止めることができていたかは,いささか疑問である。
 そう。CDで聴いていても,再びキース即興に注意を集中するのに時間がかかるのであれば,実際の現場に立ち会った,奇跡の“目撃証人たち”はなおのことであろう。
 気分を立て直した頃には,眼前に絶好調のキース・ジャレットが,高く高くそびえ立っている!

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

KEITH JARRETT : Piano


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